パンダ
ぱんだ
概要
パンダと言えば、通常日本ではジャイアントパンダを指すが、元来はレッサーパンダに対してつけられた名称だった。
ジャイアントパンダが初めて欧米圏に知られるようになった際、マスメディアの過熱報道で「ジャイアントパンダ=パンダ」と刷り込まれてしまい、それならば『ジャイアントに対して小さいからレッサーとつけよう』と言う半ば安直な発想で、それまでの「パンダ」がレッサーパンダの名で呼ばれるようになった経緯がある。
「パンダ」の語源については幾つかの説があるが、ネパール語でレッサーパンダを意味する「ネガリャ・ポニャ」(竹を食べる、と言う意味)の「ポニャ」がフランス語転化されて誕生したと言う説が一般的。
分類について
ジャイアントパンダとレッサーパンダ、両種には幾つかの解剖的共通点(頭骨や歯の形状、歩き方など)があり、特にヒトの親指と同じ役目を果たす「第六の指」の存在が有名だが、これはジャイアントパンダとレッサーパンダの生活スタイルが似ている(森林や竹林に住み、タケやタケノコを食べる)事による平行進化の結果と考えられるようになった。
現在は、ジャイアントパンダは化石種の研究や比較解剖学、遺伝子系統学の見地からクマ科に分類される事が多くなった(中国では独自のジャイアントパンダ科を設ける学者も居る)が、レッサーパンダの分類に関しては未だに議論が続いている。日本の大多数の文献、及びWikipediaでは独自のレッサーパンダ科に分類されているが、この説は必ずしも全世界でコンセンサスを得られた学説では無い。欧米圏ではアライグマ科に分類される事が多く、更にワシントン条約に置いてはレッサーパンダもクマ科に分類されている。
英語圏ではジャイアントパンダの事を、レッサーパンダと区別するために「Panda Bear」と呼ぶ事がある。また、中国ではジャイアントパンダを「大熊猫」(ダァションマオ)、レッサーパンダを「小熊猫」(シァオションマオ)と呼ぶが、後者は子供のジャイアントパンダに対しても用いられる事があり注意が必要である。
揶揄としての「パンダ」
動物園で一・二を争う人気と知名度を誇りお客さんを最も多く集客できるパンダから、
「客寄せパンダ」なる単語が誕生した。それはイベントなどで特に人気がある、または多くの人の興味・関心を引く力があり、集客の要として扱われる存在、イベントの目玉。 動物園にパンダを見に来る人が非常に多いことに由来する表現である。
なおプロスポーツ界でも、実力が劣っているにもかかわらず人気と知名度だけは国宝級な選手を揶揄する単語としても用いられる。
例:アイツの力はもうすでに衰えたくせに、(客寄せ)パンダとしての能力はまだまだありそうだし、監督やGMも全くクビにしないから、向こう10年間はまだまだ安泰だぜ!
パンダが主題の作品・商品
パンダをモチーフとしたキャラクター
中華キャラクターのペットかその友達(?)であることが多い。
特撮
漫画
ゲーム
その他
- パンダ春香(THEiDOLM@STER)
- 笹木咲(バーチャルYouTuber)
- チャイナドレス編の衣装(ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル)
- 朝香果林(ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)※パンダ好き
- パンダチーズ(エジプトのCM)
- まごころパンダ(サカイ引越センター)
- 星星(ZIP!)
- パン吉(ネプリーグ)
(加筆お願いします)
関連タグ
黒柳徹子……大のパンダ好きとして有名。
外部リンク
- WWFジャパン(パンダがシンボルマーク)