概要
地理
隣接県は佐賀県のみだが、海上を含めると熊本県と福岡県とも隣接している。県内の島の数はなんと971もあり、都道府県の中で最も多い。
また海岸線の長さは北海道に次いで長く、面積比率を考慮すると圧倒的に上回る。伊能忠敬も測量に苦労したことだろう。
基本的に「長崎半島(野母半島)」「島原半島」と半島で構成されている箇所が多い。佐賀県の鹿島市まで含めるとなると九州では概ね大きな半島に属する。
主な観光名所はハウステンボス、グラバー園、出島、島原城など。軍艦島は島丸ごとが廃墟の無人島で、廃墟マニアから注目を浴びている(本来は観光地ではないので立ち入り禁止だったが、勝手に上陸する者が後を絶たないので上陸ツアーが行われるようになった)。
長崎県の中心には限りなく湖に近い大村湾があり、もし大村湾が湖だったら琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな湖になっていた。
壱岐・対馬は長崎県だが、特に壱岐は海を隔てて佐賀県の唐津の方が一番近い。長崎県からこの二つの島に行く場合は海路を使うにしても遠く、むしろ佐賀県・福岡県から船で行く方が近い。
「長崎は今日も雨だった」の印象で雨のイメージがあるだろうが、むしろどちらかと言えば晴れ日が多い。「長崎は今日も雨だった」の長崎とは長崎市を指す。
それもこれも前川清とクールファイブのせい。
次にイメージとして湧くのはオランダ坂を中心に坂が多いこと。それも大体が20度近い傾斜面かつ狭い道で締められているのでとにかく地元民でも足だろうが車だろうが慣れていないと登るのにとても一苦労する。
歴史
戦国時代から異国との交流が深く、鎖国下の江戸時代にも長崎はオランダや中国対馬は朝鮮との関係が深かった。現在でもカトリック信者の比率が日本の他の地方より圧倒的に高い(とはいえ人口比で5%くらいだが)。なお、長崎は今のようなものではなく、大半は元々存在した岬を囲むように埋め立てられており、しかも天領にあって長崎市には藩が存在しない。
1637年にはあの天草四郎が率いた日本の歴史上最大規模の一揆「島原の乱」が起きた事もあり、隠れキリシタンに関する資料も多数存在する。
そして忘れてならないのは、長崎市に原子爆弾が投下されたことである。毎年原爆投下の日の8月9日は、原爆犠牲者の霊を慰め、世界の恒久平和を祈るために平和祈念式典が開かれている(注1)。また、各地には原爆の被害にあった建物が保存されており、爆風の威力を思い知らされる。
ちなみに長崎と広島は造船に強く、長崎は大和型戦艦二番艦「戦艦武蔵」を、広島は一番艦「戦艦大和」を建造した県である。武蔵を建造した三菱重工業長崎造船所では他に「戦艦霧島」、「戦艦日向」、「青葉」など多くの軍艦や、「新田丸」をはじめ多くの商船を建造している。さらに香焼島造船所(現在の長崎造船所香焼工場)で昭和史に大きな足跡を残した”奇跡の船”「宗谷」が建造されたことは忘れてはならないだろう。現在も長崎には佐世保、広島は呉が軍港として機能している。
ちなみに両県とも原爆を投下されているが、8月9日に長崎に投下されたものは、当初、福岡県小倉市に投下される予定であったが、当日の小倉市は曇っていたから第2候補の長崎に変更されたからであって、広島・長崎両県に軍港があったことは関係がなく不幸な偶然にすぎない。もし、ファットマンが小倉に落とされていたら北九州はおろか、関門海峡を越えた山口県の下関まで甚大な被害が及んでいたと考えられている(長崎市は山に囲まれていた為、爆風は少なくとも長崎港から長崎市南部まで到達したらしい)。
社会
半島・島嶼が多く、平地が少なく、道幅も狭いため、交通が不便。また、特殊な地形のせいでテレビ事情も悪く、県内では電波格差が起こっている。隣の家はアニメが見れるのにうちでは見れないというのも長崎ではよくあることである(地上デジタル化である程度は改善)。ケーブルテレビ契約世帯も多い。また中継局もやたら多く(注2)、県内テレビ局のオープニング・クロージングでは中継局の名前がずらーっと流れる。
サブカルチャー関連は過疎に近いが、ネット等の発達によりそれでも昔程ではない。
九州方言(九州弁)の中では長崎弁として知られているが、九州の中でも特に細分化されているとされ、大きく見て県北・県南に違いが出ており、一般的に言われる長崎弁とは概ね長崎市もしくはその周辺の方言を指す。概ね『長崎県南部・長崎県北部・県央地区・島原半島・五島列島・壱岐・対馬』のエリア、果ては市町村にまで方言の違いが細分化していたりする。
九州弁としては肥筑方言のカテゴリに含まれるが、島原に限り一部に四国の方言が混じっているという。これは遥か昔に四国から移住してきた人達から伝わったと言われている。
長崎弁は九州の中では比較的標準語に近いイントネーションらしい。わかりやすく説明すれば同県出身のさだまさし、蛭子能収のイントネーションは長崎市の方である。
ならば標準語の人が長崎弁を真似ると同じになるのかと言うと九州特有の訛りがないので違ってくる。
異国交流の歴史がある為、中には外国語由来のものが混じっている事もある。
注1 これは地元長崎でも間違えられやすいが、「平和記念」ではなく「平和祈念」が正式名称。
注2 特に各放送局が置かれている長崎市は中継局がやたら多い。
食文化
長崎は出島によって早くから海外との貿易を行っており、いち早く「砂糖」を使う文化が栄えた。
そのため食文化がめちゃくちゃ甘党な傾向にある
カステラにザラメが埋め込まれていたり、皿うどんやちゃんぽんと言ったお菓子以外の料理、果ては醤油といった調味料にまでふんだんに砂糖が使われていたりする
信号機の傾向
コイト電工製が圧倒的に多く、京三製作所と日本信号が同程度の設置となり、電材はまばら。
平成7年頃まで樹脂灯器が中心。それ以降は、アルミ灯器が中心となっている。
平成12年ごろまで矢印灯器を含めて25cm灯器が中心で、それ以降の新設は300cmに統一している。
主な長崎出身の人物
...etc.
漫画家
架空のキャラクター
長崎県関連キャラ
長崎を舞台にした作品
pixivに登録している長崎県の絵師
関連タグ
カイナシティ - 長崎をモデルにしている。