「可愛いだって!?ふざけんな!」
「見た目が子供でも頭脳は宇宙人!」
概要
DATA
身長: | 160cm |
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体重: | 60kg |
所属: | TPU技術部・特務3課→GUTS-SELECT(オペレーター) |
キャラクターデザイン | K-Suke |
VA(ボイスアクター) | M・A・O |
SA(スーツアクター) | 武田彩里(トリガー、クロニクルD)、丸田聡美(デッカー) |
GUTS-SELECT隊員であるメトロン星人。
『ウルトラマントリガー』本編では第2話より登場している。
TPU設立の直後に地球へとやってきたらしく、当初はどこかのフーテン男のような身なりに身を包んで放浪生活を送っていた模様。
しかし、その優れた頭脳を見込まれ、ある河川敷で釣りをしていたところを(後述の『北川人情放浪記』の初回放送録画データに半ば釣られる形で)タツミ・セイヤにスカウトされ、TPUに所属することとなった。自分をスカウトしてくれたタツミに対しては今でも恩義を感じているようだ。
GUTS-SELECT配属前は、TPUの技術部・特務3課に所属していた。
怪獣に対する知識が豊富で、GUTS-SELECTにオペレーターとして配属され、ナースデッセイ号には彼専用のオペレーションスペースが設けられている。
ちなみにエレキングやゼットンと言った宇宙怪獣のデータを持参していた模様(中にはとんでもない奴もあったりする)。
好奇心旺盛で、面白いことが好きな一方で、可愛い見た目に反して毒舌家…というよりは小生意気な側面がある若者といった雰囲気のキャラ。
非戦闘時はユナと仲が良さそうな様子を見せていたり、テッシンと仲良く筋トレしていたりと、若干口が悪いだけでむしろノリは良く、他メンバーとは仲が良い。テッシンをはじめ、他メンバーへのツッコミ担当だったりする。
なお本人曰く「(地球の)侵略には特に興味はない」との事。
オンライン発表会でキャスト陣から「可愛い」と言われたときは「可愛いって言うな!」とあからさまに突っ慳貪な反応もしていたほか、第2話ではケンゴから「可愛い」と言われたときも照れくさそうな反応をしていたため、あまり「可愛い」扱いされたくないお年頃らしい。
一人称は「俺様」で、ヒマリからは「性格がねえ」と言われているが、お互い様らしい。
一方で毎週木曜日に放送される『北川人情放浪記』(劇中劇)をしっかり見ていたり、自室が昭和チックだったり、小林少年を知っていたり、夢のマイスイートホームが木造二階建てちゃぶ台付きだったりと子供にしては趣味が渋い。
時々、メタルシャワーでイジられる。
スピンオフ作品の「マルっとナビ」(新世代ヒーローズにおけるミニコーナー)にてナビゲーターを担当する。
容姿
顔付きは初代メトロン星人が幼くなったような印象を受ける。また、これまでの同族同様、頸部のV字型の発光器官が点滅している。
服装は全体的にカジュアルで、メトロン星人の体色をイメージしたカーディガンがチャームポイント。アウターの袖口はメトロン星人特有の腕のヒラヒラによく似たもの。胸と背中にはウルトラセブンのアイスラッガーの様なデザインの「7」のマークが刺繍されているが、これはGUTS-SELECTの7番目を意味しているそう。
メトロン星人Jr.よろしく五本指が生えている(タツミ隊長も初対面の際には驚いていた)。
なおスーツの都合でのぞき穴の部分が鼻に位置しているが、それが人間で言う「そばかす」のようにも見え、より少年っぽさを感じさせる。
『NEW GENERATION THELIVE ウルトラマントリガー編』では
全編通してステージのMCとして登場。
『STAGE3 ~時空を超えた戦士たち~』ではカルミラの策略により、並行同位体のマルゥルが登場し、ケンゴとイグニス(というか主にイグニスの情緒)を混乱させることになった。
テレビ本編最終回後の作品での登場
ウルトラマントリガーエピソードZ
本作でもオペレーターとして活躍。
ナースデッセイ号がイーヴィルトリガーによって撃墜された際はテッシン、ヒマリと共に絶望するも、隊長に復帰したタツミの激励で奮い立ち、終盤では二挺拳銃で地上戦に参加した。
……メタ的な話をすれば、『ウルトラマンA』でのぶったるんどる!でお馴染みな副隊長格を意識したのかも知れない。
ウルトラマンクロニクルD
デバンと共にナビゲーターを務める。
本編終了後の時系列であり、怪獣災害の減少により泊まり込みになる事態が減少し、それに伴い念願の古風なマイホームに住めることになった。
しかし、突如タツミ隊長の紹介でやって来た無一文のデバンをやむえず家に置くことになり、デバンチャンネルにも出演することになった。
ルームメイトとなったデバンとはトラブルが絶えず(主に8時間に及ぶ解説などデバンのウルトラヒーローオタクっぷりにげんなりしていたり)、スケジュールのことでケンカをしてしまう事もあったが、次第に打ち解けていった。
チームメイトのケンゴを「マブダチ」と呼んでおり、デバンからは「マルちゃん」と呼ばれたりしている。
将来的に火星へ転勤になる可能性をデバンに伝えており、引っ越しの準備を進めていたが、最終的に取り止めとなってしまった(組織改革により地球防衛を整備する必要があるためとのこと)。
ウルトラマンデッカー
「特別総集編」にて登場。
出戻りで再び特務3課に配属になり、特務3課で人員不足と納期の遅延に悩まされていたホッタと数年ぶりの再会を果たす。
どうやら元々異星の出身ゆえに外宇宙進出には興味がなく、本人曰く地球の方が面白いことと、「北川人情放浪記」が地球じゃないと見れないこともあり、地球に残り他メンバーの宇宙への旅立ちをサポートしていたらしい。
再会したホッタと新生GUTS-SELECTの装備や新たに現れたデッカーの話題で雑談する中で、うっかりトリガー=ケンゴという事実を漏らしてしまう。
しかし、ホッタもこの秘密の重さを察して言いふらさないことを約束するのだった。
尚、『トリガー』での経験もあってデッカーも人間の変身者が存在する可能性を疑ってはいるが、さすがにその人物が新生GUTS-SELECT隊員の中にいるとは、この時はまだ想像もしていなかった模様。
そして、第13話「ジャンブル・ロック」にて登場。
ネオマキシマエンジンのオーバーホールに赴くもトラブル発生で停電となったナースデッセイ号でカナタ・イチカ・リュウモンの3人と暗闇の中で遭遇し驚かせてしまう。
毒舌っぷりも健在で新人たちをそれぞれ長所も述べながらも
- リュウモンは生真面目サイボーグ
- イチカは天然爆弾
- カナタはノープランゾンビ
- ハネジローは真の主役
と、かなり依怙贔屓入った辛辣な評価を下している。
また、カナタとハネジローと3人で作業中に、トリガーの話題となりウルトラマンとしての苦労話をふった際にカナタが普通にウルトラマンの大変さを話しだしたため、誰がウルトラマンデッカーだったのかあっさりバレた。ケンゴと行動パターンが酷似していたことから、ほぼ確信を持っていたようである。
また、彼らの気の緩みも指摘しておりスフィアのバリアに覆われ1年経ち慣れて緊張感がなくなるも、実際はスフィアの腹の中にいるのと同様に危険な状態であり、今大事なのは小さな変化も見逃さないで対処することであり、それと同様に機械も使う事に慣れてしまうと異常を見逃してしまうと説き、この機会にカナタ・イチカ・リュウモンの3人も作業を手伝うことに。
しかしカナタとハネジロー3人で作業中にデータ逆流のトラブル発生、彼らは閉じ込められてしまった上に火災報知器の誤作動で消火ガスが散布、このままでは窒息の危機に陥ってしまう。しかも都合悪いことにカナタがウルトラディメンションカードケースを別室に置き忘れたことでウルトラマンの力を使うことも不可能。
しかし指令室にいたリュウモンとイチカに連絡をとり、彼らがメインシステムプログラムを組み立て自分たちがエラーを修正することでこの危機を脱する案を挙げ、リュウモンがプログラムを組み、イチカが電力不足をカバー、そして意識を一時失うもカナタが最後まで耐え彼らは生還、今のGUTS-SELECT隊員たちを見直すのであった。
その後、仕上げとして最後の作業を行うも、またしても停電してしまった。
余談
メトロン星人がウルトラシリーズで味方になる例は、『ウルトラマンギンガS』のメトロン星人ジェイス以来。ちなみに『ギンガS』のメイン監督は『トリガー』と同じ坂本浩一氏だったりする(なお、ナナセ・ヒマリ役の春川芽生氏も『ギンガS』にゲスト出演している)。
また、奇偶なことに坂本氏の奥さんは『平成ウルトラセブン』でメトロン星人の人間態を演じていた(これまた奇妙なことに同女史はカミーラのスーツアクトレスも務めていた)。
人間のような五本指を持つメトロン星人は、上記のJr.以来二人目。
このことから、「若いメトロン星人には指が生えており、年を取ると指が消失、あるいは腕のヒラヒラに隠れてしまうのでないか」とする説も浮上している。
マルゥル役のM・A・O(こと市道真央氏。声優時はこの名義で出演している)氏は、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエローことルカ・ミルフィ役や、『宇宙戦隊キュウレンジャー』のワシピンク役、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のチビガルー役、『仮面ライダーゼロワン』のアイちゃん役など特撮作品に数度出演した経験があり、『トリガー』への出演を経て三大特撮全てへの出演を果たした。
ちなみにイグニス役の細貝圭氏は「ゴーカイジャー」においてはバスコ・タ・ジョロキア役でもあったため、10年経って思わぬ形で「再共演」が実現した事に、特撮ファンからは驚きを持って迎えられた。
マスコットキャラ風にアレンジしたウルトラシリーズの宇宙人を出したいというオーダーから、第一候補にメトロン星人があったものの、他の怪獣や宇宙人のアレンジも見たいという事から、ダダ、ブルトン、メフィラス星人、ヒッポリト星人などをモチーフに提案されたが、全体的に候補に挙がっていたキャラはアニメのような方向に寄りすぎていた事から、一番オリジナルの姿に近い印象のメトロン星人が結果的に選ばれた。また、『ウルトラマンティガ』に登場した宇宙人にする考えもあったが、ほとんどがマイナーで知名度の高い宇宙人が見つけられなかったため、メトロン星人になった。
ペガッサ星人ペガとの共演
『ウルトラマンジード』に登場したペガッサ星人ペガとキャラクターコンセプトやデザインが似通っているため、両者に共通点を見出したファンも少なくない(ペガッサ星人もメトロン星人も同じく『ウルトラセブン』が初出)。また、共演を望む声も挙がっているとか。
そして『ウルトラマンクロニクルD』の第10話『宇宙警備隊からの指令』にて、遂にその共演が実現。ケンゴに続くゲストキャラとして登場し、家主のマルゥルに何の知らせもなくいつの間にか彼の家に来ており、デバンと仲良くし、そこから『ウルトラギャラクシーファイトシリーズ』の紹介に入っていく。
なお半ばメタ的なネタではあるが、カウントダウンメッセージではオファーが遅かった事に怒りを露わにした際、ファントン星人グルマンと共にペガの名を挙げている。また、『ナースデッセイ開発秘話』の宣伝にはペガと揃って登場しており、仲の良さそうな雰囲気を見せている。
また、『クロニクルD』ではデバンのスーアクがペガッサ星人ペガのスーアクと同一人物なので、中の人的には一応共演している。
マルゥルの自室
マルゥルの自室は昭和の夕焼けをイメージしたライトアップがなされており、扇風機やテレビは昭和時代のものが置かれている。なお、自室には過去のウルトラシリーズに縁深いアイテムが置かれているのが特徴。
関連タグ
ファントン星人グルマン:過去の作品における似たような立ち位置のキャラ。
ペガッサ星人ペガ、シャドー星人ゼナ:過去の作品での味方宇宙人。彼らの同胞もメトロン星人同様にかつてウルトラセブンと事を構えた宇宙人である。
ナビルー:モンスター(≒怪獣)に関する知識が豊富でそれを活かして主人公をサポートする共通点がある(アニメ版ではちょっと生意気なところがあるという共通点も)。ちなみに中の人も同じで、『トリガー』の放送開始と同時期に新作が発売されるという妙な縁もあったりする。
古畑任三郎/金田一少年の事件簿/名探偵コナン/少年探偵団:第13話でのパロディ元。
ムナカタ・セイイチ:第13話にて、彼が第40話で言った「デカ長と呼べ!」というセリフが登場した。
駒込・アズズ:担当声優が同じ頭脳派の反抗期キャラ。