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玄武の編集履歴

2023-02-13 12:47:54 バージョン

玄武

げんぶ

玄武とは中国の神であり、中国の伝説上の神獣である。四神の一体にして実質上の四神の最高位。

曖昧さ回避

  1. 中国の伝承における神獣四神」の一柱。本稿で記述
  2. 聖闘士星矢Ω』のキャラクター。→玄武(聖闘士星矢Ω)
  3. 幽☆遊☆白書』のキャラクター。「四聖獣」を参照。

概要


四神の一柱であり、北を守護する。

一般的にはの体にが巻き付いた姿、或いはが蛇になっている亀、或いは亀単体の姿で描かれる。

亀と蛇がどういう関係にあるのかは諸説有り。

また、「玄」は「黒」を意味しており、黒色の体色をしている。

中国語ではシュエンウー(Xuanwu)、広東語ではユンモウ(Jyun Mou)、台湾ではヒェンプー(Hian-bu)、韓国ではヒョンム(Hyeonmu)、ベトナムではフィエンヴー(Huyền Vũ)と呼ぶ。


「北」という方角は、二十八宿(古代中国における星座)において北に位置する「斗・牛・女・虚・危・室・壁」を連ねたものを亀に見立てた事から来ている。

五佐においては玄冥が同じ方角に当てられており、玄冥は玄武の本来の名であるとも言われている。

「黒」という色は、五行において北が水、水が黒である事に関連しており、冬という季節もこれによる。


風水においては山岳に棲まうとされる。


日本においては奈良県明日香村キトラ古墳及び高松塚古墳において石室内四壁の中央に四神青龍白虎朱雀、と共に描かれていたことで知られる。


相対する方角には朱雀がおり、一説ではこれが鶴亀の由来であるという。

四神の中で唯一、下の字が動物になっていない。「」が何を意味するのかは諸説有り。


また、日本では他の四神に比べて馴染みが薄く、昨今のカルチャーにおいては「強さ」のイメージこそ上位の印象はないが、実際は玄武こそが四神最強最古であり、最上位として信仰された

の時代に宋朝の祖・趙玄朗の諱「玄」を避けて「真武」と呼ばれるようになった。この名称は後に神格として派生・独立する玄天上帝の異称「真武大帝」にも引き継がれることになる。


玄武をそのまま擬人化した神は執明神君(玄武帝君執明)といい、現在の道教において玄天上帝とは別神として理解されている。

時代がくだると玄武は四神より後代に成立した神・北極大帝(北帝)の配下とされ、北帝の四将(天蓬・天猷・黒煞・玄武)のメンバーともされるようになった。

やがて北帝配下の北方四将の一人としての「真武(玄武)」には浄楽国という国の王子、つまり人間としての前身が設定され、魔性のモノを討伐するべく上位の神仙に派遣される存在として性格づけられることになる。

真武は戦神としての性格を得、さらに北帝が持つ「破邪を司る北方の神」としての特性を吸収した。やがて容姿においても「蛇を尾とする亀」である玄武とは別個の形容、人型の軍神としての描写がなされるようになる。

「蛇」と「亀」は真武とは別存在とされ、玄天上帝の足下に配置されたり、さらに、踏まれた形で描写される事もある。

説話によっては玄天上帝に対峙された六天魔王が変化した者とされており、『西遊記』では「蛇亀二将」を孫悟空に貸すシーンがある。『西遊記』含む「四遊記」の一つである『北遊記』は彼を主人公とした神怪小説である。『北遊記』では玄天上帝から抜き取られた内蔵が蛇将軍と亀将軍に変化するシーンがある。


沖縄の「亀甲墓」と呼ばれる墓作りには伝承やデザイン上の関連性があるとされる。


四霊においては霊亀がこのポジションに置かれており、霊亀は玄武の元型であるとも言われている。

五龍では黒龍が対応し、福建省では黒虎に置き換わってるという。


星座関連ではケートスに該当し、類似性も少なくない。


サブカルチャー上での扱い

近年の創作物では、本来の水属性ではなく、地属性土属性)に割り当てられているケースも散見される。その場合では水属性が青龍に移される事が多い。

「玄」が「黒」を意味する事が知られていないためか、ただの緑亀にされてしまう例が多い。

また、蛇の要素も忘れられがちである。

ついでに四神を全面に出した作品では主人公として使われることもほぼなく、サブポジションにいる事が多い。


ガメラと玄武

ガメラの影響からか、主にゲーム作品等で玄武をモチーフとしたキャラクターが回転しながら空を飛ぶ描写がとられる事がある。


遙かなる時空の中で」がテレビアニメ化された際には、咆哮音までが(制作会社等の関係も無いのにわざわざ)流用された。


平成ガメラ徳間ガメラは、非常に人気の高い作品故に、

「体色も黒が混じっていて蛇にも似た頭を持ち(特に3での首が長い姿)、マナと呼ばれる地球の生命エネルギーを操り、最終作では死にかけた人間達を蘇生させたともとれる描写があり、たぶん最強格である事から、割と正確かもしれない」

という評価もあるものの、後付け設定の所為で、炎属性の玄武になってしまった。


同作には(偽プラズマ火球を使うため炎要素を持つとも言える)朱雀に該当するとされる怪獣も登場するが、ギャオスの亜種とはいえ「鳥」の要素が薄い(イリスは摂取した遺伝子情報によって姿や能力を変えるため、古代のイリスの姿が鳥に似ていた可能性もあるという意見もある)。


第1作目のデザインの段階で(亀甲墓をふくむ)古代中国の造形をガメラのデザインに取り入れる案があった。


玄武をモチーフとしたキャラクター

特撮

※:複数の派生形態がある

神羅万象

漫画

ゲーム

アニメ

その他


関連イラスト

玄武白澤図076「ゲンブ」


関連タグ


信仰 

中国神話 中国妖怪 妖怪 神獣 霊獣 幻獣 五行 風水 十二天将

   霊亀 黒龍 黒虎

   / 水属性  /  玄冬 山岳 /

玄武岩 玄武洞

五神/五獣 黄龍 麒麟

別名・表記揺れ

げんぶ ゲンブ

玄天上帝 真武 현무

外部リンク

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