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デスティニーガンダムSpecⅡの編集履歴

2024/10/04 23:06:52 版

編集者:kassy_kz

編集内容:セリフ追加

シン・アスカ「この間はジャスティスだったから負けたんだ!デスティニーなら、お前らなんかにっ!」

機体データ

型式番号ZGMF/A-42S2
全高18.08m
重量79.44t
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源???
所属モルゲンレーテ社世界平和監視機構コンパス
パイロットシン・アスカ

概要

第二次連合プラント大戦中の最終決戦である「メサイア攻防戦」にて月面に放棄されたZGMF-X42S デスティニーターミナルが秘密裏に回収、モルゲンレーテ社によって修復と改修が施された機体である。

本機は新型融合炉と新装備の性能評価試験に使用するテスト機として運用されていた。コントロールシステム(コクピット内装やM.O.S)が最新のものにアップデートされたが、駆動系と武装構成は変更されていない。同じく改修機であるストライクフリーダム弐式インフィニットジャスティス弐式と異なり、装甲形状やスラスター類にも変更はない

1年前まで最新鋭の機体であったデスティニーが旧式と評されてしまうほどファウンデーション側の技術力は高く、改修担当のエリカ・シモンズによるとファウンデーション新世代モビルスーツと戦うには心許ないとされていた。

(当時の)ザフトの最高技術を盛り込んだサードステージシリーズの高いポテンシャルは未だ健在であり、実際にはファウンデーションMSとの性能差を感じさせないほどの戦闘力を秘めている。

シンは、多くの戦場を共に駆け抜けてきたデスティニーに愛着を持っていたらしく、約1年ぶりとなる本機との再会では「デスティニー!」と感嘆するほど喜んでおり、上記のエリカの発言に対しても、「いや…これさえあれば、あんな奴らなんかに!」と自信に満ちた笑みを浮かべていた。

型式番号

型式番号は(ザフト正規軍の機体でなくなったにもかかわらず)ザフトの法則に則って整理され、対艦・対要塞用の高火力装備を持つことから任務記号に攻撃機を示す「/A」が追加された。

一方、インパルスSpecⅡと同様に実戦想定の試作機に付けられる「X」は外され、末尾にはSpecⅡを示す「2」が足されている(額の刻印は改修前と変わらずに「X-42S」「DUE」となっている)。

所属

シンに引き渡された本機はストライクフリーダム弐式やインパルスSpecⅡ共々ミレニアムの艦載機となったことで、各種媒体では世界平和監視機構コンパスの所属機として扱われている。

ただし、ミレニアム自体をアレクセイ・コノエが「今はコンパスではない、言わば海賊」(要約)と明言していたり、本機の受領時点で公的組織としてのコンパスは活動が凍結されていることからも、正式なコンパス所属機とは言い難い複雑な面を持つ。強いて言えば、コンパス構成員が私的に調達して乗り回した機体ということでコンパス所属となっている(かつての三隻同盟所属機に近い)。

機体構成

変化している部分を中心に記載。

カラーリング

ヴァリアブルフェイズシフト装甲(以下VPS装甲)の電圧配分が調整され、頭部のブレードアンテナが黄色から本体と同様のグレーかかった白となった他、胸部のライトブルー部分が本体より明るい白に変更されている。おそらくはより最適化されたものと思われる。

頭部

原型機はハイパーデュートリオンエンジンを搭載していた関係上、額にデュートリオンビーム送電システムの受信機能を備えていたが、SpecⅡでは新たに無尽蔵のエネルギーを活かし友軍機へ向け額からデュートリオンビームを照射する機能が追加された。

ただ、流石にミネルバほど長い距離での照射はできないようで、対象に最接近して行う必要こそあるものの、随伴機体であるインパルスSpecⅡをはじめとするデュートリオン対応機へ電力供給を行い数秒間でバッテリーを全快にして戦闘へ復帰させられるなど、強襲と補給のどちらもこなせる万能機としての役割を持つようになった。

なお、デュートリオンビームを受信する機能が残されているかは不明である。

コクピット

最新型であるライジングフリーダムとイモータルジャスティスに採用されたタイプと同様の全天周囲モニターへと交換されており、視認性と機能が更に向上している。

動力

詳細は不明だが、VPS装甲色の変化、デュートリオンビーム照射システムの搭載、ストライクフリーダム弐式の武装の大半が(原型機と比べて)変更されていること、劇中でのエネルギー消費描写(レクイエム破壊直前で半分程度)などから、本機は新型融合炉のテストを担当していた可能性が高い。

フレーム

後述の戦闘中にはフレームが赤く発光する現象が確認されている。しかし、エリカの「駆動系(と武装)は昔のまま」という発言を考慮すると、発光中はストライクフリーダムと同様に超過駆動状態に至っていた可能性が考えられる。

元々、デスティニーのフレームは「VPS装甲の技術を応用した特殊素材」により製造されているため、色が変わっていても何ら不思議ではない。

なお、ストライクフリーダムとは異なりフレーム全てが光っていたわけではなく、両手と首(襟のようなパーツ)、胸部ダクトは発光していない。

武装

デスティニーより引き継いでいる武装は本体の出力向上に伴って各武装も幾分か出力が上がっているようだが、武装自体に変化は見られないため簡潔な解説のみとする。詳細はデスティニーの記事を参照。

MMI-GAU26 17.5mmCIWS

両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。

本機の標準装備で唯一の実体弾兵装であり、数少ない固定武装だが旧デスティニー時と同様に劇中未使用。

MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル

固有のビームライフル

SpecⅡへの改修後も用意こそされていたが、相対するブラックナイトスコードのフェムテク装甲にビーム射撃が通じないため後述のレールガンが手持ち武装として代わりに装備され、劇中未使用な上に登場すらしていない(キットには付属)。

RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン

両肩に装備されているビームサーベル兼用の簡易ドラグーン式のビームブーメラン。ビームサーベル機能は劇中未使用。

MMI-714 アロンダイト ビームソード

右ウェポンラックに装備されている大型ビームソード(対艦刀)。

本装備のみカラーリングに変更があり、水色から明るめの白色に変更されている。

M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲

左ウェポンラックに装備されている大型ビームランチャー。

MMI-X340 パルマフィオキーナ 掌部ビーム砲

両手に装備されている高出力ビーム砲。

接射時の威力は依然としてMS用ビーム兵器としては破格の火力であり、VPS装甲製のマニピュレーターによる手刀をはじめとする物理攻撃と同時に使用できることから、実質的にビーム兵器無効のフェムテク装甲を貫通できる

MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置

両手甲に装備されているビームシールド。

劇中未使用。

対ビームシールド

左腕に装備されている実体シールド。

劇中では装備こそされているがシールドとしては未使用。

ヴォワチュール・リュミエール

背部ウイングに搭載されている、レーザー光を推進力(光圧)に変換する自発的なレーザー推進システム。使用時には桃色の光の翼(量子被膜)が発生し、本機の機動性を高める。

この機能自体は、上記の武装と同じく旧デスティニーの時と変わっていないが、最大出力によって発揮される機動力は同じ原理を扱うブラックナイトスコードすら凌駕している。実際、ルドラ4機がかりですら本機を捉え切れず、傷一つさえ付けられなかった。

劇中ではミラージュコロイドの光線屈曲技術との併用で瞬間移動とも評せるような機動を見せており、更に残像形成とは別に、「DUPE粒子」と呼ばれる粒子によって静止状態からでも分身を形成している(恐らくは劇中で分身時にデスティニーの周りに見られた金色の粒子を指す)。

オプション装備

試製35式改レールガン

フェムテク装甲対策として採用された追加武装で、「MA-BAR73/S 高エネルギービームライフル」の代わりに2挺装備。1挺は手持ち、もう1挺は予備としてリアスカートに装備して出撃している(発進シーンでは手持ちの個体しか確認できないが、後のシーンでは一貫してリアスカートにもマウントされていたため、発進シーンの方が作画ミスと思われる)。

A-GXQ754/V2 ゼウスシルエット

C.E.73年にデスティニーと同時期に開発・完成していたとされる追加武装。名称からしてシルエットシステムの一種と思われる代物で、事実上のデスティニー用ミーティアと言っていい程の大型大火力装備。

本編公開当初は当時の関連書籍でも特に呼称されておらず、この名称はMETAL ROBOT魂での情報解禁により判明した。

劇中の活躍

オーブ連合首長国・アカツキ島の地下格納庫でストライクフリーダム弐式インパルスSpecⅡと共に改修・保管されていた。

ミレニアムがファウンデーション軍と戦闘を開始し、先発隊としてルナマリア搭乗のインパルスSpecⅡ、ヒルダ搭乗のゲルググメナースと共にミレニアム防衛を担当する。

ブラックナイトスコード(以下ブラックナイツ)は、シンを一度撃破している上、現在では旧式であるデスティニーを持ち出してきたことに対し、「ふざけた連中」「少しは殺し甲斐がある」「兵隊どもの訓練には丁度良い」と歯牙にもかけていなかった。

デスティニーSpecⅡは、レールガンとアロンダイトを装備し、ブラックナイトスコード ルドラ4機を単機で迎え撃った。

各機敵の武装と四肢にダメージを与え、少しずつ敵の戦闘力を削いでいく。

シン「この間はジャスティスだったから負けたんだ! デスティニーなら、お前らなんかにっ!」

シンは感情の高ぶりからSEEDを発動、同時にヴォワチュール・リュミエールを展開して突貫。

デスティニーSpecⅡ本来の機動力を発揮させ、敵機の思惑を超える活躍を見せる。

リュー「思考が見えない……!」

ダニエル「コイツ、考えていないのか!?」

相手の思考を読むブラックナイツに対して「SEEDを発現させ、思考を遮断して反射能力のみで戦う」というシン独自の超越的な方法で対抗する。

想定以上の粘りを見せるシンに、ブラックナイツはシンクロアタックを仕掛けた。シンの精神に干渉して行動を掌握しようとするが、彼には戦争で負った心の闇とかつて救えなかった少女の魂があり、シンクロアタックに対するプロテクトとなっていた。

グリフィン「こいつの闇は...」

ダニエル「深すぎる...!!」

シンクロアタックへの反撃に呼応するように、デスティニーSpecⅡの関節部が赤く発光し、瞬間移動の如き挙動を見せ始める。

リュー「奴が消えた!?ありえない!」

シン「そんな寝惚けた分身が、通用するかぁ!」

ダニエル「知らないよ、こんな武器!?」

敵機の分身に対抗し、シンは最大出力の分身を繰り出した。それは「機体の背後に分身が追従する」ブラックナイトスコードや旧デスティニーが使用していたものではない。

シン「分身はッ!こうやるんだぁぁぁーーッ!」

DUPE粒子によって、本機から複数の分身が生み出される。分身は本体と独立して動きながら、さらにミラージュコロイドによる残像を形成し、数十機単位のデスティニーSpecⅡが突撃するという凄まじい光景であった。

ヒルダ「あいつらの、仇ぃぃぃ!」

ゲルググメナースがデスティニーSpecⅡの分身に紛れており、リデラード機の胴体部を切り裂いた。

リュー「リデルーッ!」

グリフィン「うわあああああ!」

ダニエル「いやだあああああ!」

リデラードの死の恐怖が伝染し、敵機の連携は崩れていた。

スピネルを4体の分身に紛れたアロンダイトによる刺突攻撃で撃破。

エメラルドを2体の分身と共に投擲した計6基のビームブーメランでフェムテク装甲を損壊させ、高エネルギー長射程ビーム砲によるゼロ距離砲撃で撃破。

サファイアを2機の分身に紛れた突貫による胴体部への手刀を交えたパルマフィオキーナで撃破。

デスティニーSpecⅡは、全武装と機動力を用いて全ての敵機を撃墜し、爆発するブラックナイツを背後に激闘を制した。

奇しくもそれはメサイア攻防戦でデスティニーが完全勝利していたら」というもしもの歴史の一幕を描いたHDリマスターのキービジュアルと同じ姿である。

結果のみを見れば、数の差をものともせず、損傷なしの圧勝といえる。

激闘を繰り広げ、僚機にエネルギーを供与してなおデスティニーSpecⅡは余力を残した状態である。

次世代MSでありパイロットとしての高い技量と特殊能力を備えたブラックナイツ4機でさえ、デスティニーSpecⅡの性能を限界まで引き出し、精神的な成長を遂げたシンの敵ではなかった。

その後、インパルスSpecⅡと合流し、レクイエム破壊のため月面のダイダロス基地へ向かった。途中でムウ・ラ・フラガアカツキからゼウスシルエットを受け取り、装備のため背部のアロンダイトと高エネルギー長射程ビーム砲をパージした。

ミーティア装備のインパルスSpecⅡ、キャバリアーアイフリッド-0に搭乗したインフィニットジャスティス弐式と共にレクイエムへ接近、発射寸前だったレクイエムの砲門に真正面から地中貫通弾を発射、その超高火力をもってレクイエムの完全破壊に成功するのだった。

立体物

ガンプラ

総じてHGCEデスティニーガンダムのカラーバリエーションであるためSEEDアクションシステムの表示はないが、HGCEデスティニーガンダムの時点で既にSEEDアクションシステムに相当する関節が採用されている(特に上半身は肩アーマーが腕関節と同軸可動なことと手首接続がポリキャップな事を除けばほぼHGCEのライジングフリーダムやイモータルジャスティスとほぼ同構造である)ため、本機のHGCEもSEEDアクションシステム採用キットと比べても劣らないプロポーションと可動範囲を有している(そもそもデスティニーガンダムのガンプラ自体、アニメでの派手なポージングを再現できるよう可動範囲に力を入れたガンプラになり易い特徴がある)。つまりガンプラとしても『新装備の性能評価実験におけるテスト用機体』だったと言えよう。

最初は劇場限定販売でHGCEがクリアカラーで登場。後にプレミアムバンダイでも発売された。

同シリーズで発売したマイティーストライクフリーダムやインフィニットジャスティス弐式と違い、本体形状に変化が無いので過去に発売されたHGCEデスティニーガンダムの流用キットだが、各部のカラー変更に対応し一部成形色が更新されている。

なお、Aランナーでカラー変更の必要ないパーツである手甲のビームシールド発生装置と対ビームシールドのパーツもアンテナの巻き添えを食い変更されているが、こちらはシール対応となった。

黄色部分はデスティニーガンダム(ハイネ機)とも共通のため、ガンダムベース圏内住まいのファン(主に関東首都圏福岡市圏)からは今や通常版より入手が容易になってしまったHGCEデスティニーガンダム(ハイネ機)のクリアカラー版から手甲とシールド部分のパーツを拝借する者も出てきている。

通常、ガンプラのクリアカラーは本編とは関係の無い限定品として発売されることが多い。

しかし(デスティニー)SpecⅡの場合、劇中で忍者顔負けの分身攻撃を披露したからか、その再現を目的としたファンに大人気で劇場での発売日初日は各地で売り切れが相次いだらしく、残念ながら手に入らなかった人の中には旧デスティニーのガンプラを再塗装してSpecⅡを再現する者もいたとか。

これは2014年のガンプラEXPOで発売されたHGUC F91のクリアカラー版に(残像イメージクリアーVer.)と名付けられて以降、クリアカラー版=分身の代用として複数買いするモデラーが増えた影響といえよう。

プレミアムバンダイでの販売は同年2月20日に受注開始。…しかしながら案の定一瞬で売り切れた。さらに26日に二次受注、翌月18日に三次受注が始まったがどちらも瞬殺となっており、同時受注のHG ライジングフリーダムのクリアカラー以上の争奪戦となっている(もっともライジングフリーダムの方もあくまでデスティニーに比べればマシなだけで、こちらも即完売になっている)。ただ三次受注はライジングフリーダムと比べてもかなり膨大な個数を用意していたようで、幾度か在庫復活と売り切れを繰り返す状態が続いていた。

プレバンでここまで売り切れが早いのは転売屋が紛れていることも想像に難くないが、現地もプレバンも共通して一人(入場券1枚)につき1個の購入制限があるため、むしろ大量の在庫を売って儲けを取る転売屋にはハイリスクな商品となっている。

むしろ、上述の分身再現からすでに1個所持している顧客までもが次の受注でもさらに新たな在庫を求めてしまう事がこのような過酷な争奪戦の元凶と言える。そのため、HG ドアンザクのように短いスパンで定期的に受注を繰り返さないと供給が追い付かない可能性も危惧されている。バンダイ側もこれを理解しているのか、三次受注以降はライジングフリーダム共々、定期的に抽選販売を行っている。

そして、5月8日に行われた「第62回 静岡ホビーショー」にて「HG 1/144 デスティニーガンダムSpecⅡ&ゼウスシルエット」の発売が発表された。2024年11月発売予定で価格は7,920円(税10%込)。

元のHGCEとの差別化のためか本体カラーが濃い目のグレーとなっており、かつてファンの間で言われていたレジェンドの色合いに近いグレーになっている。

光の翼やパルマフィオキーナのエフェクトといったHGCEにあったものは付属する。ただしHGCEデスティニーに付属していなかった(旧HGには長短ともに付属していたが、なぜかHGCEにはない)ビームブーメランの長いビームエフェクトは今回も付属せず。自作するか旧HGから拝借するしかないのが残念。ただしSpecⅡは今回ビームの延長を用いていないため、劇中の再現という面では問題はない。

アクションフィギュア

2024年2月にはMETALROBOT魂が発売。同年7月発送。

造形は2019年に発売されたデスティニーと同様だが、アンテナと胸部のカラーが本作仕様になっている他、全身のカラーも再コーディネートされ、マーキングもコンパス仕様に変更されている。武装も新規にレールガンが付属する(通常のビームライフルも付属)。

光の翼&エフェクトセットもカラーリングを一部刷新して再版され、またデスティニーSpecⅡが装備可能なゼウスシルエットも別売りで販売される。

結構なお値段(デスティニー自体は18,700円でゼウスシルエットは19,800円、光の翼エフェクトは7,150円)なのだが、プレミアムバンダイで予約開始が始まると即在庫切れになっており、即日二次受注開始が告知される程の人気を叩き出した(ただしこちらもオプションセット共々転売屋が紛れていたことは間違いなく、即日定価の数倍の値段で予約を受け付けている販売サイトが続出した)。

余談

  • 作品公開前の公式サイトではインパルスSpecⅡは掲載されていたが、本機は掲載されていなかった。キラアスラン終盤の機体と併せてネタバレ回避の為の措置が取られている。(正式発表は公開から3日後の1月29日)
    • 放映前に「もしかしたら新型のデスティニーが出るのでは?」と考察する者もおり、まさに視聴者にとってサプライズ演出となっている。
    • しかし映画公開日と同日発売・サブスク解禁された同映画サウンドトラックのDISC2 13曲目に「出撃!デスティニー」があったため、サントラがデスティニーの登場をネタバレしてしまっている。なお、この「出撃!デスティニー」は『DESTINY』時代に使われた「出撃!インパルス」のアレンジ版で、大活躍した本機の出撃シーン時に流れたBGMというのもあって、同サントラでも例のズゴックで有名な「援軍」や最終局面で流れた「対決の刻」に並ぶ人気BGMとなった。
  • 機体色がグレーに近い色に変更されたように見受けられる。シンの亡き親友の機体であるレジェンドの色を受け継いだという考察がされ、胸熱な気持ちとなった視聴者もいる。
    • スタッフの射尾卓弥氏の発言より、実際にはデスティニーの時点でグレーかがった白であり、SpecⅡがレジェンドに近付いたグレーかがった白というのは印象補正であるとのこと。該当ツイート
    • 実際、TVシリーズでもストライクフリーダムとの戦闘シーンで比較すればあちらよりも暗めの白であることが明白であり、実際のところはハイライト追加で色味が変わったように見えることと、作画の進化でより設定の色合いに近づいたということなのだろう。
  • 前作では、シンには多くの問題が降り掛かったためメンタルは安定しておらず、旧デスティニーは真価を発揮する状況に恵まれなかった。
    • 今作ではメンタルの問題を乗り越え、劇中前半「キラに頼りにされていないのでは?」という不安も、キラ本人から直々にミレニアム護衛を任されたことで解消。結果的にデスティニーSpecⅡ搭乗時点でのシンのメンタルはこれまでになく絶好調の状態にあり、機体性能を最大に発揮して前作での鬱憤を存分に晴らすかの如き怒涛の暴れっぷりを見せ、今作のMVPと言える大活躍を成し遂げた。
    • その圧倒的な活躍ぶりから公式人気投票の中間結果(2024年2月18日時点))で歴代のフリーダムシリーズを抑えて見事MSランキングの1位に輝いた。該当ツイート
    • そして2024年3月24日に最終結果が発表され、1位のフリーダム、2位のマイティーストライクフリーダムに次ぐ3位という結果となった。
  • デスティニーの弱点として両腕部を破壊されると戦闘不能になるというものがある。ただし、シン搭乗デスティニーの両腕部を破壊できるほどの相手は、(現状では)アスランしかおらず、パイロットの力量やメンタルが万全であれば相手が複数の次世代機でも被弾の可能性は低いことが今回の映画で実証された。
    • 腕部喪失による戦闘能力の喪失は大抵のMSに当てはまることであり、常人なら戦闘不能と判断して撤退するのが常である。
    • 弱点とされた理由は、同期の機体の多くが腕部を必要としない内蔵武器を搭載していたためにデスティニーの仕様が目立ってしまったのだろう。
    • 両腕部を破壊されて戦闘を続行できたのは、前作のラスボス機として登場したプロヴィデンスぐらいであり、そちらはドラグーンという初見殺しかつ汎用性の高い砲塔を山積みした特殊な機体である。
    • 後付けではあるが、デスティニーの内部フレームが『DESTINY』本編では発光しなかったのはシンが(旧)デスティニーの性能を完全に引き出せていなかったからと見ることもできる。
    • ゼウスシルエットを受け取ったシーンのモニターを見るとエネルギー残量が半分を切っているが、これは改良された新型動力である。この描写から推察するにデスティニーは最大稼働を行うと核動力でも供給が追いつかなくなる燃費の悪い機体であることも証明された。
    • 最大稼働時に「VPS装甲・PS関節・光の翼・ミラージュコロイド・高火力武装」とこれだけのエネルギーを喰う機能を同時に稼働させているMSであることや戦闘中にフェイズシフトダウンを起こしエネルギーが切れかけていたインパルスSpecⅡにエネルギーが満タンになるほど給電していたことを考えると、この描写は妥当とも言える(C.E.世界の光の翼はバッテリー機では燃費が悪く運用が困難であるため)。
  • 小説版ではシンが作中前半に搭乗していたイモータルジャスティスのほうがデスティニーより火力が上とされている。
  • 劇中で見せた分身機能に関しては、ミラージュコロイドとは別のDUPE粒子によって生み出されたものであることが小説版にて明かされたが、肝心のDUPE粒子に関する説明がない。ちなみにDUPEとは「複製」や「騙されやすい人」といった意味がある。
    • 多重分身機能を見たTVシリーズからの視聴者は、ダニエルの「知らないよ、こんな武器!?」というセリフを受けて「こっちもこんな武器知らないよ」という感想が見られた。なお、ダニエルのセリフは分身機能を見てのものではなく、その直前の瞬間移動のごとき挙動を見てのものである。
  • 前作ではデスティニープランの切り札として開発された旧デスティニーだったが、今作ではそのデスティニープランを真っ向から否定する切り札として活躍し、デスティニープランによって世界を自分達の手中に収めようとしていたファウンデーションを止めるために戦うことになった。かつての護衛対象であり切り札であったレクイエムをデスティニー自身が破壊するという皮肉めいた結末を迎えている。
  • 映画公開前の2024年1月18日にデスティニーインパルスの再販予約が始まったことから、視聴者からは「劇場版にデスティニーインパルスが登場するのでは?」と予想されたが、実際は改修型デスティニーが登場。後のインタビューでデスティニーインパルスが登場する案もあるにはあったものの、インパルスは装備の換装をしてこそという考えがあったことと、(似通った武装を持っているデスティニーインパルスでは)戦闘方法がデスティニーと被ることが予想されたため没案となっている。

関連タグ

関連組織

世界平和監視機構コンパス:現所属組織。

ザフト:前所属組織。

オーブ連合首長国:本機をサポートしている国家。

モルゲンレーテ社

関連機体

前駆型

ZGMF-X42S デスティニー

関連人物

シン・アスカ エリカ・シモンズ

外部作品

ガンダムF91:「MEPE効果」により装甲表面が剥離して発現した現象。あたかもF91が分身したように見える。質量を持った残像

ゴッドガンダム:分身殺法ゴッドシャドーを駆使して、自身の分身を発生させ敵を翻弄する元ネタ

魔法使い(ガンダム):戦闘中にナノマシンの微粒子を散布し、自身の分身、幻影の蝙蝠などを出現させ敵機体を翻弄する。

アリオスガンダム:作戦行動中において僚機エネルギーを供給させ継戦させることが可能である点が共通。

デスティニーガンダムSpecⅡの編集履歴

2024/10/04 23:06:52 版

編集者:kassy_kz

編集内容:セリフ追加