「ざっくっど」
基礎データ
全国図鑑 | No.0895 |
---|---|
カンムリ雪原図鑑 | No.201 |
ローマ字表記 | Regidorago |
ぶんるい | りゅうぎょくポケモン |
タイプ | ドラゴン |
たかさ | 2.1m |
おもさ | 200.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | りゅうのあぎと |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | レジドラゴ | regis(ラテン語で王の)+dragon(英語でドラゴン) |
英語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・フランス語 | Regidrago | 日本語名に同じ |
韓国語 | 레지드래고 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 雷吉铎拉戈 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 雷吉鐸拉戈 | 日本語名の音写 |
ヒンディー語 | रेजिड्रेगो | 英語名の音写 |
ロシア語 | Реджидраго | 英語名の音写 |
タイ語 | เรจิดราโก | 日本語名の音写 |
概要
『剣盾』のDLC第2弾「冠の雪原」で新たに登場した伝説のポケモンで、所謂レジ系に分類される。
その身体は「龍玉ポケモン」の分類通り、「ドラゴンエネルギーの結晶」という未知の物質から作られていて、レジ系では史上初の架空の物質からできたポケモンである。
その為他のポケモンよりも強い威力でドラゴン技を繰り出すことができ、鋭い牙の模様が刻まれた丸い胴体部分のエネルギー濃度は特に高い。
竜の上顎と下顎に見える両腕も特徴的で、一説では太古のドラゴンポケモンの遺骸を用いたものとも言われている。
それを胴体の上側と下側に移動させる事で、竜の頭部そっくりな形態に変形可能。加えて、本体と上顎型の右腕にある目の窪み部分が発光し、より竜らしく見える様になる。
大昔にレジギガスに作られたとされるが、(あまりに希少すぎた為か)結晶が足りず、頭だけしか作れなかったという伝説がある。
しかし古代の人々は、いずれ全身が完成したレジドラゴにより国が滅ぼされてしまうのではと恐れ、神殿の奥底に封印したと、現在のガラル地方では言い伝えられている。
なお、大きさは2.1mとレジギガスを除いた中では一番だが、これは巨大な右腕にある角先までの高さであり、胴体のサイズ自体はレジエレキと然程変わらない。
テラスタルすると冠が乗るのも、本体の宝玉部分ではなく右腕の竜頭部分である。
入手方法
剣盾DLC「冠の雪原」
「カンムリ雪原」の「三つまたヶ原」に存在する「定めの遺跡」にて、レジエレキと共に眠りについている。 遺跡の扉を開けるには、まず他の遺跡でレジロック・レジアイス・レジスチルを全て捕獲し、次にレジロック・レジアイス・レジスチルを手持ちに加えた状態で、扉を調べる必要がある。
最後に遺跡内部の床にあるスイッチを、レジドラゴの顔の点字の形と同じになるように踏んで光らせ、石像を調べると戦える。
ただし、1度戦うとスイッチが固定化されてしまう都合上、同じロムではレジドラゴしか入手できなくなる。1度戦うまではスイッチは固定化されないので、捕獲する前によく考えよう。
ちなみに、捕獲するまでは倒しても逃げてもスイッチを光らせるたびに復活するので、色違いを厳選する場合は覚えておこう。
性能
種族値 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
レジドラゴ | 200 | 100 | 50 | 100 | 50 | 80 | 580 |
レジエレキ | 80 | 100 | 50 | 100 | 50 | 200 | 580 |
アクジキング | 223 | 101 | 53 | 97 | 53 | 43 | 570 |
HP200の分厚い種族値配分と並程度の攻撃面という、アクジキングと似たステータスだが、あちらよりHPが低い代わりに素早さが高い。
特性「りゅうのあぎと」はドラゴン技の威力を1.5倍にするという、シンプルながらも強力なもので、ドラゴン技の一致火力は決して侮れない。
加えて専用技の「ドラゴンエナジー」は、自分のHPが減っていないほど威力が上がる、「しおふき」や「ふんか」のドラゴン版ともいうべき技となっている。
この二つの相乗効果による凄まじい火力がレジドラゴ最大の強みで、最高威力は337にまで膨れ上がり、道具や相手のステータスによるが半減でも強引に致命傷に持っていけるので、安易な受け出しすら許さない程となる。
被弾して体力が減れば使い物にはならなくなるが、準ずる威力の「りゅうせいぐん」や「げきりん」も同様に強化される為、それらの技を撃ち分けて戦力を維持する事も可能。
具体的な例を出すと、あのメガレックウザに対し物理でも特殊でもドラゴンタイプの同じ技なら威力がほぼ互角という凄まじい威力を誇り、ドラゴンエナジーに至ってはディアルガのときのほうこうを上回る全ドラゴンポケモンナンバーワンという、設定通りのとんでもない結果を叩き出せるのだ。
これを活かすためスカーフ型での運用が最適となり、素早さもそこそこはあるのでスカーフがあればドラパルトを抜くこともできる。
「ドラゴンエナジー」はダブルバトルだと全体攻撃になるので、おいかぜやスピードスワップなどと合わせても良く、レジ系の中ではダブル向きでもある。
総じて「ドラゴンエナジー」の強力無比な威力を保ったままガンガン圧力をかけていくという、明確な強みと運用法を持つポケモン。高いHPのおかげで殴り合いも結構得意。
その反面、習得技の範囲がかなり狭く、同じ単ドラゴンのオノノクス、クリムガン、ヌメルゴンのように使い勝手の良いサブウェポンを導入した小回りのきく戦いは出来ないという明確な弱点も備えている。
特殊技はドラゴン技・ノーマル技・「げんしのちから」しか覚えられず、物理面も「りゅうのまい」は覚えるが、その他は「ほのおのキバ」「アームハンマー」などクセのあるものが殆ど。各種ダイマックス技との相性もそれほどよろしくない。
その為、ドラゴン技が効く相手には滅法強いが、逆にフェアリータイプを始めとしたドラゴン技が通じない相手には非常に弱いという、かつてない程に役割が明確化したポケモンでもある。
上述の通りドラゴン火力だけならあらゆるポケモンに引けを取らないので、素直にそれを主軸にし、通じなくなったら「だいばくはつ」や「はかいこうせん」で退場する潔い運用も悪くないだろう。
またドラゴン技を弱めてしまうミストフィールドにも注意が必要で、地味なこの効果もドラゴン技しかほぼ使えないレジドラゴに限っては致命的になってしまう。
特に自動でそれを展開するカプ・レヒレは最大の天敵である。
余談だが、レジ系で唯一「ロックオン」を覚えない。
第9世代
ポケモンSVにはポケモンHOME解禁と同時に参戦。テラスタルの登場によりそのロマン砲ぶりに拍車がかかる。ドラゴンエナジーはC特化+こだわりメガネ+ドラゴンテラスでD特化ハピナスを確定2発で持っていく超火力に。H振りサーフゴー程度なら高乱数1発で落としてしまえるほどの火力を手に入れたことで、フェアリータイプ以外での受け出しは相当困難にできる。
また「だいちのちから」の習得や不一致テラスタルと「テラバースト」により、技範囲もある程度カバー出来るようになった。物理型としては「じしん」を獲得している。
とはいえ基本的にドラゴン技の火力で押していくポケモンであることは変わらないため、はがね・フェアリーテラスが跋扈するSV環境で如何にドラゴン技を通せるかが、トレーナーの腕の見せどころとなる。
なお、相方のレジエレキは本作にて特性の弱体化が行われたが、こちらは変化無しである。
この手の対となるポケモンの単体の数値として、明確な差が付いているのはなかなか珍しい。
シリーズ4で解禁されるとダブルバトル環境に進出。トルネロスの「おいかぜ」で超パワーを押し付けるのがメジャーな動きである。テラスタイプはパワーを追求したドラゴンと耐性を増強しつつ自身の弱点をカバーできるはがねの2つが大半である。
使用率も30位代まで上昇。これはレジエレキとほぼ同率程度であり、調整班の努力が窺える。
また、そのレジエレキと併用した構築(通称レジレジ)も登場した。
使用トレーナー
アニメ版
ポケモンGO
2023年の3/11と5/13(不具合の補填)にエピックレイドのボスとして登場する。
HPが頗る高く、そこそこな攻撃と低い防御というアクジキングに似た種族値。
だが通常技がチャージ力の低い「かみつく」一択な上、ドラゴンゲージ技は大技ばかりでバランスが悪いと、原作の「強力無比なドラゴンアタッカー」としての強みが完全に失われた悲惨な性能になっている。
2023年9月に少ないチャージで撃て相手の攻撃も下げる「ワイドブレイカー」が追加されたものの、根本的な解決にはなっていない。
正直、現時点では他のドラゴンに勝る利点があるとは言えず、今後使い勝手の良い新技が実装されるのを待つしかない状態である。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- シゲルのレジドラゴ
余談
上記のように他のレジ系は現実世界にも存在する元素から作られているが、このレジドラゴは現実世界には存在しない架空物質から作られた唯一の存在である。
現段階では詳しい言及がなく、どのような物質なのか、どこに存在しどうやって調達してきたのか、どういった過程で生成されたものなのか等謎が多い。
専用技からして、その正体は大地を流れる龍脈の力か、龍との洒落で「流星」=隕石のどれかだと推測できる(龍脈は多く流れているところとそうでないところがある。隕石も数が限られてくるという点がある)。
その他、作成者レジギガスの専用技からの連想で「ドラゴンポケモンを極限まで握り潰した結晶」などと邪推されることも。
なお、レジドラゴの頭しかないという形状についてだが、仮に現在のレジドラゴを2代目のレジ系ドラゴンタイプとした場合、初代がりゅうのプレートに変えられてしまったため、ドラゴンエネルギーの結晶が足りなかったと考えると前述の説明にも合点がいくが、真相は不明。(足りなかったにしては強すぎると思うのだが...)
また、実はレジギガスが独創的なセンスで作り上げた結果なのであって、頭だけしか作れなかったという伝承は人間たちの勘違いなのではないかとする見方もある。
もし仮にそうだったとしても、かつてアルセウスと戦ったとされる巨人の長の作なだけあり、兵器と勘違いされてもおかしくない強さを秘めている事には違いない。
何気にドラゴンタイプの準伝説が登場するのは(タイプが変わるポケモンやウルトラビーストを除けば)ラティ兄妹以来だったりする。
関連イラスト
関連タグ
0894.レジエレキ→0895.レジドラゴ→0896.ブリザポス