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概要

アドバンスド・ジェネレーションの世界を統治する地球連邦政府の軍隊。司令本部は地球の最終防衛ラインから500kmの赤道上に浮かぶビッグリングと言う宇宙基地。

アドバンスド・ジェネレーション以前のコロニー国家戦争の頃にも存在したらしいが戦争終結と銀の杯条約の締結により解体された模様。

が、AG101年の天使の落日を発端とした謎の敵UEの出現に際して再結成されることに。

UEに対抗する為に作業用のモビルスタンダードや警備用の機体であるモビルセキュリティをベースに開発した戦闘用MSや戦車などの兵器を配備している。

だが兵器と言っても銀の杯条約でかつての軍事テクノロジーを廃止した事で技術的ノウハウが無くなっているためか、技術レベルの差からUEに終始劣勢を強いられており、115年ガンダムAGE-1が登場するまで敗退続きであった。しかもUEの襲撃が散発的である為か民間や政府のみならず軍内部でも危機意識が薄くなっており、内部では不正行為が横行したり、UEが現れてもまともに対応しなかったり、一部で発生した旧国家派閥の内戦や抗争さえも見て見ぬふりだったりと腐敗が進んでおり、しかも上層部はUEの正体が火星圏に置いてけぼりにした火星移民の末裔ヴェイガンである事を知ってて隠蔽していると言う始末。またUEの出現がきっかけで戦闘用MSが正当化された事により銀の杯条約が失効したとされ、各地で紛争が発生したと言う。グルーデック・エイノアはそんな連邦軍の腐敗に腹を立て旧国家派閥を誘って独自にUEと戦う事を決意した。しかしグルーデック達の独断行動で行われ、UEことヴェイガンの正体が発覚する事になったコウモリ退治戦役は真実の隠蔽の為に連邦軍総司令部の決断であるとでまかせの発表がなされた。

コウモリ退治戦役以降はヴェイガンの正体も公表され、ヴェイガンと積極的に交戦している。また旧国家派閥の中にも連邦に協力するものがいる模様。140年頃は勢力圏を徐々に奪われているがフリット・アスノが司令官として就任しておりAGE-1のテクノロジーを使って従来機の改修や新型機の開発・配備が進んでいたりとヴェイガンに対抗できるようにはなっている。しかし実はフロイ・オルフェノア首相をはじめとする連邦政府上層部と同じように軍部の多数の者たちがヴェイガンと内通しており、それを察知していたグルーデックが暗殺された。

142年の勇気の日に行われた戦死者慰霊式典でフリット達がフロイの内通を暴露・告発した騒動を契機として軍・政府の腐敗暴露や内通者の大量抹殺による大規模な組織改革が行われ、地球を中心とする新政権樹立や軍備増強路線が行われた。だがそれでも組織腐敗が発生し、新政権による地球中心の政策により各コロニーが疲弊したり、150年代頃になると一部の部隊による臨検と称した略奪や麻薬の密輸などが行われるほどに腐敗が悪化。それに対して旧国家派閥が反発を始めたり、反連邦組織やビシディアンなどの宇宙海賊が台頭していってしまう。また軍が違法で企業を経営しているのはまだマシな方だと言われており、中には艦隊ごとヴェイガンや旧国家派閥と結託しているケースもあったりしたと言う。

更にとある事件がきっかけでフリットが引退したために改革が中途半端になってしまった事で軍規が緩み切っていってしまう。

160年代に突入すると、フレデリック・アルグレアスが司令官に就任。

164年にヴェイガンが地球侵攻を開始、その際にアルグレアス不在のビッグリングが宇宙移動要塞ラ・グラミスのディグマゼノン砲によって破壊されたため最終防衛ラインが崩壊、多数のヴェイガン部隊が地球に降下した。しかも先のノートラム戦の際に降下し潜伏していた部隊による同時多発攻撃により僅か数か月で地球の6割を占領されて、地球は混乱に陥ったが、南米のロスト・ロウラン基地を臨時司令部として設置、地上および宇宙のヴェイガン軍の征伐を推し進めた。

しかしルナベース部隊の寝返りやスパイによるロストロウランの漏洩によって連邦軍は劣勢に追い込まれてしまう。かろうじてルナベースの奪還に成功したものの、ラ・グラミスと火星衛星上から飛来した首都コロニーセカンドムーンにより苦戦を強いられることに。連邦軍は宇宙側のヴェイガン軍の征伐を優先しラ・グラミスとの最終決戦に向かったが、それが地球駐留のヴェイガン軍侵攻を許すこととなり、ラ・グラミス戦終結後も数十年もの間ヴェイガン残党軍に悩まされる結果となってしまった。

戦争終結後はヴェイガン側との終戦条約を結び、マーズレイがイヴァース・システムによって無効化された為に火星側の再開発も開始した。それと同時に連邦側がマーズバースディの隠蔽の謝罪を行っている。それに共感したヴェイガン側は、平和の象徴として戦争の終結へと導いた『救世主』であるガンダムの博物館『ガンダム記念館』を設立、それと同時にヴェイガンをマーズレイの脅威から救った『救世主』フリットの像が進呈されたのである。

詳細は不明だが戦争終結後に地球連邦は太陽系連邦へと改変したと言う。

AGEの連邦は数あるガンダムシリーズ(とそれに似た)の中でも屈指の黒さであり、組織腐敗や軍の傲慢さは見るに堪えないものであった。しかし内部から連邦を是正しようとする人も存在しているのも確かであり、フリットをはじめとする人々の影響により少しずつ組織の空気が入れ替わり、最終的には自己の過ちを認め、ヴェイガン側に謝罪するまでに至ったのである。

所属人物

拠点

  • ビッグリング

地球圏最終防衛ラインの500km付近(小説では防衛ラインから50000Km)の赤道上に浮かぶ総司令本部。ドーナツのようなリング状の構造物があるのでこう呼ばれている。

軍事ルポライターの間でコロニー国家戦争時に失われた技術を用い建造されたものと噂されていた。そのため重力コントロールなどの超技術を搭載されているとされる。

164年にラ・グラミスの攻撃で破壊された。

  • ルナベース

月面にある基地。司令官のアローン・シモンズが寝返ったせいでヴェイガンの手に落ちてしまい、連邦軍による奪還作戦が行われ、ビシディアンの協力もあって見事に奪回された。またヴェイガンはここのプラントでMSを製造していた模様。

小説版によると基地の真下にはコロニー国家戦争で破壊された月都市の廃墟が存在し、しかもEXA-DBが断片的に存在していた。

  • アリンストン基地

コロニー「ノーラ」にある基地。ヘンドリック・ブルーザーが司令官。母を殺され、孤児になったフリットはここに引き取られてブルーザーらの協力でガンダムを製造していた。当初、グルーデック達はこの基地に勤務していた。

  • ノートラム

地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離はおよそ5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点でヴェイガンはここを占拠して地球侵攻の前線基地にしようとした。それによって大規模会戦「ノートラム沖海戦」が繰り広げられた。

  • アクト3

キオたちが住んでいるオリバーノーツ近くにある連邦軍基地。セリック達アビス隊やナトーラ達は当初ここに勤務しており、また老朽艦となっていたディーヴァはここに動態保存されていた。

  • トルージンベース

連邦軍の宇宙基地。

AG123年にフリットの部隊だけが駐留している時にファ・ボーゼ級4隻からなるヴェイガンの大部隊の襲撃を受けるがフリットの奇策によって撃退された。この戦いはアーシュランス戦役と呼ばれるようになった。

  • ロストロウラン

南米ジャングルの地下にある連邦軍の基地。大規模な基地で宇宙戦艦打ち上げ施設などが存在する。ビッグリングを破壊されたアルグレアスはここを臨時司令部とした。

周囲の自然地形に溶け込むことでヴェイガンの目を欺いてきたが、シャナルアの内通により所在が露見し、ヴェイガンの大規模降下部隊による攻撃を受け、プラズマ粒子爆弾もセットされて爆破されかけたが間一髪で除去された。

宇宙世紀におけるあの基地に近いものである。

  • ブルーシア

地球連邦の首都で近くに連邦軍の基地がある。式典が催されたりする。

142年の勇気の日慰霊式典の際にフリット達がフロイの内通を暴露、その直後にフロイを口封じに消そうとしたメデル・ザント率いるヴェイガン部隊が襲い掛かったがAGE-2に迎撃され、抹殺作戦は失敗した。

戦争終結後の201年では宇宙に移転するまでの間の太陽系連邦の暫定首都となっている。またガンダムの博物館であるガンダム記念館が建てられ、フリットの銅像もおかれた。

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