Go ahead! BLUE SWAT!
概要
1994年1月30日から1995年1月29日にかけて、テレビ朝日系列局で毎週日曜8時00分から8時30分の時間帯において(ただし一部系列局は放送日時差し替え)全51話が放映された、東映制作の特撮テレビ番組、および作品内に登場する架空の組織の名称。
なお、岩手放送、テレビ山梨、山陰放送、テレビ高知(以上TBS系列局)、四国放送(日本テレビ系列局)でも、番販購入という形で放送されてはいる。
メタルヒーローシリーズの第13作目にして、徹底したリアル路線を追求した異色中の異色作として知られる。
切ないバラード調のOPテーマ『TRUE DREAM』に始まり、隊員服の上にプロテクターを重ね着しただけの装甲服、リアル志向で地味な配色の装備品、変身後の名称がなく能力も個体差がないなど、意図的にヒーローらしさを廃した作風となっていた。特に装甲服は磁雷矢(世界忍者戦ジライヤ)以下である。
加えて第1話にて防衛組織が壊滅、秘密組織故に後ろ盾が得られず孤独な戦いを続けるストーリーは、上記のリアル路線も相まってヒーローとしては非常に心許なく重苦しい展開であった。
第14話以降は大幅な路線変更が行われ、従来のメタルヒーローを意識した明るい作風に無理矢理回帰するような展開となっており賛否が分かれるが、明るく仲の良いメンバーのやりとりが微笑ましいという評価や、後半につれてシグが人間に近づいていくカタルシスと一致するなど評価する声もある。
3人とも次作『重甲ビーファイター』の特別編に客演しており、前回作の主人公・ジャンパーソンたちとも共闘している。
ストーリー
地球侵略を企むエイリアン集団「スペースマフィア」を討つために作られた秘密組織「ブルースワット」は、攻撃セクション主任・不破にインヴェード(憑依)したエイリアンによって壊滅させられてしまった。生き残ったショウ、サラ、シグの3人は、敵の情報を集めるためのダミー企業として設立した「ブルーリサーチ」を拠点に、民間人のセイジやスミレのサポートを得てスペースマフィアと戦ってゆく。
ブルースワットとその関係者
メンバーは基本的に世間に認知されないまま戦いを続けており、本人たちもその方が都合が良いと考えていたが、後期になるとエイリアンの存在を世間に認知してもらおうとする動きが度々見られた。
ショウ/鳴海翔
演:正木蒼二
ブルースワット隊員NO.153。戦闘時にはメタリックブルーのアーマーを装着する。
元トライアスロン選手で、各地の大会で優勝を繰り返してきた賞金稼ぎとして名をはせた。その運動神経を買われブルースワットに入隊したのはいいが、金にがめついうえに組織が壊滅して報酬が得られなくなった途端にさっさと脱退しようとするなど、当初はドライな面が前面に出ていた。
しかし自転車の修理のために訪れた中泉シンクタンクでセイジが「所長はエイリアンにインヴェードされている」と言ったのを聞き、放っておけず単身生身で潜入したところで仲間と合流し結局舞い戻り、戦いの中に身を置くうち次第に熱血漢な性格へと変貌していく。
誤って仲間を撃ってしまい苦しむサラの再起のために狙撃を任せたり、エイリアンに彼女を殺された男の仇討ちのために銃を貸したり、ブルースワットに参加しようとした老人の鉢巻を巻いて戦いに臨むなど、常に他人の意思を汲んだり尊重する性格。
また、ラビに洗脳されたショウを止めようとするサラに抱きしめられ、正気に戻った際に「サラって結構ボインじゃん!」と言いながら抱きついたり、セイジと共同で女子高生の制服図鑑を所持しているスケベな一面を持つ。
戦闘時も、ストイックなサラや沈着冷静なシグと対照的にお気楽モードである。格闘の際は「ヨイショ!」という掛け声が特徴。
物語中盤で、怒りを爆発させることによりゴールドプラチナムを異次元から地球に呼び寄せられるようになり、さらに後半ではプラチナムから専用のシルバニックギアを与えられ「ハイパーショウ」へのパワーアップが可能になった。
サラ/美杉沙羅
演:白鳥夕香
隊員NO.071。戦闘時にはメタリックパープルのアーマーを装着する。
美人で性格は勝気かつストイックで、メンバーの中でも特に射撃と格闘術に長けている。
元はロサンゼルス市警特殊火器戦術隊(スワット)に所属しており、その際にインヴェードされていたテロリストと遭遇、同僚の制止も聞かずに自らの過信から状況を見極めずに飛び込んだ挙句に同僚を亡くし、自分を残して仲間が全滅した出来事から「地獄帰りのサラ」と呼ばれるようになった経緯を持つ。その後、ロス市警を辞めて放浪していたところをブルースワットに請われた。
隊員の紅一点だが、往年の女バトルコップを彷彿とさせる単独のアクションシーンも多く、それまでのメタルヒーローはおろか東映特撮の中でも珍しく実力派のバトルヒロインなのが特徴。特に中盤以降スペースマフィアと戦い馴れしてくると彼らを圧倒する場面も増え、第20話では一人で2体のスペースマフィアを空手や護身術といった素手での格闘で叩きのめす、フレイムスローワーとレーザーライフルを同時に持って使用する等、バトルでの見所も多い。
プライベートでは常に大人のメイクで決めつつエレガントなファッションを好むが、起床時に大きな熊のぬいぐるみにキスをする乙女チックな一面や、ショウとセイジのセクハラ発言に「もう!」と怒って追い回すなど可愛らしいところもある。
別冊コロコロ版はなにも三鷹公一氏の最高傑作というわけではないが、この沙羅に関しては年齢より10歳は若く中学生みたいである。萌える。
でも、肩幅で大人と判断できる。
演:土門廣
隊員NO.011。戦闘時にはガンメタルのアーマーを装着する。
実は人間ではなく、スペーススワットの生き残りにして緑色の血を持つエイリアンであり、地球年齢で800歳。スペースマフィアとの戦いで仲間が全滅し、単身スペースマフィアを追って地球に降り立った。
地球環境に適応して活動する為にインヴェードを検討するも、「人の精神を支配すればスペースマフィアと変わらない」と悩んでいたが、最終的に苦渋の判断として事故により脳死状態になっていた地球人「広瀬剛」にインヴェードすることにし、その後は地球の人々に働きかけてブルースワットの設立に尽力した。
人間以上の聴力にテレパシーやサイコキネシス、予知や人の記憶を探るといった超能力を持つ。ただし視覚は人間のそれに準ずる為、インヴェードの探知はできない。
また、人間として社会知識に乏しい一方、逆にエイリアンの言語翻訳(言語体系が異なる種族は不可)や地球では未知の技術・機械装置から作戦の推測などブレーン役を務める。
物語当初は自身がエイリアンであることを仲間に秘密にしていたため、負傷した際に緑色の血を流したことで敵かと疑われてしまうが、嫌疑が晴れてからは今まで以上の固い結束で結ばれるようになった。
飛び蹴りなどアクロバティックな戦い方を得意としており、剣術の心得があるのか日本刀でエイリアンと戦うこともあった。スペーススワットの隊員の証「戦士のナイフ」を3本持っており、うち2本はショウとサラのためにシグが作ったレプリカである。
一人称は「私」で丁寧語で会話する。常に冷静沈着で、感情的になりがちなショウの抑え役に回ることも多かったが、広瀬の息子・ザジがジスプにインヴェードされ敵として立ちはだかるようになってからは、シグを頼って地球にやって来た宇宙人が持ってきた宇宙植物「J-3000」の雄花(シグを含めたエイリアンには猛毒、逆に雌花は地球人に猛毒)をショウたちの猛反対を押し切って強引に繁殖しようとしたり、地球人でありながら支配欲に溺れスペースマフィアに協力する鬼塚お抱えの傭兵部隊が潜伏しているアジトにいきなり単身突入したりと、強情かつ迂闊な面が出ることもあった。
物語終盤には、長く広瀬剛の肉体にインヴェードし続けた結果、彼との完全な同化が起こってしまう。そしてそれと同時に、前述の超能力も次第に失われていった。
しかし彼自身も、広瀬剛から引き継いだ思い出を切っ掛けにザジを息子として愛するようになり、元のエイリアンに戻ることよりも父親としてザジと共に生きることを選ぶ。
物語の軸を担っている立場であることから「裏の主人公」とも言える人物である。
『ビーファイター』客演時も以前と同じように丁寧語で喋っており、久しぶりに再会したショウから「相変わらず固いな」と言われている。また、そのころには広瀬の身体と完全融合した影響で髭が生えるようになっていた(メタ的には中の人の都合)が、周りからの反応は微妙だった。
シグがインヴェードしている人物。10年前に一家で交通事故を起こし、広瀬は脳死となり妻は死亡、意識不明の息子・ザジへの臓器移植用に(事故当時の医療技術では移植が不可能であり、技術が発達するまで)冷凍保存されていた。
CD「TVサイズ!メタルヒーロー全主題歌集(2002)」では広瀬剛/シグ=シグの変身者、と明記されている。実際の作品での扱いは上記の通りだが、設定の段階でこのような方向性もあるいは模索されていたのかも知れない。
セイジ/宇佐美星児
演:田中優樹
コンピューターの知識に精通する天才少年で、ブルースワットのサポーターを自称する。
中泉シンクタンクのエンジニアだった頃、ブルースワットの組織やエイリアンについて盗聴・ハッキングなどで把握していた。ブルースワット壊滅を受けシグたち連絡を取ったところ、シンクタンク所長にインヴェードしたエイリアンに捕らえられ、ショウたちに助け出され仲間となる。
シグ曰く「ブルースワットのサテライト」というポジション。その頭脳を駆使して情報収集・武器・装備の改良・各種薬品や探知機の開発などで活躍する。
若干の遊び感覚が抜け切らない態度や、迂闊に戦線に出てブルースワットの足を引っ張ったり、ある化学薬品を精製しながら中和剤を作らず、その薬剤を浴びたショウを危うく爆死させそうになったりと危機感の薄さが目立つが、仲間をサポートし敵と戦うという決意は固い。
スミレ/麻生すみれ
演:干潟智子
第2話で設立されたブルーリサーチにアルバイトとして雇われた大学生。講義が長引くなどでしばしば遅刻しており、暇な時にはテレビを見たり昼寝しているなど怠けている。
だが自分を置いてしょっちゅう事務所を空にするショウたちに疑念を抱き調べたところ「城南地質学研究所全焼」の新聞記事(後述)を発見、エイリアンの調査に出動したブルースワットをバイクで尾行し、すぐに気付かれたもののセイジのヘマで全てを知ることになり、その後は仲間として行動する。
先走りとおっちょこちょいの性格で、実戦訓練に参加しようとしてミサイルランチャーを前後逆さまに向けて発射し、背後にいたショウたちを危うく殺しかけるなど失敗も多いが、適当にガバナーのコンピューターをいじくっていたところ偶然にも行方不明になっていた探査衛星・SS-17を発見するなど貢献もしている。
皆に内緒で後述のブライアンの隊員教育を受け、厳しい課程をこなし修了するなど実は身体能力や学習能力はそこそこ高く、(戦闘に直接参加する機会こそあまり無かったものの)なくてはならないサポーターとして最後までブルースワットの戦いを支えた。
第31話では半年間戦い続けたために過労で倒れ入院したと語られ登場せず、翌第32話にて復帰している。
声:てらそま昌紀
第23話から登場する宇宙を守る正義の戦士。ブルースワットが窮地に陥った際にショウの怒りに反応して時空を超えて現れ彼らを救うが、時空の壁の持つ「復元力」のために長時間地球に留まれない。
当初は単体で現れていたが、後にクイーンの出現に際して宇宙船・スターフォートレスが登場し、そこから射出されるパルサーポットに乗って現れるようになった。劇中での通称は「プラチナム」。
傷ついたプロテクトギアを修復するなどの超能力を持つ。ショウにシルバニックギアとドラムガンナーを授けた。
登場初期は、現れては宙に浮いた状態で右手に現れる専用銃・グラビオンを手に敵を一掃して帰還することがほとんどだった。敵に協力する地球人・鬼塚剛三を傷つけまいとするブルースワットの姿勢を「甘い」と評したこともあったが、後半では地上に降り立ちブルースワットと共闘する場面が増え、彼らにピンチを救われるなど共に仲間・同志と認め合える存在になっていった。
その正体は、人々の平和を願う意志の結晶であると自ら語っている。
ザジ
演:佐野茂
第12話から登場。シグがインヴェードしている広瀬剛の息子。母はフランス人。
10年前の事故から意識を回復しておらず、そこをジスプにインヴェードされムッシュ・ザジとしてブルースワットを襲い、父親である広瀬=シグを苦しめた。
だがジスプに見限られたことでブルースワットに救出され、プラチナムの力で敵の手の届かない洞窟に避難する。だがシグに多重インヴェードしたジスプによりその場所が暴かれたため、別のアジトに移された。最終的には広瀬と完全に同化したシグから移植手術を受ける。
後に『重甲ビーファイター』に客演したシグの口から、元気になり学校に通っていることが語られている。
不破
演:山口嘉三
第1話に登場するブルースワット攻撃セクション主任。
組織内でも重要な立場の人物だがエイリアンにインヴェードされてしまい、隊員やスタッフたちを次々に撃ったのちに基地に爆弾を仕掛ける。
射撃訓練から戻ったショウたち3人と対峙するが、不破の強靭な精神でエイリアンの支配と戦ってかろうじて自我を取り戻し、最期は3人に「地球を、人類を守ってくれ!」と言い遺し自決した。しかしエイリアンは無事だった上に爆破は止められず、正式発足を目前にして組織は壊滅してしまった。
クライマックスでは彼の親友であるイナギ医師が登場し、「不破の無念を晴らすためにも」とザジへの移植手術を執刀する。
鳥羽勝也
演:横山一敏
第5話に登場。ショウと同じく世界を股に掛ける超一流のトライアスロン選手で、昔は一緒にトレーニングをしたりと良きライバル関係にあった。ショウが研究所の爆発で死んだと知り「俺のライバルは怖くなって天国か地獄に逃げた」と語るなどビッグマウスが目立ち、ショウ曰く「傲慢でエゴイスティックで、あんな嫌な奴はいなかった」らしい。
エイリアンが人体を詳しく調査する目的で開催したスポーツアカデミーのテストに招聘され帰国、口ひげをつけ「山田正一」と名乗りテストに参加するも意地になって本気を出したショウとトップ争いを繰り広げ、最終テストに2人だけ残されたところでブルースワットの潜入に気付いた(ショウと鳥羽のどちらがBSかは知らなかった模様)エイリアンに眠らされ捕らえるが、敵のアジトの爆発からショウに救出される。
事件後に眠りから覚め、山田に助けられたのだと思い「サンキュ!」と礼を言ったことでショウは「(嫌な奴だと)誤解してたのかな…」と呟いた。また、山田が「昔のマブダチに似ている」と言い、彼が去っていく後ろ姿に「翔…鳴海翔!」と呼びかける。
だが出国する際にボナにインヴェードされ、摂取するとエイリアンを見ても自分と同じ種族だと思ってしまう「ハードエンジェル」というスペースドラッグの運び屋として利用されてしまう。
第12話で再び日本に帰国した際に、「ハードエンジェル」の流通ルートと移動先が完全に一致する鳥羽が運び屋だと気付いたブルースワットと対峙。ボナが身体から抜け出たことで目覚めると、初めて見る化け物を相手にバイクで突進するなど奮闘するも、ボナの攻撃からショウを庇って致命傷を負ってしまう。それでも最後の力を振り絞って槍を投げつけるという驚異的な身体能力を見せた。
戦いの後、ショウに「誰だか知らないが、山田に借りを返したかったと伝えてくれ」と言い、ショウがメットを脱ぎ「お前は借りを返した、たった今きっちりと!」と正体を明かすと、「やっぱりお前だったのか…もう一度お前と走りたかった、勝負したかったぜ、翔」と言い遺し、息絶えた。亡骸はショウの手で埋葬され、墓に添えられたショウと鳥羽の写真をスミレが見つけたことで彼女がショウたちの正体を探るきっかけとなる。
演じた横山氏は、ショウのスーツアクターや正木氏のアクション時の吹き替え(スタント)も担当している。
奥山梨奈
演:森みつえ
第33話に登場。新日本遺伝子工学研究所の主任研究員。
ゲルマにインヴェードされ、人間の遺伝子をエイリアンと同じ物に変えてしまう薬品の研究をさせられていた。だがゲルマが抜け出た際にその記憶の一部が残ってしまったことで苦しみ、記憶の回収のためにゲルマに狙われていたところにショウと出会う。
事情を聞いたショウは梨奈や仲間に何も言わずにゲルマを誘き出すも、サラ達に阻まれそうになり威嚇射撃で遠ざけ梨奈を連れ去る。サラは当然怒るが、シグは「ゲルマをもう一度インヴェードさせ、作戦を吐かせようとしている」と解釈する。
だがショウは単純に「梨奈を苦しみから解放するためにゲルマに記憶を持ち帰らせる」という意図で荒療治を実行しており、梨奈もそれを受け入れあえてゲルマに捕らえられる。インヴェードさせて記憶を回収させることには成功するが、薬品の実験台にされそうになったところでショウに救われた。
解決後に「助けてくれると信じてた」とショウに抱きつき(スケベなショウはもちろんデレデレ)、今度は梨奈がショウの心に"何か"を置いて、アメリカ研修へと旅立った。
後に第45話で再登場。研修から帰国後、歌うことでエイリアンにインヴェードを解除するほどの苦しみを与えるミール獣をヒントに、シグとの共同研究でインヴェード解除ビームの開発に成功していた。さらに研究の過程で、長期間に渡るインヴェードの影響によりシグと広瀬剛の肉体に完全な融合が始まっていることが発覚したとブルースワットに教えた。
演じた森氏は『特救指令ソルブレイン』のソルジャンヌ・樋口玲子役で知られ、本作の第1話では銀行の女子行員役としてもゲスト出演している。
ブルースワットの戦力
ショウたちブルースワット隊員の服装は現実の警察特殊部隊に近いもので、この上から「プロテクトギア」というアーマーを装着、様々な装備類を駆使してエイリアンを殲滅する。
秘密組織でありながら隊員服は目立ち易く、プロテクトギアを装着するとさらに目立つため隠密性は低くなる。
プロテクトギア
ブルースワット隊員の標準装備で、隊員が自らの身体に手動で装着する。
ヘルメットと胸部プロテクターの2つで構成されている。これらはエイリアンの攻撃から身を守る特殊装甲であり、ヘルメット内部のゴーグルにはサーチ機能、胸部にはエイリアンの接近を知らせるセンサーも備わっているが、人間にインヴェードしたエイリアンは探知できない。また、規定数値以上のダメージを受けると、本部に危機を知らせるメンテナンスコールを自動発信するようになっている。
身軽で動きやすい反面、致命傷にはならないものの腕部や脚部の装甲が無いので負傷率が高い。
また筋力強化機能がないため、月光仮面など怪人登場前夜と同じ条件で戦っていると言える。
第4話で参加者がインヴェードされた可能性があるコンバットゲーム(いわゆるサバゲー)にギアを装置して参加した際には、他の参加者から「かっこいい」と好評だった。
プロテクトギアを装備した状態は、玩具では「スワット○○(○○の中には装着者の名前が入る)」と呼称された。
シルバニックギア
第29話から登場する、ショウ専用の銀色に輝くディメントロニウム製のリアクティブアーマー。ヘルメット・プロテクター・肩アーマー・手甲・脚甲によって構成される。
戦闘時にプラチナムが現れると、彼が手から放つエネルギーでショウのプロテクトギアを変化させ「ハイパーショウ」へと進化する。
敵の攻撃を吸収して跳ね返す力を持つが、一度反射するとそのパーツが消失する(メットとプロテクターは元に戻る。しばらくすると攻撃を吸収はしても反射・消失する描写はなくなった)。
最終話でスターフォートレスから放たれるエネルギーにより装着することが可能になり、次作『重甲ビーファイター』の特別編でもショウ単体でハイパーショウに変身している。
BW-01 ディクテイター
ブルースワットの制式自動拳銃で、セミ/フルオート発射の切り替えが可能なマシンピストル。シグが所持しているスペーススワットの制式銃(ビームガン)をベースに製作された。
装弾数は10発で、ロングマガジン使用時は32発。銃口の下にレーザーポインターを装備している。
チタニウムコーティングされた人工ルビー製9mm徹甲弾であるアーマーピアシング弾「ハイパーブリット」を発射する。発射時には弾丸にエネルギーコーティングを行い、エイリアンに致命傷を与える事ができ、多くの戦いでエイリアンに止めを刺した。
シングルカラムマガジン仕様のためグリップはスリムで握りやすいが、その代わりロングマガジンがかなり長く、「く」の字型の両方向から差し込めるマガジンも存在する。
第11話でディクテイターが通用しない敵に対し、サラが所持していた拳銃(ベレッタM92F)にアーマーピアシング弾を装填し、シグのビームガンのエネルギーコーティングユニットを取り付けて撃ったことがある。ユニットの取り付けは、自分のベレッタにディクテイターの弾を移していたサラを見かねたシグが行った。サラはディクテイター受領時に弾頭が特殊なことはともかく、ユニットのことはレクチャーされていなかったようである。また、この事からもブルースワットという組織内でのシグの立場がうかがえる。
その際にセイジによって出力を上げる改良がなされ、エネルギーコーティングが赤から金色になりパワーアップした。また、エネルギーコーティングユニットは使用者の精神状態によって出力が上がるようになり、激昂して発砲する際にユニットが激しく発光するエフェクトがかかる場合もあった。
『重甲ビーファイター』の特別編で、鷹取舞がサラから借りて使ったことがある。
本作では作風の関係上、攻撃時にディクテイターを始めとする武器などの名前を発することは基本的にない(プラグローダの弾の種類やドラムガンファイヤーが例外な程度)が、『ビーファイター』に客演した際には、他のヒーローたちに合わせるためかショウが「ディクテイター!」と叫んで攻撃していた。
放送当時、ほぼプロップサイズの銃本体・弾丸・マガジンが付属し、トリガーを引くと発射こそしないものの弾丸の排莢を行う「電動ブローバック ディクテイター」という特撮玩具史上類を見ないクオリティの商品が発売された。ただし初期出荷品はブローバック時に弾が詰まったままになってしまう不良が発生しやすく、後に改良品が出荷され初期出荷品との交換対応もなされた。また、文字通り発光と音声ギミックのみを搭載し、サイズが一回り小さくなった「ライト&サウンド ディクテイター」も発売された。
そして2024年には「ブルースワット」放送30周年を記念して、バンダイから「ディクテイター 30th ANNIVERSARY EDITION」が発売されることが決定した。
BW-02 プラグローダ
対エイリアン用マルチショットライオットガン。ショットガンというよりどちらかというとグレネードランチャーに近い。
冷凍弾・ゴム弾・電撃弾・煙幕弾・曳光弾・炸裂弾・ワイヤーネット弾・ショック弾・麻酔弾を発射可能。
なお『宇宙船』では当初「リボルバーグレネードmk.III」という名称で紹介されていた。
二連装式のミサイル砲。肩に担いで使うが、セイジは腰に構えて発射した。見た目通りの高火力兵器であり、初期には強敵や複数の敵を一気に屠る必殺武器的扱いであった。
レーザーライフル
赤色のレーザーを発射するレーザー砲。ライフルと名づけられているが、サイズとしてはかなり大型である。「WARNING HIGH VOLTAGE」の警告表示があることから、エネルギーはバッテリーによる電力と推測される。重火器ながら無反動なので、サラがよく使用する。
フレイムスローワー
特殊圧縮ボンベ使用により最高600秒の連続放射が可能な火炎放射器。作中ではショウがよく使用する。
ドラムガンナー
ハイパーショウが左腕に装着して使う光線銃。第33話でプラチナムが初使用し、そのままハイパーショウに託された。威力はもちろんだが反動も強く、ハイパーショウが初使用した際には吹き飛ばされそうになるほどだった。右手にディクテイターを持ち、交互に発射して複数の敵を倒すパターンが多い。
ドラムガンファイヤー
ドラムガンナーにディクテイターを合体させた最強銃。レスキューポリスシリーズから続く、初期装備と追加装備を合体させ最強武器とする系譜を受け継いでいる。
奥山梨奈がシグと協力して開発したパーツを装着して、インヴェード解除ビームを放ったこともある。
最終話ではスターフォートレスからのエネルギーを受けて小型のブラックホールを発生させ、さらに追撃でクイーンをその中に押し込み葬り去った。
当時の子ども向け雑誌の解説では、ショウのディクテイターの残弾を薬莢ごとエネルギーに変換して一気に撃ち出すものとされている。
第32話にて、マシンや武器に憑依し操る能力を持つメカ寄生種族、モーグに対抗するためにセイジが用意し、シグが使用した。シグ曰く「地球の武器を甘く見てはいけませんよ」とのこと。
モーグの体をたやすく切断する切れ味を披露したが、ただの日本刀なのか対エイリアン用に調整された物なのかは不明。
第49話でもクイーンの攻撃でディクテイターが破壊された際、セイジによって三人分の日本刀が用意され、ジスプ一派のエイリアンたちをことごとく打ち倒した。
第32話にてモーグに対抗するため、上記の日本刀と共にサラが使用した二振りのナイフ。モーグの体をたやすく切断した。
戦士のナイフ
シグの所属していたスペーススワットの隊員の証。シグの所有するものとそれを元にした2本のコピーがあり、第50話にてショウとサラへ託された。同話にて3人同時の刺突攻撃でエイリアンを倒したが、その後にシグが踏んでしまった地雷を押さえつけるために使用、脱したところで地雷は爆破され3本とも失われてしまった。
その他
セイジが開発・入手した兵器が幾つか存在する。
メカニック
CV-01 ストライカー
ショウが搭乗する特殊装甲車。第30話でエイリアンの猛攻により破壊されるが、修復の際にセイジが考えていた強化案を加えて改修され、チタンジルコニウム合金製の装甲と4門のインパクトキャノンを装備した「ブルーストライカー」となる。
ベース車はマツダ・AZ-1・・・のOEM版であるスズキ・キャラ。
CV-02 インターセプター
シグとサラが搭乗する追跡・戦闘用モーターサイクル。シグ用はバンパーが黄色、サラ用は赤である。後部にはハンドル横のスイッチで開く小型の武器コンテナを積載可能で、フロントカウル中央にはプラグローダを固定できるマウントがある。
ベース車はスズキ・DR250と推測される。
後に1台は激走戦隊カーレンジャーに登場するシグナルマンの専用バイク・ポリスピーダーに改造された。
ガバナー
主にセイジが運転する大型のバン。後部に各種装備や多数のコンピューターを積んでおり、移動司令室となっている。フロント上部に設置されたライトからはビームを発射できる。
ベース車はシボレー・シェビーバン。
SS-17(エスエスセブンティーン)
ブルースワットの探査衛星。宇宙からの偵察・追跡などに威力を発揮するほか、レーザー砲を装備しており、普段はバリアで敵からの探知を逃れている。
メモリには隊員教育プログラム・ブライアンという人型AIが搭載されており、ショウはブライアンの最後の卒業生で「先生」と呼び尊敬している。だがメモリの過負荷でバリアが解除されそうになり、最後の生徒となったスミレの手でブライアンのプログラムが削除され、無事にバリアは維持された。
スターフォートレス
プラチナムがクイーンに対抗するために用意した次元移動要塞で、第37話で初登場して以後はこれに乗って次元の裂け目を越えてくるようになった。内部にパルサーポットを搭載しており、前方のハッチを開いて射出する。装備はディストーションバスターだが作中では2度しか使用されず、初使用時はクイーンの近衛軍団を全滅させる活躍を見せたが、2度目は敵のエネルギー吸収装置によって吸収されてしまった。
最終話でハイパーショウへ変身するためのエネルギー照射が可能になった。プラチナムの死後、ショウとサラが彼の遺志を受け継いでスターフォートレスに乗り込み、次元を越えた戦いに向かうところで物語は終わる。
パルサーポッド
スターフォートレスに搭載されている、プラチナムが地球上に降臨する際に乗り込む大気圏突入用カプセル。
最終話で地球に迫る巨大彗星を破壊するためにプラチナムが乗り込んで特攻をかけ、彼と共に爆発四散し地球は救われた。
用語
ブルースワット
エイリアン殲滅を目的として密かに創設された組織。本部は城南地質学研究所をダミーに使っていた。第1話にて正式発足が承認された矢先、エイリアンにインヴェードされた不破主任の破壊工作によって本部は壊滅した。生き残ったショウ、サラ、シグは研究所放火の犯人で火災の際に死亡したと新聞記事によって報じられ、秘密組織であるにもかかわらず敵に存在を知られていたため、国の中枢やマスコミ関係者にも敵の手が伸びている可能性が示唆された。
ブルーリサーチ
本部壊滅の後、シグの発案で設立したダミー企業。事務所の住所は渋谷区代官山9-36-7。
よろず相談調査オフィス・・・というのは表向きの顔で、その実態は当座の活動費の工面、そしてエイリアンの調査を目的としている。子供からの依頼が多かったり、依頼主が多額の報酬を提示するもエイリアン絡みの事件のせいで結局返納することになったりと収入に恵まれた描写は少なかった。
こちらも第23話でエイリアンに放火され事務所は全焼、廃業を余儀なくされている。
当該記事を参照。
インヴェード
ブルースワットでのインヴェードには、シグを含めて基本的に次の特徴がある。
・インヴェード出来るのは生きている人間のみで、死んでいる人間には不可能である。脳死状態の広瀬剛の体を使ったシグや、昏睡状態だったザジを利用したジスプなどから、完全に生命活動が停止していない肉体であればインヴェードが可能で肉体を操れる。
・インヴェードされた人間は流血した際、緑色の血を流す。
・インヴェードした人間は自在に操る事が可能となる。スペースマフィアに関する極秘情報を知ってしまった人間を自殺に見せかけ、死の寸前に肉体から離脱する事で口封じさせる手段を行っている。ただし、不破主任のようにインヴェードされた人間が精神力で自我を取り戻す事が可能。また、シグがザジに対して攻撃の手を緩める、インヴェードした人間の妻に贈り物をするなど、インヴェードされた肉体の深層欲求が優先して行動に出てしまう場合があり、完全に支配出来る訳ではない。
・インヴェードした肉体の記憶情報を得る事が可能。記憶喪失になると記憶を得る事は不可能。
・分離の際には膨大なエネルギーが放出され、周辺にいる人物の皮膚が振動するなどの現象が発生する。
なお、個々のエイリアン特有の例外はある。
各話リスト
第1クールのサブタイトルは、英語をカタカナ表記にしたものを採用している。
当初、サブタイトルの読み上げが無かったが(メタルヒーローシリーズでサブタイトル読み上げが無かったのは今作が唯一)、第2クール以降の路線変更に伴い、第17話からナレーションを務める垂木勉による読み上げが追加された。
話数 | サブタイトル | 登場エイリアン |
---|---|---|
第1話 | ビギニング!! | レト、ボナ |
第2話 | ロンリーバトル | ケル |
第3話 | インヴェード!! | レト、ボナ |
第4話 | ゲッタウェイ!! | ゴナ、ボナ |
第5話 | ザ・ライバル!! | ケル |
第6話 | ワンチャンス!! | レト、ボナ |
第7話 | スクープ!! | レト、ケル、ボナ |
第8話 | E.Tベイビィ | バブリオ、レト、ボナ |
第9話 | プリティガール | ラビ |
第10話 | ザ・ミッション | レト、ボナ |
第11話 | イエスタディ… | ザイバー、TR-99 |
第12話 | グッドバイ… | ボナ |
第13話 | デス・トラップ | レト、ボナ、ケル |
第14話 | 極悪スター誕生 | レト |
第15話 | 侵略CM大放送 | ボナ、デスキーラ |
第16話 | 激突!!暗殺カー | レト |
第17話 | ズッコケ新隊員 | ケル |
第18話 | 強盗犯は英雄(ヒーロー)!! | レト、ボナ |
第19話 | 魔少年(デーモンキッド)の正体!! | ジスプ、ゾドー、リーガ |
第20話 | シグ衝撃の過去 | ジスプ、ゾドー、リーガ |
第21話 | 突撃爺ちゃん魂 | ザザンガ、レト、ボナ、ケル、クイ |
第22話 | シグよ さらば!? | ザイバー、ゾドー、リーガ |
第23話 | 超時空の新戦士 | ジスプ、ゾドー、リーガ |
第24話 | 地球征服0秒前 | ジスプ、ゾドー、リーガ |
第25話 | 進め凸凹探偵団 | ヤミニ、ゾドー |
第26話 | 真説・浦島太郎 | ヤミニ、ケル、宇宙生物ダル |
第27話 | BS(ブルースワット)同士討ち!! | ジスプ、ゾドー |
第28話 | あぁ無情母の命 | グラガ、ゴア、ゾドー |
第29話 | 夏休み悪霊退治 | グラガ、ゾドー |
第30話 | さらば!!魔少年(デーモンキッド) | マドモアゼル・エバ、ジスプ、ゾドー |
第31話 | 異星人(エイリアン)純情す… | ゲドン、ハル、リーガ |
第32話 | 無残ショウ爆死 | モーグ |
第33話 | 完成!!最強銃(ドラムガンファイヤー) | ゲルマ |
第34話 | 極悪!!にせBS(ブルースワット) | デスキーラ3兄弟 |
第35話 | 銀河狼(ウルフ)炎の鉄拳 | ネロン |
第36話 | 脱線僕の(秘)指令 | レト、ボナ、ケル |
第37話 | 女王(クイーン)の宣戦布告 | ジスプ、ゾドー、リーガ |
第38話 | GP(ゴールドプラチナム)抹殺指令! | クイーン、ジスプ、ゾドー、リーガ、従者A、従者B |
第39話 | 宇宙獣命の絶叫 | ジスプ、エイリアン軍団 |
第40話 | 女王(クイーン)に罠を張れ | クイーン、エイリアン軍団 |
第41話 | 襲来!!殺人昆虫 | マザーブラバム、ブラバム |
第42話 | 救世主は悪魔 | ティア(クイーン)、エイリアン軍団、幻影の怪物たち |
第43話 | BS(ブルースワット)最期の日 | ギルガ、ジスプ、ゾドー、リーガ、エイリアン軍団 |
第44話 | 虫歯の電脳戦士 | パルス、ゴア |
第45話 | 狙われた肉体(ボディ)! | 合体エイリアン、ジスプ、ゾドー、リーガ、エイリアン軍団 |
第46話 | GP(ゴールドプラチナム)戦闘不能! | マニー、ジスプ、ソドー、リーガ、エイリアン軍団 |
第47話 | 暴け!(秘)計画書 | コズマ、処刑部隊、ムッシュJ、クイーン、従者A、従者B、エイリアンA、エイリアンB |
第48話 | 反逆!俺が王(キング)だ | キング・ジスプ、ソドー、リーガ、クイーン、エイリアン軍団、従者A、従者B、ドクター・アルド |
第49話 | 決戦!王(キング)の最期 | キング・ジスプ、ソドー、リーガ、クイーン、エイリアン軍団、従者A、従者B、ドクター・アルド |
第50話 | 大激突 生か死か | クイーン、従者A、従者B、エイリアン軍団 |
第51話 | グッバイBS(ブルースワット) | クイーン、従者A、従者B、エイリアン軍団 |
主題歌
テコ入れ
幾多の新機軸を盛り込んだ本作ではあったが、回を追うたびに数々のテコ入れが施されていった。
- エイリアンの言語能力追加(第14話より)
それまで人間にインヴェードする事でしか対話の手段がなかったエイリアンたちが、本体のまま喋れるようになった(しかもそれが最初に描写された際のエイリアンのセリフは、めちゃめちゃ人間臭くコミカルなもの)。それに伴い対話の際にあった発声を加工したり、インヴェードされた人間の影が変化したりという演出が見られなくなった。
- 「ブルーリサーチ」廃業(第23話)
序盤でショウたちの生活拠点と表向きの活動の場として用意された「ブルーリサーチ」。1クール目ではそこで調査の依頼を受けつつその過程でエイリアンとの戦いが展開されていくという話が多々あったものの、2クール目ではブルースワットとしての活動に話の主軸を置かれるようになった結果、ブルーリサーチとしての活動はおざなりになってしまい、名刺を鬼塚に渡したことできっかけで場所がエイリアンに知られ、事務所に放火されてしまい廃業となった。ショウたちはその後アジトを転々とするが、その間彼らがどのようにして生活を凌いだかは語られなかった。
- 子供キャラの性格変化
作品の序盤から子供キャラはたびたび登場していたが、その頃はそれ以前のメタルシリーズでよく散見された、メインゲストキャラとセットという位置づけに過ぎず、性格設定も健気なのが多かったが、25話の少年探偵団以降はブルースワットの面々を引っ掻き回すような捻た性格の子供キャラがよく登場するようになった。
- ムッシュJの存在
それまでインヴェードしていたザジをブルースワットに救出されて以来、ずっと本来の姿で活動していたジスプは、突然別の人間にインヴェードしてこの名を名乗るようになった。ただインヴェード能力の有意義さが全く薄れていた後期の本作においてはまったく無意味になっており、回によってはその姿から出た後再びインヴェードせずにジスプの姿のまま退散したかと思えば、翌回ではまた同じ人物にインヴェードしていたり、アジト内のシーンでもインヴェードしたりしていなかったりといった扱いの不一致が顕著になっていった。
- ゴールドプラチナムを始めとする新戦力の数々
所属している組織や縁のある技術者によって新装備などが開発投入されるケースが多い他のメタルシリーズに対して、所属組織や関連人材をすでに失っているブルースワットは特異なケースによる新戦力投入に頼らざる負えなかった。ゴールドプラチナムはその代表的な存在である。
別冊コロコロ最終回
TVシリーズとは異なり火事になど遭わず、探偵を続ける3人。
しかし12月号の依頼主は最初から寄生されており、向かったサラが体をジャックされる。
でかいビームキャノンを担ぎ、自社オフィスを襲撃するサラ。
エイリアンはショウの挑発に乗り宿主を変えようとするが、ショウの体に拒絶反応を起こし、移ることができない。
そこに駆け付けたのは、国連本部から散弾ディクテイターを携えやってきたライティとレフティ(おそらく兄妹)だった。
ひとまずサラは解放される。
ライティの口から、ICPO勤務だった父が異星人(TV版の広瀬と同じ状態)であると告げられるショウ。
寄生に耐性があったのは、ショウが異星人との混血児だからであった。
「ショウ、なにも異星人総てが悪ではない。
地球人が善人ばかりではないのと同じようにね」
…それ以上にこれを聞いたサラは、先刻の寄生体験からショウを恐怖するように。
だが今回、ライティたちの用事はそもそも、『日本国内二異星人ノ前線基地ヲ発見セリ』である。
気付けの暇もなく、屋敷に向かわされる3人。
ライティ・レフティは外からの陽動に回る。(プラグローダも持ってるぞ)
さて、邸内にいた異星人はたった一人。
しかしヤツは幻術の使い手で、いかにも大勢の異星人がたむろしてるかのように見せ、サラとシグは同士討ちをさせられていた。
「同じだ…あの時と。 なぜかこの感じだけは覚えている。
この腕から伝わってくる力強い響き。
目に見えるものより…多くのの言葉より信じられるよ」
「ショウ…!!」 「オウ!」
いちはやく催眠から脱したショウの力で、正気を取り戻すサラとシグ。
トリプル・ディクテイターの前に屋敷の異星人は散った…。
『これで終わりということはない。
地球上に犯罪がなくならないのと同じように、悲しいことに
宇宙でもなくなることはないだろう。
しかし、他人を想う心がある限り、俺たちは明日を信じて戦い続ける』
「異星人とのハーフは新しいからニューハーフってか」
「ばーか!」 「……。」
『ありがとうブルースワット。 僕たちは君たちの活躍を忘れない!!』(編集部)
ちなみにレフティは口数が少なく、台詞はこれ。
「日本支部との連絡が途絶えて10カ月、やっと会えたね」(5回連載ってことか)
「サラ、ショウはいつでも最高の仲間だったんでしょ。
ショウが何者であろうとそれは変わらないはずよ」
___というわけで、漫画版のラスボスは一般怪人×2でした。
もしかしたら、ミカドロイドよろしく、(怪人の配分から見れば)
リアルマシンマンと呼ばれる結果になっていたのかもしれないね。
関連タグ
特捜ロボジャンパーソン→ブルースワット→重甲ビーファイター