「一番強いのはお前か?」
「我が名はガイソーグ。宇宙最強を求める者…」
概要
騎士竜戦隊リュウソウジャーに登場する謎の戦士で、かつて、太古のリュウソウ族が作り出し、強者を求める怨念によって自我を持った鎧。
紫色ベースのリュウソウジャーに似たマスクと装備を持つ。(正確にはリュウソウジャーのキーアイテム・リュウソウルのナイトモードをそのまま等身大にしたかの様な外見をしている。)
装着者に鬼神の如き凄まじい力を与えるが、纏い続けるとガイソーグに心の弱みにつけ込まれて破壊衝動を増幅させる副作用があり、自分の心の弱さに負けた装着者は、ただ最強を求めて破壊と殺戮を繰り返す狂戦士と化してしまう。
右腕に持つリュウソウケンに似た紫色の剣・「ガイソーケン」と左腕の盾を駆使した立ち回りを基本戦法とする。
必殺技はガイソーケンから放つ紫の交差斬撃『エンシェントブレイクエッジ』。
なお、「ガイソーグ」と言う名称はこの武具一式の名前であり、装着者の名前ではない。
TV本編で誰がガイソーグの鎧を装着しているのかは作中を通した謎となっている。(さらに言えば前日談や劇場版ではテレビ本編とは異なる人物がガイソーグの鎧を装着している)
「スーパー戦隊最強バトル!!」に先行登場。
リュウソウジャー本編には12話から登場した。
装備・戦力
変身アイテム兼メイン装備。リュウソウケンの色違いであり、造形的な差異は峰部分の形状のみ。戦闘では変身者を反映した戦闘力で巧みにガイソーケンを扱え、ガイソーケンを地面に突き刺してエネルギーを送り込んみ周囲に電撃を走らして攻撃することもできる。
リュウソウケンと同じくリュウソウルをセットすることによりその力を発動する。
劇場版の展開から考えるにリュウソウケンのプロトタイプにあたると思われる。
玩具オリジナル機能としてリュウソウジャーの変身用リュウソウルなどをセットすることでリュウソウチェンジを発動できる(効果音はガイソーチェンジと共通)。
- ガイソウル
ガイソーグの変身に用いる、リュウソウルの一種。見た目はレッドリュウソウルの色違いであり右手には紫の剣を、左手にはガイソーグの横顔が描かれた盾を持っている。
背面のロボ頭部は銀一色のガイソーグの顔になっている。
ガイソーケンに飲み込ませることで「ガイソーチェンジ」が発動し、ガイソーグの鎧が装着される。作品中で発動されたのは劇場版のみであり、先行登場した最強バトル!!では鎧自身を直接装備していた。
- ビュービューソウル
リュウソウルの一種で、リュウソウ族が最初に作った騎士竜ディノミーゴの力を宿したリュウソウル。凄まじい疾風を起こして攻撃する。
劇場版やテレビ本編第29話で使用。
- 盾
独特なデザインの盾。特別な能力を持ったものではなく単純な防具に過ぎない模様。
劇場版の数シーンなどを除き基本的にガイソーケンとセットで装備される。
劇場版で搭乗。劇中の展開を踏まえると事実上の専用ロボであると思われ、短いながらも搭乗シーンが描かれた。
必殺技
- エンシェントブレイクエッジ/鎧装斬
リュウソウルの力を宿す必殺技。リュウソウケンとは違い竜装を行わず直接必殺技として放つ。
ガイソウルでの変身後に再度嚙みつかせる、もしくはその他リュウソウルをセットすることで発動する。
強リュウソウルで発動した際は鎧装斬→エンシェントブレイクエッジの順に発動され、ビュービューソウルでの「ビュー ビュー ビュー」の様に擬音を3度繰り返す。
先行登場時は手順を踏まず発動しており、これを手順の省略と解釈するとガイソウルを用いた発動であると思われる。
ガイソー斬とも。
スーパー戦隊最強バトル!!
強い相手を求め、次々とスーパー戦隊ヒーロー達に襲い掛かる。
単純な太刀捌きは勿論の事、それに拘らないトリッキーな戦法(後述)も組み合わせてスーパー戦隊の戦士達を凌駕する実力を見せつけた。
宇宙最強となる事を最終的な目的としているらしく、スーパー戦隊に襲い掛かるのはあくまで自分の実力を高める手段の様子。その為襲ったスーパー戦隊は容赦なく叩きのめすが、その命を取る事まではしない。
活躍
BATTLE1
マーベラス率いるゴーカイジャーの前に出現。頭数の差も気にせず圧倒して打ち倒し、マーベラス以外のメンバーを戦闘不能へ追いやる。残ったマーベラスも、ワイヤーでガイソーケンを振り回して周辺を蹴散らすという、ルカの動きを彷彿させるトリッキーな戦法で翻弄し、そのままエンシェントブレイクエッジを叩き込んで倒した。
そして変身解除されたマーベラスを一瞥、自己紹介をしてその場を立ち去る。直後惑星ネメシスに飛ばされたマーベラスだったが、そこで繰り広げられる戦隊ヒーロー同士のタッグトーナメントをガイソーグが見逃す筈がないと踏み、『変わり者チーム』の一員にエントリーして待ち構える。
そして予想通り、第1回戦Bブロックのチーム怪力VSチーム変化球の試合が終わったタイミングで試合に乱入。勝利したチーム怪力へ襲い掛かって蹴散らした後、「もっと強さを…!」と呟きながら立ち去った。
その後、第2回戦Aブロックで変わり者チーム(天晴&スティンガー)が勝ち上がった直後に三たび現れ、二人を急襲する。
BATTLE2
2対1でも彼らを追い詰め、その直後に襲いかかったマーベラスも意に介さず突き飛ばす。エンシェントブレイクエッジを放ち、天晴/アカニンジャーを負傷させて姿を晦ます。
その後、ジェムが溜まるのを見ていたリタの前へ最強バトルのエントリープレートを携えて出現、彼女の判断でワイルドカード枠としてトーナメントへ飛び入り参加する事に。
その後、準々決勝Aブロックを変わり者チームが勝ち上がった直後、大和を迎えに来た天晴を強襲する。
そして程無くして、準々決勝Bブロックの格闘技チームとリーダーチームの戦いが拮抗しているのを崩すべく、リタの判断で乱入。両チームを圧倒して叩きのめすが(※吹っ飛ばされたリュウレンジャーがジェムを掴んだ事で格闘技チームに軍配が挙がった)、その直後に再び現れたマーベラスのゴーカイチェンジによるデカレッドのハイブリッドマグナムやハリケンレッドの影の舞に苦戦する。
その戦いの最中、何故か天晴と同じ動きをしながら忍烈斬を繰り出すが、ゴーカイレッドに掻い潜られ、ファイナルウェーブを受けて兜を落とす。…だが兜の下から現れたのは、ガイソーグに襲われたはずの天晴の顔だった。
BATTLE3
目の前の光景に一瞬躊躇ったマーベラスへ容赦無くエンシェントブレイクエッジを放って倒し、落とした兜を拾い上げてその場を立ち去る。
そして兜を被り直し、今度は潜入調査を終えてドギーと別れたスティンガーを歴代戦闘員達に紛れる形で強襲する。
その後、Aブロック準決勝を勝ち抜いたカグラを襲撃するも、待ち構えていたマーベラス/ゴーカイレッドと大和/ジュウオウイーグルに妨害され交戦。デンジレッドやマジレッド、ダイナレッドへとゴーカイチェンジしたマーベラスとジュウオウホエールに本能覚醒した大和に圧倒され、遂に敗北(この時に自我も消えた様子)する。
…しかし吹き飛んだ兜の下より現れた顏は天晴では無くスティンガーだった。ただ先程のダメージが効いたのか、鎧部分もすぐ消え去りスティンガーは無事解放される。
そして解放されたスティンガーによってガイソーグの正体が最強になる事への怨念に突き動かされる『意志を持つ鎧』で、様々な戦士の身体を乗っ取って強い存在へ挑み掛かり、その相手がより強ければそちらへ乗り移ると言う事を繰り返したことが明かされ、天晴やスティンガーもまた身体を乗っ取られていた。
更にこの二人の前にルカが身体を乗っ取られており、ガイソーグの持っていた最強バトルのエントリープレートも元はルカに送られていた物だった。そしてマーベラスはその真実を何となく察していたらしく、お宝=仲間を取り戻すべくガイソーグを倒す事に拘っていたのだった。
そしてスティンガーが突き止めた、最強バトルの裏で仕組まれた陰謀を叩くべく一致団結する変わり者チームだったが、マーベラスはルカと天晴を探すべく転がっていたガイソーグの兜を自ら被り…。
FINAL BATTLE(最終回)
兜に宿るガイソーグの記憶を読んだマーベラスは、自分を乗っ取ろうとする怨念へ耐えつつルカと天晴が拘束されている所へ辿り着き二人を開放。更に自由になったルカに兜を落として貰う形で自らを開放した。
なおここで、ガイソーグを動かしていた怨念は宇宙を彷徨っていた戦闘民族の物だった事がルカから語られている。
その後、究極大サタンが撃破された事に納得のいかないリタがガイソーグの鎧を呼び出して装着。疲弊した変わり者チームへ襲い掛かるが、突如リュウソウグリーンとリュウソウブラックが現れ、彼らと交戦。彼らの動きについていけず、カグラを人質にするも、竜装したブラックのノビソウルで取り返され、ハヤソウルの力で加速したグリーンに滅多切りにされて爆散。リタを残して鎧はバラバラに吹き飛んだ。
なお、この時は今までと違い、リタ本人の意識で戦っていた(その為、声も関氏の声ではなくリタの声。動きも何処となくぎこちなかった)。
しかし一連の事件が終わった後、何者かが残骸となったガイソーグの兜を拾い…。
騎士竜戦隊リュウソウジャー
「せっかく騎士竜の封印を解いてやったのに、あいつらにゲットされちまったか」
ドルイドン族の協力者であり、ディメボルケーノの封印を解いた張本人。
ワイズルーと互角にやり合える程「最強バトル」で惜しげも無く発揮した戦闘力の高さを見せているが、淡々と話していた「最強バトル」登場時とは性格が異なり、冷静ながらも荒っぽい口調を用いる。
どうやら「最強バトル」の時と違い、自我は失っていないようだが、声優は中身を乗っ取っていた時と同じ関氏が引き続き担当しており、詳細は未だ明らかではない。
今の所装着者については不明だが、13話でリュウソウ族である狩野澪子に「英雄だった頃の過去の栄光が忘れられないのかしら」と発言していた事から、同じくリュウソウ族の可能性がある。
なぜかトワとバンバのことを知っており、彼らのマスターについても知っているようだが……?
ワイズルーは以前からその存在を知っており、ディメボルケーノの情報も彼から受け取ったようだが、完全に信用し切ってないようで「侮れんやつ」と警戒心を抱いている一方、クレオンは存在を知らず、その容姿からリュウソウジャーと見間違えていた。
尚中の人物曰く、脱ぎたくても脱げない鎧らしい。
本編での動向
第12話
初登場回。
シンマイナソーの能力を用いたディメボルケーノの捕獲作戦が失敗しても、リュウソウジャーの戦いを見て満足な様子のワイズルーとクレオンの元へ出現。
復活させたにもかかわらずディメボルケーノの捕獲に失敗したことを嘲笑した為、それに怒って襲い掛かったワイズルーと互角の勝負の繰り広げた。
その際ワイズルーに「お前がリュウソウジャーをまとめて始末してくれても良かったんだよ?」との問いに「それじゃあ、つまらない。“エンターテインメントにはならん”だろ?」と返して剣を納め、また情報があったら提供すると伝えてその場を後にした。
第13話
日本初の女性総理大臣であり、リュウソウ族でもある狩野澪子が入院している病院へ来訪、気配に気づいたら彼女がグラスを投げ付けたのをそれを切り壊し、人間よりも遥かに長寿であるリュウソウ族であるが故、愛した人達に先立たれる経験を何度も経験してきた為に「愛する人と一緒に死にたい」と言う願望を抱いた事でミイラマイナソーを生み出した澪子に「死にたいなら、俺がやってやろうか?」と彼女にガイソーケンを突き立てた。
ただ、リュウソウ族の澪子とは面識があるようで、すぐにガイソーケンを収めている。
第20話
「一つ助言をやろう。力は頼る物ではない、生かせ」
グリモワールマイナソーの能力を用いたワイズルーの策略によってバンバ達が捕まり、一人ではどうすることも出来ないと頭を悩ますトワの前に姿を現して襲い掛かり、トワが変身したリュウソウグリーンを追い詰めていく。
速さばかりに頼っているグリーンがハヤソウルを使おうとするのを弾き飛ばした後、上記の台詞を口にすると、何処かへと去った。それはかつてトワとバンバのマスターが言っていた教えの言葉であった。
何故行方不明になったはずのマスターの言葉をガイソーグが知っているのか?トワは、彼の正体に心当たりがあるらしきバンバに対し、初めて疑念の感情を見せている。
第26話
「お楽しみはまだまだこれからだ…」
ワイズルー達と戦闘中のリュウソウジャーがドドメキマイナソーを撃破しようとした瞬間に攻撃を仕掛けて妨害、6対1でも彼らを圧倒し、地面に突き刺したガイソーケンから電撃を流してリュウソウジャーをダウンさせ、そのまま姿を消した。
第27話
戦線へと復帰するも、リュウソウジャーに追い詰められて方々の体でアジトへ逃げ帰ってきたガチレウスに「おめおめと逃げ帰ったか。助けを請えば、手を貸してやったものを…」と嫌味を言う。「黙れ!その鎧、砕いてやろうか!」と毒付くガチレウスに対し、「是非頼むよ。この鎧は脱ぎたくても脱げないんでね。」と挑発と皮肉交じりに返した。
第29話
「もっと俺を楽しませろ…!」
ポルターガイストマイナソーの居場所を突き止めたメルトの連絡を受けたバンバやトワに向かってエンシェントブレイクエッジを放って襲撃。
2人と戦闘になり、相変わらずのガイソーケンから繰り出す剣捌きや、凄まじい衝撃波を放って2人を苦戦させる。
戦いの途中で、バンバ自身の剣捌きが何処かで見覚えがあると気付いたが、動きが単調であることを突いてメラメラソウルで強竜装したブラック「バーニングディーノスラッシュ」を喰らってしまう。
すると兜が外れ……。
「バンバ、少しは成長したな。だが、まだまだや」
何と兜の下には、ナダの顔が……。
そう、彼こそが現在のガイソーグの装着者であった。
ナダはすぐさまビュービューソウルをガイソーケンにセットして発動したガイソー斬を放って2人を迎撃し、そのまま姿を消した。
第30話
「そいつは強いのか?」
三浦敦史から生み出された高スペックな戦闘能力を持つデュラハンマイナソーを追跡していたブラックとグリーンを強襲。
その後、ガイソーグに意識に蝕まれながらも意識を保つナダがトワへ、ガイソーグについての来歴がわずかに語られた。
数百年前にドルイドンの一部が地球に帰還した際、当時のマスターグリーンがこの鎧を装着して戦っていた。
だが、ガイソーグの鎧には「装着者の心の弱さにつけ込み、破壊衝動に駆りたてる」という副作用があり、さらに描写からすると一度装着すると憑依されるような形で取りつかれるらしく、破壊衝動を抑えきれなくなったマスターグリーンは自身が住むリュウソウ族の村を破壊、自責の念に囚われたガイソーグ諸共宇宙の果てへ去り、彷徨い歩いた末にマスターグリーンは死亡。
その後ガイソーグは装着者がいなくなったが、リュウソウジャーに選ばれなかったナダが「周りを見返す力が欲しい」という執念で宇宙の果てから探しだし、新たな装着者となっていたが、強者と渡り合える力を手に入れてもナダの心は喜びに満たされることはなかった。
その後、デュラハンマイナソーに苦戦するリュウソウジャーの前に「強い者と戦いたい」というガイソーグの妄念を誘導する形で現れ、デュラハンマイナソーを圧倒。エンシェントブレイクエッジで両腕のブレードを粉砕し、リュウソウジャー勝利への道筋をつけた。
だが、「これからは一緒に戦おう」と明るく言ってのけるコウの姿に、彼がマスターレッドの認められた理由を理解するも、そこに生じた嫉妬心や悔しさをガイソーグに乗っ取られ、生身のコウを背後から斬りつける凶行に出てしまう。
「オレは、お前のそういうところが……ホンマに嫌いや」
第31話
ナダの意識を完全に取り込み、コウを斬りつけた直後に激怒して向かってきたバンバを軽くあしらうもコウを優先しリュウソウジャーが一時撤退。
その後、音楽を奏でてて人々を踊らせ続けるフェアリーマイナソーを止めるためにピーたんの封印を解こうとするコウとカナロの前に現れ、強者を求める凄まじい怨念のオーラを発しながらレッドに襲い掛かるも、意思を取り込まれてもナダを助けることを諦めないレッドが、オトと封印から解かれて本来の姿を取り戻したプテラードンから受け取ったヒエヒエソウルを使って強竜装。宙を舞い、たちまち凍る氷の刃で攻撃に少しずつ押されていき、レッドが放つ『ブリザードディーノスラッシュ』を喰らってしまった。
大きな痛手を負いながらもすぐに立ち上がり、フェアリーマイナソーの能力から脱したコウ、カナロ以外のリュウソウジャーとの再戦の最中でリュウソウグリーンと斬り合っていると、
「トワ……すまん」
ガイソーグに自我を取り込まれたはずのナダが一瞬だけ現れ、トワに謝罪。その直後にエンシェントブレイクエッジを放ちグリーンを変身解除に追い込むも、怨念に苦しみその場を撤退。
このことから、ナダはまだ完全には取り込まれておらず必死で鎧の怨念と戦い続けているナダの為にも、諦めず必ず彼を救い出すことをリュウソウジャーは誓うのだった。
第32話
「無駄な抵抗を…諦めろ」
鎧の呪縛に必死に抵抗するナダを再び取り込み、ガチレウス、ジャックオーランタンマイナソーと戦うリュウソウジャーの前に出現。
ナダに必死に呼びかけるコウであったが、メルトやバンバ達はもはやナダは手遅れだと諦めかけていたが、ドッシンソウルで強竜装したグリーンの攻撃でナダが弱ったことで彼から分離し始め、今まで自身の身体として取り込んでいた装着者達の怨念の集合体が姿を現した。
その凄まじい怨念を見てリュウソウジャーはたじろぐも、ナダからその怨念を切り離せればと考えていると、コウは変身を解除し、鎧の怨念に対し「ガイソーグ!俺に乗り移れ!」と自身の肉体を差し出す。
実はそれが彼の作戦であった。コウは自身の肉体に怨念を乗り移らせ、ジャックオランタンマイナソーの光線で吸収させることでナダと鎧を分離させる事を思いつく。
だが、その大量の怨念にコウは倒れてしまい、そのままガイソーグは少しずつコウの身体に装着されていき、コウの肉体を乗っ取ろうとし、止めようとするリュウソウジャー5人を電撃で反撃し変身解除に追い込む。
それでも、バンバ達を筆頭に必死でガイソーグをを止め、ナダを説得。そしてナダの意思を読み取り、「ナダもリュウソウジャーである」とコウの言葉で、騎士としてのソウルを取り戻したナダは鎧から解放された。
そしてジャックオーランタンマイナソーの力でコウに乗り移った怨念を完全に切り離し、憎しみの巨大な暗雲が立ち込める中キシリュウオージェットでジャックオーランタンマイナソーを撃破、マイナソーが倒された影響でガイソーグの怨念も消滅し、晴れていく空を見てナダは笑みを浮かべた。
そして帰還した6人の元に再びガイソーグを纏ったナダが現れ、龍井尚久と龍井ういに斬りかかろうとする…
しかし、
「あ~、背中かゆ〜」
とナダは椅子に座りガイソーケンを孫の手代わりに背中を搔き始めた。ガイソーグから怨念が消え去った事で解放されたことでナダは自由にガイソーグの力を扱えられるようになっていたのだった。
そしてナダは鎧から解放されたことを感謝し、彼も正式にリュウソウジャーとなるのであった。
劇場版「タイムスリップ!恐竜パニック!!」では
6500万年前にタイムスリップしたコウ達と戦う。
ガイソーグの鎧の誕生秘話とその開発者が明らかになった。
余談
名前の由来は鎧(がい)+装具で、海賊も掛かっていると思われる。
紫色のメインカラーや、剣と楯を装備した外見からウルザードに似てる…というか公式も自覚しているのかTwitterのハッシュタグに「ウルザードじゃなくて」と付けている。
声を担当した関氏は、近年では何らかの特撮作品へ出演する事が定番となっていて、2019年度もこれでノルマを達成した事となる。また、関氏はゴーカイジャーの変身アイテム音声も担当しており、リュウソウジャーの変身アイテムに似た外見のガイソーグを演じるのは意図したキャスティングだろう。
そしてリュウソウジャー本編においても、リュウソウルの音声を担当する事になった。
また、関氏の声もリュウソウジャー本編で登場するタンクジョウの声を担当する中田譲治氏と同じように、ノイズの様な特殊なエコーが掛かっている。
「それまでの装着者の記憶を追体験する」という性質上、ナダにも天晴の記憶が流れている可能性が高く、「闇堕ちしたのは常人の理解を超えた天晴の人生を垣間見たのも関係しているのでは?」とネタにされることもある。
関連項目
アバレキラー、デスリュウジャー:過去の恐竜戦隊に登場したダークヒーローの同士。
暗黒の鎧、怒りの戦騎ドゴルド:過去の恐竜戦隊に登場した、中の人物を操る『意志を持った鎧』達。
伊狩鎧 / ゴーカイシルバー:ゴーカイジャーの一員で名前が『鎧(がい)』。
バリゾーグ:ゴーカイジャーの敵組織・宇宙帝国ザンギャックの一人で名前が似ており、関はスペシャルDVDにて改造体の声を担当している。
仮面ライダーナイト:こちらに似ているとも。
プトティラコンボ:獰猛で恐竜型の武器を使う体色が紫のキャラクター。
キョウリュウバイオレット:ナレーションが演じた紫が体色のキャラクター。
仮面ライダーX:カイゾーグである(濁音が入れ替わっただけ)。
ガイボーグ:一字違い
獣の槍:手にした者は歴代の使用者の動きを我が物とし、素人でも凄まじい戦闘力を得られる武器。反面使い続けると宿った怨念に心身を乗っ取られ、遂には怨敵を憎み続ける化物へと変貌させてしまう呪物でもある。
元々は他者を守り救うべく作られた力(聖剣)だった事や、宿った怨念に主人格がある点も類似している。
劇場版のネタバレ注意!!
その正体は6500万年前のリュウソウ族「ヴァルマ」が開発した装備であり、リュウソウジャーのプロトタイプでもあった。
しかし、ガイソーグを装着したヴァルマは力に溺れ暴走。(恐らくはヴァルマもまた上記のガイソーグの副作用によって心の闇を増幅させられたものと思われる)
やがて「世界の支配者になる」という野望を抱くが、6500万年前にタイムスリップしてきたコウ達との戦いでガイソーグの鎧は破壊されたのだった……
……が
それからどういういきさつがあったかは不明だがマスターグリーンを経て様々な者たちの体を乗っ取っていき、遂には怨念が宿ってしまったのだった。