「もう 背中は 見せない…… ウォオオオーーーッ!!!」
概要
スター団かくとう組『チーム・カーフ』のボス。
格闘技の選手でスター団の戦闘指南役。マップの情報によると、スター団のボスの中でも非常に危険な相手と言われている。
アカデミーにはスポーツ特待生で入学し、その長身から繰り出されるキックはかなり強力らしい。具体的にどのようなスポーツなのかは触れられていないが、キックが強力という説明文や、後述する描写の数々から何かしらの格闘技である可能性が高い。ちなみに、ポケモンバトル中もレスリングの構えのようなポーズを取っている。
バージョンによる違いはネクタイ。スカーレットは橙色、バイオレットは紫色。
容姿
『スターダスト☆ストリート』に限らず、初めてマップで目的地を確認した時に誰もが思ったであろう。
「なんか一人やべぇやつがいる…」
悪役レスラーを彷彿とさせる鬼めいたメイクを施した容姿はインパクト抜群で、かなりの長身も相まって、スター団以外の周囲には恐れられている。過去にも顔を隠したトレーナーは登場していたが、フェイスペイントを施しているキャラクターは今回が初となる。
服は他同様シュウメイのお手製。ちなみに彼女の衣装はシュウメイ曰く「地獄のアイドル」をイメージして作ったとのこと。なお、公式サイトの立ち絵ではボロボロの学ランのようなものを羽織っているが、これは戦闘直前にカーフ・スターモービルに乗って登場する時に羽織っているものだと思われる(その際に脱ぎ捨てて以降、ゲーム中では着ていない)。
そんな猛然とした立ち姿をしているが、実際は温厚かつ優しい性格の女の子で、少しのセリフでもその善良で献身的な人柄が伝わる程。
スター団のメンバーからの人望も厚く、「ビワ姉」と慕われている。
マップアイコンでは分かりにくく、マップの説明文にも書かれていないため、ボスを倒す度に入る回想で初めて性別や性格を知って驚愕したプレーヤーも多いだろう。
団を守る為、自ら門番になるという責任感とフィジカルの強さを持つが、それゆえか自分自身に負担を集中させてしまう自己犠牲精神じみた悪癖もあり、その度にスター団の仲間が説得して彼女を休ませるようにしている。回想ではメンバー全員の訓練を一手に引き受けた上で自らも体力作りをするという働き者っぷりがうかがえる。
スポーツマンシップにも溢れ、勝負後には主人公とバロムクロスのポーズを取っている。
「インファイト」を「わたしのポリシーみたいな技」と呼ぶ辺り、戦闘では守りを捨ててガンガンアタックしていくタイプだと思われる。裏表のない彼女らしいかも・・・?
なおビワと親しい団員のタナカの話から、スッピンは美人であることが窺える。
彼女の素顔が明らかになることは最後までないものの、それだけに色々と想像を掻き立てられるためか、ファンアートの中には彼女の素顔を想像で描いたものも多い(→素顔ビワ)。
名前の由来はバラ科の植物でフルーツとしても有名な「ビワ」と思われる(ちなみに花言葉は「温和」と彼女の優しさに当てはまったものになっている)。ちなみにタナカもビワの一種である「田中」が由来となっている。
ちなみに、東アジアのリュート属の弦楽器の『琵琶』もあるが、このキャラとは関係無い。
人物
アカデミーに元々スポーツ特待生と入学しており、才色兼備でトレーナーとしても優秀な彼女であったが、それ故に妬まれ他の団員同様いじめの被害に遭っていた。主犯は現スター団員のタナカである。
当時ビワに人気を奪われたタナカはクラスメイトを焚き付け嫌がらせをしていたが、所詮は子供の悪意。程なくして自分も焚き付けた者たちにいじめられ始めてしまう。
因果応報と諦めていたタナカに手を差し伸べたのはなんとビワ。彼女の度量に自身の愚行を猛省したタナカはスター団へ入団。現在はすっかり親友となって、互いに「ビワちゃん」「タナカちゃん」と呼び合うほどの関係になっている。
かつて自身をいじめた相手であろうと手を差し伸べる、ビワの優しさが表れた出来事と言える。
実際、他のスター団所属者の大半のように高圧的な態度、及び攻撃的な態度を取るようなことは(仲間に危険が及ばなければ)しなかった等、戦闘前からあからさまに優しい部分は見え隠れしていた。
エンディング後のイベントでは、タナカと共にプロレスサークルを作ったことが本人の口から語られる。また、美術部に入りたいメロコの緊張を解く(&荒っぽい言動のフォローをする)ため美術室まで彼女の付き添いに訪れていた。
その際には(他の2イベントと違いしっかり隠れていなかったとはいえ)スター団のボスの中で唯一主人公とボタンの存在に気づき、逆にこちらに気づかれずに近づき平然と話しかけるなど流石の能力を見せた。
ビワの素顔を隠すような厳ついメイクは、容姿の良さを疎まれた過去に由来すると同時に、自分を強く見せる・自分自身をも鼓舞するための「鎧」なのだろう。
手持ちにヒールボールを用いているのも、ヒールとかけているだけでなく、人もポケモンも分け隔てなくいたわる気質の表れと思われる。
手持ちにいるルカリオも正しい心を持つトレーナーにしか心を開かないという設定が存在しており、ここからも彼女が本質的には決して悪人ではないということが証明されているとも言える。
なお、主人公と敵対するトレーナーでルカリオを連れているのは彼女と前作に登場したある人物のみである。
意外にもレスラー風の外見に反し、ルチャブルは使ってこないが、団ラッシュ時にしたっぱが繰り出すポケモンの1体として出てくる。
ちなみに、同じかくとうポケモンのエキスパートトレーナーであるキハダ先生の手持ちにルチャブルがいたりする。手持ちのポケモンで差別化を図っているということなのだろうか。
ちなみに、メイクとスタイルと人間性のギャップから人気の高いキャラであるが、クリア後のSTCで話しかけると
主人公の性別に関係なく「ちゃん」付けで呼んでくる気さくで明るいお姉ちゃんと化す。
(今作の主人公は昨今のジェンダー価値観の変化から男女区別しないような扱いがなされているが、それでもポピーの台詞から一応主人公の性別は設定されているようである。)
最初に男の子主人公を選んだり、見た目を男の子っぽくしている男子プレイヤーの一部が悶絶したとかなんとか…………。
アカデミーは年齢で学年が決まるわけではないので一概には言えないが、主人公と同級生のマジボスが「ビワ姉」と呼んでおり、それなりには年長と思われる。
手持ちポケモン
1戦目
その見た目や「スター団のボスの中でも非常に危険」といった評価に違わずポケモンSV屈指の難敵。
あまりの強さから「チャンピオンより強い」「ゲーム内で一番苦戦した」等の声も挙がっている。
というのも、まず所持ポケモンのレベルが高い。ジムリーダー最強のグルーシャが4体で平均Lv47、ヌシ最強のヘイラッシャ&シャリタツがLv56で2匹なのに対してビワはいきなり平均Lv55を5体と四天王クラスのポケモンを繰り出してくる(マップアイコンの全18拠点中、最もレベルが高いため、最後に挑むことが推奨される)。
手持ち全員が「インファイト」を習得しており、生半可な防御力では受け切ることは厳しい。
フェアリーで挑んできた相手の出鼻を挫き、「ふいうち」で4倍弱点になるエスパーの対策をしている毒複合のドクロッグ、エスパーを得意としゴーストによる受けも許さないゴースト複合のコノヨザル、飛行に刺さる「れいとうパンチ」を所持する鋼複合のルカリオなど、弱点タイプへの対策もきっちり揃えており苦戦は必至。
そして何よりカーフ・スターモービルが非常に強い。
攻撃を1段階・素早さを2段階上昇させる「ギアチェンジ」を積んで、そのまま全抜きを狙ってくるシンプルかつ強烈なスタイル。
スターモービルで積み技を使用してくるのはビワだけであり、前例がない故に初見での対策がほぼ不可能。
そこに格闘タイプ威力100&マヒの追加効果がある「ファイトアクセル」、威力100の鋼タイプのワザ「ホイールスピン」と火力もかなり高く、ステータス上昇もあいまって先手で一撃で倒されることも。更にタイプ相性による軽減を期待して毒タイプやラウドボーンを出せば、容赦のない「10まんばりき」が飛んでくる。
その上今回の特性はじきゅうりょくであり、攻撃するたびに防御がドンドン上がってしまう。またスターモービル共通の仕様で、状態異常や「なかまづくり」など特性を変更する技や効果が一切通じないため、殴り合いしかできないのに殴るほどこちらが不利になる。
ターンが進めば進むほど耐久と火力とスピードを上げまくってほぼ先手でマヒさせてくるため、コノヨザルまで倒しきってあと一体という所でプレイヤーは地獄を見ることになる。
このように物理方面では隙が無い反面、特防はそこまで高くなくバフもないため、特殊技で弱点を突けば意外なほどあっさり倒せてしまうこともある。
だがパルデアの新ポケモンは物理型に偏っており、新ポケモンを重視して採用していた場合パーティに相性のいい特殊型がいないこともザラであり、こういった点も難易度を上げる一因となっている。
有力な候補として、先手を取ることが出来るほど育った特性びんじょうのクエスパトラがいれば、じきゅうりょくの防御上昇を逆手に取りつつ、ギアチェンジで先手を取られる心配もない。ルミナコリジョンで特防を二段階下げながら攻められる点も大きい。
そのほかの候補としては、「ギアチェンジ」を積まれても先手を取れる上、確定急所の「トリックフラワー」でじきゅうりょくによる防御上昇を無視してダメージを通せるマスカーニャ(格闘弱点なので他の手持ちで削った後の〆に使うと良い)や、素早さと特攻が高く、攻撃技を全て半減以下で受けられるタイカイデン(電気タイプ故に「ファイトアクセル」のマヒも無効にできる)など。
上記のポケモン達でもスターモービルを相手にした時に不安がある人は、序盤でゲット出来るルリリをマリルリまで育て「あまえる」「ドレインキッス」を覚えさせ持久戦で攻略するのも手。攻撃する余裕が作れないようなら、いっそ開き直って「ゴツゴツメット」を持たせて耐久に専念するのもありだろう。
また、スターモービルの「ファイトアクセル」による麻痺付与はあくまで技の追加効果であるため、おんみつマントがあれば完全に麻痺効果をシャットダウンできる。少々値は張るが、どうしても麻痺が鬱陶しいと感じる場合はデリバードポーチで予め購入しておくとよい。
全体的に有利に戦えるポケモンとしては、いかくで攻撃力を削げるだけでなくゴースト無効故コノヨザルに強く出られるムクホークや火力は並みだが圧倒的な素早さで先手を取りやすいファイアロー、エスパータイプで比較的素早さの高いラルトス系統などが挙げられる(特にエルレイドはルカリオにもタイプ一致弱点が付けるためオススメ。サーナイトの場合はスターモービルの鋼技で抜群をとられるためその点には注意)。
ルカリオのりゅうのはどう以外は物理攻撃しか飛んでこないため、いかくや「リフレクター」持ちがいるだけでも大分違う。
ちなみにこの時点では、通常の手持ちは全員♂、スターモービルは性別無しで♀は0匹である。
2戦目/STC(クリア後)
「正々堂々と 勝負しようね!」
- オコリザル♀ Lv.65
- ドクロッグ♂ Lv.65
- ナゲツケサル♂ Lv.65
- ルカリオ♂ Lv.65
- コノヨザル♂ Lv.66
スターモービルが抜けたため先発枠にコノヨザルの進化前のオコリザルが加入、その他は入れ替わりなく純粋なレベル強化となっている。使用する技も変わっておらず、何よりこの時点では手持ちのレベル制限が事実上なくなっており、レベル差によるゴリ押しも可能となっているので、(あえて低レベルのポケモンで挑む等の縛りプレイでもしない限りは)苦戦することはまずないだろう。
なお、1戦目と違って先発のオコリザルのみ♀となっている。
前作のサイトウやキハダなど、♂ポケモンを多く持ちつつ切り札・相棒は♀にしている女性トレーナーは多いものの、先発のみ♀は珍しいパターン。前例は一応あるが。
投球フォームのモデルは、福岡ソフトバンクホークスに所属し、球界でも希少なアンダーハンド投手である高橋礼選手とされている。2023年現在も現役。
関連タグ
ポケモンSV スター団 かくとうタイプ おねショタ おねロリ
マキシ ロイヤルマスク:ポケモントレーナー兼現役レスラー繋がり。
ビワ(スター団):表記揺れ。
主役キュア:中性口調、明るくパワフルな性格、敵対していた相手にも優しく手を差し伸べる、
仲間を守る為に先陣を切る、窮地に立たされても決して諦めない点が共通する。
また、ある人物はかつていじめに遭っていた友達を庇った事で逆に自分がいじめの対象になってしまったと言うエピソードがある。
毛利蘭:空手大会で優勝経験を持つヒロインにしてアクション担当。その一方で、仲間思いで料理好きと言う本来の女子力も持ち合わせる。
大神さくら:女性にして筋骨隆々とした武道の使い手ながら、内面は心優しく善良な人物という点で共通する。
諸星きらり:『アイドルマスターシンデレラガールズ』に登場している高身長アイドル。献身的で周囲に気配りができる気遣い屋の仲間想いの力持ちなどの共通点がある。ちなみに同作で出演している青木瑠璃子は本作実況プレイ中に彼女を見た際「ダーク諸星きらり」と呼んでいる。
ガオガエン:同じくヒールレスラーがモチーフ。こっちはビワとは真逆の傍若無人な性格であるが、子供には優しい一面を持つ。
ゾンビィ/フランシュシュ:ゾンビランドサガに登場するアイドルユニット。Pixivでは素顔とボディペイント(ただし逆の方)が両方描かれるイラストが多い。
他のかくとうタイプの使い手
スモモ(トレーナー) コルニ サイトウ:かくとう使いの女の子繋がり。