概要
「ブレイブ&ボールド#28」(1960年)にて初登場。同年10月に単独誌として連載スタート。
DCユニバース最大最強のヒーローチームであり、DCコミックの主だったヒーローのほとんどが参加した経験を持つ。
正式名称は「ジャスティスリーグ・オブ・アメリカ(The Justice League of America)」。
頭文字をとって「JLA」とも呼ばれる。
拠点は地球にある「ホール・オブ・ジャスティス」と世間に公表されているが、それは目眩ましのための囮で本拠地は宇宙にある衛星基地「ウォッチタワー」。
DCコミックの世界が一新されるたびに創設メンバーが7人の面子が変わる。
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンは中核メンバーの中でも特に発言力のある存在であり、「トリニティ」と呼称される(MARVELコミックのアベンジャーズにおけるビッグスリーに相当する)。
構成員(メンバー)
スーパーマン(クラーク・ケント) 善良な心を持ち、怪力・飛行・目から熱光線を放つ能力をもつDCコミック最高のヒーロー。DC世界においてはヒーロー像を体現した存在として他のヒーロー達からも尊敬を集めている。普段は新聞記者として働いている。アメコミで最初に誕生したスーパーヒーローでもある。
バットマン(ブルース・ウェイン) 犯罪者を相手にゴッサムで暗躍する世界最高の探偵。他のヒーローたちとは異なり、スーパーパワーを持たない普通の人。普段はウェイン産業の社長をしており、リーグの本拠地である衛星基地ウォッチタワーを進呈した。いわば「ジャスティスリーグの財布」。昔、リーグのメンバーが悪に堕ちた時に備えて各々の弱点を研究。その情報をヴィランに盗まれ、リーグ壊滅の危機に陥ったことがある。
ワンダーウーマン(ダイアナ・プリンス) 女神の血を引く美女。DCコミックを代表する女性ヒーロー。剣の扱いに長け、真実の縄で相手の嘘を暴くことができる。優しい性格だが、悪人には容赦しない。相反する正義観で衝突しがちなスーパーマンとバットマンを対等な立場から仲介できる唯一の存在。
ザ・フラッシュ(バリー・アレン) 紅のスピードスター。その素早さで体を振動させて壁をすり抜けたり、次元の壁を越えて並行世界に行ったり、タイムスリップして歴史を改変したりと、他のどのヒーローも上回る可能性を秘めた存在。普段は警察の科学捜査官をしている。DC屈指の聖人としても知られる。
グリーンランタン 緑色の指輪で戦うヒーロー。リングで様々な物を創造するなど戦術の幅が広い。宇宙の平和を守る組織グリーンランタン・コアに所属する。常にジャスティスリーグの創設メンバーに名を連ねているが、世代事に別のグリーンランタンが担当している。NEW52!から二代目であるハル・ジョーダンが創設メンバーに返り咲いた。
アクアマン(アーサー・カリー) 海の王国アトランティスの王。魚と話せる能力などを理由に世間から小馬鹿にされがちな立場だったが、実写映画『アクアマン』で大ブレイク。DC映画シリーズで最多興行収入を記録した。
サイボーグ(ビクター・ストーン) 半分機械の人間。あらゆる機械を操作することができ、身体を武器に変形させて戦う。昔から存在しているDCヒーローだったが、近年、NEW52!で新たに創設メンバーとなった。ジャスティスリーグの他にもティーンタイタンズやドゥームパトロールに在籍している一人多国籍軍。
シャザム(ビリー・バットソン) 普段は少年の姿だが、「SHAZAM(シャザム)!」と叫ぶ事で成人男性の姿となるアメコミには珍しい変身ヒーロー。DC世界で最強のヒーローであるスーパーマンに匹敵する能力をもつ。DCアニメイテッド・ムービー『ジャスティスリーグ:WAR』では原作NEW52!のアクアマンの代わりに創設メンバーとして起用された。現在、実写映画シリーズが展開されており、日本での知名度が急上昇している。
マーシャン・マンハンター(ジョン・ジョーンズ) 最後の火星人。全身緑の強面だが知的で穏やかな性格の人物。怪力・飛行・変身・テレパシー能力を持つ。参謀的立場であり、最初期からリーグの創設メンバーだったのだがNEW52!で外され、サイボーグが代わりに起用された。オレオが好物。pixiv内では「ジョンジョン」のタグが多い。
ホークマン(カーター・ホール) 鷲をモチーフにしたマスクと反重力金属を留め具にした羽を纏ったヒーロー。ゴールデンエイジから登場しているが、初代は古代エジプトのファラオの生まれ変わり、二代目は異星人の警察官とそれぞれの設定は異なる。「初代と二代目の共演」が行われたが、設定変更のあおりで「初代と二代目は同一人物。故に、何かの見間違い」とされる始末。基本的にはジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカのメンバーだが、翼のあるヒーローがいると映えるためかリーグのメンバーとしてよく登場する。映画『ブラックアダム』で劇場デビューを果たした。
ホークガール(ケンドラ・ソーンダース) ホークマンの相棒。武器は棘付き鉄球(メイス)。ワンダーウーマンと同じくパワー系の女ヒーロー。アニメ『ジャスティスリーグ』では「女性がワンダーウーマンしかない」という理由から創設メンバーとして抜擢された。
グリーンアロー(オリバー・クイーン) 優れた弓術を駆使して戦うクライムファイター。同じ金持ち・常人ヒーローであるバットマンの盟友。設定が丸被りしているためか映画企画が途絶えずドラマに出せないバットマンに代わって『ヤングスーパーマン』でスーパーマンのライバルに。『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』等の同一世界観「アローバース」シリーズではバットマンの立ち位置でヒーロー達の精神的な支柱となっている。
ブラックカナリー(ダイナ・ローレル・ランス) 初代ブラックカナリーの娘。格闘技と超音波ボイスで戦う女性クライムファイター。リランチ前はグリーンアローの嫁だった。アニメ『ヤングジャスティス』では若手ヒーロー達に格闘術の教えを施した。
ドクターフェイト(ケント・ネルソン) 金色の仮面の魔法使い。装着者は仮面に意識を乗っ取られてしまう。DCユニバース屈指の魔法使いであり、基本的には「ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ」のメンバーだが、魔法使い枠としてリーグの作品にメンバーとして登場することがある。映画『ブラックアダム』で劇場デビューを果たした。
コンスタンティン(ジョン・コンスタンティン) 魔法を使えるエクソシスト。映画・ドラマで単独実写化された。近年は『ジャスティスリーグ:ダーク』などでオカルト面での起用が増えている。元々は『スワンプシング』誌の登場キャラだった。
ザターナ(ザタンナ・ザタラ) DCユニバース屈指の魔法使い。ステージマジシャンの父と異次元人の母を持つ。言葉を逆さまから読む事で魔法を発動させる。普段はマジシャンをしている。
アトム(レイ・パーマー) 物体の大きさを変化させられるヒーロー。白色矮星の破片から物質縮小の技術を発見した科学者。全身タイツが特徴だが、ドラマ『アロー』では科学者という側面を強調されてアイアンマン的なパワードスーツのヒーローとなっている。ちなみに演じているのは映画『スーパーマン:リターンズ』でスーパーマンを演じたブランドン・ラウス。
レッドトルネード 悪の科学者:T.O.モロー教授が製作したアンドロイドの身体にラーン星の風の精霊が宿って誕生した存在。なので、風を自在に操る。ジョン・スミスという偽名がある。アニメ『ヤング・ジャスティス』では大人ヒーロー達と若手ヒーロー達の橋渡し役を担った。
ブラックライトニング(ジェファーソン・ピアース) 雷を操る黒人ヒーロー。昼間は高校の教師。バットマンが立ち上げたチーム「アウトサイダーズ」の構成員。非常に人格者でアニメ『ヤング・ジャスティス』ではジャスティスリーグのリーダーに選ばれた。
キャプテンアトム(ナサニエル・アダム) アメリカ軍に所属する国の管理下にあるヒーロー。核実験で能力を得た。スーパーマンと殴り合える数少ないヒーローの一人。アニメ『ジャスティスリーグ:アンリミテッド』では立場の違いから盟友であるスーパーマンとガチンコバトルを繰り広げた。『ウォッチメン』のDr.マンハッタンのインスピレーション元。
ブースターゴールド(マイケル・ジョン・カーター) 未来から来たヒーロー。人気者になるため現代にやってきたお調子者。空を飛べるし、ビームも撃てる典型的なスーパーヒーローだがいまいち決まらない。実はドゥームズデイの名付け親(『デス・オブ・スーパーマン』で初登場のドゥームズデイにビビって「終焉の日だ(DOOMS DAY)」と発言)。
ファイアストーム(ロニー・レイモンド & ジェイソン・ラッシュ) 若者と老人のコンビで合体し、炎を操るメタヒューマン「ファイアストーム」となる。若者らしい快活な性格だが、大昔のアニメ『スーパーフレンズ』にも登場している古参。
ブルービートル(ハイメ・レイエス) 名前は同じだが二代目と三代目で出自が異なる。二代目「テッド・コード」は科学者で"ジャスティスリーグ・インターナショナル"に所属していた。三代目「ハイメ・レイエス」はスカラベで変身する南米系の青年。こちらはジャスティスリーグに所属しており、2024年に実写映画化する。
スーパーガール(カーラ・ゾー゠エル) スーパーマンの従姉。地球に避難する際、時間経過が遅い空間に取り込まれてしまい、スーパーマンよりお姉ちゃんなのに年下に。スーパーマンと同等の能力をもつ。年齢的にジャスティスリーグか、もしくは若手のヒーローチーム「ティーン・タイタンズ」に所属していそうなものだが、あまりはっきり描写されていない。一人でも強い上に人気もあるのが原因か。
オライオン リーグの宿敵ダークサイドの息子。いつも空飛ぶ銃座に乗っている。幼少期にニューゴッドとアポコリプスの和平としてニューゴッドのゴッドファーザーの元に預けられていた。善良な人物として育つが、悪の権化である実の父の影に悩まされる。『キングダム・カム』では父ダークサイドの後を継いでアポコリプスの支配者となっている。
スワンプシング 科学者アレックス・オルセンが研究室ごと爆弾で吹き飛ばされ、沼に落ちて化学薬品と爆発の衝撃によってスワンプシングに変異。ダークヒーローとなった。
敵対者(ヴィラン)
ダークサイド スーパーマンの宿敵にして惑星アポコリプスの独裁者。DC世界で一二を争うを実力者で神にも等しい力を持つ。グラニ―・グッドネス、デザード、ステッペンウルフ、カリバックなど名だたる強力な幹部と、ヒーロー達すら梃子摺る兵士パラデーモンなど巨大な軍を率いており、地球侵略も幾度か行われた。両眼から発射されるオメガビームは威力もさることながら直角に軌道変更しながら敵を追尾する。スーパーマンが使うヒートビジョンの上位互換ともいえる。
レックス・ルーサー スーパーマンの宿敵のハゲ。スーパーマンに限らず超人は皆大嫌い。常人ながら卓越した頭脳で策謀を張り巡らせ、ジャスティスリーグ相手に世論戦をしかけるなど、ある意味で力ずくの敵より厄介。その類まれな知謀からヴィランチームの司令塔を務めることも多い。最大の特徴であるハゲ頭だけ露出したパワードスーツ(なぜかそこだけ被弾しない)を着て最前線で戦うこともある。地球の命運をかけた戦いではたまに味方になることもある。
ジョーカー 言わずと知れたバットマンの宿敵。常人だがヒーロー達の意表を突くことに長けているため厄介。しかし、結局は常人に過ぎないためか、超人祭りであるリーグの作品では結構な頻度で死ぬ。だが、死んだら死んだで何故か平和な世界とはならず『キングダム・カム』や『インジャスティス』『ダークナイト・メタル』など鬱屈した世界(DCコミックの名作)になってしまう。
ドゥームズデイ スーパーマンの宿敵。クリプトン星で実験によって生まれた目につくものすべてを破壊し尽くす凶暴な怪物。コミックでは止めるためにジャスティスリーグから数多くの犠牲者を出したうえ、スーパーマンとの激闘の末相打ちとなった。そのため、鋼鉄の男を殺した怪物として知られる。近年は量産型にされるなど、昔ほどの脅威は描かれない。『ハンター/プレイ』でダークサイドを倒したことがある。
スターロ 巨大な宇宙ヒトデ。アスペラックス星人と共に地球を侵略しにきた。設定上のジャスティスリーグ最初の敵。集団マインドコントロール能力をもつ。最近、映画『ザ・スーサイド・スクワッド』で実写化を果たした。
ビザロ レックス・ルーサーが作った不完全なスーパーマンのクローン。スーパーマンと同等の能力をもつが皮膚が崩れており、精神が不安定。レックス・ルーサー専属の用心棒として出てくることが多い。
デスストローク(スレイド・ウィルソン) 宿敵であるバットマンと同等の格闘技術を有する上、銃火器の使用にも長ける凄腕の傭兵。軍在籍時の薬物実験で身体能力が上がっている。レックス・ルーサーに雇われて参戦することが多い。ロビンやティーンタイタンズの宿敵でもある。
シネストロ(サール・シネストロ) 二代目グリーンランタン/ハル・ジョーダンの宿敵。かつて「最も偉大なグリーンランタン」と呼ばれていたが、故郷の惑星コルガーで独裁政治を行っていたことがバレて追放され、パワーリングと同じ能力を持った黄色いリングを作り上げ、グリーンランタン・コアの敵対組織「シネストロ・コア」を結成する。
ブラックアダム(テス・アダム) シャザムの宿敵。その力はシャザムやスーパーマンとも引けを取らず、強力な魔法も行使する。2022年に単独映画『ブラックアダム』で初実写化し、主人公ブラックアダムをあのドウェイン・ジョンソンが演じる。
ブラックマンタ(デイビッド・ケイン) アクアマンの宿敵。『ティーンタイタンズ』のアクアラッドの父親。目から極太ビームを出し、潜水艦で移動する。映画『アクアマン』で原作コミックの奇抜なデザインのまま初実写化、好評を得た。
リバースフラッシュ(イオバード・ソーン) 二代目ザ・フラッシュ/バリー・アレンを付け狙う宿敵。悪のスピードスターでリーグの殆どのメンバーより速く動けるため厄介。バリー個人を標的としたストーカーである事に加え、常にスピードフォースで時間移動しているため足並みが揃わず、主力ヒーローの宿敵である癖にヴィランチームに殆ど合流しない。『フラッシュポイント』では過去にタイムトラベルして現実を書き換えた張本人とされていたが…?
ゴリラ・グロッド ザ・フラッシュの宿敵。めっちゃ頭の良いゴリラ。サイコキネシスで攻撃したり人と話せる。人間が大嫌い。上記のリバースフラッシュの代わりにザ・フラッシュの宿敵として悪党軍団に参加することが多い。
ロボ 宇宙で最も狂暴な賞金稼ぎ。スーパーマン誘拐おじさん。粗野かつ乱暴で喧嘩っ早く、誰に対しても無礼かつ挑発的に振る舞うが「契約・約束は必ず守る」など一概に悪ともいえないどこか憎めない存在。空とぶバイクで宇宙を移動している。
ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル) かつてはアーカム・アサイラムに勤務していた精神科医の一人だったが、ジョーカーの歪んだ精神に触れているうちに魅了され、恋に落ちてしまう。元はアニメ『バットマン:アニメイテッド』からコミックに逆輸入されたキャラクター。近年、人気が急上昇しているヴィランヒロインであり、映画『スーサイド・スクワッド』で実写化デビューを果たし、アニメでも彼女が主役を務めるアニメシリーズ『ハーレイクイン』が展開されている。
アンチモニター 『クライシス・オン・インフィニット・アース』で登場した破壊神。青いバケツ頭が特徴。平行世界(マルチバース)全てを消滅させて無の世界を創造すべく、スーパーガールやザ・フラッシュなど夥しい数の死者を出し、DCコミックで最初の世界改変「クライシス」を引き起こした。後の続編であのダークサイドと殴り合いを繰り広げる。
スーパーボーイ・プライム 『クライシス・オン・インフィニット・アース』で登場した平行世界のスーパーマン。元の世界では単なるアメコミ大好きなナードだったが、ある日クリプトン人としての力が目覚めた。オリジナルのスーパーマンを超える力を持ち、対等以上に渡り合う。しかし、性格は極めて自己中である事が原因でヒーローとしての道を踏み外す。前述の強さにより傍迷惑どころか超危険なヴィラン扱いを受けている。
フー・ラフズ 『バットマン:メタル』に登場する並行世界ダーク・マルチバースで誕生してしまった嗤うバットマン。ジョーカーとの戦い際にバットマンが一線を越えてしまい、その結果自らがジョーカーとなってしまった。ブルースの知能とジョーカーの狂気を併せ持つ最凶最悪のバットマン。
スーパーマンの宿敵。クリプトン星を破壊した人工知能。惑星の情報収集を目的としており、価値のある惑星、あるいは人物又は建物や町を圧縮光線で小さくしてボトルの中に保管している。その圧倒的な科学力ゆえにスーパーマン一人の手に余ることも多く、ジャスティスリーグ総出の大事件となることが多い。アニメ『ジャスティスリーグ:アンリミテッド』では何とレックス・ルーサーと合体してしまう。
落下した隕石の放射能でパワーと不老不死を手に入れたクロマニオン人。世界征服が目標で歴史の影で暗躍している。アニメ『ジャスティスリーグ』では歴史改変を行い、『ヤング・ジャスティス』では恐ろしいことにジャスティスリーグをマインドコントロールして支配下に置いている。
ヒーローやメタヒューマンのあらゆる能力をコピーする機械人。単体でジャスティスリーグが手を焼く数少ないヴィラン。唯一の弱点は「コピーした相手の弱点すらコピーしてしまう」事。アニメ『ジャスティスリーグ:アンリミテッド』では無双状態となり、全ヒーロー総出でも止められなかった。
元はジャスティスリーグ・インターナショナル創設の立役者だが、父を能力者に殺された事で反超人主義者となってヒーロー、ヴィラン関係なく憎むようになった。強力なマインドコントローラー。
フラッシュの敵。ウェザーワンドという武器で天気を操る。1997年のドラマ「Justice League of America」のメインヴィラン。
アニメ『ジャスティスリーグ』にでてきたギリシャ神話の冥府神(MARVELのオーディンのような種族ではなく本当の神様)。昔、ワンダーウーマンの母ヒッポリタ女王と恋仲だったが、敵と密かに通じてヒッポリタ女王を騙してオリンポスの門を開けさせた。しかし、バレてしまい罰として冥界に落とされた(ヒッポリタ女王は騙されていたとはいえお咎めなしとはいわずに罰として冥府の門の番人にさせられた)。しかしファウストを裏で操り復活した。冥府の神としては伊達ではなく死者の兵隊を操ったりスーパーマンといったヒーローの攻撃をものともしない。
敵対組織(ヴィランチーム)
インジャスティスリーグ ジャスティスリーグに対抗すべく、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーを初めとした様々な悪役達が手を組んだヴィランチーム。NEW52!『フォーエバーエビル』では敗北したジャスティスリーグに代わって地球を守ったりもした。映画『ジャスティスリーグ』では、エンドクレジット後に今後の登場を示唆するシーンが盛り込まれている。類似の組織として…
・ゴリラ・グロッドが組織した「シークレットソサエティ」、
・70年代のアニメ『スーパーフレンズ』でのヴィラン軍団「リージョン・オブ・ドゥーム」
…などが存在する。
クライムシンジケート 正義と悪の立場が逆転している平行世界「アース3」にいるヴィランチーム。正式名称は「クライム・シンジケート・オブ・アメリカ(CSA)」。悪のスーパーマンであるウルトラマン(日本の特撮ウルトラマンとは関係が無い)や、悪のバットマンであるオウルマン(名前の由来は蝙蝠を獲物とする天敵フクロウに由来)などがおり、戦力的にはジャスティスリーグとほぼ同等の勢力を誇る。読者に分かりやすい平行世界の敵としてDCコミック本編の世界観アース1に近いナンバーを与えられており、何度か設定を変えつつ登場してはリーグと死闘を繰り広げている。最近では2014年「NEW52!」シリーズ『フォーエバーエビル(FOREVER EVIL)』にて再登場。地球侵略を企てた。
インジャスティス 2013年に発売された対戦格闘ゲーム『インジャスティス』に登場するどこかで道を間違えたジャスティスリーグ。正式名称は「ワン・アース政府」。ジョーカーの策略によって妻ロイス・レインを殺されたスーパーマンとその同志たちがそれまでの方針を一転。政治介入して悪人たちの処刑などを行い、かつて敵であったレックス・ルーサーや独裁政治に共感するシネストロやブラックアダムらが加入。不殺を志すバットマン率いるヒーロー達と対立する。
ジャスティスローズ アニメ『ジャスティスリーグ』に登場した平行世界のどこかで道を間違えたジャスティスリーグ。英語名は「JUSTICE LORDS(正義の君主たち)」。スーパーマンやバットマンなどお馴染みのメンバーが並ぶ。ただしスーツなどは白黒を基調とした垢抜けたデザインとなっている。ある日、レックス・ルーサー大統領によってザ・フラッシュが処刑された事件をきっかけにリーグが政治介入するようになる。スーパーマンのヒートヴィジョンによる脳施術によってジョーカーなどを初めとした凶悪なヴィランたちが廃人と化しており、ヒーローとして不殺の掟を守っているものの一種のディストピアと化した世界となっている。この設定はコミックに逆輸入され平行世界では「アース50」の世界になっている。
スーサイド・スクワッド バットマン等のヒーローに捕らわれ、刑務所や精神病院に収容されていた犯罪者系ヴィランによるチーム。恩赦や待遇改善と引き換えに政府の汚れ仕事を引き受けている。逃げようとすると体内の爆弾が爆発するため、それで統率を取っている。実写版ではブルースがJLAを結成する理由の一つにこのチームに対する危機感があり、発起人のアマンダ・ウォラーに対し、「俺達に潰される前に解散させろ」とまで言っている。
ロイヤルフラッシュギャング 構成員の一人一人がトランプをモチーフとしている悪党集団。基本的にはバットマンの敵だが、アニメ『ジャスティスリーグ』や『ジャスティスリーグ:ドゥーム 』でリーグと戦っている。トランプのマークさえあればいいため実写化しやすいのか、ドラマでの登場頻度が多い。
ローグス キャプテン・コールド、ヒートウェーブ、キャプテンブーメラン、トリックスターら二代目ザ・フラッシュ/バリー・アレンの敵が徒党を組んだヴィランチーム。敵対組織であるが、ザ・フラッシュ/バリー・アレンの人徳を認めているところがあり、フラッシュが行方不明になった際には悲しみ、帰還した際には喜ぶなど、お茶目な一面を持つ。
『キングダム・カム』に登場する新世代のジャスティスリーグ。英語名は「JUSTICE BATTALION(正義の軍団)」。リーダーはマゴッグ。旧世代が守ってきた不殺の掟を破っており、市民に被害が出るのもお構いなしと命を軽視する傾向にある。時代の流れに追われて農場暮らしをしていたスーパーマンが見かねて再起し、かつての仲間たちを集めて旧世代と新世代のヒーローたちが衝突する。コミックの平行世界では「アース22」となっている。作画はアメコミの巨匠アレックス・ロス。
類似組織
ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ DCコミックで登場した最初のヒーローチーム。略称「JSA」。一代目ザ・フラッシュや一代目グリーンランタンなどの古いヒーローたちが在籍する。過去にはスーパーマンやバットマンも在籍していた。昔のジャスティスリーグ的な存在。平行世界「アース2」にあり、アース1にいるジャスティスリーグと共同戦線を張ることが多い。映画『ブラックアダム』で劇場デビューを果たした。
ティーン・タイタンズ 略称は「タイタンズ」。スーパーボーイやロビン、ワンダーガールなど次世代の若いヒーロー達の多くが在籍する。ジャスティスリーグから任務を言い渡されることもあるが、思春期の子供らしく、よく大人達に反抗する。類似組織としてアニメ『ヤング・ジャスティス』がある。
マーベルファミリー キャプテン・マーベルを初めとした「SHAZAM」の力を分け与えられたヒーロー達が、この世界のジャスティスリーグ的な存在として地球を守っている。DCコミック誌に来る以前のフォーセット・コミックス誌時代のシャザムの世界がモチーフと思われる。コミックでは平行世界「アース5」に存在。
ジャスティスリーグ・ビヨンド アニメ『バットマン・ザ・フューチャー』に登場する近未来のジャスティスリーグ。既にバットマンを引退した老人ブルース・ウェインの指導の下、弟子のバットマン・ビヨンド/テリー・マクギニスがスーパーマン、グリーンランタン、ウォーホーク、アクアガール、ビッグバルダ、マイクロンと共に戦う。この設定はコミックに逆輸入され、平行世界「アース12」となっている。
リージョン・オブ・スーパーヒーローズ 未来のヒーローチーム。現代ヒーローたちの子孫たちが活躍している。「L」マークの指輪がメンバーの証。たまにタイムトラベルして現代に干渉してくる。SF要素の強いスーパーマンが絡む話が多い。
映像作品
実写映画
『ジャスティス・リーグ』(2017年)
DCエクステンディッド・ユニバースの作品の1つとして製作された。登場するヴィランはステッペンウルフ。
当初は2部作の構想で、ともにザック・スナイダーが監督を務める予定だったが、途中降板して『アベンジャーズ』のジョス・ウェドンが監督を引き継いだ。この交代により、当初の内容からだいぶ変更されたらしく、予告編にあったのに本編では確認できなかったシーンもある。
公開後、スナイダーがDCEU自体を離れ、DCEUの作品スケジュールも大幅に変更された結果、2作目の企画は音沙汰がないままである。ラストのとある描写から、2作目のヴィランはインジャスティスリーグだったのではないかとする説がある。
- 関連動画(『ジャスティスリーグ』パート1:2017年11月劇場公開)
【JUSTICE LEAGUE - Official Trailer 1】
※Warner Bros. Pictures 公式YouTubeチャンネルより転載
『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021年)
原題「Zack Snyder's Justice League」。
2017年に公開された『ジャスティス・リーグ』について、スナイダー監督が当初構想していた通りの内容を描く再編集版。といっても、実に70億円以上の製作費を新たに投じて、未使用に終わっていた合計2時間以上の映像素材を復活させ、再撮影や特殊効果追加も行った、ほぼ新作と言っていいボリュームの代物。上映時間は4時間26分。
2017年版に不満を持った多くのファンが「スナイダーズカット」と称して公開を求め続けてきた背景があり、ワーナー側は長らくその存在自体を否定してきたものの、2020年になって一転して製作を決定。
劇場では公開されず、2021年3月よりHBO MAX(日本は提供範囲外)で配信。
日本では、ワーナージャパン公式から「デジタル配信&BD」リリース決定が報じられ、アマゾン・プライムビデオで2021年5月26日から配信されている。
実写ドラマ
「アローバース」
ドラマ『アロー』『ザ・フラッシュ』『スーパーガール』『レジェンド・オブ・トゥモロー』『ブラックライトニング』『バットウーマン』『スーパーマン&ロイス』などが世界観を共有するシリーズ。
作品間で頻繁にクロスオーバーを続け、非正規のジャスティスリーグという扱いを受けていた。
2019年のクロスオーバー回「クライシス・オン・インフィニット・アース」にて、ついに円卓を囲み、本格的な活動を開始。創設メンバーはザ・フラッシュ、スーパーガール、ホワイトキャナリー、バットウーマン、ブラックライトニング、スーパーマン、マーシャン・マンハンターの7人。
『ピースメイカー』
ピースメイカーを主人公とするドラマ作品。監督はジェームズ・ガンでDCEUに属する。
アマンダ・ウォラーの招集に応じてリーグが出動した。
アニメ
『スーパーフレンズ』
1973年~1986年に放映された作品。日本でもローカル局で吹き替え版が放送されていたことがある。
『ジャスティスリーグ』『ジャスティスリーグ:アンリミテッド』
2001~2006年に放映された作品。カートゥーンネットワークでも吹き替え版が放送された。
キャラクターデザインは、ブルース・ティム
『ヤングジャスティス』
「ティーン・タイタンズ」が原典となったスーパーマン、バットマン、ザ・フラッシュのサイドキック(相棒)たち若手ヒーローが結成したチーム。日本では吹き替え版がNETFLIXで視聴可能。
『DCスーパーヒーローズVS鷹の爪団』
秘密結社鷹の爪とのコラボ作品。
その他
「マントの最強超人+一芸に秀でたヒーロー達」という構図はヒーローチームの分かりやすいお手本(権利問題に抵触しない!)として数多くの他作品で採用されており、絶大な影響を与えている。
ザ・ボーイズ(The BOYS)』 Amazon製作のヒーロードラマ。「セブン」というジャスティスリーグをオマージュしたヒーローチームがある。悪のスーパーマン的なキャラであるホームランダーを初めとして人の命を何とも思ってない極悪人が多く、作風がグロい。DCの悪のチーム『クライムシンジケート』と異なるのは「会社運営で社会的地位を確保しながら悪事を犯している」という点。
『インビンシブル(INVINCIBLE)』 Amazonで視聴できるヒーローアニメ。「ガーディアンズ・オブ・グローブ」というジャスティスリーグをオマージュしたヒーローチームがある。悪のスーパーマン的なキャラであるオムニマンが敵。作風がグロい。近年のヒーロー物はこういったアンチヒーロー物が多く、いずれもメディア展開が盛んで人気を博している。
『アベンジャーズ』 ライバル出版社MARVEL最大のヒーローチーム。初登場は1963年。1960年に初登場したジャスティスリーグの人気にあやかった後追い企画だという噂があり、しばしば比較される。しまいにはコラボ企画のコミック(アマルガム)で対決もした。ちなみにMARVELには「スクアッドロン・スープレム(Squadron Supreme)」という、ジャスティスリーグをそのままパロったようなヒーローチームがある。
『パワーレンジャー』 日本のスーパー戦隊シリーズをアメリカでリメイクした作品群。スーパーマンのような突出した存在を置かないものの、その色彩の派手さなどアメコミヒーローチームとの類似点も多い。2017年にコミックで共演作『ジャスティスリーグ/マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』が制作された。
『関連タグ
ジャスティス・リーグ:表記ゆれ
ジャスティス・フォーエバー:「ジャスティス」の名を冠したアメコミのヒーローチーム繋がり。
ガメラ:グリーンランタンやジャスティスリーグアンリミテッドにてオマージュがある。