恐竜帝国
きょうりゅうていこく
概要
恐竜帝国とは、ダイナミックプロのスーパーロボット作品ゲッターロボシリーズに登場する組織。
遥かなる太古に恐竜から進化した人類である爬虫人類(TVアニメ版では恐竜人)が建国した国家であり、かつては地上に一大勢力を築いていた。しかし、あるときから宇宙線の一種であるゲッター線が地上に降り注ぐようになったことで彼等の運命は一変する。爬虫人類はゲッター線に弱く、コレを浴びると身体が融解し死亡してしまうことから、恐竜帝国はゲッター線から逃れるべくその優れた科学力を持って地底に逃げ延びた。
それから時は過ぎ、ゲッター線を克服する手段を開発した恐竜帝国は地上へと侵攻を開始。ゲッター線によって進化して誕生した現代の地上生命を一掃し、地球環境をかつての恐竜時代の環境に作り替えることを目的としており、帝王ゴールの指揮の下、地上を守らんとするゲッターロボと血みどろの戦いを繰り広げることとなった。
基本設定はTVアニメ版、マンガ版に差異はないが、ストーリー展開は大きく異なっている。
TVアニメ版
人類が誕生する6500万年以上前の昔、人類よりはるか以前に地上を支配していた恐竜から進化した人類「恐竜人」を中心に栄えた帝国である。未知の宇宙線『ゲッター線』により地底に追いやられ長い眠りについていたが早乙女研究所が「ゲッター線」の研究の為にゲッターロボ実験機を運用した影響で復活し、地上を再び恐竜人が支配する世界にするべく恐竜を改造したサイボーグ「メカザウルス」を投入して侵攻を開始した。
「ゲッター線」は、実は恐竜人にとっては命を脅かす存在であり、恐竜を滅ぼしたのは隕石や火山ではなくこのゲッター線の大放射によるものだった(逆に哺乳類は進化し知能が上がり今の人類が生まれた)。地上侵攻の手始めとしてゲッター線開発を阻止すべく恐竜帝国は早乙女研究所を襲い、テストパイロットを殺害する。その後、幾たびの作戦を正義感あふれる勇敢な高校生流竜馬、神隼人、巴武蔵の駆るゲッターロボに阻止されてきたが、最終回間近になるとこの物語の真の黒幕大魔人ユラー(ユラー大帝)は最強兵器無敵戦艦ダイを帝王ゴールに与え、その圧倒的な戦闘力でゲッターロボを戦闘不能にまで追い詰め、遂に地上に拠点を築く。
しかし自分の不手際でリョウ、ハヤトに重症を追わせた事に責任を感じたムサシがコマンドマシンにミサイルを搭載して特攻してきた為、メカザウルス「ザロ」がこれを迎撃するもコマンドマシンが操縦不能に陥ってしまい、ミサイルも切り離せなくなり、そのまま偶然に「ダイ」の戦略爆撃機隊の着艦進路のコースに入り込み、ミサイル諸共にその口から体内に入り込み、内部の大型メカに突入し大爆発。多くの恐竜人を道連れにした後、無敵戦艦ダイが制御不能に陥って暴走を開始。ようやく地上に拠点を築き勝利の美酒に酔っていた恐竜帝国を殲滅するという悲惨な最期を遂げてしまい、残った連中も尻に帆をかけて地底に逃げ込んでいった。
マンガ版
太古の昔、地上に降り注いだゲッター線により地上から追いやられた恐竜帝国はゲッター線を恐竜帝国のハチュウ人類の破壊対象として狙った。そして、幾度かのゲッターロボとの戦いのすえ、謎の第三勢力・百鬼帝国に捕らえられた流竜馬が記憶喪失になった事をいいことに恐竜大隊が早乙女研究所を襲撃するが折しも極秘裏に建造中であった新型ゲッターロボの存在を知った巴武蔵が、その完成までの時間を稼ぐべく単身でゲッターロボで出撃してきた為に戦闘になる。
当然ながら、恐竜大隊の圧倒的な物量の前にゲッターロボはボロボロに損傷し、恐竜大隊はゲッターロボに止めを刺そうとするがゲッター1が腹部からゲッターエネルギータンクを引きずり出して自爆し、自身諸共に恐竜帝国軍を壊滅させられてしまう。皮肉にもその光景を目にした流竜馬が記憶を取り戻す事になった。
その後、ゲッターロボを完全に倒したと思い込んだ帝王ゴールは一刻も速く早乙女研究所を壊滅させるべく残存のメカザウルスを全て率いて自ら最前線に向かうが、早乙女研究所と完成した新型ゲッターロボ「G」により仕掛けられていた復讐の罠にはまり、随伴させていたメカザウルスを壊滅させられる。帝王ゴールは何とか脱出し海軍部隊へと逃げ帰ったが、その海軍は百鬼帝国の百鬼獣によって壊滅させられていた。恐竜帝国の本隊も百鬼ロボットの攻撃により大打撃を受けており、全滅だけは避けようとしたバット将軍の苦渋の決断で自分達の支配者である帝王ゴールを見捨てて既にマグマに潜っていた。元々恐竜にルーツを持つ爬虫人類には、冬眠の時期も迫っていたという。
部下達に見捨てられた帝王ゴールは脱出艇で新型ゲッターロボと刺し違えようとするが、そこに百鬼獣の横槍が入って殺害されてしまう。
その後、マグマに逃げ帰った恐竜帝国は続編であるゲッターロボ號まで長い眠りにつくことになった。
OVA「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」版
設定はTV版と漫画の折衷案のようになっており、冒頭でニューヨークを総攻撃し人類制圧まで迫るも、漫画版同様武蔵がゲッター炉を自爆させたためメカザウルス軍団は全滅、帝王ゴールも瀕死の重傷を負い総員で地下に撤退した。
しかし、バット将軍とガリレイ長官が南極の氷の中で(彼らハチュウ人類とは別の)超古代遺跡である巨大円盤を発見。偶然中にあった修復機を用いてゴールに改造手術を施し、残存した恐竜兵を集め再び地上奪還のためにメカザウルスやマシーンランドを着工する。
そして5年後、新たに早乙女研究所の開発した環境に優しいネオゲッターロボに退けられつつも侵略を重ねていた恐竜帝国であったが、ゲッターチームが遂に真ゲッターロボを完成させると、ゴール自ら巨大円盤を駆り日本壊滅計画を実行。手始めにネイサーの基地を破壊し、東京を蹂躙するも、テキサスマックらの増援を受けゲッターチームは円盤内部に侵攻。ゴールは自ら巨大化し、真ゲッターロボを圧倒的な武力で捻り潰した。
しかし一文字號の折れない闘志に呼応して真ゲッターロボが最強の姿に進化すると手も足も出ず撃破され、最後は円盤もろとも爆発四散。地上改造のために各国に侵攻したマシーンランドも全て撤退した。
兵器・技術
共通
マシーンランド
恐竜帝国の本拠地である巨大要塞。筒状の突起が無数に生えた岩塊のような外見。
地下のマグマ層や海底などゲッター線の届かない場所を自在に移動する。
いずれの媒体においてもゴールら主要な人物を失いながらも全滅はせず、マシーンランドで再び地底に撤退する結末が描かれている。
TVアニメ
ゲッター線防御装置
恐竜の弱点であるゲッター線を防御するためのシステム。
これによりメカザウルスにゲッタービームが通用せず、ゲッタートマホーク等の武器で外装や装置そのものを破壊してトドメとして用いる描写が多かった。
恐竜ジェット
翼竜のような翼を持つ戦闘機。
ゲッターロボには負けるがゲットマシン単体で相手にするには分が悪い。
他にも様々な航空戦力が登場する。
漫画版
地底魚雷モグロー
ドリルとなり地中を掘り進む魚雷。
人間虐殺研究所へと迫るゲッター2を迎撃するため発射されたが、ゲッタービーム(2の目からも出る)で全て撃ち落された。
巨大クラゲ
ゲッター線を含むあらゆるエネルギーや物質を吸収し巨大化するクラゲ。
カプセル型メカザウルス(ネオゲでメカザウルス・ゲラと命名)に収納された状態で地上に出現し暴れ回る。エネルギー吸収から巨大化するまでに一定の時間が必要であると分析され、内部に侵入したゲッター1の短時間に大量のゲッタービームを発射する作戦によりエネルギーが許容量を超えて自壊。残った触手も武蔵が動かした1の足に踏み潰された。
前線基地(名称不明)
とある町を壊滅させて建造した基地。
底部には無数の触手を生やし、頂点部に巨大なゴールの顔が付いた塔という何とも言えない外観。
メカザウルス・モバの発生させた雷を触手で吸収してエネルギーとしている。
メカ・タイフーン
前線基地の護衛となるマシン。
肉食竜の頭部と何重にも連なるプロペラを備えたシャフトであり、プロペラの回転で竜巻を引き起こす。
学年誌版
要塞バスーン
双頭の亀のような外観をしたキャプテン・ドラゴーの移動要塞。
多数のメカザウルスを搭載している。
原始植物
キャプテン・テグマの操るメカザウルス(名称不明)の吐き出したガスにより発生する植物群。
自在に動きゲットマシンを拘束するほどの力を持つ。
真ゲッター対ネオゲッター
巨大円盤
南極で発見された未知の文明の産物。
真ゲッターのゲッタービームをも弾くバリアと強力なビーム兵器を備える。また最終決戦の際にゴールを巨大化させた装置がある。
モデルはゲッターロボサーガにおいてゲッター抹殺のために未来から送り込まれた円盤。科学者だったブライ大帝を鬼に改造し、百鬼帝国の科学要塞島のベースになった。
用語
キャプテン
メカザウルスを操縦する、恐竜帝国の上級士官。貴族階級出身の騎士のような存在だが、下層階級にも能力を買われキャプテンになる者が居る。
戦局を冷静に見据える者や野心を抱く者など、印象的なキャラクターが多い。
恐竜人
アニメ版の恐竜帝国に属する種族の総称を指す。帝王の寿命は100年以上もあるが、一般兵の場合は50年ほど。知的生物で科学も発達しており文明も恐らく人類よりも高いと推測できる。また全員ゲッター線が弱点である。
恐竜兵士
アニメ版の恐竜帝国の一般兵。戦闘爆撃機に搭乗したり、キャプテンの操縦するメカザウルスにも便乗し操縦を補佐する事もある。容姿は緑色で面長顔と統一されている。
爬虫人類
漫画版の恐竜帝国に属する種族の総称を指す。こちらは獣的な要素も多く人類を捕食する野蛮な輩も多いが、アニメ版と同様に人類以上の高度な文明と科学技術を持ち、ゲッター線がアニメ版と同じく弱点である。地上を奪った人間を「猿」と蔑み、実験用のモルモット程度にしか思っていない。
地竜一族
恐竜帝国の中でも特殊な能力を持っていた為に、帝王ゴールからも恐れられ、地下で強制労働を強いられる差別的な扱いを受ける。が、ゲッターロボに苦戦する帝王ゴールに、一族解放を条件に利用される事になる。
原作漫画版
キャプテン・二オンを長とする。
重要な臓器を複数持ち一度死んでも蘇る者、体を液体化する者、腹部に強力な銃火器を備えたサイボーグなど、山田風太郎の忍者小説のごとき異能力者ぞろいである。(石川氏はのちに山田風太郎作品のコミカライズを手掛ける)
早乙女研究所を襲撃するも全滅。
TVアニメ
妖術を使うという理由から迫害される部族。
シック(第16話)、ギット、ザット、ビット(第28話)、ゼオラ(第32話)の5人のキャプテンが登場。外見はいずれも水色の肌に黄色い斑点を持つ。
氷竜族
TVアニメ版にのみ登場。氷か水晶のような皮膚を持つ「恐竜ばなれした」姿のハチュウ人類。
その外見を活かしゲッター線による被害を受けた宇宙人を装って国連を脅迫。早乙女研究所とゲッターチームの解散を目論む。
恐竜帝国の主要人物達
帝王ゴール
「見よ! この眩しい太陽が、本日ただ今より我が恐竜帝国の物だ!」
「我が手に太陽の輝きを!」
「誇り高き恐竜帝国兵士の諸君!もはや我々に恐れるものは何もない!!」
声 - 神弘無(TV版) / 内海賢二(真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ、スーパーロボット大戦シリーズ) / 塩屋浩三(ゲッターロボ大決戦!)
アニメ版
太古の昔、地上を支配した恐竜帝国の現在の支配者である。マグマ層に暮らす恐竜人を再び地上に戻らせ、地上を取り戻すために人類に対し戦争を仕掛けようとするが、恐竜人やメカザウルスの弱点である自身が最も憎んでいるゲッター線で動作するゲッターロボの打倒もゴール自身にとっても至上課題となっていく。
任務に失敗した者(敗北者)や裏切り者はマグマに突き落として処刑する残忍で冷酷な性格であるが、実の娘である王女ゴーラに対して人間の父親と変わらない愛情を向ける一面もあった。また、原作漫画版の粗暴な性格とは違い、ゲッターロボに対する綿密な作戦を立てて指令を発することが多かった。しかし、物語中盤からはより上位の存在である恐竜帝国の真の首領「大魔神ユラー」が登場したことで、帝王とは名ばかりのさながら中間管理職の悲哀の如き様相を呈する様になり、度重なる敗北で帝王としての地位が危うくなりかけたこともあった。
最終話にて最強のメカザウルス「無敵戦艦ダイ」をユラーから与えられゲッターチームを圧倒的な力で撃退し、ついに地上に拠点を築き上げる事に成功したが、武蔵がコマンドマシンで「ダイ」に特攻したことにより、制御不能に陥った「ダイ」の暴走に巻き込まれてシャンデリアの下敷きになり死亡した。
漫画版
基本はアニメ版と同様で、恐竜帝国の王として爬虫人類を率いており、地上を取り戻し
爬虫人類の弱点であるゲッター線を操るゲッターロボ・早乙女研究所を破壊するべく戦いを挑む。
アニメ版とは異なり、大魔神ユラーが登場しないため、最期まで恐竜帝国の支配者の地位にあった。また、娘ゴーラもアニメ版オリジナルの為登場していない。
任務に失敗した者はゲッターロボに倒されるためマグマに突き落とすような行為はほとんどしなかったが、漫画版のゴールも任務に失敗した者は恐らく処刑していたと思われる。人類を「猿」と地上を奪われた憎しみをこめて呼び、性格も凶悪であった。竜馬が百鬼帝国に誘拐された直後に、百鬼帝国の出現などから最大の脅威であるゲッターロボの撃破を急ぎ過ぎ、恐竜帝国は戦力の大半を巴武蔵の自爆攻撃で失い、その後さらに自身の手で早乙女研究所にとどめを刺そうと、自らメカザウルスで出撃したが、武蔵の一命を賭した行動のおかげで完成した新型ゲッターロボ、ゲッターロボGによって乗っていたメカザウルスを破壊され、脱出艇で帝国に逃げ帰ろうとするも、百鬼帝国の奇襲を受けていた恐竜帝国はすでにバット将軍の苦渋の決断でマグマ層に撤退を始めており、地上に置き去りにされるはめになる。最期は脱出艇でゲッタードラゴンに挑もうとするが、百鬼獣の横槍で死亡するという悲惨な最期を遂げた。ブライ大帝からは見下されており、「野望だけは一人前だった」と物笑いの種にされていた。
バット将軍
「ははははは、やったぞ!ゴール様、早乙女研究所も破壊しました。恐竜帝国の大勝利です!!」
声 - 緒方賢一(TV版)、若本規夫(OVA)、麻生智久(ゲッターロボ大決戦!)
アニメ版
第14話からガレリイ長官と共に登場した恐竜帝国の偉大な将軍。メカザウルスに搭乗するキャプテンを統率し、自らもメカザウルスに乗る勇猛な武人である。第50話でメカザウルス・ゴダに搭乗してゲッターロボに挑んだが、敗れてゴダとともに深海に散った。
実は生まれつき心臓が弱く、第18話で甥のキャプテン・ザンキに暗殺されかけた際、右胸に予備の心臓を移植していたことで一命を取り留めた。また彼も甥のザンキと同じく何れは帝王の座に就こうという秘かな野心を抱いていた。
漫画版
漫画版では帝王ゴールの片腕とも言うべき恐竜帝国の大幹部として登場し、は虫人類の繁栄を重んじ、野心ではなく純粋に恐竜帝国のために専心する優秀な忠臣であった。
恐竜大隊による早乙女研究所攻撃の際には、初めから道連れ目当てのゲッターロボの巴武蔵の捨て身の攻撃を不安視し、装備が完璧でないメカザウルスの撤退を提案した。その後の総攻撃でも、ゴールの独断的な出撃を危険だと止めるも聞き入れられず、結局はゴールの出撃中に百鬼帝国の襲撃を受け、恐竜帝国全滅を防ぐために支配者である帝王ゴールを見捨てて恐竜帝国をマグマ層に撤退させる苦渋の決断をする事になった。
アニメ版のような身体の特徴は語られていない為、心臓に問題はなかったと思われる。
数十年後の『ゲッターロボアーク』の時代まで生存していたが、かなりの老人となっており、ボケが進行し隠居していた。
ガレリィ長官(ガリレイ長官)
「我が政敵よ、安らかに眠れ・・・」
声 - 山田俊司(TV版)、辻村真人(OVAのガリレイ長官)
アニメ版
恐竜帝国の科学技術長官で様々なメカザウルスや新兵器を開発したする天才である。
バット将軍とは作戦失敗の責任の擦り合いでしばしば対立する犬猿の仲であった。
しかしバット将軍が死亡した後、彼に弔いの言葉を送っていたことから内心では彼の実力を認めていたと思われる。最終話では、勝利の宴の最中に武蔵が搭乗したコマンドマシンの襲来を受け、酒に酔って正常な判断ができない状態で迎撃の指示を出したのが最期の描写となる。結果的にはその安直な指令が、無敵戦艦ダイの暴走を招き、恐竜帝国壊滅の直接の原因となり、自身もその暴走に巻き込まれ死亡した。
漫画版
アニメ版同様に科学技術長官であり、役職はアニメ版とあまり変わっていない。
バット将軍と共に苦渋の決断で生き残ったが、『ゲッターロボアーク』の時代では、竜馬達初代ゲッターチームと戦っていた時期の幹部がバット将軍のみとされていた為、漫画版のガレリィは幹部ではなかったと思われる。
文庫版の書下ろし『がんばれ!ムサシ』では犬が暴れて滅茶苦茶な合体変型をするゲッターを見て、高度なかく乱作戦に違いないと大真面目な顔で分析していた。
キャプテン・グラン
声 - 田中亮一
最初の恐竜帝国のキャプテン。容姿は彼の駆るメカザウルス・ギロと酷似している
原子力研究所ジャックを命令されるが、ゲッターロボを倒すことこそ先決と主張する。超高速メカザウルス・ギロを駆り作戦に向かう途中にゲッターチームと遭遇し、ゲッター2を追い詰めるが、隼人の知略に敗れ去った。「地球侵略のためには、まずゲッターロボを倒すこと」とゴールに進言し、潔く自決する。彼の死後、帝王ゴールはゲッターロボを倒すことを第一の目標とするようになった。
彼の愛機ギロは漫画版にも登場しており、やはり相手はゲッター2であった。また、TVと漫画で名前が共通している唯一のメカザウルスである。
キャプテン・ラドラ
「俺は死を選んだ・・・だが、俺は本当の栄光を掴んだのだ!」
声 - 緒方賢一
グランが戦死した後に登場したキャプテン。「栄光か死、選べるのは二つに一つ」という帝王ゴールの檄を受け、メカザウルス・シグでゲッター1に挑むも敗北、溶岩に落ちそうになったところを敵である流竜馬に救われる。その後再戦を挑み、今度はゲッターロボを追い詰めるが、溶岩に飲まれそうになる街を命を捨ててでも守ろうとする竜馬の姿に心を打たれ、街とゲッターロボを救った。その裏切り行為がゴールの怒りを買う事になり仕掛けられていた爆弾が爆発する前に自ら湖に飛び込み命を落とすが、「俺は本当の栄光を掴んだ」と誇りながら死んでいった。その男らしい散りざまは竜馬に「何故・・・何故、お前は恐竜に生まれたんだ・・・?!」と言わせたほど。
そのため、第2次スーパーロボット大戦αでは生存イベントが追加された。
キャプテン・バルキ
「この大嘘つきどもめが!お前達がゲッターロボを打ち倒すだと?できるものか、お前達ごときに!!どけッ!」
声 - 緒方賢一
ゴールも全幅の信頼を置く、狡猾な策士。囮のロケットで隼人と武蔵を誘い出した隙に、頭部が鋭いドリルとなるメカザウルス・ギリで早乙女研究所を攻撃した。敗退したかに見えたが、人間に変装させた部下を研究所に侵入させ、破壊工作を行なわせるという二段構えの作戦を仕掛けていた。修復したギリで再度決戦を挑むも、ゲッター2とのドリル対ドリルの戦いに敗れ死亡する。
キャプテン・ガルマ
声 - 若本規夫
バット将軍の腹心の部下。ゲッターロボは合体する数秒間だけ無力になるという弱点を見つけ出し高速回転する刃のプロペラを持つメカザウルス・ギイでゲットマシンが合体する前に倒そうとするが、失敗し一時撤退する。今度は立体映像を用いた囮作戦で再度ゲットマシンを狙うも、またしても失敗し、血気に逸るあまり撤退命令を無視して突撃。お互いの長所を生かし、状況に応じて戦う竜馬たちのチームワークの前に敗れ去り死亡した。
演じた若本氏はのちにガルマの上司であるバット将軍を演じることになる。
キャプテン・クック
声 - 赤羽根明
メカザウルス・ゲルでゲッター計画のロケット打ち上げを阻止するため早乙女研究所を襲撃するも、バリアで片翼を破損してしまい、戦わずして逃走。実はゲルには予備の補助翼があったのだが、自分のメカザウルスの性能を十分に把握できず逃亡した責任を帝王ゴールに責められ、処刑されてしまった。たしかにクックも甘かったのは事実だが、チャンスを与えられることもなくたった一度の失敗で処刑とは哀れなキャプテンであった。
キャプテン・シック
声 - 赤羽根明
妖術を使う地竜一族の一員で、強制労働を強いられていたが、その高い能力はゴールも認めており、失敗したキャプテン・クックの後任として抜擢された。隼人の姉・明日香を利用してゲッター計画を頓挫させ、その功により勲章を与えられてゲッターロボに挑む。しかしゲッターロボをマグマ層におびき寄せる作戦は、恐竜帝国の位置を判明させる恐れがある事が発覚し、帝王ゴールに切り捨てられてしまい、マグマに飲まれ死亡。
キャプテン・ザンキ
「俺は将軍になるまで死なん!」
声 - 野田圭一
バット将軍の甥で、それまで武者修行をしていた。早乙女達人の友人に化けて早乙女研究所に潜入。空中戦用のメカザウルス・ゼンを陸戦用のゼン2号に改造してゲッターロボに勝利し、バット将軍直属の参謀に任命されるが、さらなる地位を望んで叔父のバット将軍暗殺を謀り、失敗して帝王ゴールの怒りを買いマグマに落とされて処刑された。
大魔人ユラー(ユラー大帝)
声 - 矢田耕司
アニメ版にのみ登場する、帝王ゴールの上に立つ恐竜帝国の神として崇められる影の支配者。後半からゴールの地上制覇の進行の遅さに業を煮やして姿を見せることになる。10メートル以上の巨体を誇りゴール以外にはその存在を知る者はなく、謁見を許されるのもゴールだけであったが、終盤に恐竜帝国の真の首領として姿を現す。ゴールに作戦を授けるもバットやガレリイの足の引っ張り合いなども災いして、ことごとく失敗に終わる。
度重なるゴールの失敗に怒り、最後のチャンスとして無敵戦艦ダイを授けたが、恐竜帝国の勝利の酒杯をかわしている最中に巴武蔵の特攻で暴走した無敵戦艦ダイに踏みつぶされて死亡した。
ゲッターロボと直接対決することもなく、その存在を早乙女研究所の人間達に知られることもなかったためその力は未知数だがマグマを自在に操るといった超能力も備えていたことからメカザウルスを必要としない戦闘力を有していたと思われる。
その正体は不明だが、ゴールを遙かに上回るメカザウルス並の巨大な姿をしており、うなり声だけでマシーンランドを震え上がらせる迫力を持っていた。
また帝王ゴール旗下とは別の、独自の部下やメカザウルスを保有し、マシーンランドを作り出している。なお、スーパーロボット大戦シリーズには彼は全く登場せず、恐竜帝国は漫画版と同じくゴールが支配者となっている。
早乙女ミユキ / ゴーラ王女
「ゴールお父様、お父様を裏切ったゴーラを許して…早乙女のお父様、お父様を裏切ったミユキを許して…」
声 - つかせのりこ/天野由梨(スーパーロボット大戦シリーズ)
第22話に登場した早乙女博士の養女で、早乙女ミチルの義理の姉。
5年前に行方不明になっていたが、その正体は恐竜帝国の帝王ゴールの娘・王女ゴーラであり、父ゴールの命令で恐竜帝国のスパイとして人間の姿に変えられた上で早乙女家に送り込まれ、ゲッターQの設計図ができあがった所でそれを盗み出して帝国に帰還していた。顛末に関してはリンク先参照
女竜戦士ユンケ
「私は女竜戦士ユンケ!ゲッターロボを地獄へ送るためにやって来た!」
声 - 菊池絋子
大魔神ユラーの秘蔵っ子で帝王ゴールをも脅かす女竜戦士。自らも巨大化しメカザウルス・ウビに跨りゲッターロボに戦いを挑む。故人である流竜馬の妹・ジュンの存在を知りこれを利用し、彼女に生き写しの少女・片桐ジュンとして流竜馬の前に現れ、心を許してきた彼に音楽による催眠暗示を施し、戦闘中にゲッターナバロン砲の砲身をゲッター1に切断させた事に成功する。しかし竜馬の様子のおかしさを疑った神隼人と巴武蔵に正体を見破られる。最後はゲッター1を火山の火口に叩き落とそうとするが、そこで自分の事を実の妹のように可愛がってくれた流竜馬に対する思慕の念が芽生えてゲッター1を助け、ゲッターロボへとどめを刺すための出現したメカザウルス・アローの攻撃からゲッターを庇って死亡した。
キャプテン・ニオン
声 - 戸北宗寛(ゲッターロボ大決戦!)、檜山修之(OVA)、江川央生(CD)
地竜族のリーダー的存在。外見は頭部から細長い2本の触角を生やした青年。
漫画版
迫害される一族の地位向上のために部下を率いて早乙女研究所に奇襲を掛け、自らもメカザウルス・ラドに乗り込みゲッターに挑む。
メカザウルスを分離させてのチームプレイでゲッターを苦しめるも、最期は同士討ちの形で死亡。
真ゲッター対ネオゲッター
隔離されている一族を解放するため、ゲッター線への耐性を活かし大量のプロトゲッターに部下ともども乗り込んでネオゲッターに挑む。
無尽蔵のゲッター線を動力源とするプロトゲッター軍団による物量作戦で、安全性は高いが有限のプラズマエネルギーで動くネオゲッターを追い詰めるが、真ゲッターロボが起動したことでゲッター線を吸い取られて機能を停止。ニオンらも限界を超えたゲッター線量についに体が耐え切れず全員死亡した。
ノベライズ版では號のライバル的な立ち位置のキャラクターとして描かれる。帝国からの冷遇に耐えかねてクーデターを起こしている。
ドラマCD
ゲッターロボG強奪の任を受けた工作員部隊のリーダー。ゲッターGが敗れた後、ネオメカザウルス・ジャキオー(モチーフは『スカルキラー邪鬼王』の邪鬼王)を操り旧ゲッターを強襲。
あらゆるエネルギーを吸収し物質を取り込むジャキオーの力でゲッターを倒さんとするが、シャインスパークの要領で発生させたエネルギーの爆発によりジャキオーともども消滅。
キャプテン・ランバ
「女の子や子供を殺してまで先に進むかね?こんな姿でもこいつらは人間だよ。この人間をけちらしてでもわたしと戦うかね」
「いっひひひ、おとなしく引き上げろ。人間愛とは悲しいものよの、敵を目の前にして退かねばならんのだからなあ」
漫画版に登場。
人間虐殺研究所の責任者を務める。乗機はメカザウルス・ボア。
侵入したゲッターに対し実験体である人間たちを盾に撤退を迫るが、彼らを助ける術はすでに無いと判断した隼人によりドリルロックでコックピットを撃ち抜かれ死亡。研究所も秘密保持の為に自爆した。
キャプテン・ドラゴー
『小学四年生』版に登場。
要塞バスーンの司令官でメカザウルス軍団を率いて東京を占領。さらに水爆以上の破壊力を秘めたメカザウルス・ウラを使いゲッターロボの引き渡しを要求。しかし逃走したゲッターに洋上までおびき出されてバスーンを破壊され、ウラに後を託して爆死した。
女帝ジャテーゴ
「ランドウ・・・思い残すことはない、お前の望んだ地球征服われわれが実行する」
「ランドウ、お前が死んだ時・・・地球は新しい紀元に入る!!ジャテーゴ元年じゃ!!」
声 - 鈴木渢
漫画版『ゲッターロボ號』に登場。ゴールの死後即位した女帝で「新生恐竜帝国」を名乗る。
プロフェッサー・ランドウを陰から支援していたが、ランドウを殺し表立って地上侵攻を開始する。
最終兵器デビラ・ムウを起動させ各国のスーパーロボット軍団を蹴散らし地球の環境を作り替えようとするが真ゲッターに敗れた。
ラセツ伯爵
声 - 阿部道子&永井一郎(アニメ版)、村上陽(ゲッターロボ大決戦!)
ランドウの軍団の幹部。
アニメでは男性と女性が融合したミュータントだったが、漫画版においてその正体は新生恐竜帝国のスパイであるハチュウ人類。
ハン博士
声 - 緒方賢一
恐竜帝国の科学者。
アンドロメダ流国の時空移動の秘密が宇宙空間に存在する特殊な波長「エントル波」であると突き止め、人類の科学者ロン・シュバイツァ博士と共に「エントル波発生マシン」を完成させる。