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みどり(特急)

みどり

JR九州の特急列車。ここでは姉妹列車「ハウステンボス」や1975年まで運行していた旧「みどり」についても解説する。
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JR九州博多駅佐世保駅鹿児島本線長崎本線佐世保線経由で運行する特急。ここでは最終的に新大阪駅大阪駅岡山駅大分駅宮崎駅間を1975年まで運行していた旧「みどり」や「ハウステンボス」などの姉妹列車についても述べる。



関西~九州間特急「みどり」編集


九州島内特急「みどり」編集

貫通型フェイス~485系特急「にちりん」「みどり」みどり787系885系擬人化

  • 1976年7月、長崎本線・佐世保線電化により気動車急行「弓張」の一部を格上げし小倉駅・博多駅~佐世保駅間の485系電車特急として誕生(イラスト左)。同時期に誕生した長崎駅へ向かう「かもめ」とは肥前山口駅で分割併結を行った。また早岐駅ではスイッチバックを行う。
  • 1986年11月、「かもめ」との併結を解消。
  • 1988年3月、「かもめ」との併結が一部の列車で復活。
  • 1992年3月、「ハウステンボス」との併結を開始。
  • 2000年3月、定期列車を783系に置き換え、485系の定期運用終了(イラスト左から2番目)。
  • 2011年3月、「かもめ」との併結を再度解消。一部の定期列車に787系を充当開始(イラスト左から3番目)。
  • 2022年9月、一部の定期列車に885系を充当開始、787系の定期運用終了(イラスト右)。佐世保線内の高速化工事が行われたため、博多駅~佐世保駅間の所要時間が9分短縮。

「みどり」と「かもめ」は電車特急初の多層建て列車であり、一時期は「ハウステンボス」との三層建てだった。

2022年9月23日の西九州新幹線部分開業では、5往復を対象に新幹線「かもめ」との連絡列車も兼ねている。当該列車は「みどり(リレーかもめ)」併記で案内する。「リレーかもめ」/「かもめ」と「みどり」・「ハウステンボス」の号数表示が連番となる。



特急「オランダ村特急」⇒特急「ハウステンボス」編集

JR九州 キハ183系1000番台「オランダ村特急」JR九州特急のパイオニア・ハイパーサルーン連結面の魅力~JR九州783系特急電車リニューアルテンボス

  • 1988年3月、長崎オランダ村PR用臨時特急としてキハ183系1000番台を1編成新造し、小倉駅~佐世保駅間を「オランダ村特急」として運転開始(イラスト左)。1990年に門司港駅まで区間を延長。1992年に特急ハウステンボスと交代する形で運行終了。一部区間は特急有明と連結運転していた。
  • 1992年3月、この年に開業したテーマパークハウステンボスへ向かう乗客を輸送するアクセス列車として、「ハウステンボス」が運転開始。運行区間は博多駅ハウステンボス駅間へ、また使用車両も485系へそれぞれ変更され、全定期列車が早岐駅で「みどり」との分割併合を行う。
  • 2000年3月、「みどり」の783系化に伴い「ハウステンボス」も783系化(イラスト真ん中2枚)。
  • 2015年3月、運用効率向上目的のため、単独運転区間である早岐駅~ハウステンボス駅間に限りワンマン運転を開始。
  • 2017年3月、ハウステンボス用783系車両をリニューアル(イラスト右)。

使用車両編集

現在の使用車両編集

885系(6両)…白いみどりで使用。下り23、R43、59、63、67号、上り6、10、R14、34、R54号の10本で使用。(Rがついたものは『白いみどり(リレーかもめ)』として運行される列車。)

783系(4+4両)…みどり・ハウステンボスで使用。博多駅~早岐駅間は連結して走る。1~4号車がハウステンボス、5~8号車がみどり。12本の列車がこの形態で運行する他、10本の列車は8両全てが『みどり』として切り離しを行わずに運行される。


過去の使用車両編集

787系…黒いみどりとして、2011年から2022年9月22日まで使用されていた(臨時を除く)。朝の上り2本、夜の下り2本運行。

485系…1976年から2000年まで使用(臨時を除く)。JR化後はリニューアルにより、赤いみどりになった(後述)。ハウステンボスは、更に派手な色が足され、カラフルな塗装となった。

キハ80系(キハ82)…山陽本線特急時代に使用された気動車。


佐世保線優等列車小ネタ集編集

「九十九島みどり」「有田陶器市みどり」こと臨時「みどり」編集

「九十九島みどり」は2000年代初頭に「みどり」を「九十九島」に改称する市民運動が起こったのが誕生のきっかけ。現在では「有田陶器市みどり」以外の臨時「みどり」が「九十九島みどり」と称して運行している。

「有田陶器市みどり」は元々は「有田陶器市号」の名で運行されていた臨時特急。2010年から現行の名前になった。


「赤いみどり」「白いみどり」「黒いみどり」編集

RAIL WARS! 小海はるか-武雄温泉(佐賀)

1990年代に入ると、JR九州は「かもめ」を皮切りに485系をコーポレートカラーである赤一色で塗装した編成で走らせた。「みどり」も「赤いみどり」なる矛盾した列車名(さらに赤い車体の正面に「MIDORI Express」とデカデカと表記されていた)となり、格好のネタにされる。

ただし、国鉄時代から485系は基本的にクリーム+赤色塗装だったので、元々名前どおり緑色で運転はされていなかったが、さすがにJR九州も思うところがあったか、783系でようやく名前どおり緑色が塗色に加えられた車両が使われるようになった。



白いみどり(リレーかもめ)

「かもめ」用として製造された885系による「白いみどり」も、2002年から翌年にかけての半年間、毎日運転の臨時列車扱いで一時期運用入りしていた。2022年に定期列車として再設定されたが、矛盾した列車名であるのは(以下略)。

みどり43号はリレーかもめを兼ねるため、「みどり(リレーかもめ)43号(白いみどりで運転)」と案内されるため更にややこしくなる。



2011年~2022年の間は、朝と夜の2往復に787系が使用され、ファンの間で「黒いみどり」と呼ばれていた。2022年9月のダイヤ改正で、上記「白いみどり」に変わる形で運行終了。


余談だが、2022年度以降から九州にEF510が投入されているが、車体側面に「RED THUNDER」とデカデカと書かれてるのにボディは赤ではなく銀で塗られ、「銀のレッドサンダー」なる矛盾した電気機関車が登場。九州は矛盾した色名が出る運命なのかもしれない。


関連タグ編集

長崎発着系統佐世保発着系統ハウステンボス方面福岡・佐賀県内完結
列車名リレーかもめかもめみどりハウステンボスかささぎ

JR九州 特急 列車愛称 鹿児島本線 長崎本線 佐世保線

485系 787系 883系 885系


ソニックにちりん…旧「みどり」の九州区間を継承。

きりしまひゅうが…正真正銘、緑色の485系を使用していた。

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