概要
弾けるボテ腹!飛び散る母乳!戦うママはエロかっこいい!
バトル妊婦とは、鎧やボディスーツなどの戦うための衣装を身に付けていたり、武装して戦っていたりなど、バトルの要素が入った妊婦を描いたジャンルのこと。
主な提唱者は後述の関連作品「クイーンオブスレイヴス」を手掛けた漫画家・コバヤシテツヤ氏。
pixivでは妊婦に母性とエロスの調和を見出す傾向が強いが、これに更に「身重でありながら戦場やリングに立つ勇ましさ」が加わることで、唯一無二の神秘性と背徳感が混ざり合ったものとなる。
妊婦に本来似つかわしくない戦闘的動作や、武具特有の「剛」の質感と妊婦の身体が産み出す「柔」の質感の対比など、所謂ギャップ萌えの流れを汲んだ特殊嗜好と言える。
また、お腹が大きくなった影響で動きが鈍重になったり戦闘動作に支障が出たり、普段なら避けれた攻撃を受けてしまったり、胎児を護るためにお腹を庇ったり、陣痛や産気付いて行動不能に陥ってしまう姿にインモラルな興奮を覚える紳士も少なくはない。
戦う以上、深刻なダメージを負う程の強力な攻撃を受けてしまう可能性は大いにあり、もしその様な攻撃をお腹に受けてしまえば流産・死産は避けられないであろう。
そのため、バトル妊婦を扱った作品では非殺傷性の武器や特殊なバリア等、何らかの安全対策が取られている場合もある。
バトル妊婦のタグが付いた作品の中にはカードバトルやモンスターバトルなど、本人が直接戦わないジャンルも少数存在する。
最後に
妊娠中の過剰な運動は厳禁だが2次元だからなんら問題ないこと、もちろん現実では母体と胎児にとって危険な行為になりかねないことを忘れることなきよう。
(稀に現実でもバレエやポールダンスなどの全身を使う激しい運動を身重の体で行っている猛者がいるが…)
主なバトル妊婦(五十音順)
かなり特殊な性癖かつ、現代の価値観では身重の女性の激しい運動、ましてや戦闘行為は忌避される行為だが、古今東西には女性の逞しさの究極形として、戦う妊婦の物語が実話・創作ともに遺されている。以下はその一例。
史実
- カテリーナ・スフォルツァ:15世紀のイタリアに実在した伯爵夫人。1484年のローマ暴動の際、妊娠7ヶ月の体で自ら馬を駆り、兵を率いてバチカンに駆け付けると指揮官として戦い、暴徒を鎮圧した。
- 神功皇后:古事記および日本書紀に記されている、第14代仲哀天皇の皇后。新羅遠征の折、急死した仲哀天皇の代任として懐妊したまま戦場に立ち、これを成し遂げる。後に熊襲への帰路に着いた際に産気づき、そこで応神天皇を御出産になられたと伝承されている。ある意味日本文学におけるバトル妊婦の祖である。
- パリ五輪(2024):女子フェンシング・サーブルに出場したエジプト代表ナダ・ハペズ選手が試合後、自分が妊娠7ヶ月であることを明かした。また、アーチェリーに出場したアゼルバイジャン代表ヤラグル・ラマザノバ選手は妊娠6ヶ月の体で射場に立った。まさに21世紀のリアル妊婦剣士と妊婦射手である。
創作
バトル妊婦を題材に扱った作品
- クイーンオブスレイヴス:コミックグレープにて連載していたコバヤシテツヤ氏による成人漫画で、妊婦武闘家たちが互いの威信を賭けて戦うバトルもの。「バトル妊婦」というジャンル名もこの作品が由来のひとつになっている。
- くノ一忍法帖:山田風太郎氏の時代小説。豊臣秀頼の子を身籠った真田くノ一五人衆の死闘を描く。
- 対魔忍RPG:LiLiTHによるソシャゲ。2023年以降、毎年10月10日を十月十日、即ち『妊娠の日』と独自に定めて妊婦をテーマにした期間限定イベントを開催している。当然、イベント報酬と限定ガチャで入手できる期間限定キャラも全員妊婦である。
人物
- ジェシカ・ドリュー:MARVELコミックのスーパーヒロイン、初代スパイダーウーマン。息子のジェリー・ドリューを身籠った臨月の体で戦っていた事がある。また、アニメ映画『スパイダーバース』には、妊娠6ヶ月の体でバイクを駆る並行世界のジェシカが登場する。
- 白娘子:中国の民間伝承および京劇『白蛇伝』のヒロイン。京劇では身重の体(と言う設定)で護法童子と共にアクロバティックな演武を繰り広げる。
- プリセラ:漫画『マテリアル・パズル』の登場人物。胎児と共に不老不死になっているため母子ともに肉体の成長が止まっており、不老不死を解き我が子を産むことを目的としている。ただし妊娠初期に不老不死になったことで、そこまでお腹は目立っていない。
- フレイヤ(とある魔術の禁書目録):『とあるシリーズ』の登場人物。ぎりぎり女子大生に見える、少女と女性の中間くらいの妊婦。ベビー服の様なマタニティドレスを着こんでいる。自身の子宮を媒体に使い魔を産み落とす魔術を使う魔術師だと思われていたが・・・
- 屁祖隠ちよめ:『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』のゲストヒロインのひとり。第二子を妊娠中、しかも臨月でありながら忍者としての実力は健在で、周囲の時間を止める能力のほか、傀儡を使った戦法を得意としている。
- モリガン(魔法使いの嫁):アイルランドに伝わる、ケルト神話の破壊と必勝の女神・モーリアンその人。本作ではモリグナ三姉妹の特徴を併せ持った妙齢の妊婦の姿をしている。身重の体でありながら、戦神の名に違わぬ圧倒的なまでの戦闘力を誇る。
- ルイーズ(烈火の剣):SRPG『FE 烈火の剣』の登場人物。ゲーム内では遠距離ユニットとして操作が可能。夫と共に特定場面で出撃させると見られる特殊会話を追っていくと、いつの間にかちゃっかり愛の結晶を授かっていたことが発覚する。
バトル妊婦…?
- 火山怪鳥バードン:円谷プロダクション制作の特撮作品『ウルトラマンX』に登場した個体。Xioのラボチームの解析により腹部に自身の子(卵)を身篭っていることが判明しており、巣作りの為近隣のビル街を襲っていたことでXioやエックスと戦闘が繰り広げられ、最終的にエックスのゴモラ振動波によってスパークドールズに姿を変えられ、Xio日本支部で胎内の子と共に保護された。
関連イラスト
関連タグ
女戦士/女騎士/剣奴/格闘娘/変身ヒロイン/メカ少女:バトル妊婦の主なキャラクター属性。
ビキニアーマー/ぴっちりスーツ(ボディスーツ/キャットスーツ):バトル要素を持ちつつ、お腹が強調される衣装であるため相性が良い。
生体ユニット:もともと妊婦やボテ腹と相性が良く、「妊娠していると何らかの利点がある」などの理由から妊娠した状態でロボットなどの兵器に組み込ませられて戦う・戦わせられるシチュエーションも存在する。余談になるが、某月はいつもそこにあるロボットアニメでは人間の脳波を用いたジャミング兵器が登場しており、「生体ユニットが子持ちなら、胎児の脳波と合わせて効果倍増するんじゃね?」と妄想および考察する紳士たちもいるとかいないとか…。
妊婦みきさんジョブチェンジ/界妊神機プレグナイト:バトル妊婦の要素が含まれるシリーズ及び企画のタグ。