概要
アニメは『レジェンズ 甦る竜王伝説』というタイトルで2004年4月から2005年3月にかけてフジテレビ系列局の一部にて放送された。アニメーション制作はぎゃろっぷ。
どのメディアでも共通している設定として、昔、地球上に「レジェンズ」と呼ばれる伝説のモンスターが存在。ただし「レジェンズウォー」という戦争の末、「ソウルドール」という結晶体に姿を変え長い眠りについた。そして現在、レジェンズは伝説の魔道具「タリスポッド」を使って復活させることが出来る。各レジェンズはトルネード(風)、ヴォルケーノ(火)、ストーム(水)、アースクエイク(土)、スピリチャル(光)、ネクロム(闇)の六つの属性を持っている。
なお、DVDで1巻から13巻まで発売(1巻以外、各4話収録 全50話)
放送終了16年後が経過した2021年12月3日には、HDリマスターが行われた計6巻のBD-BOXが発売されている。
漫画版「レジェンズ」は、『月刊少年ジャンプ』にて2003年11月号から2005年4月号まで連載された。平井隣原作、春野まこと作画。
その他、本作品群の原案となった小説版(園田英樹著、渡辺けんじ原作・作画)、タリスポッドなどの作中アイテムを再現したシステムの専用ゲーム機版、また家庭用ゲーム機版(GBAにて2本、PS2にて1本)などといった多方面のメディアで展開されている。
以下の本記事では、特筆なければ主にアニメ版についての記述となる。(他メディアのバージョンの詳細については追記募集中)
作品概要
デフォルメの利いたキャラクターデザインが特徴。
シュウ達人間キャラはコメディタッチだが、レジェンズの方はデフォルメされつつも原作寄りにデザインされている。
基本はアメリカのカートゥーンネットワークを思わせるドタバタ劇で、大地丙太郎のスピード感に富んだギャグセンスが遺憾なく発揮されている。が、物語が進むにつれレジェンズたちの戦いに巻き込まれる子供たちを中心として、その親や友人、そしてレジェンズの心理描写は極めてリアルに描かれており、キャラクターデザインとのギャップが激しい。また、BGMも軽快なジャズ音楽とアニメでは珍しいものもある(ちなみにこのBGMは大地監督の要望で、ニューヨークのマンハッタン・クインテット・ジャズで収録したものである)。
各話のサブタイトルもほぼコミカルなもので統一されており、英文が付加されている。
ストーリー
あらすじ
舞台は北アメリカ、ニューヨークのブルックリン。シュウことシュウゾウ・マツタニは、父(サスケ・マツタニ)から貰ったおもちゃの「白いタリスポッド」(実は失敗作)で、本物のレジェンズ「ウインドラゴン」のシロンを甦らせてしまう。そして、次第にレジェンズ達の戦いに巻き込まれていく。
前半のストーリー
ダークウィズカンパニー(以下「DWC」という)はレジェンズのソウルドールを発見するがシロン、グリードー、ガリオン、ズオウの4大レジェンズソウルドールだけは手に入れることができなかった。
その1年後の4月4日にシュウは白いタリスポットからシロンをリボーン(復活)させてしまう。
DWCはそのタリスポットの奪還に躍起になってさまざまなレジェンズを駆使し襲いかかってくる。
登場人物
サーガとなった子供
(詳細は各記事参照)
(CV:岡村明美)
本作のメイン主人公の少年。11歳の小学生で日本人。風のサーガ。
(CV:那須めぐみ)
メインヒロインとなる幼なじみの少女。水のサーガ。
(CV:鈴木真仁)
シュウやメグとは幼なじみの少年。土のサーガ。
(CV:南央美)
シュウの同い年で、別の学校の野球チームでライバルとして登場する内気な少年。火のサーガ。
(CV:清水香里)
過去の火のサーガ。
その他の人物
(CV:渕崎ゆり子)
25歳の美人アルバイト教師でシュウの小学校に勤務。大人たち側における主人公兼ヒロイン。幼少期からレジェンズに憧れており、レジェンズに遭遇すると失禁しそうなほど熱狂するレジェンズオタク。やがて子供たちを守ろうとする気持ちを強くしていく。
(CV:天野由梨)
DWCのある部署で部長として勤めるキャリアウーマン。社長の命令を受け、主人公たちに攻撃を仕掛ける。しばしば極端な言動をしてJJや周囲を困惑させることも。心底ではDWCの業務体制に疑問を感じている。
DWCのある部署で勤める怪しい服装の社員2人組。BBと一緒に行動し、主人公たちに攻撃を仕掛ける。たまに勘がよく働き、敵であるはずの他人を気遣う姿勢もみられる。
(CV:澤田博幸)
シュウの父親でありDWCで製品開発をしている会社員。不良品と言われ却下された開発品のタリスポッドをシュウに渡す。ユニークな発想の持ち主だが、優しく頼もしい性格。
(CV:天野由梨)
シュウの母親であり専業主婦。優しく穏やかな性格だが夕食の献立だけはいつも真剣に悩んでいる。夫・サスケとの初のデートは日本に住んでいた頃の花火大会。
(CV:石井康嗣)
ディーノの父親であり、自らが立ち上げたおもちゃ会社・ダックマインドカンパニーの経営者(しかし模倣品ビジネス)。ハイスクール卒業後、NYに上京し起業した。息子とどう接したらいいかわからず困っている。
(CV:安原麗子)
ディーノの母親。ブルーノと出会った当時はパン屋の娘で、常連だった彼にバターを塗ったパンの耳を提供したのを機に交際する。温室で花を育てるのが好きだったがある日、ディーノが幼い頃に家を出て失踪した。
(CV:江原正士)
ハルカの父親。考古学者で、ハルカと同じくレジェンズが好きで研究していたが、10年間音信不通。好物はアイスクリームと妻の作るカニサンド。
(CV:岩男潤子)
ハルカの母親。レジェンズ好きなハルカのためにレジェンズグッズを買い与えるなど娘想いの優しい女性だったが、10年間音信不通。
(CV:内藤玲)
DWCの社員(一応)。火のサーガとしてシュウ達に攻撃を仕掛ける役目を引き受けるがあっけなく失敗する。意外にも大活躍する名脇役(意外にも)
(CV:松山鷹志)
いつもランシーンに脅されているDWCの社長(一応)。だが逆に社員には脅すような厳しい言葉で対応する。
(CV:沢城みゆき)
BBら一行を補助するためにどこまでも同伴し、淡々と業務をこなしている女性。後半2クールでは次回予告担当。
(CV:松山鷹志)
BBらの業務の補助に使える便利な探索ソフト(一応)を導入する、独特な滑舌のおじいさん。「私が来たからにはモオオオオオウ大丈夫ッ!」
(CV:沢城みゆき)
いわゆる狂言回しで物語の外側にのみ存在する役。日本語セリフの英訳とネズミ語のヒト語訳をしてくれる。前半2クールの次回予告担当。
レジェンズ
(CV:井上和彦)
白いウインドラゴンで四大レジェンズの風属性。レジェンズ側における主人公。基本は男前で飄々としている反面、日常では意外と人間味ある仕草をとる。自分自身の存在理由について葛藤しており不器用な一面も見せる。普段は羽の生えた白ネズミの姿。
(CV:???)
謎多き黒いウインドラゴン。本作の黒幕的存在で、DWCの権力者であり会社にあらゆる命令を下す。普段は換気扇の奥の隠し部屋にいる。ある問題を抱えており、弱みを見せることも。
(CV:井上和彦)
あるきっかけで登場する、謎に包まれたウインドラゴン。
(CV:山口祥行)
四大レジェンズのブレイズドラゴンで火属性。ある理由でシロンのライバルとされている。ハードボイルドかつ情熱的で繊細なところもあり、相手を想うあまり感情的になったり悲しい過去を引きずっていたりする。普段は一輪の赤薔薇の姿。
(CV:土井美加)
四大レジェンズのグリフィンで土属性。姐さん的かつ母性的だが、レジェンズの役目を強く自覚しており硬派な現実主義者で、ゆえに世界観解説役。エレメンタルチェンジで変幻自在に属性と姿を変えられる。
(CV:齋藤彩夏)
四大レジェンズのビッグフットで水属性。無邪気な性格で独特の言い回しをする。メグに対して一途で、あの手この手で守ろうとしている。足が異常に速くタクシー役をすることもある。
(CV:中野裕斗)
土属性のウェアウルフ。中年っぽく見られる。グリードーと深い関わりがある。
(CV:前田剛)
風属性のマンティコア。性格に反して顔が怖い。グリードーと深い関わりがある。
(CV:松山鷹志)
レジェンズウォーで倒すべきとされる最強の闇のレジェンズ。人間たちの心の闇の化身。
(CV:石井康嗣)
水属性のデヴォアクロコダイル。街で人間たちに溶け込んで生活するDWC勤めのレジェンズ。ワニとしての自覚が薄く、最初はワニと呼ばれることを嫌がっていた。「ワニいうヤツがワニじゃぁぁぁぁ!!!」
(CV:千葉千恵巳)
風属性のハーピー。普段は美女の風貌だが小学生の姿に化けることもでき、BBらの命令でシュウに接近するも、彼に恋愛感情を抱いていき、メグの嫉妬の対象になる。
(CV:松本吉朗)
火属性。エドはこのレジェンズのサーガとなる。火属性なので寒がり。
(CV:竹本英史)
火属性。ダンディの知り合いで、街ゆく美女に反応するなどおちゃらけた性格。
登場する団体・クラブなど
詳しくはレジェンズクラブのタグへ。
詳しくは同名タグへ。
DWC
幾度もシュウ達に襲いかかってくる謎の玩具会社。
DMC(ダックマインドカンパニー)
ディーノ・スパークスの父のブルーノ・スパークスが経営する玩具会社で模造品を売って儲けている。
スピリチュアルレジェンズクラブ
話の後半に登場する光属性のレジェンズ達のクラブ、シロンに「クラブ好きだなこのアニメと突っ込まれる」
作中用語
ソウルドール
レジェンズが眠りについた状態の水晶型の姿。透明な六角形で内部に小さなレジェンズの銅像のようなものがある構造。作中で「レジェンズの個体を構成する素粒子が、クリスタルの出す一定のパルスによって保存されたもの」と仕組みが説明された。
タリスポッド
ソウルドールをカムバックまたはリボーンさせることができる魔道具。作中で「ソウルドールを一定数の電流によって活性化させるもの」と仕組みが説明された。作品世界ではDWCにより偽物が一般販売され、ホログラフィーを用いたバトル玩具として大ヒットしている。(しかしそのまたパクリ商品も大ヒット)
タリスダム
ソウルドールとタリスポッドの原理を利用してディーノ父によって発案された新たな道具。3体のレジェンズを同時にカムバックさせリボーンすることで、エレメンタルレギオンを繰り出すことも可能。
カムバック/リボーン
それぞれ、レジェンズを封印/解放する際に唱えられる呪文。基本的にはサーガとそのパートナーレジェンズの間にしか効力はないが例外もある。またサーガとレジェンズはリボーン中に互いの体力を共有しているため、定期的にカムバックしなければならない。
レジェンズに選ばれた、パートナーとなる人間。詳しい選定基準は不明だが、基本的には最初に本能的にレジェンズが接近した相手がサーガとなることが多い。
エレメンタルレギオン
3体のレジェンズが何らかの力により合体し、巨大な半透明のモンスターに取り込まれた姿。街の一つや二つを吹き飛ばすほどのすさまじい威力の攻撃が発動することもある。
シフトエレメント
レジェンズが戦闘の際に、自らの属性と同じ属性の結界に相手を閉じ込めて戦いを有利にするために使う、レジェンズたちが共通して持つ技。内部は物理的な戦闘用フィールドから心象世界のような不思議な空間まであり、使い手のレジェンズによってさまざま。
レジェンズウォー
レジェンズが関係している全面戦争のこと。詳細は隠されており「その者達、文明の黄昏時に現れ幕を引く」といった暗号的な記述でしか判明していないが、物語最大のキーワードとなる。
らせんの書
鍵をかけられた、謎多き巨大な書物。物語上のいくつもの伏線を張ることになるアイテム。
主題歌
オープニングテーマ
「風のレジェンズ」(1話-49話)
作詞 - 大地丙太郎 / 作曲 - 太田美知彦 / 編曲 - 太田美知彦 / 歌 - KYOKO
26話以降は映像が一新されている。
エンディングテーマ
「どうにもとまらない~ノンストップ~」
作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 都倉俊一 / 編曲 - 武藤星児 / 歌 - Brenda_Vaughn(1話-37話)、山本リンダ(38話-49話)
26話以降は映像に変更が加えられている。
「空色の指先」(50話)(15話、28話は挿入歌)
作詞・歌 - 国分友里恵 / 作曲・編曲 - 岩本正樹
関連イラスト
関連作品
(一部ネタバレ注意)
- 今、そこにいる僕
- 同じく大地監督の代表作。監督曰く「レジェンズ(以下「本作」と呼ぶ)は『今、そこにいる僕』の精神的続編として制作に臨んだ」とのことで、非常に本作と関連性が深いものと思われる。実際に主人公(松谷修造)もレジェンズのシュウゾウ・マツタニと同姓同名で、声優まで同じ。さらに大悪党のハムドはワニとディーノパパの表裏一体。だがギャグ要素は一切なく全編鬱展開の純セカイ系SFミリタリードラマである。
- フルーツバスケット
- デジモンテイマーズ
- 夏目友人帳
- シロンと共通点が多い設定であり、また同じ声優による名演技が拝める、不思議な存在のキャラクターが人気を集めた作品。
- 仮面ライダー龍騎
- 甲虫王者ムシキング森の民の伝説
- こちらも比較的同時期に制作された同級生的作品で、序盤からホビアニらしからぬ超シリアス展開となった。
- キルラキル、カブトボーグ、ヘボット!
- 本作と同じくギャグとシリアスの落差が極端に激しいカオスアニメ群。ノリや展開によっては本作をまんまと連想した視聴者も多かった。ギャグ面においての破壊力が凄まじいが本作とは違いブラックジョークや下ネタ寄りでもあるので閲覧注意。
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 魔法少女まどか☆マギカ
- 言うまでもなくセカイ系ハートフルボッコ作品の代表格であり金字塔。制作コンセプトは最初から大人向けでありスタッフの系譜も全くの別物だが、本作とは設定やストーリー構成などに奇遇といえるほど多数のシンクロ要素がある。
- なるたる
- ぼくらの
- エルフェンリート
- BNA
- 謎の大企業による支配が行われている点、モンスターが暴走し大都市が混乱する展開や、モンスターとしてのあり方を模索するテーマなど、本作とシンクロする要素がある。
- ひそねとまそたん、ヒックとドラゴン、千と千尋の神隠し、小林さんちのメイドラゴン
- 主人公とドラゴンとの友情を描いた作品群。
- おじゃる丸、あたしンち、クレヨンしんちゃん
- ポケットモンスター、デジモンシリーズ、たまごっち
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