概要
世界支配を目論む悪の武者軍団。突如出現した謎の存在・闇皇帝が殺駆頭を操って闇将軍に仕立て、時穏の国を母体に組織した。拠点は闇軍団屋敷。
殺駆一族・堂我一族・悪沈一族・巨忍軍団からなる上忍軍団を中心に、騎忍軍団・僧兵軍団・水忍軍団・飛忍軍団・くノ一衆からなる中忍軍団、各軍団の下につく下忍軍団などから構成される。但し、この組織の内部には乗っ取りを企む者もいたりと一枚岩とは言えない。また家族ぐるみで所属しているのも特徴である。
尚、この組織は『天下統一編』に登場した黒魔神率いる暗黒軍団が前身となっている。
頑駄無軍団壊滅と世界征服を目論み、様々な悪事を行っていたが激闘の末に二代目頑駄無大将軍の犠牲で闇皇帝が滅ぼされ、操られていた殺駆頭も元に戻った事で頑駄無軍団と和平が結ばれ、組織は解体された。
構成メンバー(武者七人衆編)
首脳部
闇軍団を影で支配する悪の黒幕。その正体は不明であるが…
闇将軍
闇軍団の総大将。誰も正体を知らない謎の支配者だが実は…
殺駆一族
モチーフ:ザクⅡ
殺駆一族の頭領で、時穏の国の国主。
モチーフ:旧ザク(古殺駆)、ザクⅡ(今殺駆)、ザクⅢ(新殺駆)
殺駆頭の配下の三兄弟。
影忍者射殺駆<カゲニンジャシャザク>
モチーフ:シャア専用ザク
殺駆頭直属の忍者。闇軍団の諜報活動を一手に引き受けており、また一般忍者の監視なども行っている。
影である忍者の更なる影の部分を担っているため「影忍者」と呼ばれている。
砂殺駆<サザク>
モチーフ:ザク・デザートタイプ
古殺駆の配下の砂忍。砂地での戦いに秀でており、砂の中に隠れて敵をかく乱する。得意技は砂忍法・蟻地獄。
水殺駆<スザク>
モチーフ:ザク・マリナー
古殺駆の配下で水中戦が得意な水忍。水中で多数の仲間とともに待ち伏せる集団戦法を得意とする。得意技は水殺駆流水忍法・水しぶき。
また上記の彼らの他にも高襍句<コウザック>、隠高襍句<カコウザック>、偵襍句<テイザック>なる武者がいるらしい。
上忍軍団・堂我一族<ドーガいちぞく>
漣飛威<サザビー>
モチーフ:サザビー
堂我一族の頭領。闇軍団でも飛びぬけた実力を持っており、卑怯なやり口を嫌い、正々堂々とした戦いを好む武人。
身の丈ほどもある長刀を操るが、刀が長すぎて飛来撃<ファンネル>を使わないと鞘からの出し入れができない。部下からの信頼は厚いが、軍団内部では融通の利かない奴として受けは良くないらしい。
厄斗堂我・義由寧<ヤクトドーガ・ギュネイ>
モチーフ:ヤクト・ドーガ
堂我一族の忍者。忍術よりも格闘術や剣術に優れる。手裏剣攻撃も得意。厄斗堂我・紅鋭守<ヤクトドーガ・クェス>という妻がおり、一緒に漣飛威に仕えている。
有覇・亜慈射<アルパ・アジール>
モチーフ:α・アジール
堂我一族の巨忍。
その巨体と圧倒的破壊力は他の武者と比較しても群を抜くほどで、まさに堂我一族の最終兵器。そのパワーで頑駄無軍団を苦しめた。
しかしかなり強い為、ここぞという時にしか投入されないらしい。
義羅堂我<ギラドーガ>
モチーフ:ギラ・ドーガ
堂我一族直属の下忍で、闇軍団の指揮系統に縛られない独立した存在。漣飛威や厄斗堂我などの一族の幹部だけの指示に従う。闇軍団解体後も堂我一族のメンバーとして活動している。
上忍軍団・悪沈一族<アクシズいちぞく>
玖辺麗<キュベレイ>
モチーフ:キュベレイ
悪沈一族の女頭領。元は「くノ一五人衆」の筆頭で闇軍団一の美女で派手好き。
妖艶にして華麗な忍術を得意で、その戦法は蝶のように舞い蜂のようにトドメを刺すことを身上としている。
武者百士貴とはかつては恋仲であった。
戦いの後、闇軍団を辞めて百士貴と結婚した。
我頭右<ガズアル> 我頭左<ガズエル>
モチーフ:ガズアル&ガズエル
悪沈一族の双子の隊員で、揃いも揃って玖辺麗の親衛隊の隊長。何かと派手好きな彼女に半ばうんざりしつつも忠義を尽くしている。
コンビネーションで頑駄無軍団を苦しめる。変装も得意。
我坐出伊<ガザディ>
モチーフ:ガザD
悪沈一族の下忍。玖辺麗のみに忠実。集団で背中の大筒の一斉攻撃を行う。
上忍軍団・巨忍軍団
璽悪<ジオ>
モチーフ:ジ・O
巨忍軍団頭領。闇軍団の中でも随一と言われる奸智に長けた人物であり、その心中は決して周囲には悟らせない。闇将軍などの上層部に忠誠を誓っているが、内心は闇軍団の乗っ取りを企んでいる。
勝利の為ならば手段も選ばない卑劣漢で、仲間すらも犠牲にする。本人曰く「戦争に卑怯もヘチマもあるものか」との事。
武者斎胡頑駄無を洗脳マスクで操った張本人である。
弾犬<バウンドドック>
モチーフ:バウンド・ドック
上忍軍団の隊員で璽悪の側近であり、彼の命令にだけ忠実。盾と一体化したカギ爪が武器。
璽御愚<ジオング>
モチーフ:ジオング
上忍軍団の中でも飛行能力に優れた忍者で、飛忍軍団としての任務もこなす。巨体に似合わぬ素早い動きと、頭部や腕部などを分離させて飛び道具とする荒業を得意とする。
寡黙な性格。
紅陰慢査<クインマンサ>
モチーフ:クィン・マンサ
元はくノ一五人衆のメンバーだったが、解散後に巨忍軍団になった。幻術で相手を惑わして胸部のメガ砲でトドメを刺す戦法が得意。
中忍軍団・飛忍軍団
飛行能力を持った忍者で構成された部隊。空中戦と奇襲攻撃を行う
反武羅罷<ハンブラビ>
モチーフ:ハンブラビ
飛忍軍団の忍者。電磁鞭の海ヘビや大鎌などの隠し武器を持つ。
大将軍への密書を狙って隠密頑駄無と戦ったが、あっさりやられてしまった。
我怖崇霊<ガブスレイ>
モチーフ:ガブスレイ
その巨体ゆえに巨忍軍団としても活動する。全身を覆う鎧は超重量級だが、それをものともしない素早さを持つ。
圧死魔亜<アッシマー>
モチーフ:アッシマー
巨体に似合わぬ素早い動きで敵を翻弄する。武器を持たず、忍法手裏剣変化で巨大な手裏剣に変形して体当たりを行う。
またこの他にも頭査<ズサ>と言うメンバーがいる。
中忍軍団・くの一衆
くノ一の部隊だが現在判明しているのは2名だけ
蛮魔蛮魔<ハンマハンマ>
モチーフ:ハンマ・ハンマ
元くノ一五人衆の一人で、同チーム解散後も玖辺麗と共に活動することが多い。機動力に優れるが、パワーを活かした格闘も得意。腕を飛ばすワイヤーの術が得意技。
破羅守当音<パラスアテネ>
モチーフ:パラス・アテネ
元くノ一五人衆の一人。解散後も玖辺麗、蛮魔蛮魔とともに活動することが多い。両肩の巨大な眼から催眠波を発して敵を操る。盾になる大型の手裏剣を左腕に装備している。
背中の筒からネットを出す忍法・蜘蛛の巣を使う。だがこの技、狭い空間では役に立たない。
中忍軍団・僧兵軍団
武器の扱いに長けた武者の部隊
下塁愚々<ゲルググ>
モチーフ:シャア専用ゲルググ
僧兵軍団の武者。実力が高く薙刀や刀、ビームトマホークを使う。
同じ僧兵軍団の武者怒雷仙の師匠でもある。
怒武<ドム>
モチーフ:ドム
武器の扱いに秀でた僧兵軍団の代表格の武者。七つの武具を使いこなし、大砲の名手でもある。
ハンググライダーで空を飛ぶこともできる。
武者怒武<ムシャドム>
モチーフ:ドム
僧兵軍団の中でも珍しく卑怯な性格の武者でその卑劣さは璽悪ですら一目置くほど。怒武とは別人。
二刀流の達人でもある。
漫画版『SD武者ガンダム風雲録』の記念すべき第1話に登場していたがその時は何故かリアル頭身であった。
武者怒雷仙<ムシャドライセン>
モチーフ:ドライセン
僧兵軍団の武者だが、普段は玖辺麗に仕えている。下塁愚々から武術を教わった弟子で、何故かナルシストな新殺駆をライバル視している。
強力な腕力を持った豪快で勇敢な性格。
愚怖<グフ>
モチーフ:グフ
「阻路門の乱<ソロモンのらん>」の戦いで風神の像から復活した武者。実は殺駆頭直属の隠密であり、像からの復活はただの演出であった。
僧兵軍団に配属された。
魔羅砕<マラサイ>
モチーフ:マラサイ
愚怖と同じく、阻路門の乱の際に雷神像から復活した。その激しい気性から「阻路門のはぐれ武者」の異名を持つ。彼もまた殺駆頭直属の隠密。足の速さに自信がある。
彼等の他にも怒輪津慈<ドワッジ>と言う武者がいるらしい。
中忍軍団・騎忍軍団
剣に優れた武者で構成される部隊
義夜雲<ギャン>
モチーフ:ギャン
騎忍軍団の隊員で、その実力はかなりのもの。
レイピアのような剣を使う。実は異国から来た武者らしい。
有・邪々<アール・ジャジャ>
モチーフ:R・ジャジャ
義夜雲の妻である女剣士。夫に匹敵するのほどの二刀流の達人。弟である羽宇<バウ>と夫と共に騎忍軍団を取り仕切る。
中忍軍団・水忍軍団
水中戦を得意をする武者たちの部隊
頭護津愚<ズゴック>
モチーフ:ズゴック
水忍軍団の隊員。水中戦のエキスパートだが陸上でも活躍する。
被った傘から発射される火矢(ミサイル)と腕の爪が武器。
河不宇留<カプール>
モチーフ:カプール
水忍軍団の隊員。球体に変形して高速移動ができる。
カギ爪で敵と戦う。
背後突<ハイゴッグ>
モチーフ:ハイゴッグ
水忍軍団の隊員で水中戦が得意だが、逆に陸上での戦いは苦手。
伸縮自在の腕とカギ爪を武器にする。
また水忍軍団には他にも護津愚<ゴッグ>と亜津害<アッガイ>の2名がいる。
下忍軍団
各軍団の下で戦う最下級部隊
刃亜坐武<バーザム>
モチーフ:バーザム
下忍軍団長。真面目な性格で、どんなに面倒な仕事でもコツコツと片付けるタイプ。雑魚たちを指揮して戦う。
雑魚<ザコ>
モチーフ:なし
大量にいる闇軍団の足軽。戦闘能力は低く物量で立ち向かう。
その姿は、一頭身で陣傘を被ったジオン系MSの頭部に腕と四本の脚が生えたもの。顔はザク様なシンプルな時や、ドムのように十字型のモノアイレールの時もあるが、両方が合わさった顔の時もある。実は体は立方体で、顔面はそのうち四面にあり、その日の気分で顔を変えているらしい。
尚、下忍は他にも元暗黒軍団のメンバーだった狩刃電威有破<ガルバルディアルファ>、我流速侍影<ガルスジェイ>、そして狩刃電威兵蛇<ガルバルディベータ>というメンバーがいたと言う。
風林火山編での闇軍団(新)
闇軍団は解体されて殺駆頭が治める元の時穏の国として頑駄無軍団と和平を締結し、共存の道を歩む事になり、メンバーの中には除隊して頑駄無軍団メンバーと結婚した者や頑駄無軍団の若い武者に剣術を教えたりする者がいたりと関係は良好だった。ただ中にはそれを良しとせずに消えた者もいる。
しかし、時穏の国は元々荒れた土地が多く作物が育たない状況な上に飢饉も発生しているため、15年後には頑駄無軍団の土地から略奪を行う者たちが出始めた。こうして国内が混乱する中、豹変した若殺駆頭が父である殺駆頭を仮死状態にした上で、強硬派の者たちを中心に闇軍団を再結成した。
リーダーである若殺駆頭の下に、闇皇帝の「暗黒のかけら」を埋め込まれた4人の武者「暗黒四天王」と彼らがそれぞれ率いる軍団、その下に飛忍軍団などの中忍軍団、その各軍団の下につく下忍軍団で構成されている。また前の戦いの時より指揮系統はよりシンプルに編成されている。
再び三代目頑駄無大将軍率いる頑駄無軍団との戦いを始めたが、闇軍団の復活は闇皇帝の策略であった事が後に発覚する。そしてある未来では闇皇帝が三代目頑駄無大将軍を殺し、闇軍団が一気に頑駄無軍団を壊滅状態へ追い込んでしまったが歴史改変によってそれは阻止され、闇軍団もまたしても瓦解したのであった。
構成メンバー(風林火山編)
首脳部
闇皇帝
前の大戦で大将軍と相打ちになって死んだと思われていたが…
若殺駆頭<ワカザクト>
モチーフ:ザク(どのザクかは不明)
殺駆頭の息子。本来は心優しい若武者だったが、何者かから送られてきた「暗殺剣」を手にしたときから邪悪な性格に豹変してしまった。更に父である殺駆頭を仮死状態に追いやり、クーデター同然に時穏の国を乗っ取った上で闇軍団を再建した。なお殺駆頭は表向きは死亡したという事にされているなど、情報操作と隠蔽工作がなされている。
文武両道に長けており、父に匹敵する剣の腕を持つ。
尚、彼の豹変は闇皇帝の仕業であった。
仮死状態にされた殺駆頭が、若殺駆頭と暗黒四天王が持つ5つの暗黒のかけらを装着し、更に闇皇帝の魂と合体して変身した姿。殺駆頭としての意識は無く、闇皇帝が自分自身を復活させるために再び利用しているだけである。
殺駆三家老
大戦後に殺駆三兄弟の古殺駆、今殺駆、新殺駆が出世した姿。若殺駆頭の家臣。
再び闇軍団の重鎮となっており若殺駆頭を諫めているが、凶暴な彼には軽んじられており発言力は無きに等しい。漫画版では最終決戦の際に邪気に取り憑かれた若殺駆頭と、復活闇将軍という怪物に変貌してしまった殺駆頭に嫌気がさして裏切るが、怒った若殺駆頭に抹殺されそうになる。
暗黒四天王
先の大戦で飛び散った闇皇帝の暗黒のかけらを装備した四人の幹部武者たち。
かつての上忍軍団頭領であるスーパーBIG3に相当しており、闇軍団の中枢を担い各部隊を指揮する。
武者砕虎摩亜屈もこの一人だったが離反した。
武者漣飛威<ムシャサザビー>
モチーフ:サザビー
闇軍団のスーパーBIG3の幹部であった漣飛威がパワーアップした姿。復活闇将軍の両肩となるかけらを所持する。
堂我一族頭領として堂我一族だけでなく騎忍軍団も率いる。
大戦後の和平成立後は頑駄無軍団と友好関係を築いており、荒烈駆主の剣術指南も務めていた。しかし、闇軍団再建を知った際には持ち前の忠誠心から再び頑駄無軍団と戦う事になってしまった。
暗黒のかけらを埋め込まれており、これによって若殺駆頭に操られてしまう。
武者璽悪<ムシャジオ>
モチーフ:ジ・O
闇軍団のスーパーBIG3の幹部である璽悪が暗黒のかけらでパワーアップした姿。「凶火の璽悪」の異名を持ち、復活闇将軍の胴体前面の鎧となるかけらを所持する。
巨忍軍団頭領のままだが、巨忍軍団だけでなく飛忍軍団も率いる。
大戦後も和平に応じずに一部の部下たちと共に離反したが、再び闇軍団に復帰した。実は闇軍団の屋敷の宝物庫に保管されていた秘密の古文書によって闇皇帝の正体などを知り、しかもまだ赤子だった荒烈駆主を狙った事もあった。
その悪どさは相変わらずであり、若殺駆頭に忠誠を誓いながらも未だに闇軍団乗っ取りを画策している性懲りのない野心家である。武器である地獄邪悪砲<ヘルジャークホウ>は強力な威力を持ち、頑駄無軍団にとっては脅威である。
武者忍剣舞風荒<ムシャニンケンプファー>
※画像右
モチーフ:ケンプファー
くの一衆、水忍軍団を率いる武者忍軍団の頭領。復活闇将軍の右腕(紅蓮盾<グレンシールド>)と左腕(鬼爪<オーガクロー>)の武器となるかけらを所持する。
冷静沈着な策士で、自軍が有利になるように的確な判断を下す。文武の師範として少年時代から若殺駆頭を教育していた。そのため、若殺駆頭に意見することができるほぼ唯一の人物にして、クーデターの真相を知る数少ない人物である。
武者砕虎摩亜屈<ムシャサイコマークツー>
詳細は上記を参照。
暗黒四天王時は眼に洗脳ゴーグルを装着しており、復活闇将軍の背面の鎧と両脚となるかけらを所持する。
他にも以前のメンバーも参加している模様。
後の時代
後の時代では新生闇軍団や覇道闇軍団なる後継組織が発生したりと武者シリーズに大きな影響を及ぼしている。
関連タグ
ジオン公国、ティターンズ、アクシズ、ネオ・ジオン:モチーフとなった敵勢力。