概要
NARUTOの主人公、うずまきナルトなど主要登場人物が所属する班。
担当上忍(上忍師とも)がはたけカカシであるためカカシ班とも呼ばれる。
同期の第8班や第10班と異なり、一部、二部で班員編成に変更が見られる。
班の成り立ち
木ノ葉隠れの里では忍者学校(アカデミー)を卒業した下忍候補者たちはスリーマンセル、三人一組の班を作った上で班を指導する担当上忍(上忍師とも)の課す課題に合格することで正式な下忍となり、担当上忍率いる班として様々な任務を熟していく。
当初七班に組み分けられたのはうずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケの三名。
各班のメンバーは忍者学校での成績等から考慮し決定され、うみのイルカ曰くドベのナルトがいる班でバランスをとるために最優秀生徒のサスケが同班になったとされる。
因みに、サクラは実技はサスケに及ばないものの座学はトップクラスだった。
しかし、里を壊滅させた九尾をその身に封印された人柱力であるナルト、九尾を制御できる写輪眼を持つうちは一族の生き残りであるサスケを同じチームにすることはある意味で必然であった。
また8班や10班にも言えることだが、チームに女子が一人いるのは異性を意識させ、いっそう精進させるという思惑があり、サクラはナルトが片思いをしている少女であり、サクラ自身はサスケに片思いをしていた。
上忍師との所縁
三人の担当上忍に選ばれたはたけカカシは九尾を封印した四代目火影の弟子であり、殉職したうちはオビト(後に別人として生きていた事が判明した)から託された写輪眼を使いこなす実力者である。
うちはイタチによるうちは一族抹殺により、木ノ葉隠れの里で現存するうちは一族は写輪眼開眼前の幼いサスケのみとなったためカカシは当時、木ノ葉隠れの里で写輪眼を操れる唯一の存在であった。
万一ナルトに封印された九尾が暴走した際に制御すること、将来的に写輪眼を開眼したサスケに戦い方の指導をすることが可能なのはカカシだけなのでカカシがナルトとサスケの上忍師になることは必然とも言える。
通常の上忍師という以前にカカシはナルトとサスケの監視役を三代目火影猿飛ヒルゼンから密命として引き受けている描写がある。
また七班の構成メンバーはカカシがかつて所属していたチーム、ミナト班のメンバーを髣髴させる点が多々あり、ヒルゼンがあえてカカシの琴線に触れるようなチーム編成にした可能性も否めない。
ナルトはカカシの恩師波風ミナトの忘れ形見であり殉職した親友うちはオビトを髣髴とさせる点が多く、サスケはオビトと同じうちは一族の出であり幼少の自分と重なる境遇にある。
またナルトからサクラ、サクラからサスケへの片思いの図式は、のはらリンを交えてのオビトとの関係(オビトはリンに、リンはカカシに片思いしていた)と酷似している上に、サクラはリンと同じ医療忍者への道に進んでいく。
班の再編
物語の途中でサスケは大蛇丸の誘いに応じ、里抜けしたため七班には欠員が出た。
加えて、ナルトは自来也に弟子入りをして修行の旅に出掛け、サクラは医療忍者となるべく綱手に弟子入りしてしまったため一部から二部までの一時期、七班は事実上解体状態にあった。
ナルトが修行の旅から戻った後に、新たに暗部養成機関「根」出身のサイが班員として加わった。
孤児であり人柱力として迫害を受けてきたナルトの七班に対する思い入れは非常に強く、当初サイを班員として認めようとしなかったほどだが、サイはナルトの大切にする「つながり」に興味を持ち始め、徐々に打ち解けていく。
またカカシの後輩であり、写輪眼と同様九尾に対抗しうる木遁忍術を操るヤマト(暗部名:テンゾウ)も加わった。
二部のナルトとサクラはサスケを木ノ葉に連れ戻し、また一部のように「第七班」で笑い合える未来を夢見ている。
班の特色
血継限界や秘伝忍術による探査・感知に特化した夕日紅率いる第8班や、親世代からの戦術を引き継いだ猿飛アスマ率いる第10班、近接戦特化型の一期上マイト・ガイ率いる第3班と班には班員たちの能力に応じた特色が見られる。
一方で、結成当時の第7班は一族固有の技を継承する前に孤児となったナルト、写輪眼の開眼前に一族を殺されて写輪眼の使い方を知らないサスケ、極一般的な家庭に生れたサクラが班員のため当初は他の班のような戦術的特色は見られなかった。
しかし、上忍師のカカシをはじめ、其々が師事した師匠から継承した術、そしてその応用により、単体戦力が底上げされていった。
結成当初、将来的にナルトが自身に封印された九尾の制御を身に付け、サスケが写輪眼を開眼すること、更に座学に秀でたサクラが何らかの形で二人のサポートにまわることを想定していたとすると、隠れ里の決戦兵力である人柱力のナルトと、ナルトを護衛、援護、場合によっては暴走を止めるストッパーとしてサスケとサクラを据えるつもりだったのなら戦争などを見据えて結成された可能性もある。
余談だか、一部と二部の間に中忍試験を受験したサクラ、暗部の英才教育で幼くして中忍となったサイは次世代にて上忍になったことが描写されているが七代目火影となったナルトは下忍の状態で火影になったことをコメントしている(ただし、アニメでは六代目火影になったカカシにより学問の課題を大量に渡されており、中忍試験並びに上述の課題をクリアできれば上忍への昇格を約束するシーンがあるので少なくともアニメ版のBORUTOでは上忍になっている可能性が高い)他、里抜け後に贖罪のために大筒木一族の調査を任されているサスケが下忍のままである可能性が高い等、班の主戦力二人がランク上では最低位となっている。
必殺技
四代目火影、波風ミナトが考案した螺旋丸はナルトが自来也を介して、ミナトの弟子であるカカシが編み出した千鳥はサスケがカカシ直々に継承した。
螺旋丸はミナトが若くして考案し、火影就任後も試行錯誤した未完成の術だったのに対して、千鳥は螺旋丸に性質変化を組み込めなかったカカシがその代用で編み出すも相手のカウンターが取れない自爆技で、写輪眼があったればこそ有用出来る術だった。
口寄せの術
上忍師のはたけカカシは口寄せ契約を交した忍犬たちを使役しており、その影響かはたまた技の習得や利便性のためかナルト、サクラ、サスケも伝説の三忍に弟子入り後は彼らと同じ口寄せ動物と契約を交わしている。
高等忍術
ナルトは仙術、サクラは医療忍術の百豪の術、サスケは須佐能乎など高等忍術を体得している。
師弟系譜
第七班の担当上忍であるカカシの師匠は、四代目火影である波風ミナトで、そのミナトの師匠は自来也。
そしてナルト、サスケ、サクラはそれぞれ自来也、大蛇丸、綱手という、伝説の三忍と師弟関係にある。
その三忍が三代目火影猿飛ヒルゼンの教え子であることや、そのヒルゼンは初代、二代目火影に師事していた。
多くの火影を輩出してきたことから考えると、木ノ葉隠れの中でも非常に由緒のある系譜に属する班である。
またサイ及びヤマトは志村ダンゾウの部下だった過去があり、ダンゾウはヒルゼン同様二代目火影に師事していたためある意味で彼らもその系譜に属している。
ヒルゼンの孫の猿飛木ノ葉丸の上忍師はエビスだが、ナルトからミナトの開発した技螺旋丸を伝授されているため、この師弟系譜に加えると、次世代の木ノ葉隠れの忍たちで木ノ葉丸を上忍師に据えた班に配属された者たちもこの系譜に組み込まれる。
またサイも竹取ホウキら第25班の担当上忍となっている。
師弟系譜 | 兄弟弟子 | |
---|---|---|
千手柱間(1)と千手扉間(2) | ||
猿飛ヒルゼン(3) | 志村ダンゾウら扉間小隊 | |
自来也 | 大蛇丸、綱手(5、柱間の孫)ら伝説の三忍 | |
波風ミナト(4) | チームメイトが二人いた | |
はたけカカシ(6) | うちはオビト、のはらリンらミナト班 | |
うずまきナルト(7、ミナトの息子) | うちはサスケ、春野サクラ、サイ | |
猿飛木ノ葉丸(ヒルゼンの孫) | 風祭モエギ、伊勢ウドン | |
うずまきボルト(ナルトの息子、ミナトの孫) | うちはサラダ、ミツキ |
※歴代火影は数字で、火影の血縁者はその続柄を表記
※自来也の弟子には小南、弥彦、長門もいるが彼らは里外での弟子なので除外
※モエギとウドンは木ノ葉丸と同じエビス班のメンバーだが、班分け以前からナルトを兄のように慕っておいろけの術などを伝授されている
作品の特徴
一部のナルト・サスケ・サクラの三人、又は三人にカカシを加えた四人は「カカシ班」「旧七班」とも呼ばれ、これに対しサイやヤマトといった第二部のメンバーが加わる場合は「新七班」と呼ばれている。
pixivでは特にナルト・サスケ・サクラの三人が描かれた作品が多い。
BORUTO
第四次忍界大戦終結後は、六代目火影・七代目火影火影を輩出し、サクラも上忍に昇格して医療忍術発展に励む一方、サスケは贖罪と今後も忍界への脅威となりかねない大筒木一族の調査などの極秘任務の旅を、ヤマトは依然木ノ葉隠れの要注意人物である大蛇丸の監視、サイは根の残党の起こした事件など木ノ葉隠れの闇にかかわる事件にあたるなど、表裏で活躍を続けている。
またナルトたちに肖ろうと、班の番号を七へ変更してもらった班もおり、カードゲーム激・忍絵巻にも第七班のメンバーが描かれるなど次世代の中でも著名な忍びたちの所属した班として知られている。