「艦を発進させるなど…この人員では無理です!」
プロフィール
人種 | ナチュラル |
---|---|
年齢 | 25歳(SEED)→27歳(DESTINY)→28歳(FREEDOM) |
生年月日 | C.E.46年6月9日 |
星座 | 双子座 |
血液型 | AB型 |
身長 | 175cm |
体重 | 65kg |
階級 | 曹長→少尉(ここまで地球連合軍)→三尉(オーブ軍)→一尉→大尉(世界平和監視機構コンパスに出向) |
その他の情報 | ドラマCDによると彼女はいない |
声優 | 千葉一伸 |
概要
地球連合軍の士官。アークエンジェルの操舵手。続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』及び劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』にも登場。
ザフトのG兵器強奪作戦の際に生き残った数少ないアークエンジェルの正規クルーの1人であり、操舵手を務める。ブリッジにおいては艦長のマリュー・ラミアス、副長のナタル・バジルールに次ぐ階級である。普段はナタルの陰に隠れて目立たないが、判断力と実行力を兼ね備えた有能な軍人で、ブリッジ要員のまとめ役となる事も多かった。アルテミス要塞でアークエンジェルが拘束された際には、ジェラード・ガルシア司令官とその副官(襟章から少佐と判明)に対し、曹長の階級にもかかわらず「何故我々に聞くんです? 艦長達が言わなかったからですか?それとも聞けなかったからですか?」と正面から食ってかかって副官少佐から胸倉を掴まれる場面もあり、芯の強い性格を窺わせる。また、情にも厚い方であり、キラが帰還した際にはミリアリア・ハウに次いで真っ先に駆け寄り、「お前!」と声をかけている。
アークエンジェルが地球連合軍から離反した後も行動を共にし、操縦桿を握り続けた。
ただ、艦を動かすに欠かせない人間ではあるものの、物語上の役割としては「ちょっと目立つ脇役」程度でしかないく、本筋にはほとんど関わらない、いわゆるネームドモブ的キャラクターである。
しかし下記の様に高い操舵技術を持つ事から、SEEDファンばかりか全ガンダムシリーズファンから強く支持されその評価は非常に高い。
操舵手としての実力
『ガンダムシリーズ』史上最強の操舵手
操舵の技量は相当なもの…というか既に全ガンダム作品を見渡してもぶっちぎりのバケモノの領域。非常識を通り越して理不尽なレベルにまでその技量は達している。
ガンダムシリーズの垣根を越えて夢の最強ユニットを考察する事になった場合、様々な作品から機体やパイロットなど多数の候補が出て、議論は膨れ上がり時に大荒れになるのが通常である。
しかし、戦艦の操舵手に関しては全会一致でノイマンの名が挙がり、異論が起きないと言う唯一の異常事態現象が発生する。なので
「ガンダムシリーズドラフト会議において機体や艦長やパイロットは先ず脇に置き、操舵手はノイマンがドラフト一位で指名され争奪戦になる」
「操舵手最強議論において議論にならないので、ノイマンは殿堂入りと言うか出禁になった」
と言われるほど。
主な出番は戦闘シーンであり、艦長であるマリューの「回避ーっ!」の大雑把な指示一つで大抵の攻撃を回避する。というか指示を聞いてからでは絶対に間に合わないであろう攻撃も回避している。
そのため逆にマリューがノイマンの操舵を予測して「回避するから揺れに対処しろ」と指示していると言われたりもする。
事実、お互いの連携が取れていなかった最序盤では「もうやってます!」といった返答をしていたので、指示前に動いている(途中から無言で回避する様になった)。
アークエンジェルが洋上で敵の水中MSグーンから死角である船体下面より攻撃を受けた際には、主砲の射線確保のため、全長420m以上にも達するアークエンジェルを重力下で360°バレルロールさせる荒技をやってのけている。(少しでもブレたら即墜落の蛮行であり、やれと言う方も言う方だがやる方もやる方である)
- 無重力の宇宙での運用も考えられた戦艦である以上、船内の物の多くは固定や収納が出来る様になっているとは思うが、この時は地上に降りて暫く経っている。そんな状況下で急に「バレルロールする」と言われたクルー達が何処まで作業出来たかは不明。作中で見る限りではフレイの部屋の化粧品の他、通路をキャスターで運搬中だった荷物などは被害にあったと思われる。更に整備班でもマードックが「無重力じゃねぇんだぞっ!?」と転げ回りながら狼狽し、敵であったグーンのパイロット達も眼前の光景に我を忘れて動けずにそのまま撃破されている。
身も蓋もない言い方をすると、1stガンダムオマージュにより単艦で戦場を彷徨うアークエンジェルは沈められたらそこで物語が終わってしまうので、敵の攻撃はほぼ迎撃するか回避するしかないという事情がある。(実際オマージュ元の1stのミライもここまでめちゃくちゃではないとはいえ結構無茶な機動をやらかしている。しかしこちらはある意味で「スーパーロボット系の要素がまだうっすら後ろ髪を引いている時期」のガンダムであるため完全にリアルロボット路線の昨今でやらかすのとは意味が異なる)
それに加えてオーブ到着までのアークエンジェル隊は、
と、質はそれなりに高いのだが、数の面においてはガンダムシリーズでも屈指の貧弱さである。
このため、キラとムウの二人が出払ってしまうとアークエンジェルは無防備になってしまうし、防衛するにしても限界がある。クルーゼ隊以下ザフト軍もそれを察しているのか、やたらと母艦狙いの攻撃を敢行する。モビルスーツに狙われる以外にも艦艇同士で撃ち合う場面も多く、ガンダムシリーズの母艦としては戦闘に巻き込まれる頻度が非常に高い。
このため、メタ的な視点から見ても下手な操舵手ではすぐにアークエンジェルが沈んでしまうので、アークエンジェルの操舵手にはそれなり以上の腕が求められるのである。
とはいえ、アークエンジェルも少々の攻撃は装甲で弾いてしまうし、巨大な艦なのでなかなか沈まないだけで、被弾自体は結構している。
しかし装甲では防げない攻撃や、「少々」でも致命傷となるエンジンや艦橋・武装への被弾を避けているのは間違いなくノイマンの腕である。そして上記のバレルロールの様に、お話の都合とは関係なく優れた操舵技術を見せるシーンも多い。
おかげで視聴者からも
- 「ノイマンが無理と言ったら無理」
- 「ノイマンが出来ないなら誰も出来ない」
- 「ナチュラルであるノイマンの存在が、コーディネイターの優位性を根底から否定している」
- 「スーパーコーディネイターならぬスーパーナチュラル」
と絶賛され絶対的な信頼を勝ち取っている。
歴代シリーズにおいて優れたMSパイロットや指揮官は数あれど、割と目立たないポジションであることが多い艦船操舵手としての技量が注目される稀有なキャラクターと言える。
またノイマンの卓越した技量とその大活躍により、ガンダムシリーズにおける操舵手の地位は向上しスポットライトが当たり易くなった。しかし今なおノイマンを上回る操舵手は現れていない。現れても困るが
『SEED DESTINY』の時代でも再びアークエンジェルの操舵手を務める。第34話エンジェルダウン作戦でのザフト軍との戦闘では、「吹雪かつ山間部」という著しい視界不良に加え、事前にミネルバがジャミング弾を発射していた事でアークエンジェルの熱センサーも麻痺した中、突如前方から現れたミネルバの副砲イゾルデによる攻撃を、(独断で)船体を90度ロールさせて回避し、ザフト軍は「あれを避けるのか!?」と驚愕していた。
- 直後無茶な機動をとったことを「すみません」と一言謝罪しているが、カガリから「いや…」と「気にするな」なのか「お前なにやってんの?」なのかわからない声色の反応を受けており、視聴者も「すいませんじゃないが」「そうはできんやろ(できてるやろがい!)」「早く褒めろ」と突っ込まれている。
その神憑り的な操舵技術は健在であり、アークエンジェルを「不沈艦」と呼ばせるにたらしめた功労者の一人、ひいてはキラ達に幾度もの大戦を戦い抜かせた影の立役者である。
劇場版『機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM』にも出演。所属を世界平和監視機構コンパスへと変えたアークエンジェルにて引き続き操舵を務めている。
ノイマン伝説で測る危険度
因みにノイマン(&マリュー)の反応で相手の攻撃のヤバさが測れると言われ
- レベル1:いつもの無言回避なら基本的に他の艦でも避けられる(その代わり艦長の回避指示が通常飛んでいるはず)
- レベル2:マリュー艦長「回避ー!」(マリューが「ノイマンが無茶な機動するから備えろ」と報告しないと危ない=普通は被弾する)
- レベル3:「直撃来ます!」(軽傷、ただし「ノイマンのおかげで」の枕詞がつき、他の艦では致命傷になりかねないヤバい攻撃)
- レベル4:「間に合いません!」(撃墜、ノイマンでも無理=何かしらの横槍がなければ逃れられない死の宣告である)
ノイマン危機一髪
なおアーノルド・ノイマンの操舵のバケモノ具合から逆説的に、
- ブリッジに肉薄され撃たれる直前までいったザフトのオペレーション・スピットブレイクによるアラスカ基地における混戦具合
- 彼に「ダメです間に合いません!」と言わせるレベルの砲撃を単身でやってのけた盟主王ことムルタ・アズラエルの凄まじさ
- 「技術的に必ず回避されてしまうのなら、回避出来ない状況を作り出す(=アークエンジェルが回避したらエターナルにタンホイザーが直撃する)」ようにアークエンジェルを追い詰めたタリア・グラディスの戦術
の凄さも判明している。
どちらもキラ・ヤマトかムウ・ラ・フラガがいなければ詰んでいただろう(特にスピットブレイクはジンの重機関銃からマズルフラッシュが見えているので、「既に発射確定した銃弾を撃ち抜く精密射撃」をキラが出来なければ普通は詰んでいる)。
関連イラスト
関連タグ
メイリン・ホーク:ノイマンに並ぶ味方勢の縁の下の力持ちキャラ。こちらはC.E.最強のハッカーとして扱われている。
カップリングタグ
ノイナタ:ナタル・バジルールとのNLカップリング。ゲーム『友と君と戦場(ここ)で』のルートによっては…?
劇場版(ネタバレ注意)
世界平和監視機構コンパスに所属し、階級は大尉となった。
前半ではミレニアムが轟音と共に水飛沫を上げたのに対してアークエンジェルは静かに着水して見せるという、操舵技術においてミレニアムの操舵手との格の差を見せ付けている。なおこれは4DX版でもしっかり再現されており、ミレニアムの着水では大きく水が噴射されたのだがアークエンジェルの着水は全く噴射されなかった(=ほとんど水飛沫がなかった)
ブルーコスモス掃討において核ミサイル発射現場を目撃した事で、ブラックナイトスコード隊に口封じのため攻撃される。
通信遮断に加え、仲間と思っていたブラックナイツから突然の裏切りによる先制攻撃、さらに真っ先に武装に被弾、渓谷を低空飛行中で逃げ場も無いと、これでもかというほどの悪条件が重なってはさすがに為す術なく、徹底的に破壊され轟沈の憂き目にあった。
C.E75。遂に不沈艦アークエンジェルの伝説が終わった瞬間である。
しかし既に旧式中の旧式であるアークエンジェルで、最新鋭機に突然裏切られ完全に包囲された上でボコボコにされた挙句核兵器まで喰らったのに(MSが撃墜されたのはともかく)クルー自体に誰一人怪我人を出していないどころか核爆発圏外に全員逃げ切れる様に不時着させたのだから流石はノイマンと言う他無いだろう。
また不時着の際はエンジンを切り離してグライダー状態のアークエンジェルを、アークエンジェルがすっぽり入る狭さの谷(少しでもずれたり、地形に羽を引っ掛けたら即横転)に、寸分狂わせずに難無く胴体着陸で不時着させている事も付け加えておく。
ガンダムシリーズ史上最強の操舵手は撃墜されようとも最強だったのだ。
その後生き残ったアークエンジェル隊と共にミレニアムをハイジャック(という体の自作自演)し、なんとこちらの操舵も務める事に。
ミレニアムはスーパーミネルバ級、つまりザフト製の船(『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』で何度も敵対したミネルバの後継機)であり、地球連合やモルゲンレーテ製の艦とはかなり勝手が違う(コーディネイターが操艦する事が前提の可能性もある)と思われた。
しかしいざ出航すると、
- 大気圏脱出を試みながらミレニアムを狙って放たれたレクイエムの砲撃をコブラ機動で回避。
- 宇宙空間で戦艦であるミレニアムで戦闘機の如きアクロバット飛行を披露し、挙句にドリフトも平然とかましてファウンデーション軍艦隊を単艦で全滅させる。
- マリューの「ぶつけてでも落とす!」の言葉通り艦首衝角によるラムアタックを行い、敵旗艦グルヴェイグを撃沈させ無傷で離脱。
などなど好き放題暴れまくって超大戦果を挙げ、今大戦の勝利に大いに貢献した。
やっぱおかしいよこの人。
- 元ミレニアムの正操舵手涙目…と思うかもしれないがノイマンに席を譲れと言われて断れる操舵手など存在しないので仕方ない。また宇宙に戻る前にアレクセイ・コノエがマリューに艦長の座を譲渡し副長に退いた際に、なし崩し的に副長職を解任させられてしまった哀れなアーサー・トラインだが、そのままブリッジクルーとしてファウンデーションとの最終決戦に参加。しかし、マリューやノイマン達アークエンジェル組の型破りな操艦や戦術に絶叫しっぱなしだった。
- なお、小説版ではミレニアムに乗り換えの際には「操舵席には当然、ノイマンが着いた。」と書かれている。
- 作品内外問わず満場一致の人選ということか。
- なお、小説版ではミレニアムに乗り換えの際には「操舵席には当然、ノイマンが着いた。」と書かれている。
- キラ・ヤマトが自らの悩みを吐露し、アスラン・ザラから「もっと皆を頼れ(意訳)」と諭される中盤の名シーンでは、他のメインキャラ・キーキャラに混じってノイマンもいるが、唯一セリフが無い。「物語の本筋には関わらないが、キラが頼るに値する実力を持つ」というノイマンの立ち位置を象徴するかのような扱いと言える。
- 一応、彼なりに気にかけていた様で、キラとアスランが殴り合いをしている間は、マリューより手前まで移動しており、恐らく二人の喧嘩が酷くなった場合は仲裁しようと心掛けていた様子。
- この場にいる男性陣は、殴り合いをしているキラとアスランを除けばノイマンとシンの2名しかいなかったので、流石に何もしないわけにはいかない状況だった。
- 一応、彼なりに気にかけていた様で、キラとアスランが殴り合いをしている間は、マリューより手前まで移動しており、恐らく二人の喧嘩が酷くなった場合は仲裁しようと心掛けていた様子。
- その後復活したキラはアウラ・マハ・ハイバルを挑発して、レクイエムの照準をオーブからミレニアムに変えさせる形でオーブを救っている。ノイマンの操舵技術を頼ると言えば聞こえは良いが、とんでもない無茶振りである。そしてその無茶振りに完璧に答えるノイマンもノイマンである。
- 小説版では「ミレニアムは標的として小さすぎ、しかも動いている。大砲でハエを狙うようなものだ。」と書かれている。レクイエムの照準をミレニアムに当たるぐらい正確に撃ってきた管制もかなりの腕だったが、それをノイマンの回避術が上回ったと見ていい。
以上の様な水を得た魚のごとき活躍振りから、ノイマンの能力にアークエンジェルの性能が付いて来れなくなっていたと言われる事もある。
またキラ達は旧式機に乗り戻りしている状況で、唯一新型機に乗り換えている事実がある意味主役扱いとネタにされる事も。
- 本作の脚本は前半のユーラシアの戦いまでは故・両澤千晶氏によるもので、ミレニアムとルナマリア・ホークを残して全滅、すなわちアークエンジェル撃沈という流れは決まっていて変更不可能だった。あんなに一緒だったのに。
- ダリダ・ローラハ・チャンドラII世がミレニアムに乗らずにオーブに残ったため、アークエンジェルのブリッジクルーでは彼だけが唯一無印から本作までマリューと行動を共にしている(ブリッジクルー以外ならメカニックのコジロー・マードックもいる)。
- なお演じている千葉一伸氏は2024/2/18に公開された劇場版ガンダムSEED FREEDOMオーディオコメンタリーにて「ミレニアムに乗り換えてからあまり喋ってない」と、活躍したわりには台詞が多くないことを不満がっていた。(無言でバカみたいな機動をやってのけるのがノイマンというのも確かなので何ともいえない)
- 劇場版公開に合わせて開催された人気投票中間発表(2024/2/18)では、キャラクター部門でSEED保因者5名やムウ、イザークやディアッカという主力の面子に紛れてなんと7位を獲得するという快挙を成し遂げてしまった。五十音配列のアで始まる名前の関係で投票しやすいなどの好条件も重なっているとはいえ、作品を詳しく知らない者からすれば「なんで彼が…」としか思えなかったであろう。演じた千葉氏もXにて喜びの声をあげていた。
- 最終結果発表(2024/3/24)でも順位を落とすことなく7位にランクインした。(しかも11位のムウと12位のマリューを差し置いて)。メイリンも「信頼度高過ぎます!」とやはりというか操縦性の高さによるものを匂わせるコメントをしていた。
- 12月25日発売の劇場版BR特装限定版に付属される未発表だった後藤リウ氏新規書下ろし小説&ドラマCDのタイトルが”ノイマンの航海日誌”である事を7月6日に行われたシネマコンサートにて福田監督より発表された(というよりまだ言っちゃいけない内容の暴露)。
- 監督はSEEDからFREEDOMのミレニアム乗るまでの話とイベント当日に話したが、後藤氏は自身のSNSでコンパス創設からファウンデーション出発までの話になると投稿。 彼が選ばれたのは、福田監督曰く主役級以外で是非深掘りしてみたいキャラだったからとの事。
劇場版関連イラスト
もしもノイマンが○○だったら