概要
茨城県土浦市に本社を置き、同県内南部を中心に鉄道路線とバス事業の運営を行っている会社。現在は京成電鉄の子会社であるが、過去には東武鉄道と茨城交通もある程度の株を保有していた。
合併を繰り返し、一時期は非電化私鉄としては日本最大の路線網を持っていたものの、1979年に2路線(鉾田線、筑波線)を分社化しそれぞれ子会社の鹿島鉄道と筑波鉄道に引き継いだが現在は両線とも廃止されている。
常磐線やつくばエクスプレス線と接続し通勤輸送が多いが、県内の石岡市にある地磁気観測所の関係で直流電化が困難なことや、採算面の問題で2022年現在も非電化であり、関東近郊においては非常に珍しく電車が全く走っていない私鉄となっている。気動車には珍しく3扉の車輌が多く、車内も都市圏の通勤車両と変わりない。
バスは全国相互対応カード10種に対応しているため、Kitaca・TOICA・manaca・PiTaPa・ICOCA・nimoca・SUGOCA・はやかけんも利用可。
鉄道営業路線
在籍車両
常総線
- DD502形 :ディーゼル機関車。
- キハ0形
- キハ2100形・2200形
- キハ2300形・2400形 :2100形・2200形からブレーキ方式を変更した。
- キハ5000形・5010形・5020形 :2400形の改良型。
竜ヶ崎線
各駅のホームが竜ヶ崎方に向かってすべて右側に設置されているため、運転席もホームに面する側のみに設置されている特殊な運転台配置。ただし非常時に備えて客扱いする扉は両側に装備。
- キハ532形 :普段は予備車。
- キハ2000形
過去の車両
非電化でありながら路線規模が大きく首都圏近郊で通勤通学客需要も多かったこともあり、廃止された私鉄の気動車の転出先となったり気動車魔改造のメッカでもあった。
- キクハ1形・キサハ65形 :常総ニュータウンをはじめとした沿線の住宅開発による通勤通学客輸送のために当時小田急電鉄4000形への機器流用に伴い不要となった1600形電車を改造、後述するキハ751形・755形などの大出力車と編成を組ませた。この為、関東鉄道は「電車」は走っていないが、「元電車」は走っていた。
- キサハ53形→キハ511形→キクハ11形 :常総筑波鉄道時代に新製。当初は付随車扱いだったが暫くしてエンジンを搭載、その後エンジンを外されて制御車となった。
- キハ300形・350形・100形 :もと国鉄キハ35系。それまでの多種多様な車輌群を置き換える目的で投入されたが、ブレーキ故障から取手駅で列車衝突事故を起こし以後は新車投入で置き換える方針に切り替わった。
- キハ310形 :もと国鉄キハ17系の機器を流用し片運転台・2両固定・両開き3扉の車体を新製、今日の関東鉄道の「標準型」の原型をつくった。
- キハ500形 :常総筑波鉄道時代に新車として投入された日本車輌の標準気動車。岩瀬・下館から水戸線に乗り入れて小山まで運行していた。
- キハ504形 :キハ500形と同車体ながらも空気ばね台車を装備。
- キハ5123形→531形 :もと江若鉄道。戦前に機械式気動車として新製投入された先駆けの1両で戦後総括制御化された上に他形式と編成を組んで運用、関東鉄道転入を経て車体更新・エンジン換装を経て2001年まで現役で活躍した。
- キハ42500形→600形・610形 :もと国鉄キハ07系、その後両端を改造し貫通扉を設置し一部は真ん中の扉を両開き扉化した。
- キハ48000形→701形 :常総筑波鉄道時代に新車として投入、水戸線乗り入れて運用にも就いた。
- キハ710形 :もと三井芦別鉄道。
- キハ714形・715形 :もと夕張鉄道。
- キハ721形 :もと加越能鉄道加越線、転入に際し真ん中の扉を両開きに改造している。
- キハ751形 :もと小田急電鉄キハ5000形。転入前に外吊りの扉を増設し3扉化。
- キハ755形 :もと南海キハ5501形。転入に際し扉を増設したが車体中央部に排気管が通っていた関係で日本の気動車では唯一の4扉車となった。
- キハ761形 :もと雄別鉄道
- キハ800形 :キハ500形の車体を20mに伸ばしたもの
- キハ900形 :国鉄キハ35形と似た車体だが、こちらは片開き3扉車。
- キハ42201形 :東京横浜電鉄が変電設備の増設を避けるために投入したキハ1形ガソリンカーの成れの果て。五日市鉄道→南武鉄道を経て国有化された後に鹿島参宮鉄道→関東鉄道で運行された。
この他にも様々な車両が過去に在籍していた。
ロケ地として
魔進戦隊キラメイジャー第8話では、常総線の水海道車両基地がロケ地となっている。(オープニングでの提供テロップあり)
コンタクトレンズ販売店「アイシティ」は過去にCMで関東鉄道でのロケを行ったことがある。
バス事業
通称とされる関鉄バスの記事を参照。
関連タグ
鉄道 気動車 関東 PASMO K▼SEIGROUP 中小私鉄
魔進戦隊キラメイジャー ロケ地として提供されている。