仮面ライダーバース
かめんらいだーばーす
概要
鴻上生態研究所によって開発された強化スーツ。
名前の由来は「出生、誕生」を意味する「BIRTH」から。
デザインモチーフはカプセルベンダーマシンおよび甲殻類。
汎用性とセルメダルの収集に特化しており、コアメダルではなくセルメダルによって変身や攻撃を行う。
セルメダルは属性を持たないため、メダルごとの属性の優劣が生まれてしまうオーズとは異なり複数の属性を持つヤミーにも安定して対抗できる。
コアメダルを持つグリードにはやや不利だが、セルメダルを大量に剥ぎ取ることで副次的なダメージを与えたり、後述のバース・デイなど高出力形態を使用すれば対抗することもできる性能を持つ。
スペック
身長 | 199cm |
---|---|
体重 | 92kg |
パンチ力 | 3.5t |
キック力 | 8t |
ジャンプ力 | ひと跳び45m |
走力 | 100mを5秒 |
使用アイテム
バースCLAWs
バースドライバーにセルメダルを投入する事により転送・装着されるユニット。
複数を同時に装着する事もでき、様々なユニットを使い分けて戦っていく。
一部のユニットは磁石のようにセルメダルを吸いつける機能もあり、セルメダルの効率的な回収を行うことができる。
CLAWsは「Cannon、Leg、Arm、Wing、System」のそれぞれの頭文字をとったもの。
この状態からさらに二枚入れる事によりセルバッシュモードになり、セルメダルのパワーを限界まで引き出し必殺技を放つことができる。
全ユニットを装備した形態はバース・デイと呼称される。
- ブレストキャノン
胸部に装着される大きな砲塔。必殺技で高エネルギーのビームを発射する。威力は折り紙付きで直撃すれば完全体のグリードでも大きく吹っ飛ぶ程。
- ドリルアーム
右腕に装着されるドリル。ヤミーやグリードの体をドリルで削るようにしてセルメダルを回収することが可能。カザリとの戦いで破損したが真木の修復で強化された。
- クレーンアーム
右肩に装着されるワイヤークレーン。フックを射出することで敵やメダルを引き寄せたり、ドリルアームを射出するなど様々な使い道がある。
- ショベルアーム
左腕に装着されるショベル。相手を掴み締め上げるだけでなく、直接殴りつけてメダルを大きく削り取る攻撃もできる。
- キャタピラレッグ
両足に装着されるキャタピラ。
地上を高速で走行できる他、重量とキャタピラによる強烈なキックを繰り出すことも可能。無限軌道部でヤミーの体を削るようにしてセルメダルを吸着することができる。
- カッターウイング
背中に装着される飛行ブースター。
翼そのものも鋭い刃を有し、すれ違いざまに切り裂きや投擲により攻撃できる。
ドリルアームによって遠隔操作も可能。
- CLAWs・サソリ
全CLAWsユニットが合体したサソリ型戦闘ドロイド。
バースの動きをトレースして動き、また自律戦闘プログラムを搭載しているため単独でも動作する。
分散・再合体することで奇襲攻撃も行える。七色の光線を放ち敵を粉砕する。
カザリを圧倒するなど、戦闘能力はかなり高い。
初登場時の仮面ライダーシリーズ1000回放送記念回にかけてか、起動にセルメダル1,000枚と多くのエネルギーを必要とする。
第37話や劇場版ではバース無しで運用されている。
装着者
本編
- 伊達明(第16話~第38話)
鴻上が見出した装着者。報酬1億円の為に戦う男。
目的達成後は後藤に後を任せ、日本を去った。
- 後藤慎太郎(第38話~)
自らもバースへの変身を希望していたものの、伊達に渡されたバースバスターの反動で吹き飛ばされたことで、自らの力不足を痛感し伊達のサポートをしていた。
伊達の引退後はその後を継いでバースの装着者となり、本編後のMOVIE大戦MEGAMAXでも変身する。
CLAWsユニットを主体とした戦闘スタイルで戦う。
MOVIE大戦COREの最終パートでも変身したが、こちらの経緯は不明。
こちらも先行登場だったため、「本編でも後藤さんが変身すると思ったら知らない人が出てきた」という視聴者も少なくなかった模様。
劇場版など
- ノブナガ(仮面ライダーOOO)(MOVIE大戦CORE・オーズパート)
劇場版のゲストキャラクターによる先行登場という異例のケース。
格闘・バースバスター・CLAWsユニットを使いこなす、理想的な戦闘スタイルをとった。
- 火野映司(WONDERFUL 将軍と21のコアメダル)
江戸時代にコアメダルを奪われた状態で飛ばされてしまい、現れた鵺ヤミーに対し偶然同時に飛ばされていたバースドライバーを使い変身。
構えや戦闘スタイルはオーズの時のままだが、CLAWsユニットは使えている。
- 里中エリカ(ALLSTARS 21の主役とコアメダル)
ネットムービーのため、変身のみの登場。
本編の変身者2人を説教し、反抗してきた2人を生身で圧倒。
挙句ベルトを没収して変身し、ようやくバースに変身できた後藤のプライドを叩き折った。
後に『HEROSAGA WIZARD EDITION』で正式着用者に選ばれた。
- ライドベンダー隊の皆さん(HEROSAGA)
量産されたバースに集団で変身したが、未来からやって来た仮面ライダーポセイドンにショッカー戦闘員の如く蹴散らされる。
関連ライダー
- 仮面ライダーバース・プロトタイプ(プロトバース)
バースが損傷したことで持ちだされた実験モデルのバース。
CLAWsはクレーンアームとブレストキャノンしか使えないが、性能はほぼ同等。
HERO SAGAで登場した後継機。
Vシネクスト『復活のコアメダル』に登場予定の新たなバース。
厳密にはバースの強化形態に分類されると思われる。
ゲーム作品
ガンバライド
003弾でバースがLRで参戦。制作時期の関係で、この時点では声を声優が演じている。
005弾でバース・デイがLRで参戦。通常はバースで、必殺技使用時のみバース・デイに変身する。また、声が撮り直され伊達さんボイスとなった。
03で仮面ライダーバース・プロトタイプがSRで参戦。中の人は伊達さん。同時に、バース及びバース・デイの声が後藤さんのものになった。
ガンバライジング
ナイスドライブ6弾より伊達さんバージョンでLR枠の一つとして参戦。必殺技『ブレストキャノン』も実装。テクニカルタイプで表面は二番目指定でカードを出すとコウゲキとバーストゲージがアップ、更にタイリョク回復。バースト後はボウギョとひっさつを大幅に上げ更にカウンター発生率を超絶アップとサポーターとして無駄のない働きをする。
バッチリカイガン1弾ではSR、Rを通り越してブレストキャノンがいきなりN落ちしてしまった…(同弾参戦のデルタもそうだが)
と思いきや、次弾では早くも後藤バースが登場することになった。SRで参戦。必殺技は伊達バースと同様『ブレストキャノン』であるが、完全に使い回しではなくセルメダルの入れ方などに変更点がある。
更に、伊達さんのプロトバースも同時参戦。こちらもSR。必殺技は『ブレストキャノン』で、ノーマールバースとはセリフが違う。
最強フォームであるバース・デイは長らく登場していなかったが、プレミアムバンダイ限定のバインダー付録にてついに参戦を果たした(但しメカニカル扱いの為ムービーのみの登場である)。
伊達バースと後藤バースで組むと『バース・リバース』、そこにオーズが加わると『無限の絆』のチーム称号が発生。
また、伊達バースorプロトバースに限りオーズとチームを組むと『嫌いじゃないゼ』、仮面ライダーXと組むと『戦う医者』、仮面ライダーエグゼイドと組むと『医者と研修医』、仮面ライダーブレイブと組むと『海を越えた医師』の称号が発生する。
バトライド・ウォーシリーズ
無印より伊達明verのみがプレイアブルキャラクターとして存在。原作と同じく豪快なプロレス攻撃を得意とする。攻撃を当てていくことでセルメダルが蓄積され、消費することでバースCLAWsによる攻撃が可能。
中でも「ショベルアーム」は敵のガード、スーパーアーマーを無視して発動できる投げ技。セルメダルの消費があるとはいえ、レベルアップによる「セルメダル取得量上昇」のスキルと合わせればボスを一方的に攻撃することも可能である。
「創生」より一部の敵にバリアが採用されたため、一方的というわけには行かなくなったものの、バースバスターによる連射がバリア破壊と相性が良い性能になっている。
なお後藤慎太郎verは三作目「創生」においてもNPC、アシスト専用キャラとしてすら採用されていない。
ロストヒーローズシリーズ
伊達verがアシストキャラとして登場。
シティウォーズ
後藤バースと伊達バース(プロトタイプ)が参戦。
通常攻撃では、後藤バースはバースバスターによる射撃攻撃を、伊達バースはプロレス技を使った格闘攻撃を使用する。特に伊達バースは5発目のスライディングを決めた際必ず敵を怯ませることが可能。
必殺技は共通の「ブレストキャノンシュート」。後藤バースから伊達バースへのBT時には「ダブルブレストキャノンシュート バース(後藤)TAG」を使用することもできる。
また、後藤バースのBCとしてバース・デイも登場済み。
memory_of_heroez
近年の据え置き型ゲームでは基本的に伊達のバースだけしか出ることが無かったが、今回は本編後通り一貫して後藤が変身したバースのみ登場し、伊達はプロトバースのみと言う珍しいことになっている。
第29話で仮面ライダーネオディエンドによって仮面ライダーアクセルと共に召喚され仮面ライダーウォズと交戦。バースバスターの射撃でウォズを苦戦させたが、ウォズがゲイツライドウォッチを取り返した事で仮面ライダーゲイツも参戦し、フューチャーリングシノビの時間縛りの術でアクセル共々動きを封じられ、そこにゲイツのタイムバーストを喰らい消滅した。
登場回がブレイド編である事から、ブレイドやギャレンと同じ会社員が変身する仮面ライダー繋がりで召喚されたものと思われる。
また、共に召喚されたアクセルとはMOVIE大戦COREやMOVIE大戦アルティメイタムなどで共闘した事があり、変身者が後藤と同じ警察官である点、永徳氏がスーツアクターを担当したライダーである点も共通している。
(ついでに言うとディエンドとウォズのスーツアクターも永徳氏である)
また、最終回後日談のVシネ『ゲイツ、マジェスティ』では伊達明が変身するバースが登場。ゲイツに襲い掛かろうとしたカッシーンをブレストキャノンで撃退した。
関連タグ
仮面ライダーリバース 仮面ライダーデス 仮面ライダーバースX
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーG3:平成一期第2作目の2号ライダー、「組織によって開発された」「ユニットを合体させる事で必殺技が発動する銃型武器を使用する」「様々な武装を使い分けて怪人と戦う」「最強形態は名前の最後にXの文字がある」「試作機が存在する」「敵との戦いで破損した事もあるが、後に修復される」「変身者が警察官」「変身者が組織に所属している」といった多くの共通点がある。
- 仮面ライダーゼロノス:脚本家が同じ作品の2号ライダー、「緑と黒の色彩」「変身ベルトはベルト部分を手動で巻きつける」「変身と戦闘の度にキーアイテムを消費する」「武器の一つに必殺技で高エネルギーのビームを発射する巨砲が存在する」「必殺技は主にメイン武器で発動する」という共通点を持つ。
- 仮面ライダーバイス:1文字違い。
- 星雲仮面マシンマン:同じく石ノ森章太郎原作。マスクの造形が似ている。
- ソルブレイバー:同じく劇中で完成品と試作品が同時に登場した強化スーツであるが、試作品の装着者が「成長できないまま道を誤った後藤のIF」とも呼べる人物であった。
○号ライダー