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常磐緩行線の編集履歴

2023-12-27 06:04:51 バージョン

常磐緩行線

じょうばんかんこうせん

JR東日本常磐線の運行系統の1つ。

路線データ

路線愛称常磐緩行線
路線区間
  • 綾瀬〜取手(正式区間)
  • 北千住〜取手(運賃計算上のみ)
正式名称常磐線
路線記号JL
ラインカラーエメラルドグリーン
路線距離29.7km
軌間1,067mm
駅数14駅
最高速度90km/h
電化区間全線(直流1,500V)
複線区間全線
閉塞方式車内信号式
保安装置ATC-10・ATO
運転指令所東京総合指令室
列車運行管理システム東京圏輸送管理システム(ATOS)
大都市近郊区間東京近郊区間
電車特定区間全線
特定都区市内制度区間東京都区内
  • 綾瀬〜金町(正式区間)
  • 北千住〜金町(運賃計算上)
交通系ICカード乗車券エリアSuica首都圏エリア
第一種鉄道事業者東日本旅客鉄道(JR東日本)

概要

東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線のうち、綾瀬駅(東京都足立区)から取手駅(茨城県取手市)までの複々線区間において各駅停車として運行される系統である。乗客への案内では「常磐線各駅停車」と呼ばれることがある。路線記号JL。「L」はLocalの頭文字。

後述の理由から運賃計算上は直通運転を行っている東京地下鉄(東京メトロ)千代田線北千住駅〜綾瀬駅間を含む場合がある。


東京23区内では中央・総武緩行線同様私鉄と区内で直通している数少ないJR路線だったりするが、この運行形態がかえって同業社路線同士にもかかわらず緩行線と快速線で軋轢を生んでしまう原因にもなっている。

なお、常磐線の起点である日暮里駅([運行系統上は[上野駅]])から北千住駅までの各駅には常磐快速線(と中距離の普通列車≠各駅停車)が停車する。但しこちらの「普通」は現在は快速線区間では「快速」として案内されている。


1971年(昭和46年)4月20日に綾瀬駅〜我孫子駅間が複々線化され、快速線と緩行線が分離されると同時に営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線との相互直通運転を開始した。…が、いろいろな問題が発生し「迷惑乗り入れ」と批判されることになってしまった。

迷惑の原因については車両に起因するものは特に国鉄からJRになってからは改善しつつあるが、武蔵野線流鉄流山線から快速線に直接乗り換えることができないなど、運転系統・線路配置に起因するものは現在も根本的解決には至っていない。また、運行が千代田線と一体化している上にメトロの自社線内折り返しがあるために需要に対して運行本数が不足している時間帯も存在する。


JR東日本の路線としては初めて自動列車運転装置(ATO)を導入した。なお直通運転先の千代田線では常磐緩行線よりも先に導入されていた。

また無線式列車制御システム(CBTC)の導入が検討されていたがこちらは断念し、CBTCの一種でJR東日本が独自開発した「ATACS」の導入が検討されている。


沿革


運行形態

「緩行線」と通称される通り全列車が各駅停車

基本的に相互直通運転を行なっている東京メトロ千代田線代々木上原駅方面〜我孫子駅間で運行され、代々木上原から小田急小田原線伊勢原駅方面に直通する列車もある。小田急線内で急行又は準急として運行される列車は、綾瀬駅で小田急の種別に変更する。

過去には小田急多摩線唐木田駅まで直通していた時期があったが、2018年3月18日のダイヤ改正でJR〜小田急多摩線の直通は廃止、千代田線〜多摩線の直通も2022年(令和4年)3月12日のダイヤ改正で消滅した。

JR線内は松戸駅柏駅で折り返す列車もある。また運行系統としては取手までだが、我孫子駅〜取手駅間は並走する常磐快速線と停車駅が同じ為、平日朝夕のみ運行される。

下りに限り、朝に綾瀬駅始発の線内運用も存在する。


日中は10分間隔のパターンダイヤとなる。


運賃

複々線化以前は上野駅からも各駅停車が運行されていたが、複々線化以降上野駅を発車するのは快速電車(と中距離の普通列車)になってしまい、各駅停車のみの駅からJRのみで上野駅まで行くには、北千住・松戸・柏・我孫子いずれかの駅での乗り換えが必須になってしまった。

そのまま各駅停車に乗って西日暮里駅でJR線に乗り換えることもできるが、割引はあるもののJRメトロJRと3回分初乗り運賃を取られてしまう事がある。


しかし最もややこしくなっているのが、北千住駅〜綾瀬駅間の運賃の取扱いである。

同区間は営業上は千代田線の一部だが、前後の区間の利用路線によってJRの運賃を適用するか東京メトロの運賃を適用するかが異なる。

更に同区間のみの相互利用時はJRと東京メトロの運賃で安い方を適用するというルールがあり、現状ではJR運賃の方が安い為そちらが適用されている。しかし営業上はあくまで東京メトロ千代田線の区間である為、JRの駅で同区間のみの乗車券を発券する事は出来ない旨が同社の旅客営業規則により定められている。

実際にはシステムの問題でJRの端末でも発券可能だが、誤った取り扱いなので安易に求めないようにしよう。


駅一覧

北千住~綾瀬間は運賃計算上は千代田線と常磐線の二重在籍区間であるため記載。

ナンバリングは千代田線から連番

●:停車 レ:通過


駅番号駅名快速線乗換路線備考
東京メトロ千代田線経由小田急小田原線伊勢原駅まで直通運転
C18北千住
  1. 常磐快速線上野方面(JJ05)
  2. 東武伊勢崎線(TS09)
  3. 東京メトロ日比谷線(H22)
  4. 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX05)
↑東京メトロ/↓JR東日本
C19/JL19綾瀬東京メトロ千代田線北綾瀬支線当駅始発あり
JL20亀有
JL21金町京成金町線(京成金町・KS51)
JL22松戸
  1. 常磐快速線(JJ06)
  2. 新京成電鉄新京成線(SL01)
当駅発着あり
JL23北松戸
JL24馬橋流鉄流山線(RN1)
JL25新松戸武蔵野線(JM15)
JL26北小金
JL27南柏
JL28
  1. 常磐快速線(JJ07)
  2. 東武野田線(TD24)
当駅発着あり
JL29北柏
JL30我孫子
  1. 常磐快速線(JJ08)
  2. 成田線我孫子支線
当駅発着あり
JL31天王台常磐快速線(JJ09)
JL32取手
  1. 常磐線土浦方面(JJ10)
  2. 関東鉄道常総線

使用車両

現在の使用車両

自社車両

  • E233系2000番台(メイン画像)

松戸車両センター所属の電車。小田急直通対応車。


東京メトロ所属

東京メトロ 千代田線

綾瀬検車区所属の千代田線用電車。JR・小田急車両の相互乗り入れ開始前はメトロ車が唯一3社直通運用に就いていた。


小田急電鉄所属

  • 4000形

小田急小田原線・江ノ島線・多摩線

海老名検車区所属の電車。JR直通対応車。


過去の使用車両

自社車両

全て松戸電車区→松戸車両センター所属。小田急直通非対応。

103系1000番台(千代田線直通)

国鉄時代の直通車両。203系に置き換えられ快速線に転属した。


ありがとう203系

民営化時の使用車両でかつての主力車両。

E233系2000番台に置き換えられ、2011年(平成23年)9月26日に引退した。


ありがとう207系900番台。

国鉄唯一のVVVFインバータ制御車。試作車の為1編成のみ運用されていた。

E233系2000番台に置き換えられ、2009年(平成11年)12月5日のさよなら運転をもって引退した。


夜の下町、向かうはメトロ。

民営化後に2編成のみ導入された電車。2018年10月13日のさよなら運転をもって運用を離脱し、中央線快速に転属した。


営団地下鉄・東京メトロ所属

全て綾瀬検車区所属。

常磐線⇔千代田線直通運転40周年記念イラスト

直通運転開始時に使用されていた電車。

6000系に置き換えられ、1981年(昭和56年)10月5日をもって常磐緩行線での運用を終了した。


  • 6000系

6000系47年間おつかれさま(千代田線・根津駅)

千代田線のかつての主力車両。第1編成(6101F)以外は最晩年を除き3社直通対応。2018年10月5日をもって定期運用を終了した。


東京の地下鉄の珍車

1編成のみ導入された電車で、3社直通対応車。

2015年(平成27年)1月28日をもって運用離脱した。


東京メトロ東西線07系 第3編成

有楽町線用電車。副都心線開業及び有楽町線のホームドア設置により全編成が東西線が転属する際、第1編成(07-101F)のみ東西線塗装のまま一時的に千代田線に転属。常磐緩行線にも直通した。


関連タグ

JR東日本 常磐線 常磐快速線

東京メトロ 千代田線 小田急電鉄 松戸千代

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