メガリザードンY
めがりざーどんわい
概要
第6世代『ポケットモンスター X・Y』から登場したリザードンのもう1つのメガシンカ。
外見ではその大きさや色に変わりはないが、頭部に大きな角が1本生え、翼形状がやや変化し大きくなった。さらに手首の部分にも小さな翼が生えたり、尻尾に棘が追加される等細かなデザインも変更されている。
メガシンカ前のリザードンの角は2本であるが、元々初代ポケモン全盛期では情報量の少なさからリザードンの角を1本だと誤解して描いていた漫画家やファンも多く、その名残ともいえよう。
リザードンの面影を大きく残しつつも、メガシンカにより強化したことが分かりやすいデザインとなっている。
ゲームでの特徴
メガシンカに必要なリザードナイトYの入手は以下の通り。
性能面
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 通常 | 78 | 84 | 78 | 109 | 85 | 100 | 534 |
| メガY | 78 | 104 | 78 | 159 | 115 | 100 | 634 |
| 比較 | 0 | +20 | 0 | +50 | +30 | 0 | +100 |
主に特攻・特防が大幅に上昇し、攻撃もある程度上昇する。
反面、防御・素早さは一切上昇していない。素早さが上がらないのはカントー御三家メガシンカの共通の特徴であるため仕方がないが、防御が上がっていないことから特に物理技の多いいわタイプの技がかなり痛いままなので注意が必要である。
特性が「ひでり」へ変化。能力アップと天候相乗作用で強化されるほのおタイプ技威力は凄まじいものとなる。例えば「オーバーヒート」等は、全ポケモンでも上位の威力となる（参照）。
りゅうのまいで自身の能力を飛躍的に上昇させるメガリザードンXに対し、此方は天候を変える事で自身だけでなく他の味方もサポートすることが出来るという点で優秀。ただし、第6世代からは天候特性も5ターン制限が掛かり、メガリザードンYには「あついいわ」を持たせることが出来ないため（特にシングルでは）自身の強化として活かすことが多い。
同じくひでりの特性を持ち、素早さも同じであるポケモンにキュウコンがいる。しかし此方はメガシンカによる任意の天候変化や攻めに優れた性能、あちらは豊富な変化技や持ち物による柔軟性（あついいわでひでりターンも伸ばせる）があるので差別化自体は十分出来ている。ただほのおタイプはアタッカーとして求められがちなので、メガリザードンY登場でキュウコンの数が大幅に減ったのも事実である。
第6世代における物理・特殊バランス調整によって特殊技威力は下げられているものの、前作のひかえめ眼鏡シャンデラ（C216×1.5（眼鏡））よりやや低い程度の数値を「拘らず」「性格補正を掛けず」に（C211×1.5（晴れ））実現出来る。素早さはシャンデラより20も上であるが、あちらはスカーフを持たせられるので、また異なる運用法となる。
ダブルバトルでは全体攻撃となるねっぷうをゴリ押し続けるのも単純ながら強力。
特性によって天候が晴れになることで、ソーラービーム連発が可能となっており、みず技威力を抑えることが出来る等、みずタイプへのゴリ押しが効きやすい。特殊技威力低下や自身の特防の上昇も手伝って、強化アイテムがないみず技程度は楽に耐えられる。
一応攻撃も20上昇しており、「りゅうのまい」もあるので物理型も出来なくは無い。ただ、リザードン自体のひこう物理技の習得が貧弱である事と分岐メガシンカであるメガリザードンXの存在から意表は突けるものの、「Xでやれ」と言う事になってしまうのであまりこの型で使われる事は無い。
難点は前述の通り変化しない防御と素早さ。特に素早さ100は数多のポケモンが所属する超激戦区であり、素早さ1の差が大きく響く。加えて物理が強めの第6世代の環境では、そこまで高くない防御を突かれて軽く落とされることもままある。いわタイプ技を受けたものなら目も当てられない。
とはいえ、物理が重視される環境であるからこそ対策も物理ばかりへ目が向いてしまう関係で、逆に対策されにくい圧倒的な特殊火力が上手く刺さっているのも事実。そのためメガシンカの中でも非常に高い採用率を誇っている。炎御三家の特殊ではダントツで使用率が高く、特に晴れやねっぷうを活かしやすいダブルではXを遥かに上回る。
初代リメイクであるポケモンLPLEでは特性や持たせる道具がないため、純粋なリザードンの上位互換といった能力となっている。ほのおタイプトップの特攻は健在であるが、ひでりがなくなったことで疑似的なみず耐性や溜めなしソーラービームが使えなくなり、攻防両面で弱体化。上述のように持たせる道具がなくなった本作ではXもかたいツメが持たせられなくなったために弱体化しているが、あちらは本作で貴重なドラゴンタイプを持ち、両刀が可能な種族値や攻撃範囲の広さもあって使い勝手では大きく水をあけられている（登場するポケモンが初代よりいた151種類にメルタンとメルメタル。後はアローラのすがた及びメガシンカのみが登場する作品のため、ドラゴンタイプが非常に少ない）。
番外作品
ポケモンGO
このように、原作では良かれ悪かれユニークな特徴を誇るメガリザードンYであったが、ポケモンGOとなるとX共々扱いは大きく異なってくる。
LPLEと同じく特性が実装されていないのだである、物理と特殊の区別がない代わりに高い方をパラメータ化するポケモンGOの世界では攻撃力が大幅に強化され、Xどころかあのミュウツーを抜く319に昇りつめた。
ブラストバーンを出せばそのばかでかい種族値と威力で持久力を保ちつつ、相手をどんどん吹き飛ばして行くため、バシャーモやレシラムといった強力なライバルが増えて行く中のリザードンへ再度光がもたらされることとなった。
難点は、メガシンカするためにメガエナジーを集めなければならないこと。このため、計画的に運用していかなければエナジーが枯渇してメガシンカ出来なくなるなんて事態も起こり得る。
エナジー収集条件はアップデートを重ねるごとに少しずつ緩和されてはいるものの、まだまだ大変であることは否めない。もっとも、これはメガリザードンに限らず、メガシンカ可能な他ポケモンにもいえることであるが。
ちなみに、何故か鳴き声がメガリザードンXのものとなっている。メガリザードンXも同様に鳴き声が逆となっている。
ポケとる
リザードンはエキストラステージ9（色違いはイベントステージ）、リザードナイトYはトレーナーランク7でそれぞれ入手可能。メガリザードンXと戦うことはある（ランキングステージ）がYと戦うことはない。
通常色
盤面上をYの字に消す。ルカリオなどと並んで比較的序盤から使えるメガポケモンである。ワカシャモやマフォクシーなどのおくりび（コンボ中ほのおタイプのダメージ2倍）ややけどさせる（発動後数ターンほのおタイプのダメージ1.5倍）などと組み合わせることでより高いダメージを与えることができる。またリザードン自信も攻撃力が135まで上がるのでそれなりに使用機会は多くなるだろう。
色違い
盤面上を縦方向に2列ジグザグに消す。発動後のコンボ誘発率が高いのでコンボ戦術では大活躍する。最高攻撃力が105と通常色に比べると劣るもののこちらも活躍の機会は多いだろう。
また、メガスキルアップ（投与するとその分だけメガシンカが早くなる）の必要数も5個とそれ程多い訳でもないので育成しやすいポケモンでもある（ちなみに通常色は3個であるが最終的なメガシンカへの必要消去数は色違いの方が少ない）。
アニメ版
漫画版
関連タグ
図鑑番号順
0005.リザード→0006.リザードン（メガリザードン（メガリザードンX/メガリザードンY）/キョダイマックスリザードン）→0007.ゼニガメ
同複合タイプ
カントー御三家・メガシンカ
トカゲ御三家・強化形態
その他関連するパートナーポケモン
第1世代メガシンカ組
| No. | No. | ||
|---|---|---|---|
| 0003 | メガフシギバナ | 0006 | メガリザードン（X/Y） |
| 0009 | メガカメックス | 0015 | メガスピアー |
| 0019 | メガピジョット | 0065 | メガフーディン |
| 0080 | メガヤドラン | 0094 | メガゲンガー |
| 0115 | メガガルーラ | 0127 | メガカイロス |
| 0130 | メガギャラドス | 0142 | メガプテラ |
| 0150 | メガミュウツー（X/Y） |
※ミュウツーとは同じくメガシンカ形態が2つある仲間。
他 関連ポケモン等
