タグの登録は「prime」が多い。
概要
ロボット生命体たちの抗争を描いたアニメ『トランスフォーマー』シリーズのひとつで、
アメリカ制作のCGアニメーション。原題は『Transformers: Prime』。
アメリカの子供向け放送局『Hub』の開局と同時に放送されており、
日本では2012年4月7日からテレビ愛知、テレビ東京系列で土曜朝8:00から放送中。
ストーリー
自由と平和を望むオートボットと戦いや宇宙支配を求めるディセプティコンの戦いは激化し、とうとうトランスフォーマー達の母星であるサイバトロン星は滅亡してしまった。
2つの勢力の残党は宇宙各地に散らばっていき、オートボットのリーダーであるオプティマスプライムは仲間達と共に地球に潜み、アメリカ政府とコンタクトを取りながら来たるべきディセプティコンとの戦いに備えていた。
しばらくして、ディセプティコンが3年ぶりに活動を開始。戦いの最中オートボットは仲間を一人失ってしまい、更には地球人の子ども達に存在を知られてしまう。オプティマス達オートボットは子ども達と協力してディセプティコンの魔の手から宇宙を守るべく立ち向かう。地球を舞台に再びオートボットとディセプティコンの戦いが今、勃発する!
キャラクター
オートボット
オートボットの総司令官。ボンネットタイプのトレーラートラックに変形。
デザインは実写映画版に近いが、こちらは逆三角形なフォルムになっている。
自由と平和を愛し、冷静沈着で理知的な性格だが戦場では鬼神のごとき戦いをみせる。
また、見込みのある者にはディセプティコンでも説得を試みる一方で、いざ戦いとなればためらいなく相手を破壊してしまう非情になりきる心も併せ持つ。たとえ子供でも勇気ある心を持っている者に対しては戦士として礼節をもって接する。歴戦の戦士揃いであるオートボットのリーダーらしく、敵の拠点など危険な場所にも躊躇うことなく突撃し、理想のために死ねる覚悟を持つ。ラチェット曰く黄金時代で唯一総司令官に相応しい人物とのこと。
常に冷静であまり感情を表に出さないが、オートボット総司令官に任命される前は表情豊かだったらしく、ジャックに近い性格だったらしい。
かつてはオライオンパックスという名前で、情報収集員(トランスフォーマーの歴史を記録する仕事)として働いていた。過去の出来事に接するうちに現在の腐敗と不平等に溢れた社会に疑問を抱き、変革を訴えていたメガトロンの理想に共鳴し、共に改革を目指し活動していた。オライオンの理想は評議会も賛同したが、同時にメガトロンの野望も知ってしまう。
その後のディセプティコンとの戦争でサイバトロン星は死の星となってしまい、オライオンが星の中枢に降りた時に創造神プライマスと出会い、オールスパークとプライムの称号を受け継いだ。
メガトロンとは敵味方に分かれてしまった今でも思うところがあるようで、メガトロンが死んだと思われていた時には悲しい表情をした。
群像劇という形を取っているトランスフォーマーシリーズだが、「コンボイ」の例にもれず主人公的な立場にあることが多い。そのためウイルスに冒されたりと事件が起こった時に真っ先に被害に遭いやすい。
23話にてやりたい放題のメガトロンの所業についにブチギれ、情けを捨てメガトロンをこの手で葬るべく一騎打ちを申し込んだ。あと一歩という所まで追い込んだが、ダークエネルゴンが大量に眠る火山が噴火したことによってメガトロンがパワーアップ。形勢を逆転されトドメを刺されかけてしまうが、仲間達が駆け付けかろうじて難を逃れた。
ユニクロンが復活した際には一時的にメガトロンと協力して体内へ侵入し、オールスパークを使いユニクロンを撃破した。しかし、オールスパークを開放した影響でオプティマスプライムとしての記憶を失ってしまい、メガトロンと袂を分かつ以前のオライオンパックスに「戻って」しまう。
そして、オライオンはメガトロンの友としてディセプティコンの一員となってしまった(ちなみに英語版第一期はここで終了するため、アメリカ及び先行して観ていた日本の視聴者はその後半年ほどモヤモヤするハメになる。)。
オライオンはメガトロンからオートボットの暗号化された機密情報を解読する任務をさせられるが、多くの矛盾や潜り込んできたスタスクと出会ったことで疑問を抱くようになる。
自分の正体を知ったオライオンは戦い方を忘れた状態のまま仲間の危機に駆けつけるが、そこでジャックからマトリクスを受け取り記憶を取り戻し、無事に帰還することが出来た。
その後は自身が解読してしまったアイアコンの遺産(スーパーアイテム)をディセプティコンより先に確保するべく奔走している。
ドレッドウイングには弟のスカイクエイクの仇として狙われているが、スタスクがアイアコンの遺産を手に入れパワーアップした際には共闘し、見事なコンビネーションを披露している。
CV:伊藤静
オートボットの紅一点。普段はパートナーであるジャックの愛車として行動を共にしている。デザインは女性的で流線型を中心とした細身なデザインで、メインキャラの中で一番小柄。バイクから変形するが、実写アーシーのような一輪車体系にはならない。
オートボット戦士であることに誇りを持っている為かプライドが高く強気な性格。
地球人の少年であるジャックに対しても最初はつっぱねた態度を取っていたが、徐々に友情を育んでいった。マトリクスを手に入れるためにジャックがサイバトロン星に向かった際にはパートナーとして同行している。ただしジャックの母親であるジューンは苦手のようだ。クリフジャンパーとは親しい仲だったようで、クリフの死をとても悲しんだり、クリフを殺した張本人であるスタスクを鬼気迫る気迫で殺そうとしたりと、心に深い傷を負っている事が分かる。
戦闘では小柄なボディと、跳躍力を駆使した素早く三次元的な戦闘を披露する。格闘戦も得意で、強烈な連撃を敵に浴びせかける。
元ディセプティコン戦士であるエアラクニッドに戦友を殺された過去を持ち、仇を狙っている。その為か逃走するエアラクニッドを見境なく追跡したり、罠だと分かっていても突入してしまうことも多い。
36話でインセプティコンを掌握したエアラクニッドと激突し、相手の自滅に近い形でついに決着を付けた(今のところ)。その際には機能停止状態になったエアラクニッドに対してトドメを刺さずに連行するなど、オートボット戦士としての理性を保ち続けた。
CV:なし
オートボットの少年兵。実写版に非常に近いスポーツカーに変形する。メンバーの最年少で、アーシーの次に小柄。セイバートロンにおけるタイガーパックスでの戦闘でメガトロンの拷問によって音声回路を壊されたらしく言葉を発することはできないが、普段は機械音によってコミュニケーションを取っている。また、非常に表情豊かで人懐っこい。
地球人の少年でパートナーであるラフとの仲はとても良く、深い絆で結ばれており、メガトロンの攻撃によってラフが瀕死の重傷を負った際には怒りをむき出しにした。
若者らしく地球の音楽やゲームに興味も持っている。戦闘では勇猛果敢で、軽妙なフットワークからの接近戦で敵をなぎ倒す。ボクシングを思わせる戦い方やロボットダンスも披露した。
13話ではウイルスに犯されたオプティマスを助ける為に機能停止状態のメガトロンの脳内に潜入。ワクチンの情報を入手し、オプティマスを無事に助け出す活躍を見せた。
しかし、帰還の際にメガトロンの意識も乗り移ってしまい、皮肉にもメガトロン復活の切っ掛けとなってしまった。30話ではテロ集団メック(MECH)の策略によりトランスフォームコグを抜き取られ変形不能に。周囲の慰めもかえって仇となり、自暴自棄に陥ってしまう。単身メックの拠点に乗り込むなどの危険な行動をしたりもしたが、最終的にラチェットの手術が成功し、無事に変形能力を取り戻した。
因みにこの回で彼がスキャンしたスポーツカーの車種名(アーバナ500)が判明する。
CV:長嶝高士
メンバー一巨漢のオートボット戦士。SUV(スポーツ用多目的車)に変形。
見た目通り豪快でガサツで少々乱暴だが、気さくで面倒見の良い兄貴分な性格。
最初は子どもは苦手と言っていたが、パートナーである地球人の少女のミコとは馬が合ったようで、勉強に付き合ったり映画を見たりと、とても仲が良い。今では家族同然の関係である。
また、自らの身を挺してミコや仲間を守ったり、ミコに自身の残虐ファイトを見せないようにしたり、ミコが捕まった時には責任を感じたりと、色々と気にかけてくれる仲間思いな戦士である。ブレークダウンとは宿敵の関係であり、互いに決着を付ける事を望んでいる。
戦闘では巨体とそれに見合った防御力・パワーを活かしたダイナミックな戦いで敵を捻り潰す。
21話ではトランスフォーマーの大量の情報が脳内に入り込んでしまい、いつもとは違う、とても賢いバルクヘッドになっていた。流れ込んできた大量の情報によって本来の記憶が危うく消滅しかけるが、戦闘中にミコが取った行動によって難を逃れ、いつものバルクヘッドに戻った。
また、この時に記した計算式が後の人工エネルゴン計画へと進展する事になる。
36話ではディセプティコンのエネルゴン置き場に紛れ込んでしまい、そのまま戦艦ネメシス艦内に迷い込んでしまう。脱出の途中でスタースクリームスの一人を破壊。更にネメシスの動力炉を破壊し不時着に追い込む活躍を見せた。
ニューヨークへ向かったアーシーやバンブルビーとは別行動で火山地帯に急行した際に発見したディセプティコンの化学兵器毒エネルゴン(毒エネ)の毒気に当てられながらも、同じ軍人としてのシンパシーを持つファウラー捜査官の激励によって何とか毒エネの処分に成功。
しかし、帰還の際に火口より現れたハードシェルから攻撃を受けた事で重傷を負い、
長らく毒エネに触れ続けていた事もあり機能停止状態に陥ってしまった。
ちなみにアニメイテッドのアイアンハイドに似ているのは、元々あっちのアイアンハイドもバルクヘッドだったからである。
CV:飛田展男
オートボットの軍医兼技術者。救急車に変形。真面目で几帳面な性格だが、一度突っ走ってしまうと暴走するタイプ。古参のメンバーであり、オプティマスとは古くからの友人関係である。他のメンバーが知らない過去のオプティマスの事を知っていたり、戦場に向かうオプティマスプライムに対して必ず帰ってくるようにと言葉を投げかけるなど、お互いに強い信頼関係を持っている。
また、サイバトロン星でメガトロンの拷問によって重体に陥ったバンブルビーを治療したのもラチェットであるが、発声機能を治せなかった事を今でも悔やんでいる。
軍医という立場でちゃんと治療もしているのだが、どちらかというと技師としての面が強く基地のメカニックは全てラチェットが手掛けている。梃子摺っていた地球製のコンピューターをラフにあっさり直されてしまうが、セイバートロン製のコンピューターをあっさり直されるよりはマシである。また、ラフがメガトロンによって重傷を負わされた時には、ジャックの母で看護師であるジェーンと協力して治療に当たり、見事に救っている。
立場上作戦行動時には基地で居残りになる場合も多いが、いざ戦場に立てば誰よりも大暴れする戦う軍医である。
なかなか好転しない戦況と傷つく仲間を見て何とかしたいという気持ちの為に、実験段階の人工エネルゴンを自身に投与した事もある。この時はブレークダウンを軽く捻り潰せるほどにパワーアップしたが、好戦的かつ自信過剰な性格になってしまい、メガトロンに返り討ちにされた挙句、ノックアウトに殺されかけている。その後猛反省し、この人工エネルゴンは全て破棄した。
アイアコンの遺産回収任務の際にはホイルジャックとチームを組むハメに。戦闘スタイルが全く違うため当初は全くソリが合わなかったが、共闘していくうちに互いを認め合うようになった。
地球の情報はTVのコメディ番組で仕入れたらしく、芸人のお約束的なメタ発言を喋っている。
また、26話では長いオプティマスの過去の説明を喋り切り、アイキャッチで「長い台詞だった…」と呟いている。
CV:杉山紀彰
オプティマス達と共に地球で活動するオートボットの戦士。マッスルカーに変形。旧来のファンならば期待通りのアグレッシブな性格である。何と1話目でスタスクに止めを刺され、いきなり退場してしまった。その後、2話においてメガトロンにダークエネルゴンを埋め込まれてテラーコン(所謂ゾンビ)となってしまい、変わり果てた姿でアーシーと再会することになる。
CV:泰勇気
オートボット内でも勇名を轟かせている歴戦の戦士。スポーツカーに変形するが、初登場から初変形までの期間が長かった。元はオートボットの別動隊レッカーズのメンバーで、バルクヘッドとは兄弟分の関係にある。ホイルジャックと言えば数多くの危険な発明品を産み出し、敵味方双方を混乱に陥れる危ないマッドサイエンティストであるが、今作では科学とは全く縁が無い侍キャラである。なんでこうなった。
時代劇のような言葉使いをし、逆に海外版では粗暴な言動が目立つ荒くれ者という設定になっている。二振りの日本刀で敵陣へ切り込み敵を斬り伏せる。
一度は地球を去ったものの、後にかつての仲間だったシースプレーを爆殺したドレッドウイングを追って再び地球に飛来。紆余曲折を経てこのまま地球に留まる事になる。地球に暮らすにあたって、スポーツカをスキャンし変形するようになった。
精鋭部隊出身だからかプライドが結構高く、最初はオプティマスを見くびっており指示にも従わなかったが、戦いを共にする事でオプティマスを認めるようになる。ラチェットと共闘する際も当初は意見を全く聞かず言い争いばかりしていたが、ラチェットが立案した作戦に賛成・遂行していくうちに認めるようになった。
武器は2本の刀の他にも、両手から変形するブラスターと腰に携帯しているグレネードを所持。また、惑星間の移動手段としてスターハンマーという小型の宇宙船を保有している。
テイルゲート
CV:石上裕一
アーシーのサイバトロン星で戦っていた際の戦友。エアラクニッドに殺された。活躍の場面どころか姿すらよく分からなかったが、
海外ではEZコレクションのクリフジャンパーのリカラー品がテイルゲートとして発売されている。
ディセプティコン
CV:藤原啓治
ディセプティコンのリーダーであり、破壊大帝。ひろし。
地球の乗り物はスキャンせず、サイバトロンジェットに変形する。物語の開始直後までダークエネルゴン探索の為に長期不在だったようだ。デザインは実写映画的な刺々しいしい装飾とG1メガトロンのような台形頭で、オプティマスと同じくマッシブな体型をしている。
性格は正に実写映画版メガトロンと言ったところで、冷酷・冷徹にして残虐非道な性格。
戦いと力こそ全てと考えており、弱者の事など何とも思わず、自らの覇権の為にはあらゆる犠牲も厭わない暴君。
戦闘能力はトップクラスであり、オプティマス以外のオートボット戦士が束になって挑んでも敵わないほど。乱暴で粗野に見えるが、実際は権謀術数に長けており、力押しだけで無く、細菌兵器の開発など、あらゆる方面から宇宙支配を目論んでいる冷静な策士でもある。
元はメガトロナスという剣闘士で、圧倒的な強さで人々を魅了し、理想を叫び目指す姿で多くの支持者を得ていた。オライオンパックス(オプティマス)ともこの時に出会い、以後同士として行動を共にしてきた。しかし、この活動の裏には破壊大帝としての野心が隠れており、後にこの野心を評議会に見破られ表舞台から追放される。オライオンとも袂を分かち、その後の戦争で仇敵となってしまった。その因縁から自らの宇宙支配と共にオプティマスと決着を付ける事にも固執している。
8話でスペースブリッジの崩壊に巻き込まれ意識不明の重体に陥ってしまい、この間スタスクにリーダーの座を奪われてしまっている。
仮死状態の中でオプティマスと延々と戦い破壊し続けるという歪んだ願望丸出しの夢を見続けていたが(自作自演だと思うと笑える)、13話で精神をバンブルビーに取り憑かせてスタスクの元から脱出。次の話でバンブルビーを操り、ダークエネルゴンの力で復活。
早速スタスクをフルボッコにして今までのお返しをしている(最終的に許しているのはG1からの伝統だろうか)。因みに今までスタスクを処刑せずに生かしておいたのは、成りあがろうと企んでは失敗する彼の姿を見て楽しむ為だという。何とも陰湿である。
復活以降、常日頃からダークエネルゴン(=ユニクロンの血)を摂取していた為か、ユニクロンの意識に影響を受けるようになり、ユニクロン復活に奔走するようになる。23話では「予言の日」を前にしてダークエネルゴンを収集する為にスペースブリッジの再建を計画、必要な機材を人間の基地から奪取しにいく。その道中で行きがけの駄賃としてバンブルビーを強襲するが、この時バンブルビーに乗っていたラフに重傷を負わせる。
この非道に怒ったオプティマスに一騎打ちを挑まれるが、運に味方されこれに勝利。
「約束の地」にたどり着いたメガトロンは覚醒したユニクロンの意識と対話を果たす。
しかし、ユニクロンが復活すると、自分が支配するべき地球が破壊されるのを許せないメガトロンはディセプティコンをサウンドウェーブに任せ、一時的にオートボットと共闘。
打倒ユニクロンの為、体内へと案内した。ユニクロンの影響を常に受け続け、意識を乗っ取られかけるも最後まで抵抗し、結果、ユニクロンを倒す事に成功。その後オプティマスが記憶を失った事を知り、戦艦ネメシス内に連れ去った。
オライオンを連れ帰った後は彼の友兼上司として接し、情報を偽装してディセプティコンとオートボットの立場を移し替えて自分たちが正義の味方のように思わせ、オライオンにオートボットの機密情報を解読させようと企む(解読が終わったら殺そうと考えていた)。スペースブリッジを制圧しオプティマス復活の為に動くオートボットの止めを刺すべく出陣するが、
オライオンがこの場に来てしまい、更にジャックの活躍とマトリクスの力でオプティマスとしての記憶を取り戻してしまい、まんまと逃げられてしまう。
しかし、オライオンが解析した機密情報を基に、地球の各地に遺されたオートボットの遺産を我が物にするべく奔走。各地でオートボットと争奪戦を繰り広げた。
CV:鶴岡聡
ディセプティコンのナンバー2。自称ニューリーダー。F-16風の戦闘機に変形。性格はテンプレどおりのスタスク、愚か者。
メガトロンの前では遜り、忠実な部下っぷりを散々アピールするが、当然メガトロンに本心はバレており、ことある毎に釘を刺されている。当のメガトロンが居なくなると、途端にニューリーダー気取りになり、威張り散らす典型的な小悪党。
ずる賢く卑劣だが臆病で、自分が圧倒的に有利な時や自分より弱い者に対しては強気に出るが、不利になると途端に逃げだす。また、すぐに調子に乗って油断しまくるタイプでもあり、詰めが甘い。その為、はるかに下っ端であるはずのビーコン兵でさえも思わず不安を口にしている。
メガトロンが意識不明の重体に陥っていた時期に念願のニューリーダーの座を獲得。
調子に乗って番組名を勝手に変えたり、番組の宣伝を乗っ取ったりとやりたい放題だった。
当然こんなのがいつまでも続くはずがなく、復活したメガトロンにボコボコにされ懲らしめられるが命と地位の剥奪だけは免れる。
今度は生き埋めにされたメガトロンに恩を売ろうと画策し、途中でバルクヘッドをいたぶるが逆に漬物状態にされ、その情けなさすぎる姿にオートボットからは見放され、メガトロンに見栄も外聞も捨てて助けを乞うという結果に終わってしまう。
今度こそ改心しようと思った矢先、エアラクニッドにはめられそのままディセプティコンを離脱。
その後はソロで暗躍するようになるが、敵であるはずのオートボットに自らが持つ情報と交換で治療を持ちかけたり、サイラス率いるメックに裏切られてトランスフォームコグを抜き取られ変形不能になったり、同じくソロになったエアラクニッドにまたしても裏切られたりと、まさに踏んだり蹴ったりである。
ただし、33話でトドメをさせる状態であったアーシーを見逃して借りを返すという、スタスクらしくないカッコイイ場面もあった。
36話では輸送艦ハーベンジャーを発見し、中にあったプロトフォームを利用し自分のクローン部隊・スタースクリームスを結成。メガトロンの暗殺を謀るが結局失敗し、スタースクリームスはわずか1話で全滅してしまった。
こんなスタスクだったが、39話で足代わりのふわふわスクーターを壊されながらもオプティマスとドレッドウイングが争っている最中のドサクサに紛れてエイペックスアーマーという強力な装甲を入手。最終的に南極の海に落とされるが、何とかして陸に上がるべく海底を歩いている。
本人曰く、チビっこからの人気が高いらしい。チビっこからもネタ的な意味で支持されているのだろう。
アドリブも多く、エアラクニッドの次にフリーダムなヤツである。自分のオモチャの販促も多い。
CV:なし
メガトロンがまだメガトロナスと名乗っていたころから右腕として活躍していた古参の戦士であり、腹心の一人。RQ-4風の無人偵察機に変形。初代やメルセデスな実写映画版に比べてこちらはかなり細身で所謂TV顔をしている。
まったく喋らず感情も表さない無機質・無感情なヤツ。時々他者の会話を録音して流す事でコミュニケーションを取っている。顔の部分は画面状になっており、映像や音声の波形などを映すことが出来る。また、盗聴・ハッキングなどの諜報活動ももちろん得意で、メガトロンが優秀なスパイと称賛するほどである。
スタスクの野望を察知してメガトロン暗殺を未然に防いだり、メガトロンが留守にいている隙にニューリーダー気取りで破壊大帝の座を奪おうとしたエアラクニッドの野望を挫く活躍をしている。
その忠誠心と優秀さはメガトロンも高く評価しており、ボロボロなノックアウトを無視して傷の手当を指示するほどである。
細身な体格で戦闘シーンもそんなに無いが戦闘力は高く、エアラクニッドの連続攻撃を見切り一蹴・精鋭部隊出身のホイルジャックと互角にやり合うほどである。また、グランドブリッジをフル活用して乗り込んで来たアーシーを追い払う活躍も見せている。
胸部にはカセットロンのコンドルに該当する、レーザービークと呼ばれる小型偵察機を格納している。これを使ってスタスクの素行を監視したり、ファウラー捜査官の乗ったヘリコプターやホイルジャックのスターハンマーと空中戦を繰り広げたりもした。本体とのコンビネーション攻撃も得意である。
CV:岩崎征実
地球で眠っていたディセプティコン。当初はビークルモードを持っていなかったが、オートボットとの戦闘の最中に飛来したF-35風の戦闘機をスキャンする。気が遠くなるような年月が経った今でもメガトロンへの忠誠心は変わらず、自身を蘇生したスタスクをぶっ飛ばして当時からのメガトロンの命令であるオプティマス抹殺のために戦いを挑むが、返り討ちにあい戦死した。
その後、ニューリーダーから転落したスタスクによってダークエネルゴンを注入され、テラーコンとして復活。理性を失い「スカーイクエーイク」と連呼し続けるゾンビ状態になってしまい、永遠に亜空間を彷徨い続けている。
ドレッドウイングという同型の兄が存在することが後に判明。
CV:泰勇気
他人に擬態する能力を持つディセプティコン。
ホイルジャックに変装してオートボットの基地に潜入し、基地の場所を盗み取ろうとした。
本当の姿は不明。
CV:増谷康紀
スタースクリームが(不本意ながら)メガトロンを治療するために呼び寄せた軍医のディセプティコン。ただし、勤務態度は悪く、本人の弁では「治すより解体の方が専門」との事らしい。
軍用兵器に変形するディセプティコンとしては珍しくスポーツカーをスキャンしており、
スタースクリームにもそのことを咎められているが、本人は全く意に介していない。
性格はキザで軽いナンパ男。そして極端なまでのナルシストである。変形する際にも「美しく」と自身を称賛している。自分の姿を究極の美としており、そのボディに傷がつく事を嫌っている。その為、傷をつけた者は徹底的に痛めつける。
スタスクのニューリーダーへの野望に同調しており、誤診を出してメガトロンを殺そうともしていた。しかし、メガトロンが復活するとあっさりスタスクを見限り、スタスクに「リーダーの器じゃないんじゃないですか?」とまで言っている。メガトロンが留守の間にエアラクニッドが謀反を起こした時もちゃっかり便乗し、メガトロンが帰還したらすぐに手のひらを返しており、処世術は得意な模様。スタスクが出奔した後はナンバー2の後任のようになり、実働部隊の指揮をしていた事もある。
しかし、エアラクニッド出奔あたりからメガトロンからの評価が下がっている模様で、手柄を立てるチャンスであった遺産回収任務にも失敗し、メガトロンに泣きつくが盛大に付けられた自身の傷よりも音波のひび割れたバイザーの心配をされるという始末である。
そんな彼に対するお仕置きは本人自慢の自称美しいボディを爪で引っ掻く事であり、ニューヨーク地下での戦いでは列車に轢かれてその美しいボディをズタボロに傷つけられてしまった。
ファンからの愛称はゲ医。
エアラクニッドのユニクロンとユニクロをかけたギャグに乗っかった事があり、笑いも分かるようだ。
CV:伊丸岡篤
メディックノックアウト共々召集されたディセプティコン。
MRAP(耐地雷待ち伏せ防護車両)風の装甲車に変形する。
破壊を最大の喜びとしている見た目通りの乱暴者。相手を壊せる戦いの時はテンションが上昇しまくっている。メディックノックアウトの右腕のような存在で、彼とは常に行動を共にしている。バルクヘッドとは因縁浅からぬ関係でもあるようで、自らの手で壊すことに固執している。サイラスに拉致され、解剖されかかった時にはバルクヘッドと一時共闘した。
メディックノックアウトがお仕置きされた際には画面の向こう側にいるチビッ子にイジメはいけないという事を教えていた。悪の組織なのにこんな事言ってて良いのかは不明(奇しくも、この時世間で大津市いじめ殺人事件が話題になっていた。)。
サイラス一味との一件以降、メガトロンに雑魚扱いされて信用を失ってしまったようで、
何とか復権するべく躍起になっており、エアラクニッドを手柄として連れ帰った。エアラクニッドの事はそんなに悪くは思ってないようである。
しかし、ぞんざいに扱われながらもがんばってきた彼も33話でとうとう…。
CV:柚木涼香
かつてディセプティコンに属して戦っていた蜘蛛女。背中に蜘蛛の節足を備えており、足を格納して大蜘蛛のバケモノのようになる。地中潜航能力を持ち、この力で逃走や奇襲攻撃に活かしている。しばらくディセプティコンからは離れており、各惑星を旅しながらこの星に住む生命体を狩猟し、コレクションしている。
地球ではメックのアジトを襲撃したファウラーの戦闘ヘリをスキャンしているが、自身は何故かステルスヘリにトランスフォームしている。
好戦的かつ残虐で、高い所有欲の持ち主。狩りを楽しむかのように相手を追い回す・言葉で相手の心をなぶっていくなど嗜虐性も非常に強いが、メガトロンの事は嫌っている様子。
アーシーの戦友であるテイルゲートをいたぶり殺した張本人であり、アーシーからは仇として狙われており、本人もこの因縁の関係を楽しんでいる。地球での初登場時に出くわしたジャックをイケメンとして気に入り、コレクションにしようとしているが、そのジャックにコレクションごと宇宙船(ローンがまだ残ってる)を爆破された末にアーシーに殴り飛ばされて十戒状態にされ敗北。そのまま逃亡。
次はサイラス達と手を組み、ジューンを拉致してアーシーとジャックに襲いかかるがまたしても敗北・逃走。
次はウォーブレークダウンと共闘したが敗北したあげく、そのままメガトロンの元に連れて行かれてしまった。ディセプティコンに復帰後はメガトロンに取り入る為に奮闘しているが、
意図せずスタスクがディセプティコンから独立する切っ掛けも作っている。
ユニクロン復活し、メガトロンが一時的にオートボットと共闘していた際にはこれを「子供ウケが良くなっておもちゃの売れが良くなるための行動」と批判し、このままでは自分の身も危ういと判断。自身がニューリーダーとなってメガトロンを見捨てて地球脱出とヒロインへの復活を目論む。しかし、実はムチャクチャ強かった音波の前に殴られる・撃たれる・踏みつけられるとフルボッコにされて敗北。ノックアウトらにもあっさり見限られてしまい、わずか数分のニューリーダー期間に終わった。
そして、ニューリーダーになろうとした事を、サウンドウェーブのチクリによりメガトロンに知られ、間接的に始末されそうになる。
だが、危機を逃れて生き延び、ディセプティコンを離脱した。
その後地球の地下深くで大量のインセクティコンが眠るカプセルを発見し、自分の部隊とした。
羽化したインセクティコンの大群でメガトロンを暗殺し地位乗っ取りを狙うが、オートボットに発見されアーシーとの戦闘に突入。混戦の中誤ってカプセルのスイッチを押してしまい閉じ込められ、機能停止状態になってしまった(その前にアーシーはカプセルを一瞥しているので、これを狙った可能性がある)。
カプセルは怒りを抑えたアーシーによってオートボット基地に運び込まれ保管された。
中の人はやっぱりと言うか当然の如くビーストウォーズのブラックウィドー以来続く「ディセプティコンの蜘蛛女」担当:CV:柚木涼香。
アドリブも盛りだくさんで、キャラを決めかねていたり、「ぶらり途中下車」してたり、
崖とガッキーをかけたダジャレを言ったり、前の同僚の声真似をしたり、ユニクロンをユニクロと間違えたり、ユニクロ関連のギャグをメディックノックアウトとやり取りしたりと、やりたい放題。さらには中の人の近況のような台詞や蜘蛛女は前ではヒロインだったやもしかしてヨゴレ?とメタ的なことまで言っている。映像で口は動いていないのに喋っているシーンも多い。
本人曰く一人で旅をしていると独り言が多くなるとの事。また、アーシーの事を若くてスタイルが良いのが気に入らないと言っている。
CV:岩崎征実
ホイルジャックと戦闘中に地球へ飛来したディセプティコン。お約束なのか、オートボットの援護をしていたファウラーのF-35風の戦闘機をスキャンする。スカイクエイクの双子の兄で、スカイクエイク同様メガトロンへの忠誠心は高い。
粗暴な弟とは違い、冷静な策士である。また、エネルギー砲やお手製と思われる爆弾を多数所持している事から、パワーと知略を兼ね備えた戦士であることが伺える。
登場時よりメガトロンに忠誠を誓うが、スカイクエイクの仇を取るため指揮を離れ単身オートボットに戦いを挑むも失敗。それ以降はメガトロンの忠実な部下として行動するようになる。
エアラクニッドの始末に失敗し一時は信用を失いかけるが、メガトロンがオプティマスに追い詰められた際には部下を引き連れ救出。この手柄で見事にナンバー2に昇格した。
上記の通りオプティマスは弟の仇兼敵対組織のリーダーであるが、強大な力を手に入れたスタスクを倒すべく一時的に共闘している。この際はちょっとの台詞でお互いの真意を理解するなど、敵同士でありながら絶妙なコンビネーションを見せている。
中の人は『ビーストウォーズⅡ』でビッグホーン、『ビーストウォーズネオ』でハードヘッドと猪突猛進で人の話を聞かない思い込みの激しいキャラをやっていた。因みに数少ないセカンド・ネオの出演者でもある。
ドレッドウィングとは正反対だが、先に登場した弟スカイクエイクに合わせたキャスティングなのでしょうがない。TFではよくあることである。
ディセプティコンビーコン
CV:泰勇気
トランスフォーマーでは珍しくレギュラーとして大量に出て来るディセプティコンの一般兵。
巨大ロボット物における量産ロボットや特撮物の戦闘員なポジション。スポーツカーに変形する者と戦闘機に変形する者の二通りのタイプが存在するが、ロボットモードはほとんど同じ。一応個性はあり、戦闘員・警備兵・オペレーター・エネルゴン鉱山作業員と能力に差もある。
戦艦の警備や幹部たちの取り巻きなど戦闘員っぽい者たちは、オートボットの若年チームであれば圧倒できる程度の戦闘力もあるが、だいたいオートボット軍団は戦闘員の少ないであろうエネルゴン鉱山に襲撃をかけてきたり、オプティマスやラチェットにいいように無双されるため集団戦術が多い。名前は今回が初出ではなく『ビーストウォーズ リターンズ』に登場したドローン兵から。
口がマスクタイプのデザインのためアドリブでセリフが入れやすく、英語版より口数が多くなっている。
インセクティコン
CV:加藤賢崇
甲虫(ヘラクレスオオカブトかゾウムシに近い形)にトランスフォームするディセプティコン戦士。ロボットモードは下半身に対して腕が大きくゴリラのようなモンスター体型である。TV画面から変形プロセスが全く読み取れない、TF恒例のタカラに対するハスブロの無茶振りである
野獣のごときパワーを誇り、メガトロンとも互角にやりあえるほど。
サイバトロン星でのディセプティコンの本拠地・ケイオンで休眠中のまま放置されており、
このうち一体が活動を再開し、拠点の防衛任務に就いていた。マトリクスを手に入れる為にやってきたアーシーとジャックに襲い掛かり、アーシーを倒すものの、ジャックの機転でミニコンの大群に襲われバラバラに分解されて「やられた~」と言いながら転落していった。
だがインセクティコンはこれだけではないようで、別個体が地球に大量に生息していた。
カプセル内で眠りについていたところをエアラクニッドが発見、自分の軍隊とする。彼女の指示でメガトロンや戦艦ネメシスを襲うがエアラクニッドがやられた事で戦意を失い、今度はメガトロンに忠誠を誓いその配下となった。
中の人は『ビーストウォーズ』でワスピーターを演じた加藤賢崇。
恐らくは昆虫繋がりで抜擢されたのであろう。ビーストウォーズの癒し系キャラであるワスピーターまんまの声である為、凶暴な外見や苛烈な攻撃と全く合っていない。
戦闘シーンもどこか緊張感の無いものとなっている。
登場回では抱負を語っているが、結局はお馴染みのやられっぷりを見せている。
海外版では殆ど喋らず、終始唸り声を発している。このため英語版ではホラー回だったものがギャグ回にトランスフォームしてしまった。
CV:岩田光央
全身に傷(もしくはタトゥ)のついたインセクティコンのリーダー的存在で、彼らからは「親方」と呼ばれている。言葉を喋るという点では本家の海外版と変わらないが、落ち着いた口調の英語版に対してこちらは柄の悪い口調で常にブツクサと小言を呟く。ニューヨークへ向かったバンブルビーやアーシーらとは別に火山地帯へ急行したバルクヘッドと鉢合わせし、手下のインセクティコンと共に追撃。最終的には毒エネと共に火口に落とされるが、グランドブリッジで帰還するバルクヘッドを背後から射撃して重傷を負わせた。
しかし、バルクヘッドの仇討ちに燃えるホイルジャックからの通信であの時止めを刺したかのように見えたバルクヘッドがまだ生存している事がメガトロンに露呈してしまい、
急遽ホイルジャックと1対1の勝負を挑むハメになる。これまでに数多くのレッカーズのメンバーを葬ってきただけの事はあり、圧倒的なパワーで終始ホイルジャックを圧倒していたが、ミコが放ったスターハンマーのミサイルによって死亡する。
中の人は『ビーストウォーズメタルス』のシルバーボルトや『スーパーリンク』でロードバスターを演じた岩田氏。
スタースクリーム・クローン
CV:鶴岡聡
「俺がいっぱいいたらなぁー」というスタスクの発想で産まれたクローン。
輸送船ハーベンジャーの船内にあったプロトフォームに自分のエネルゴンを注入して生み出された。
全部で5人おり、外見・性能・性格共にオリジナルとほぼ一緒である。また、トランスフォーム・コグを内蔵しているため、コグを喪失してたオリジナルと違い戦闘機に変形し飛行出来る。
クローン間の仲間意識は結構強く、喋り方は「~だす」「~だっぺ」で、どこか田舎臭い。
クローンの感覚や思考はオリジナルと繋がっており、クローンがダメージを受ければオリジナルのスタスクも痛みを感じる。
スタスクの指示でメガトロン暗殺のために戦艦ネメシス内に潜入するが、偶然出くわしたバルクヘッドにやられる・メガトロンに隙を突かれて返り討ちに遭うなどで結局失敗。生き残った一体も反逆の意思をスタスクに知られて処刑された。なお、この一体のトランスフォーム・コグはスタスクのパーツとして再利用されている。
その他キャラクター
CV:中村秀利
トランスフォーマーの間で伝わる伝説の中に登場する神様。
創造神プライマスと対を成す破壊神であり、長きにわたってプライマスと覇権を賭け戦ってきた。最終的にプライマスが産み出した13人の初代プライムの前に敗れ、広大な宇宙に追放された。以降は行方不明となり、トランスフォーマーの間では神話上の人物とされていた。
邪悪な力が宿るダークエネルゴンはユニクロンの血液である。
実は戦いに敗れ追放された後、休眠状態のユニクロンの体に宇宙の様々な塵が集まり地球へと発展していった。つまりユニクロンは地球そのものでもあるのだ。
オプティマスは地球を守るべく、そこに住む全ての生物をユニクロンの子と言って復活を思いとどまるよう説得するも、本人は地球の事など蚊ほどにも思っていない。そこは破壊神なので仕方ないのかもしれない。
地球やサイバトロン星を含む宇宙の星々が直線上に並ぶ事でダークエネルゴンの力が活性化し、
長い眠りから復活。それに伴い地球上では天変地異が続発し、ダークエネルゴンを大量に摂取したメガトロンはユニクロンの影響に曝されていた。復活直後にはメガトロンの事を口だけ達者などと散々罵倒し、破壊神の尊大さを見せ付けた。
オプティマスは彼の体の一部が露出した地点に向かい説得を試みるが、逆にユニクロンは因縁のプライムの血を引くオプティマスを抹殺するべく自らの分身(サイズは自由に変えられる)を大量に産み出し、倒しても無限に湧いて出て来る分身による圧倒的物量でオプティマス達を追い詰めるが、オプティマスにメガトロンが一時的に力を貸した事でオートボットはグランドブリッジを使い辛くもユニクロンの知覚範囲から脱出。更にメガトロンはユニクロンと精神がリンクしていることを逆手に取り、オートボットたちをユニクロンの体内に案内する。
そして最終的にコアをオプティマスの持つマトリクスのオールスパークで撃ち抜かれ、再び活動停止に追い込まれてしまった。
ちなみに、玩具限定で巨大な顔(解説ではスペースクルーザーとなっているが)にトランスフォームする。劇場版G1での末路を思い出させるギミックである。
更にオプティマスやメガトロンを強化させるガイアアーマーにも変形。
国内版ガイアユニクロンや日本を除くアジア地域で限定発売されたオプティマスとのカップリング品の記述を統合すると、ガイアアーマーはレオプライム(アニメ未登場)が自身のエンシェントソードを用いてユニクロンの残骸から作り出した鎧であり、
着用者に絶大な力を与えると言われているが、ダークエネルゴンの闇の力に飲まれないようにする為に精神統一が必要、との事である。
ネメシスプライム
ブレークダウンの体を解析して得られた技術と、スタースクリームのトランスフォームコグ(トランスフォーマーの変形に必要な「機械の臓器」、惑星サイバトロンの技術でも複製できない)を用いてメックの手により複製された偽オプティマス。
「キメラ計画」のロボットで見た目はオプティマスにそっくりだが、目やブラスターの銃口は黄色で、本物よりも色調が暗く、所々錆びていたり塗料が剥がれているなど、TVの前の良い子達には一目で分かる特徴的差異を備えている。もちろんTVの中の人たちには全く区別が付かない。
完全自律型ではなく、メックのアジトにある操縦席からサイラスが遠隔操作する。早い話が鉄人28号。
ファウラーに夜のハイウェイでガオーしたりアメリカ軍を攻撃したり、軍にオートボットが敵に回ったと誤解させ、更にはオートボットをも撹乱し各個撃破していき追い詰めるほどの活躍を見せた。
オプティマスの声で喋る他、スピーカーを通してパイロット(サイラス)自身が喋る事もできる。
メックのアジトの屋上でのオプティマスと一騎打ちでも互角以上の戦いを繰り広げたが、
ファウラーがサイラスを操縦席から引き離した事で隙が生まれ敗北。止めを刺されたネメシスプライムは屋根を突き破り落下、サイラスはその下敷きになるという何とも悪党らしい末路を迎える。
現在は軍の倉庫で保管されているらしい。
地球人
ジャック・ダービー
CV:福山潤
高校生の少年。町を一歩出れば荒野ぐらいしかないようなネバダ州の田舎町ジャスパーに住んでいる。アーシーとビーコン兵の戦闘に巻き込まれた事からトランスフォーマーの存在を知ることとなる。最初はトランスフォーマーとの戦いへの関与に消極的だったが、やがて勇気をみせ、宇宙を守るために立ち上がる。子ども達のリーダー的立ち位置。ここぞという時の頭の回転が速く、サイラスやエアラクニッドを出し抜くなど、重要な場面で活躍している。
アーシーは母親公認のパートナー。イケメンキャラに該当しているらしく、作中で彼女らしいのが出来ており(後に別れているが)、エアラクニッドには狙われている。
ラチェット曰く、総司令官に就任する前のオプティマスにそっくりな性格との事。
更に下等な人間は眼中にすらないはずのメガトロンからも注目されている。
また、ベクターシグマからマトリクスにデータを取り込む重要な任務を引き受け見事に成し遂げ、オプティマス復活に貢献した。何気に人類初の太陽系外の惑星に降り立った人物でもある。
彼の将来が楽しみである。
ラフ・エスキベル
CV:くまいもとこ
12歳と全メインメンバー中最年少の少年。メガネをかけておりデジタル面に強い。戦艦ネメシスのコンピューターへのハッキングや捕獲したレーザービークにウィルスを仕込むなど子供とは思えないような事まで出来、腕前はサウンドウェーブクラス。オートボットのオペレーター兼サポート役としても活躍している。
バンブルビーの相棒ってことで、スパイクかサムだと思ったらチップのポジションだった。
家庭は大家族の末っ子であり、大勢の兄姉がいるせいか両親からはあまりかまってもらえなかったようで、いつまでも自分を見続けてくれるバンブルビーに対して実の家族のように感じている。
バンブルビーの電子音会話を理解し通訳出来る唯一の人類。またアイキャッチでもビーの言葉を通訳したり、バンブルビーのアームズマイクロン、ビーツーの声をラフの声優が担当していたりする。
CV:古木のぞみ
東京から留学してきた15歳の少女。ピンク色のメッシュを入れ、後ろ髪を三つ編みにしてサイドに丸く纏めた髪型が特徴的。好奇心旺盛で行動力抜群。危険な場所にもちゃっかり付いてきている。その為ミコの行動がトラブルの発端になることもしばしば。バルクヘッドのパートナーで、遺言状でギターを譲り渡そうとしたり、彼の絶体絶命の危機にも傍を離れず自分の命も顧みず助けようとしたりと、とても大切に思っている。ミコとバルクヘッドの関係が中心となっている話も多く、ピクシブでは一種のカップリング扱いとなる程である。
とても明るい性格だが、家族から離れて海外に来ている為、心の奥底では寂しがっている。
そのため、常に一緒に居てくれるバルクヘッドのことを親友だけでなく、兄や父親のようにも感じている。バルクヘッドが逆境にめげないのも、彼女の存在が大きい。
ウィリアム・ファウラー
CV:乃村健次
アメリカ政府のエージェントであり、オートボットの監視役。戦う公務員。
元アメリカ陸軍のレンジャー部隊出身。当初はオートボットに対して嫌味を言うなど辛辣な態度を取っていたが、スタースクリームに拉致されたりスカイクエイク戦での共闘をきっかけに態度を徐々に改めていき、軍上層部がオートボットを危険視した際には、全力でオプティマス達を(皮肉を交えながら)擁護し、毒エネの影響でダウンしそうなバルクヘッドを叱咤激励するなどした。
メックの兵士を素手でボコれる戦闘力を誇り、スタスクの拷問にも最後まで口を割らないガッツを持ち、生身で戦闘機を運転しヘリでドッグファイトまでやってのけるスーパーマンである。が、よく戦闘機やヘリはスキャンのカモにされて撃墜される。
なお、戦闘機の操縦には通常、強烈なGに耐えるための特殊なスーツが不可欠であるが、ファウラーの乗る機はオートボットの技術でいじられているので、スーツはビジネスマン用で問題ないことが判明した。
ジューン・ダービー
CV:生天目仁美
ジャックの母親で、職業は看護師。
登場からしばらくの間はトランスフォーマーとの関わりがなかったが、
17話でメックと結託したエアラクニッドによって誘拐されてしまう。
救助された後はアーシーを始めとしたオートボットの面々とも関わりを持つようになる。
過保護な面があるのかジャックの事をたびたび窘める場面が見られ、ガイアユニクロンが覚醒し、地球が異常気象に見舞われた時にはラフを家族の下に連れ戻す事を主張し、嵐が吹き荒れる中を車で送り届けようとした。
メガトロンの奇襲攻撃でラフが重傷を負った際にはラチェットと協力して治療に当たり、彼を回復に導いている。
リーランド“サイラス”ビショップ
CV:石塚運昇
世界各地でテロ活動を行う危険な組織・メックの指導者。白髪で顔には大きな傷跡があるガタイの良い男。高い技術力で作られた独自の兵器や装置で力による世界征服を目論んでいる。
力こそが正義であり、力を持った者が弱者を支配するのが当然であるという危険な思想を持ち、オプティマスからは「メガトロンと同じ男」と評されている。軍の特殊部隊に在籍していた頃の知識と経験を活かして迅速かつ的確な判断と行動力を発揮し、トランスフォーマーの技術力を利用しようと企む(ニコ動で英語版の映像に付けられたコメント字幕でのキャラはなんと「オネェ」、これはこれでいい味を出していたが・・・忘れてあげよう)。
ディセプティコンと度々手を組む事もあり、17話ではエアラクニッドと共謀してジューンを誘拐した。
30話では人工トランスフォーマー製作の為にバンブルビーのトランスフォームコグを奪い取るが実験に失敗。そこに現れたスタースクリームにエネルゴンの重要性を説かれ、彼と同盟を
組む事を決意するが、31話でしくじったスタースクリームのトランスフォームコグを奪う形で同盟を破棄する。
スタスクから奪い取ったコグを元手に「キメラ計画」で作られたネメシスプライムを使いアメリカ軍を混乱させるが、オートボットとファウラーの作戦により失敗。その上、オプティマスに破壊され落ちてきたネメシスプライムに押し潰され、意識不明の重体に陥ったが意外な形で復活。人類とトランスフォーマーの双方、そしてあるキャラクターのファンを敵に回す形での復活となったが、その行いの代償はメガトロンとノックアウトによって早々に払わされることとなる。
ボーゲル
CV:稲田徹
ニューヨークのマンハッタンの地下鉄で働く保線要員。
38話でディセプティコンのアイアコンの遺産強奪を阻止すべく行動を開始したジャックらが偶然出くわした。ガタイの良い見てくれとは裏腹にオカルトの話題に明るく、ミコが口にしたトランスフォーマーに関する話をすんなりと信じている。
一部始終を見てしまったボーゲルの処遇については、ファウラー捜査官が彼を宇宙通信部の名誉調査員に任命し、アーシーがこの件に関して一切口外しないと約束させる事で落ち着いた。
拠点・施設
ジャスパー
物語の開始点となるアメリカ・ネバダ州にある田舎町。町から一歩出れば荒野が広がる。
オートボット基地
人類(アメリカ合衆国)がオートボットの拠点として提供したミサイル基地。
いつも見るオペレーター室は元々弾道ミサイル発射筒の底である。
テレトラン1が設置されていない代わりにエラーだらけの(後にラフが修理)地球製コンピューターとグランドブリッジ(設置した惑星内限定のワープゲート発生装置)を備える。
戦艦ネメシス
ディセプティコンが所有する宇宙戦艦。上部に飛行甲板、船体の各所に防衛用のブラスターその他もろもろの火器、船内にグランドブリッジや医療施設を備える。
トランスフォーマーの伝統、安心と信頼のザル警備を誇る。
バルクヘッドに動力炉を壊された際に応急処置として注入されたダークエネルゴンによって自我を持ってしまい、メガトロンを初めとしたディセプティコンらに反旗を翻した事もあった。
ケイオン
惑星サイバトロンにある都市、サイバトロンの(戦争時にはディセプティコン側の)首都で
メガトロンが若い頃戦っていた闘技場の地下にはベクターシグマが眠っていた。
ギター持った女子高生とはあまり関係がない。
作風
『ビーストウォーズ』シリーズ以来のフルCGアニメシリーズであり、国内では『トランスフォーマー アニメイテッド』から一年半ぶりとなるトランスフォーマーシリーズのアニメ放送。
キャラクターデザインは『トランスフォーマー アニメイテッド』と同様カートゥーン調のややデフォルメが効いた体形だが、ディテールは細かく、オプティマスのビークルモードや、
バンブルビーの声、アーシーのビークルモード時に映し出されるライダーのホログラム、母星の末路など、実写版映画『トランスフォーマー』を意識した設定が多く使用されている。
同じく顔のデザインに関しても比較的人間に近づけたパーツ構成がなされており、特に強調された眉毛状のパーツがその表情を豊かにするのに大きく貢献している。
また、今作のトランスフォーマーは「アームズアップ」という掛け声と共に腕に内装された武器を展開する。基本的にアームズアップが出来るトランスフォーマーは全員ブラスター(銃)タイプの武器が手首から生えてくるほか、ビーコンなど一部を除き接近戦用の武器も展開する。種類はブレードやハンマー、メイス、回転ノコギリなどがある。
ただし幹部級のディセプティコンの多くはアームズアップせずに手持ちの武器やあらかじめ外装された火器を用いるなど、日本での玩具展開に合わせて新たに作られた設定の為、無理のある描写も多い。
放送形態の違いから、前作『アニメイテッド』と比べシリアスなストーリーが展開し、TFの破壊などを爆発でごまかすのではなく生々しく描くなど過激な演出も多い。
台詞の端々にジョークを挟みつつも全体的にはごくまじめに話が進んでいくあたりは、
G1を始めとする「いつもの」トランスフォーマーである。
番組後のミニコーナー『アームズマイクロン劇場』は、過激すぎて日本ではカットになったシーンの穴埋めでもある。ちなみにこのコーナーに登場するマイクロン達が本編で空気というかそもそも本編に出てこないが、これは玩具の日本独自展開である為。
TFシリーズではよくある事なので気にしてはいけない。
また、日本語版ではAパート放送開始時に「テレビを~」のいつものくだりの後に「この番組には日本では問題になるシーンがありますが、原作を尊重してそのまま放送します」のテロップが流れることがある。これはジャックがノーヘルでアーシーに乗っているシーンがあるためである。(もちろんいつもノーヘルではないし、テロップも毎週流れるわけではない。)
ノーヘルでバイクに乗り公道を走ると違反になり罰せられる、これは事故で転倒した時に死に至る危険が高まるため、搭乗者に着用が義務付けられているからである。また交通規則で義務付けられてはいないが、肌の露出した服装やノーグローブも大怪我に繋がるので避けるべきである(同様のテロップは「宙のまにまに」でも流れた)。
関連項目
トランスフォーマーアニメイテッド→トランスフォーマープライム