バイクに乗らないライダー
仮面ライダードライブ
平成ライダー16作目の『仮面ライダードライブ』は史上初の「バイクに乗らず車に乗る仮面ライダー」であり、明らかになった際は特撮ファンを中心に物議を醸した。
そして遂には公式で「このライダー、ドライバー」というキャッチコピーまで登場した。
しかし、実際のところ広義で言えば車に乗る人物を"rider"と表記しても間違いではなく(車への搭乗に"ride"を用いるのが一般的な用法でない事も確かではあるものの)メインライターの三条陸のインタビューで「ライダーとつくのに自動車に乗っている」という設定は、アメリカの特撮ドラマ「ナイトライダー」を意識して制作されたということが明かされている。
さらに劇場版で超デッドヒートドライブに変身した際には、追田警部補が乗ってきたなんの変哲もない警視庁のパトカーを拝借し、変身した状態で乗っている。
ただし、前任者のプロトゼロ(後のチェイス)が変身していた仮面ライダープロトドライブがバイク(後のライドチェイサー)に搭乗していたため、ドライブ自体は歴とした仮面ライダーである。
仮面ライダーBLACKRX
仮面ライダーBLACKRXも専用車ライドロンを持っている。
というより元々は「仮面ドライバー」という言葉自体、BLACKRXがライダー史上初の「専用の車に乗る」ということから「ライダーなのに車に乗っていいのか?」とBLACKRXの揶揄に使用されていた言葉である。
ただし、ドライブと違ってメインはバイクであり、あくまでサブマシンに留まっている。
ちなみにRX以前では玩具のみではあるものの、仮面ライダー1号が車を運転した事も。さらに彼は仕事でヘリコプターを操縦している。
仮面ライダー3号
『スーパーヒーロー大戦GP』に登場する仮面ライダー3号も、トライサイクロンという車に搭乗する。車に搭乗するという設定・演出は、放映当時テレビ放送されていたドライブに合わせたためであろう。
ちなみにかつて連載された石ノ森章太郎作の漫画版に登場する同名の仮面ライダーはダブルライダーと同じくバイクに搭乗していた。
仮面ライダー響鬼
専用車「不知火」を持つ。物語序盤はペーパードライバーで車の運転さえせず助手席に乗っているだけだったが、中盤で鍛え直したことでバイクに乗るように。その結果、専用バイクの「凱火」を持つに至った。仮面ライダー轟鬼も専用車「雷神」を所持している。
なお、劇場版では戦国時代が舞台なので馬に乗っている。尤もバイクのライダーは騎兵を意味するライダーからの流用なのでこちらは問題はない。
他に馬に乗ったライダーとしては仮面ライダー1号、仮面ライダー鎧武がいる。
仮面ライダーエグゼイド
仮面ライダーウィザード
自転車ライダーにも前例があり(専用マシンではないが)仮面ライダービーストが該当。
と言うか、英語的には自転車乗りもバイクライダーである(本来「バイク(バイシクル)」は「二輪車」という意味でしかない。日本で言う「バイク」は「オートバイク」を変に訳したものである)。
それ以外の事例
仮面ライダー電王の電車や仮面ライダーキバの動く城も含まれるだろう。
双方ともバイクを持ってはいるが、キバはともかく電王はほぼ電車の操縦機扱いである。
他にも仮面ライダーイクサの重機などもある(仮面ライダースーパー1もブルドーザーに乗ったことがある)。
純粋な乗り物以外も含むなら、契約モンスターに乗る仮面ライダー龍騎のライダー、FFRした仮面ライダーに乗る仮面ライダーディケイドなども含まれることになり、ライダーは結構色々なものに乗っている。
また、主役ライダー以外の仮面ライダーの中にはバイクに乗らない者も多数存在しており、そもそもサブライダーの大半は専用ビークルが無いことが大半だが、二号ライダーの場合は主人公と同じ(同型)バイクに乗ることもある。
一方で、仮面ライダーそのものが操縦しない輸送用の車両というのも存在する。G3を輸送するG3トレーラーや劇場版で斬月・真を後部座席に乗せたジープなどである。
実のところ、変身前では本郷猛がジープ、変身後では2号がスノーモビルに乗っているなど初代ライダーの時点で様々な乗り物に乗っている。