概要
文化功労者年金法によって定められ、終身年金が支給される。
文化勲章は戦前に定められていたが、戦後日本国憲法第14条において勲章受章者に金銭を支給することが認められていないため、年金を支給するために二段構えのシステムにしたといういきさつがある。
文化勲章との関係
文化勲章受章者は原則として、前年度までに文化功労者として顕彰を受けた者から選ばれるが、ノーベル賞受賞者の慣例として同年に文化勲章が授与された場合は、同時に文化功労者の顕彰を受ける。
またアポロ11号の宇宙飛行士には文化勲章が授与されたが、文化功労者にはなっていない。
主な選出者(記事のある人物)
- 1951年 志賀潔、志賀直哉、鈴木大拙、谷崎潤一郎、本多光太郎、牧野富太郎、湯川秀樹、横山大観
- 1952年 斎藤茂吉、永井荷風、武者小路実篤、安井曾太郎、柳田國男
- 1953年 小川未明
- 1954年 金田一京助
- 1959年 里見弴
- 1960年 岡潔、吉川英治
- 1961年 川端康成
- 1963年 小林秀雄
- 1966年 井伏鱒二
- 1969年 獅子文六、東山魁夷
- 1970年 棟方志功
- 1976年 黒澤明
- 1983年 草野心平
- 1984年 森繁久彌
- 1988年 遠藤周作
- 1989年 井深大
- 1990年 大山康晴
- 1991年 亀倉雄策、司馬遼太郎
- 1992年 川上哲治
- 1994年 市川崑
- 1997年 瀬戸内寂聴
- 1998年 森光子
- 1999年 日野原重明
- 2001年 小澤征爾、安岡章太郎
- 2002年 桂米朝
- 2003年 安藤忠雄、伊福部昭
- 2004年 井上ひさし、蜷川幸雄、山田洋次
- 2005年 長嶋茂雄
- 2006年 高倉健、中村芝翫
- 2007年 塩野七生、仲代達矢
- 2009年 草間彌生、大鵬幸喜
- 2010年 王貞治、水木しげる、山中伸弥、吉永小百合
- 2011年 大滝秀治
- 2012年 宮崎駿
- 2014年 ちばてつや、中村修二
- 2015年 川淵三郎、黒柳徹子、橋田壽賀子
- 2016年 杉良太郎
- 2017年 中村吉右衛門
- 2018年 片岡仁左衛門、高樹のぶ子
- 2019年 大林宣彦、萩尾望都、坂東玉三郎、宮本茂
- 2020年 すぎやまこういち、西川きよし
- 2021年 大島弓子、加山雄三、富野由悠季
- 2022年 加藤一二三、松任谷由実
- 2023年 北大路欣也、里中満智子