WiiU
うぃーゆー
CPU | IBM PowerPCカスタム「Espresso」 | WiiのCPUと互換性あり |
---|---|---|
GPU | AMD Radeon HDカスタム「Latte」 | eDRAM内蔵 |
RAM | 2GB(ゲーム1GB/システム1GB) | Wiiの約20倍 |
eDRAM | 32MB | グラフィック関係に使用 |
本体ストレージ | プレミアム32GB/ベーシック8GB | フラッシュメモリ/Wiiは512MB |
解像度(テレビ) | 最大1920×1080ピクセル | ゲームによって異なる |
解像度(ゲームパッド) | 854×480ピクセル | 6.2インチ |
メディア | 光ディスク(BD-ROMベース):25GB/USB記録メディア:最大2TB/SDHCメモリーカード:最大32GB | USBメディアは主にWii U側のデータ拡張に/SDHCメモリーカードはWii側のデータ拡張に使われる |
Wii Uの名称由来は誰でも分かる「We」と「You」をもじって合わせたいわゆる語呂合わせである。
Wiiが「皆が楽しめる」というコンセプトから英語のWe(私達)に由来するのに対し Wii Uという名称は、それを推し進めた「皆で楽しめると同時に個々も満足させる」というコンセプトに基づいている。
「『Wii U』は【WiiUゲームパッド】を使ったTVを使わない遊びも可能」で従来の据え置きゲーム機と少し位置付けが異なるため、任天堂は「据置機」ではなく「ホームコンソール型ハード」といった表現を使うというこだわりを発揮している。
従来のゲームハードでは実現できないスタイルのゲームをプレイする事が出来る他、据え置き型ゲーム機ならではの迫力のあるゲームを効率的な環境でプレイする事が出来る。
この2つの思想は(特に前者は)形こそ違えど次世代機のNintendo Switchにも受け継がれている。
また単なる「画面付きのコントローラー」で終わらず、加速度センサー・ジャイロセンサー・地磁気センサーなどのセンサー類を内蔵しており、Nintendo 3DSの様にゲームパッドを傾けるだけでの操作も可能となっている。
その他には赤外線通信ポートや独自のヘッドフォン端子、さらにNFCポートも搭載している。
NFCポートは早い話が「非接触ICカード用カードリーダー」で、これを利用してNFCチップの入ったフィギュア《amiibo》をゲームパッドで認識させることによりゲーム内に反映するなどの遊び方も可能としている。
また、SuicaやEdy・nanaco・WAONのようなICカードを認識出来るという特徴も持つ。よってクレジットカード以外の電子プリペイドカードなどを使ってのDLC支払い・決済などを済ませることも可能となっており、入金ハードルもより低かった。
コントローラーは純正品ではWii U Game Padのほか、WiiリモコンおよびWii PROコントローラー、Wii U PROコントローラーを使用可能。ただし、対応状況はソフトによって異なり、Wiiのソフトを使うにはWiiリモコンとセンサーバーが必要となる。一応センサーバーについてはWiiUGamePadに内蔵されているため、アップデートで対応したPadモニタープレイにおいてはセンサーバー不要でプレイ可能。勿論Padの配置位置次第ではテレビのセンサーバーの代用にもできる。
ニンテンドーゲームキューブのコントローラーは専用タップを介することで接続できるが、対応ソフトは大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii Uだけで、他のソフトでは使用できない。
Wii U Game Pad
WiiUは据置機としては初のサブモニタ付コントローラー【WiiUゲームパッド】を搭載している。
WiiU Game Padとは、大きめのサブディスプレイを搭載したコントローラー。テレビとの2画面で、あるいはそのコントローラーの画面のみでプレイすることが可能。さらに特殊チップを用いつつ、早めに表示することで本体との相互通信遅延をほぼゼロとしており、これを利用したNintendo DSとはまた異なる2画面ゲームが開発された。特にTV画面とゲームパッドの画面を重ねてプレイしたりするスタイルはWiiUゲームパッドならでは。またジャイロ機能やamiiboや一部ICカードの読み取り機能なども有しており、その大きさに見合ってかなり多機能なコントローラーである。マイク機能なども搭載されており、後期にはゲームボーイアドバンスやNintendo DSソフトのバーチャルコンソールが配信されている。
タッチパネルはDSと同じ感圧式を採用。当時携帯電話のシェアを一気に塗り替えていたスマートフォンの静電式とは異なるが、一方で筆圧を調整しやすかったことからDSと同じ感覚でプレイできた。このためDSと同様にタッチペンが内蔵される形で付属している。
ボタン数はWiiのクラシックコントローラとほぼ同様で、あとはTViiなどの機動機能がある。スティックの位置は左右上部とPSシリーズとは真逆の位置に配置されている。慣れないうちは特に右のボタンとの兼ね合いが悪かったが、ジャイロ機能を活かした俗に言うジャイロエイムの搭載されたゲームではここの扱いづらさが解消されている傾向にある。
実はWiiリモコン用のセンサーバーが内蔵されており、アップデートによりWiiUゲームパッドでのプレイも可能(画面のみ)になった際にはしばしば活用される。
その代わり500gとコントローラーとしてはかなりの重量級である。一見使いづらそうだが、本体を掴む部分に取っ手となる凸部分があり、これを掴むことで手の疲労感を大幅に軽減している。そのためSwitchの本体の持ち運びよりも持ちやすく、見た目に反して疲れにくい。ただしずっと持ち上げながら構えて振ったりするなど、パッドを持ち上げる体感系のゲームに関しては流石に重さが響きやすい。
一般的には何かと失敗の原因と取り沙汰されているものの、任天堂の技術力の粋はしっかり注ぎ込まれており、このゲームパッドならではのゲームは評価が高い。ミリオンを達成したゲームのうち2つはWiiUゲームパッドのタッチパネルを活かしたゲームであり、また、WiiUゲームパッドの特殊性から移植困難とされているNintendo Land(簡単に言えばWiiU版「はじめてのWii」)」などはWiiUのベストゲームとして推す声も多い。また、同じくゲームパッドを売りとするローンチタイトルとして登場した「ZombieU」などはゲーマーから特に注目されていたが、他に移植された際にはWiiUゲームパッドを扱った機構が廃止されたことで、むしろWiiU版よりも評価が下がってしまっている。
このようにしっかり練り込むと「慣れればゲームパッドギミック込みで面白いゲーム」は意外と多くでているのだが、ユーザーの戸惑いの声を受けてか任天堂もWiiUの展開中期にはゲームパッドの活用は控えめにし、ゲームパッド単体でもプレイできる作品を売り込む方針に変更。しかしそれによって逆にWiiUゲームパッドの価値は下がってしまい「ゲームパッドをなくしてその分安くして欲しい」という声がより強く上がるようになった。ハード後期に差し掛かると社長の岩田は方針を見直して、WiiUゲームパッドのギミックを活かしたゲームを作る方向性に転換した。以降のゲームはいくらかのヒットを叩き出しており、また、これがなければスプラトゥーンは生まれてなかったかもしれない。
簡単に言うとWii時代のPROコントローラーを完全ワイヤレスにしたもの。そのためジャイロ機能などはオミットされている。
WiiPROコントローラーと違い、WiiUに合わせてスティックが上部に移動している。ゲームによってはWiiPROコントローラーより使いづらい。
一方でスーパーファミコンとほぼ同じ配置で十字キーとABXYボタンが配置されているため、スーパーファミコンの復刻コントローラー(Wii版)がなくてもそれっぽい遊びは可能だった。
最初こそローンチから『NINJAGAIDEN』や『アサシンクリード』など任天堂ハードらしかぬコアゲーを輩出するという気合いの入ったソフトウェアラインナップを見せた。本体売上もWiiの初動とほぼ同じと、出だしは決して悪いわけではなかった。
しかし、ローンチのほとんどは後発移植であり、ハードを牽引するほどの力はどれもなかった。さらに任天堂自身も初のHDハードだったためにソフト開発が難航し、特に初期は新作ソフトが出るまで長い空白期間が生まれるなど、ソフトウェアラインナップがかなり寂しいものになってしまった。最も期待値の高かった新作「ピクミン3」の延期は致命的であった。さらにWii時代に『桃太郎電鉄』などのキラーソフトを出して間接的に売上に貢献していたハドソンが倒産した影響もあったと考えられる。
さらに初期出荷品は任天堂らしからぬ不具合発生個体が存在し、ゲームハードが起動しないという憂き目にあい、「レンガ石を買わされた」と揶揄するネットミームが一部で流行った。また、最適化不足のためか発売からしばらくは起動時間も任天堂ハードとしては最長であった。(それでもPS3や4よりは早かったが)
ゲームパッドを初めとした特殊なハード構成のために、DS時代のように任天堂が「模範」として機能をハードの売りにしていく必要があった。が、それも発売遅延から敵わず、本体の売りとなるゲームパッドの長所や魅力を伝えきれなかった。そうなるとただの難物としかならない二画面構造のゲームに飛び込もうとするサードパーティーはほとんど現れなくなり、参加していたサードパーティーも次々と撤退。
加えて社会情勢もWiiUの向かい風となった。発売された2012年11月は、3DSの電撃値下げから一年ちょっと、東日本大震災から一年半以上経った頃であった。おまけにこの発売をやや焦った背景にはWiiの売上の急激な失速から据え置きハードの市場を失いつつあり、任天堂にも焦りが見えていた時期であった。そのため計画を煮詰めることができず、ソフト不足の原因になってしまった。かつ先の通り震災の精神的爪痕がまた強い頃で、自粛ムードが続いていたというわけではないがゲームに対する世間的な意識は薄れつつ合った。さらに3DSの無茶な値下げも「どうせいずれWiiUも値下げされる」というユーザーの猜疑心を生み、買い控えが起こりやすい環境を作る結果となった。
と、立て続けに向かい風が起こっているが、そうなるのも当然で、この当時はスマートフォンのソーシャルゲームが爆発的なブームを呼んでいた。このためほとんど家庭用ゲームを駆逐していた時代でもあり、これも「据え置きハード不要論」を加速させた。実際、WiiUとは逆に成功と言われた3DSとて前世代機と比べて約8000万台もの売上差が生じており、逆ザヤに苦しむ中でその売上は微妙と言わざるを得ない状況であった。
以降も充実したとは言えず、発売したとしても相変わらずPS3(PS4)との後発マルチということも多かった。ニンテンドーダイレクトの放送時はWiiUの新作に期待するコメントこそ多く流れたものの、その期待に沿うほどのソフト供給数が提供されたとはいえなかった。
まごまごしていた結果、PS4やXboxOneなど次世代高性能ハードが登場してしまい、先行発売していたアドバンテージをすっかり失う。こうして折角奪還したゲーム機ハードのトップシェアの座をたった1代で再度ソニーへ受渡す結果となってしまった。しかも、海外の事情も含めるとXboxOneを出していたマイクロソフトにもその座を奪われ、今までにないくらいにPlayStation 4が持ちあげられる傾向があった。
ただし、日本ではPS4のローンチすらPlayStation 3が大器晩成といった具合に盛り返して全盛期を迎えていた影響で、2013年から2014年にずらされていたのでPS4の日本での初期のシェアは低かった。その後、PS4はPS3よりも高い売上を誇ることとなるが、その一因に任天堂ハードの失速が絡んでいるのは明白である。
2016年以降、任天堂は次世代機のNintendo Switchの販売に注力することになったこと、チップの生産工場が廃業したことにより、WiiU本体の生産が2016年11月11日に近日終了予定(日本国内)と記載され、2017年1月31日に日本国内でのWiiU本体が全て生産終了することとなった。スプラトゥーンのヒットにより需要は高まっていたが、先の理由や不振から既に増産はほとんど見込まれていなかった。
2012年に発売され2017年で生産終了というその寿命の短さは、任天堂のみならず昨今のハードとしても異例。
2024年7月3日、在庫部品の保管期間終了後、全て枯渇したため修理受付も終了した。
こうして全体から見るとかなり不遇の立ち位置であり、一般的には任天堂最大の失敗ハードとして語り継がれている。2021年に刊行された『世界「失敗」製品図鑑』にも記されているほどである。
前世代機であるWiiとのギャップもあり、そのため失敗した理由ばかりが取り沙汰されるWiiUであるが、ソフト1本1本の観点から見ると、同じく任天堂ハードの中では苦戦したゲームキューブとは異なり、『マリオカート8』や『スプラトゥーン』など複数の国内ミリオンタイトルを産み出している。ちなみにゲームキューブは国内では『大乱闘スマッシュブラザーズDX』1本のみである。ゲームキューブより圧倒的に販売数が少ない中でこの数字を叩き出したということは、購入者の満足度は高かったことの証左である。
これと同時に本ハードで登場したゲームはどれも高評価を受けており(特に自社開発や販売担当作品)、後に3DSやSwitchに多くが移植され、概ね大ヒットを飛ばしている。ただし移植されすぎたおかげでWiiUがオリジナルであるということが薄れるくらい売上に差が出てしまい、本ハードの存在がより失敗ハードとして揶揄される原因にもなってしまった。
そんな中でも『スプラトゥーン』は久々の任天堂新規IPであり、斬新な発想や若者向けを意識したゲームデザイン、そしてSNSを活用した宣伝方法が影響して一躍話題とななった。当時どん底の状態であったWiiUが一変して本体が一気に品薄となる程の巻き返しを見せており、WiiU本体売上334万台(国内)に対しスプラトゥーンの売上は151万本という、本体購入者の大体半分程度がソフトを買ったという驚異的な装着率を誇った。もっともそれでも先の通り増産を諦めていたため、品薄が満足に解消されることもなく、このブームを活かしきることはできなかった。
そしてWiiU向け最後の任天堂ソフト兼物理ディスクソフトとなった『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』はWiiUソフトは勿論、他機種を含めた数多のゲームソフトの中でも屈指の高評価を受け、2017年度Game of the Yearを始めとした数々の賞を受賞し、WiiUのフィナーレを飾るに相応しいソフトとなった。もっとも同作はSwitchとの縦マルチであるため、WiiUの功績というよりはSwitchの功績というイメージの方が強いだろう。実際、WiiU版の世界売上が170万本なのに対し、Switch版は3262万本となっている。『ブレスオブザワイルド』発売後はダウンロードソフトが中心となり、2018年3月まで新作ソフト発売が続いた。
なお、1番WiiUのソフト数が少なかったのは、実は日本である。日本以外の米国、欧州ではソフトの販売タイトル数が日本の2 - 3倍位多い状態を維持していた。ただし、WiiUはハードウェア単位でリージョンロックされているので、海外ソフトは海外のWiiU本体とゲームパッドで遊ぶ必要がある。海外も含めた場合、WiiU最後の作品は2020年に発売された「Shakedown:Hawaii」である。
何かとディスられがちな特殊なゲームパッド(タブコン)だが、何故かほぼ表示遅延がないという謎の異次元仕様により高精度なミラーリングが可能。かつ、その恩恵でボタンのレスポンスは明らかにSwitchのコントローラーより良好である。また、持ち運ぶことで切り替えるNintendo Switchとは汎用性において雲泥の差があるが、一方で部屋の中であれば概ね好きなタイミングでリモードのオンオフを切り替えられるのは画期的であった。
これは動画視聴などでも活用されており、現在はサービス終了したが、WiiU向けに作成された『Youtube』や『ニコニコ動画』はその操作性の高さから高い評価を受けていた。
3DSと共通する要素だが、ハード内のUIも好評であった。起動こそ遅かったものの、特にWiiUはWii以上に清涼感溢れる任天堂らしい雰囲気を醸し出しており、ユーザーの誕生日には演出が変わるなどにくい演出も存在した。アイコン数も多くファイリングもアプデで可能となっており、DLゲームのプレイのしやすさはSwitchより良好な部分も多い。ただし最大表示数は500個と少なめで、この仕様は各ソフトが単体販売されていたバーチャルコンソールとの相性が悪かった。
また交通系ICカードによる決済も可能で、クレジットカードを持っていない子供でも買い物がしやすい利点もある。親のICカードを使って買い物してしまう不届きな子供もいたようだが、そこまで問題視されるほどには出てこなかったようである。ちなみに3DSの印象が強いが、Miiverse及び交通系IC決済を先駆けて運用していたのはWiiUである。
2023年3月28日に「ニンテンドーeショップ」がサービス終了。ダウンロードソフトやDLCの新規購入が出来なくなった(任天堂のお知らせ)。
2024年4月9日に(一部を除き)オンラインサービスが終了。オンラインプレイ全般が出来なくなった(ニンテンドー3DSソフト及びWii Uソフトのオンラインプレイサービスに関する終了時期お知らせ)。
- Miiverse(ミーバース)
「Miiverse」とはゲームプレイヤー同士のコミュニケーションサービス。2012年6月4日に「Nintendo Direct Pre E3」で発表された。Wii U用ゲームは全て「Miiverse」に対応しており、ゲーム情報などをタッチ画面を利用したテキスト入力だけでなく手書き文字や表情ボタン、ゲーム中断時のスクリーンショットなどを活用し投稿出来るようになっている。
現在はPCなどの外部端末や3DSからも閲覧することが出来る。
2017年11月8日午後3時にサービス終了。なお、終了理由は明かされていない。
- 世界中の人と繋がる
Miiverseに代表されるように、WiiUではネットワークサービスが大きく強化された。任天堂ネットワークサービス、『ニンテンドーネットワーク』をインターネットへ接続することで、世界中の人とインターネットを通じて対戦などのコミュニケーションを取ったり、ソフトやDLC購入などが可能。
- ニンテンドーネットワークID
ユーザーは、ニンテンドーネットワークIDを用いて、ニンテンドーeショップ、Miiverse、ビデオチャット機能や各ソフトメーカーのネットサービスなどを一元管理することが可能。
またアカウント機能を導入し、1ハードにつき、12個までのアカウントをサポート。ユーザーごとに各ゲームソフト設定、セーブデータ等を管理できるようになっている。
Nintendo 3DS側もファームウェアVer.7.0.0-13JでニンテンドーネットワークIDに対応。Wii Uと残高共有が出来るようになる(それまでの残高は合算される)。
- ワラワラ広場
WiiUメニュー画面起動時の画面では世界中のユーザーのMiiが登場し自身が遊んでいるゲームや人気ゲームのアイコンが表示され、表示されているゲームについてのコメントを表示する。Miiverseへの投稿からランダムに選ばれたコメントが雑談のように表示され続ける。
が、Miiverseの終了とともにこのサービスも実質合わせての終了となり、現在は任天堂プリセットのMiiが表示され、WiiUの機能を解説するに留まっている。(つまり常時オフラインモード)
パッケージソフトDL購入やソフト評価、DLC購入、ゲーム動画を見ることなどが出来る。Wiiで購入したバーチャルコンソールとWiiウェアを、WiiUへ引っ越しすることも出来る。
プラットフォームが異なる3DSソフトも閲覧出来るが、購入は出来ない。
Switch版にない機能としてレビュー機能が存在し、☆5まで評価を付けられ、かつライトユーザー向けかハードユーザー向けか、あっさりめかガッツリめかというゲームの大まかなレビューができた。
- インターネットブラウザ
無料のインターネットブラウザ。ゲームを中断したままインターネットブラウザーで検索することが可能。また『任天堂らしい』少し変わった機能も搭載されている。
HTML5に対応しているので動画の再生が可能だが、AdobeFLASHには非対応。
- Nintendo TVii
テレビ番組表と連動した総合テレビ情報サービス。コントローラーでテレビを操作することも出来る。
現在はサービス終了。
- Wii U Chat(Wii Uチャット)
WiiU内蔵ソフトの1つでビデオチャトが科のy。会話をしながら絵を書くことも出来る。
現在はサービス終了。
- Nintendo×JOYSOUND WiiカラオケU
内蔵ソフトの1つで、JOYSOUNDを展開しているXINGと任天堂が共同開発したカラオケソフト。
有料のチケットを買うと期間中毎月9万曲以上が歌い放題。別売り専用マイクの他、Wii U GamePadも使用出来る。
- WiiUディスクソフト
従来通りの光学ディスクでゲームをプレイすることが出来る。ほぼ全タイトルはeショップでのダウンロードが可能。ゲームキューブ、Wiiと同じ独自規格のディスクであるがBlu-rayディスク同様青紫色レーザーで読み取りを行う。
- WiiUダウンロードソフト
『ニンテンドーeショップ』よりダウンロードすることが出来るダウンロード専用ソフト。ゲームだけでなく、ペイントツールや動画ビューワーなど多彩なソフトが提供されている。
懐かしの名作をダウンロードすることが出来る。Wii版で既に購入済の場合、様々な機能が追加されたWiiU移植版を優待価格で購入可能(詳細はリンク先参照)。現在は主流タイトルはNintendo Switchのサブスプリクションサービスにて提供されているが、WiiUバーチャルコンソールでしかでていないソフトも多い。ただしメガドライブやアーケードなど、Wii時代にあった一部のハードは完全排除された。
WiiU移植版のバーチャルコンソールに優待価格がつくことに「同じソフトなのに値段がつくのはおかしい」とツッコミが入ることが多かったが、実際は1つだけ中断セーブが作れること、ゲーム毎にキーコンフィグが出来ることなど、Wii版からの追加要素はかなり多い。特に後者は先のSwitchのサブスプリクションサービスにも搭載されていない(ゲーム機自体にキーコンフィグがあるが、全体の操作ボタンが変わってしまう)
ちなみにキーコンフィグはWiiUGamePad、WiiU PROコントローラー、WiiクラシックコントローラPRO(普通のクラコン含めWiiリモコン装着型は全てこれとして認識される)の3種類に分けて各ゲームごとに保存される。
なお、てんかん対策で全体的に画面は少し暗めに調整されている。このことから桜井政博は自身のYoutubeチャンネルでの動画映像としてWiiU版を用いようとするも、画面の暗さから映像素材元としてはほぼ除外している。
- Wiiディスクソフト(ダウンロード版)
かつてWiiで発売されていたソフトダウンロード版。
ゲーム内容はパッケージ版と同じであるが、価格は当時の半分程度。また、ほとんどのソフトはGamePadでプレイすることができるが、先の通りGamePadにリモコンが内蔵されているため、体感ゲームにも対応。
このソフトはWiiメニューを介する必要がなく、自動的にWiiモードに移りそのままゲームがスタートする。また、Wiiからの引っ越しでラインナップされたゲームと同一のセーブデータがあればそのまま使うこともできる。
注意
ゲームキューブ・Wiiから引き続き音楽CD、DVDビデオ、Blu-rayビデオ再生には非対応。
Wiiの場合、初期ロットに限り本体改造で視聴可能だが、Wii UはWiiの後期ロットと同じくハードウェア側で対策されているため不可能。
またゲームキューブの互換機能が廃止されているためゲームキューブ用ディスクは入らない(無理矢理入れると故障の恐れあり)。
- プレミアムセット(本体カラー:黒、内蔵メモリ32GB):31,500円(税込)
- ベーシックセット(本体カラー:白、内蔵メモリ8GB):26,250円(税込)
現在ベーシックセットと同梱版も含むプレミアムセットは既に生産終了している。また、後にプレミアムセットにも白カラー版が登場。その後そちらがデフォルトの黒カラーを差し置いてWiiUのメインカラーの座として君臨することとなった。
しかし売上不振のためか任天堂恒例の特殊カラーの本体は発売されず、DL版のバンドル仕様がほとんどであった。
旅館やホテル、老健・介護施設を始めとしたヘルスケア市場に特化し、オリジナルコンテンツを強化した業務用カラオケ機器。現在は生産終了。
WiiUの内蔵ソフト「Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケU」をベースとして開発されている。
後継機に「JOYSOUND FESTA 2」も登場したが、こちらはJOYPadと呼ばれる専用パッドを採用しているため、WiiUとは関係なくなった。
- Wiiで目指した「ローパワーハイパフォーマンス」設計を引継いでいる。本機ではCPUとGPUを1つの同じパッケージ基板上に搭載する「MCM(マルチチップモジュール)」技術を採用することで、消費電力を減らすのと同時にCPUとGPU間の転送速度を向上させている。
- ちなみにこの設計のお陰で熱源が一つになり、本体の排熱のしやすさに一役買っている。一方で性能面では美麗なグラフィックを実現しているが、処理能力が低く、最適化されていないマルチソフトは処理落ちしやすい。
(参照:社長が訊く『Wii U』本体編)
- 任天堂ハードとしては珍しくCERO-Z指定作がローンチの地点で2本、後に3本と合計5本も出ている。
- 海外では任天堂ハードでもそこそこ大人向けゲームが出るのであるが日本では出ても1 - 2本、ゲームボーイアドバンスやNintendo 3DSなどハードによっては1本も出ないのが普通であったため一時期話題になった。いわずもがなローンチで出るのはWiiUが初である。
- ちなみにNintendo Switchでも既に数本出ている。…というかNintendo Switchの初公開映像の時点で既に1本出ている。
- 海外では任天堂ハードでもそこそこ大人向けゲームが出るのであるが日本では出ても1 - 2本、ゲームボーイアドバンスやNintendo 3DSなどハードによっては1本も出ないのが普通であったため一時期話題になった。いわずもがなローンチで出るのはWiiUが初である。
- 同世代機の中で唯一アナログ出力端子を備えている。これについては同世代Switchでオミットされる。
- 本機のコードネームは「Project Cafe」で、上記したCPUの「Espresso」やGPUの「Latte」など部品のコードネームもコーヒー関連のものから採られている。
- 近年HDテレビ普及に合わせてアナログ入力端子を搭載したテレビが減って来ているため、Wiiのゲームを今後も遊びたいという人は買っておくことをお勧めする。
- Wii作品が必ずしもスイッチへ移植されるとは限らないため。
- GPUにeDRAMを搭載するのはXbox 360やPlayStation 2等の地点で実現しているが、それらのeDRAMはGPUのパッケージ基板の上に載せるMCM構造か、GPUダイを内包した巨大なLSIの中に搭載するものだったのに対し、Wii Uの場合はGPUダイそのものにeDRAMを詰め込むと言うかなり高度な技術が使われている。
- この構造のお陰かWii UのeDRAMは転送速度563.2GB/sという凄まじい転送帯域を実現しているデータがあるが、真相は不明。
- 当然ながら製造難易度は非常に高く、このようなチップを量産出来るのは実際にWii Uチップを製造していたルネサスエレクトロニクスの鶴岡工場だけだといわれていた。
- 因みに同工場はWii Uがリリースされて暫くした後経営危機に陥り、閉鎖寸前にまで追込まれたが、ソニーが買収したことで事なきを得ている。尚、この買収が止めとなってWiiUが販売中止になったのではないかと言う憶測がされているが、真相は不明。全てはソニーと任天堂が知っている事だろう。
- メニュー画面で無操作のまま放置していると段々BGMが大人しくなる。
- 再度操作を始めると元へ戻る。
- 韓国・台湾等のアジア地域では何故か発売されなかった。
- WiiからWii Uへのデータの引っ越しでは、『ピクミン2』までのピクミンシリーズに登場した5種類のピクミンがデータを運ぶ姿を拝むことができる。