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石動惣一

いするぎそういち

特撮ドラマ『仮面ライダービルド』の登場人物。同作の「おやっさん枠」。
目次 [非表示]

「俺、戦い終わったお前に”おかえり”って言うの好きなんだよ、なんか家族って感じがしてさ」


演:前川泰之

概要

カフェ「nascita」のマスター。石動美空の父。48歳。

雨の中、記憶喪失になって途方に暮れていた桐生戦兎を偶然見つけ、地下の秘密基地で面倒を見ている。戦兎は厚意で住まわせてもらっていると思っていたが、惣一の方はしっかり家賃を取る勘定をしていたようで、1年分の「滞納していた家賃」の請求書を突き付けて戦兎をげんなりさせている。その家賃を稼ぐ意味合いもあって、戦兎に「東都先端物質学研究所」に勤めることを勧める。

時々別のカフェへバイトに行くこともあり、本人としては自慢のコーヒーを淹れているが、そのバイト先に対抗して作ったオリジナルブレンドコーヒー『nascitaで何シタ?』は戦兎達のみならず調合した自分ですら不味いと言わしめる出来であった。またパスタが苦手、ウォシュレットも怖いという理由で使うことが出来ない、タコが嫌いなど意外と弱点が多い。


そのように「記憶喪失の男を無償で寝泊まりさせるほど俺はお人好しじゃない」とドライに語る一方、戦兎の記憶の回復を心配したり、スマッシュ出現の際には戦兎に積極的に指示を送るなど、基本的に面倒見はよい。


誰かに別れを告げたり電話を切ったりする時などは「チャオ♪」と告げるのが癖。


また、娘である美空にフルボトルを生成する不思議な力がある事、更には彼自身も第2話でタブレットをねじって棒状の物質に変化させ、孫の手代わりに使うという人間離れした描写がある事から、どうやらスマッシュを生み出す実験と無関係の人間ではない模様。


実は宇宙飛行士として火星パンドラボックスを回収するプロジェクトに参加しており、その時に彼もパンドラボックスの光の影響を受けていた。

その後の式典では、警備員に押さえつけられながらもパンドラボックスを開封し、第1話で描写されたスカイウォールの惨劇を引き起こしたことが語られた。本人曰く、何故そんなことをしたのかは自分でも分からないとの事(「一応、火星に行った影響で色々とおかしくなっていた」と語ってはいるが…)


秘密基地で発見されたパンドラパネルから、一度は彼がファウストの一員である疑いがかけられたが美空が過去にファウストに誘拐されたことがあり、彼女を救出すると同時にファウストからパンドラパネルとフルボトルを奪ったことが判明。

人の命を平気で弄ぶファウストに怒りを感じており、戦兎がファウストを倒してくれることに期待しているようだ。


第14話ではその過去の一端が語られており、スカイウォールの惨劇を引き起こした後、本人は暴れたことで病院に連れて行かれた事が判明。その際、パンドラボックスの近くで意識を失っている状態で発見された娘の美空と共に、一時期は同じ病院に入院していた事があるらしい。
















その目的

マスターク練習


「俺には壮大な計画があってね、やむを得なかったんだよ。だから見逃してくれない?」


彼の正体はファウストの幹部ブラッドスターク


記憶を取り戻した鍋島の証言からその正体が発覚し、それを確かめるべく彼がいない間に生成されたオクトパスボトルを使って変身したオクトパスライトに対応できなかった事、ブラッドスタークとの戦いが終わって間もない内に店に居なかった事で戦兎に確信を持たれる事となった。


龍我と美空が寝静まった夜中に、パンドラボックスとフルボトルを持ってどこかに出向こうとしていたマスターを引き止めた戦兎から逃走した後に、深夜の公園で息切れを起こして座り込んだ所で小見出しのセリフを言って戦兎と交戦し、オクトパスとライトのフルボトルを回収する。


その後、難波重三郎の下にパンドラボックスとフルボトルを手土産に現れ、そこで難波重三郎の目的がパンドラボックスのエネルギーを使って核兵器を超える兵器を開発する事である事を知った時は「怖いねえ」と惚けた調子で答えた。

しかし、その直後に戦兎がフルボトルを偽物にすり替えていた事を知り、「やるじゃねぇか」と不敵な笑みを浮かべてみせた。


正体が発覚してからは本格的に本性を現し、戦兎と龍我を相手にパンドラボックスと20本のフルボトルを賭けて熾烈な戦いを繰り広げる。一度は二人を倒したものの、惣一の美空の想いすらも利用した非道な計画を知った戦兎は、自分の信じた正義を守る事を決め、彼が新たに用意していた力を使用した事で追い込まれ敗北する。

想定外の事態に陥り焦ったものの、彼ならアレを完成させられると確信。いつでも取り返せるとしてパンドラボックスとフルボトルをあっさり返すと、「それより重要なのは、お前たちの成長だ」と言って、戦兎たちにナイトローグの真の正体が幻徳だと教えてから撤退した。


この話の冒頭で追いかけてくる戦兎から逃走していた際は(人目がない場所に戦兎を誘い込む為とはいえ)途中で「年だな」と疲れた様子を見せていたが、同話ラストで撤退する時は生身で高い跳躍力を見せつけており、実際は高い身体能力を持っている事がうかがえる。


第15話からは本格的にファウストに合流しており、劇中で初めて素顔で幻徳と対面している。

その一方で、ブラッドスターク時からの不審な行動は健在で、幻徳が戦兎達を罠に嵌めた際には、独断で戦兎が完成させた新システムであるスクラッシュゼリースクラッシュドライバーのデータをnascitaの地下基地から盗み出したり、戦兎の正体が葛城巧であることを幻徳に教えたりしている。これはファウストの現リーダーである幻徳ですら知らなかった事実であり、彼と葛城の間には幻徳すら知らない繋がりがあるようだ。彼が変身するスタークには人間の顔を変える能力があるため、葛城が戦兎になった過程で彼が絡んでいるのはほぼ間違いないと見て良いだろう(実際、その推測は正しかった事が第16話で判明した)。


幻徳さえ把握していない北都と太いパイプを持っていたようで、第16話以降は北都軍の協力者として戦兎たちはもちろん、幻徳とも敵対する道を選ぶ。

基本的に猿渡一海北都三羽ガラスに加勢する一方、戦兎に「お前たちの成長が目的」と語ったり、ハザードトリガーをチラつかせるなど、更に裏がある様子を見せている。

北都三羽ガラスは彼を「スタークさん」と呼び、純粋に恩義を感じている様子を見せている。惣一は多治見を含む北都の陣営と対談する際は、スタークの姿と声で赴いており、意図的かは不明だが、自分の正体が「スカイウォールの惨劇を起こした宇宙飛行士・石動惣一」という事は北都の陣営には知られていない模様。


その裏では密かに西都とも手を結んでおり、多治見首相を裏切り西都に北都を占領させる。これにより彼は三都全てで暗躍していた事が判明した。


本性

表向きは戦兎を家族の一員として迎え入れる良き人物を演じる一方、その裏では難波重工と繋がっており、ライダーシステムの完成とパンドラボックスの力を開放する為の鍵となる20本のフルボトルをそろえる為にマッチポンプを演出していた事件の黒幕である。


第16話では、桐生戦兎と彼の繋がりが明かされた。

葛城巧は何らかの理由でファウストを辞めることを決意しており、もしもそれを邪魔するのならばファウストの秘密を暴露し、葛城の持つ研究データも闇に消すつもりである事を彼に宣言する。しかし自身の計画のためにそれを良しとしない彼は、葛城巧を気絶させた後、新薬の実験のアルバイトとして呼び出していた佐藤太郎を殺害し、自身の能力で死亡した佐藤と気絶した葛城の顔をそれぞれ入れ替えた後、佐藤とは別のバイトで万丈龍我が葛城の部屋にやってくる頃を見計らって警察に通報し、龍我に葛城殺人の冤罪を着せた。

その後は佐藤の顔になった葛城をファウストに連行し、彼の体にネビュラガスを注入。そして「何も知らない一般人が記憶喪失の彼を見つけた」という状況を作り上げる為、雨の中に彼を置いた後、スタークの変身を解いてから目覚めた彼の前に姿を現した。

こうして葛城巧の記憶を消し、その顔が佐藤太郎の物へと変えられた新たな人間・桐生戦兎を創り出したのだった。

なお、この時に、彼の持つ物質を別の物質に変える能力が、フルボトルやブラッドスタークとしての能力ではなく、火星に行った際に手に入れた彼自身の特殊能力であったことと、(この能力の応用なのか)記憶を消す能力を持っていたことを幻徳に語っており、ブラッドスタークとして戦兎に会った際に、科学の未来に関して否定的な発言をしていたが、宇宙飛行士という、ある意味最も科学を追求し科学の恩恵を受ける人間が、この価値観を手にしたことは火星でこの能力と得たことが関係あるのかもしれない。


上記からも分かるように、万丈龍我葛城巧殺しの罪を被せた張本人であるが、偽装工作を施した葛城巧(佐藤太郎)殺しに関してはともかく、万丈龍我に関しては名指しで通報しており、その後のブラッドスタークとしての発言からも、ピンポイントで彼をつけ狙っている節がある。

石動惣一が何故、龍我を狙っているのかについてはこの時点では明かされていなかったが、後述する目的の項からも分かる通り、龍我と戦兎の成長こそが目的と語り、特に龍我のハザードレベルの高さには戦兎を生かしていた理由と言い切るほどに強い執着を持っていることから、それが何らかの深い関係があることは推測できる。


紗羽の調査によると、かつては気さくで正義感の強い性格だった。しかしスカイウォールの惨劇を起こして美空が入院している病院に入院させられた後、美空と共に入院していた期間は短く、惣一自身は1ヵ月もしない内に病院から脱走していた事が判明。それから7年後に突然、パンドラボックスの特別顧問に就任したらしいが、ファウストがパンドラボックスのパネルを奪った後に辞めている。

惣一はその頃には既にファウストの一員となっており、パンドラボックスのパネルを奪うと同時に、フルボトルを浄化させる為に美空を病院から連れ出していた。


活躍

本性を露わにした惣一の発言によれば、彼は彼なりの壮大な大義名分の為に動いているらしく、その目的のためなら実の娘すらも利用する。

そもそも美空の浄化能力は彼女の精神状態に左右される為、自分の力が悪用されていると知り、ボルトの浄化が不可能になった事から、自分の能力が正義の為に使われていると思わせるため、正義の味方ごっこ=マッチポンプを演じることを思いついた。


ナイトローグに襲われた美空を助けた事はあったが、美空がバングルの能力で巨大な力を発揮して倒れた事を知っても、特に気遣う素振りもなく平然と「とんでもないジョーカーが潜んでいたものだな」と鬱陶しく述べた。

美空自体は父が何か良からぬことに手を染めている事に薄々勘付いていたようで、第15話で父親が良くない事をしていると確信した時には大粒の涙を流した。葛城巧殺害事件の黒幕だった事を知った時も特に混乱はしなかった。


ただ、非情な人物である一方で、「全部が全部嘘って訳じゃない」と、戦兎たちとの決別前には彼なりに戦兎達に対して罪悪感や愛情を感じてもいたことも告白しており、戦兎に美空には手を出すなと凄まれたところ、「自分の娘にそんなことをするかよ」と否定して見せたりと、冷酷非道なだけでなく、それなりに人情味を持った人間でもある。

むしろそういった人間的な感情がありながらも平然と計画のために利用してのけ、その裏で何の罪もない人々を本人が許せないと語っていた虫けらのように殺害する姿は、ただ悪事を働くだけの人間よりもよほど恐ろしいと言える。


彼がそこまでする程のその真の目的についてはまだ明かされていないが、度々戦兎と龍我の二人の成長こそが目的と語っており、上記で書かれた幻徳の正体など重要な事を突然戦兎達に伝えたり、戦兎を鍛える為にトレーナーになる等、戦兎や万丈を成長させるきっかけを与えている。


第20話では戦兎を生かしていた理由として、龍我の事は「生まれながらにして戦う才能を持った天然物」、戦兎の事は「科学という文明の力で強くなる養殖物」と評し、この2人が切磋琢磨して強くなっていく事が自身の望みだと本人は語っている。


また、”桐生戦兎”という人間仮面ライダービルド”というヒーローを文字通り創り上げた張本人であるため、決別してなお戦兎にとっては最大の理解者であるという切っても切れない複雑な関係性を維持し続けている。


普段はブラッドスターク時のキャラよりも、nascitaのマスター時からのキャラクターの方が素らしく、地下基地で美空に今何をしているのかを問い詰められた際には、「今までバイトをしていたのは嘘で、本当はコーヒー豆を栽培していた」と茶化したり、幻徳に胸倉を掴まれた時には「俺の大事なジャケットが皺になっちゃう!」と言って慌てる様子を見せたりと、今まで通りのおとぼけキャラな所を見せている。ただし、とぼけた言動は相手を煙に巻くための一面という可能性も垣間見えている。


彼自身の戦闘能力自体は既にハザードレベルが固定されたシステムとしてのブラッドスタークを超えているらしく(実際、第13話でナイトローグと対決した際には、「成長する“ライダー”とは違い、能力上昇の余地がないため互角だ」と言うローグに対し、「能力が互角なら経験の差がものを言う」と言い放ち勝利している)、自身が認知していない形態でなければビルドのベストマッチフォームラビットタンクスパークリングフォームも圧倒している。

実際に、第29話では既にハザードレベル自体はブラッドスタークを越えたクローズチャージに対して、火星の力を使うことで戦いを優勢に進めていた。

更に第31話ではこのことが明言され、「トランスチームシステムによる姿は仮の姿」と変身後の彼の口から語られた。


正体

物語における惣一は火星でパンドラボックスを手に入れた際にかつて火星を滅ぼしたエボルトによって体を乗っ取られていた。

すべての黒幕と思われていた惣一もまた真の黒幕であるエボルトによって操られていた犠牲者に過ぎなかった。


第16話以降の行動

  • 第16話

ファウストに関する全ての事実と氷室幻徳の正体を公表しようとした氷室泰山に毒を盛る一方で、戦兎が完成させた新たなライダーシステムであるスクラッシュゼリースクラッシュドライバーを北都首相の多治見喜子に渡しており、これにより幻徳が東都の首相へと返り咲き、東都と北都の戦争が勃発する事となる。


  • 第18話

猿渡一海の口からスクラッシュドライバーとスクラッシュゼリーを渡したのが惣一である事が戦兎達に伝えられ、戦兎達はそこで初めてスクラッシュドライバーのデータが複製されて北都に流された事を知る。

そんな中、惣一の方から戦兎に電話をかけ、そこでグリスのスクラッシュドライバーを製作したのが難波重工である事、北都と東都の戦争は自分が仕掛けたゲームである事を伝える。

その一方で戦兎から何が目的だと聞かれた際には、相変わらずの飄々とした様子で「何度も言わせるな。お前達の成長だ」と言ってのけた。


  • 第19話

戦闘中だったライダーやハードスマッシュ達の前に姿を現し、(視聴者にも分かりやすいように)全員分のハザードレベルを整理。その上で多治見首相からの撤退命令を伝え、命令の遂行を渋る猿渡に対し「俺の命令は首相の命令だ」と威嚇染みた文句で言うことを聞かせた。

そして猿渡と一緒に撤退してきた北都三羽ガラスに、葛城巧が開発したという禁断のアイテム・ハザードトリガーを使って強化を施し、彼等をハザードスマッシュにパワーアップさせた。

その後は再びスタークの姿で戦兎の前に現れ、彼にもハザードトリガーをチラつかせる。

※また、同話冒頭での内海の回想にて、第12話で彼が幻徳に狙撃されて川に落下し流された後、彼を助けたのがスタークである事も判明した。


  • 第20話

冒頭で変身を解いて惣一の姿に戻り、戦兎にハザードトリガーを譲渡。ハザードトリガーを装着し続けると自我を失う危険性があるというリスクを伝え、戦兎と龍我の2人が切磋琢磨して強くなる事が自身の望みだと告げて立ち去った。

(なお、2人の成長が惣一の目的にどう関係してくるのかは話していない。)


  • 第21話

青羽を殺してしまったショックで戦意喪失し、東都と北都による代表戦を辞退した戦兎を呼び出し、彼に「お前も青羽も、ネビュラガスを投与した時点でもう人間じゃない」「お前は兵器を壊したに過ぎない」と言い放ち、誰も殺さない事を信条としていた彼に、戦争の現実を嫌というほど突きつける。その上で「戦兎が一海に勝てばいい」と打開策を告げ、彼に北都と西都のフルボトルを貸し与えてからスタークの姿に変身。東都を守るには、どんなに痛くても苦しくても自分が戦うしかないという現実を戦兎に改めて認識させた後、ハザードトリガーを使いこなせるようになるところまで戦兎のハザードレベルを上げるべく、彼に北都と西都のフルボトルを使わせ、徹底的に鍛え始める

「何をためらってる!お前には守る物があるんじゃないのか?」

「自分が信じる正義のために戦うんじゃないのか?」

「それとも全部嘘だったのか!?」


※この戦兎を鍛えるシーンだけを見ると、おやっさんが主人公を鍛える定番のシーンに見えるが、ハザードトリガーを戦兎に渡し結果的に戦兎を廃人にしたのも、青羽達を口車に乗せて倒されると死ぬハザードスマッシュにさせたのも、全ては彼の仕業である。また、戦兎に北都と西都のボトルを使わせたのも北都と西都のボトルによるベストマッチフォームの戦闘能力を把握し、今後対策を立てる目的を兼ねているなど、惣一の非常に抜け目ない性格が垣間見える。


  • 第22話

ビルドとグリスの代表戦が始まる中、スタークの姿で多治見に同伴し、首相官邸で観戦。

この時、多治見に前もって「たとえ代表戦で負けても武力で制圧すれば良い」と吹き込んでおり、それを真に受けた多治見は北都軍を東都国境付近まで移動させている。

そして代表戦でビルドがグリスに勝利した後、多治見が北都軍に攻撃を命令しようとしたところでスタークが妨害し、その直後に現れた西都のガーディアン達が多治見を拘束。この時、北都軍を東都国境付近に集中させていた事が災いし、守りが手薄になっていた北都はあっという間に西都に占領されてしまった。

結局、今回の東都と北都による戦争も、西都に北都を占領させるために惣一が仕掛けた罠に過ぎなかったのである。圧倒的に優勢で勝利まで秒読みと言っていい状況だった北都が受けるメリットの少ない代表戦を受けたのも、恐らくは惣一が唆したものと思われる。たとえ氷室首相が代表戦を提案しなかったとしても、得意の口八丁手八丁で似た状況に持っていっただろう。(「裏切ったのね!?」と激怒する多治見に対し、スターク=惣一は「勘違いするな。俺は初めからアンタの味方じゃない」と冷酷に言い捨てている。)

そしてスタークと拘束された多治見の前には、西都の仮面ライダーが姿を現したのだった。


  • 第23話

北都が西都に占領された事を知った猿渡一海が多治見首相の電話にかけたところ、スタークに扮した惣一が出た。そこで一海は、初めからスタークが西都とグルだった事を知る。


  • 第24話

代表戦で貸していたボトルを回収するべく、青羽黄羽の供養をしていた戦兎の前に現れる。当然戦兎は拒否するが、己の野心の為にライダーになった幻徳と戦兎は似ていると述べて挑発し戦いになる。

(初見だったとはいえ)前回苦戦したラビットタンクスパークリングフォームの攻撃を今回は余裕でかわし、海賊レッシャーハザードになって暴走したビルドに対してはダメージを食らいながらも、ビルドのハザードレベルが上がっていく事を喜んでいたが、途中でグリスが介入して妨害してきたため、「後はローグに任せるか」とビルドから奪った数個のボトルを持ってその場は立ち去った。

また、幻徳の回想から、彼がスタークのトレーニングで覚醒し仮面ライダーになった経緯が語られている。


  • 第25話

ローグ達を一瞬に吹き飛ばす程の力を覚醒させた美空について問いただす為に、戦兎から呼び出される。

美空のバングルは火星から持ち帰ったもので、美空の手に巻き付いて取れなくなったと語る。

上記の力を「とんでもないジョーカー」と言ったり、戦兎が指摘した通り美空を気遣う言葉が一つも出てこなかったが、本人は戦兎から美空に手をだしたら容赦しないと言われた時に「大事な娘にそんな事するかよ」と娘を狙う事を否定はしている。

最後には難波重工のスパイである難波チルドレンらによって、東都の情報は筒抜けだという事を忠告し、その場を去った。

美空が謎の力を覚醒した時に述べた「エボルト」という言葉について、彼は知らないと言っているが……。


  • 第28話

ビルドが新たに変身したタンクタンクフォームにローグが敗れ、東都と西都による代表戦は東都が勝利。

その事に動揺する御堂に対し、難波は「約束など反故にすればいい」と指示するが、首相としての立場もある御堂はそれを拒否する。しかしそこへ現れたスタークは「君は用済みという訳だ」と告げ、猛毒を打ち込み御堂を消滅させてしまう。更には自身の偽装能力で難波の顔を御堂の顔に変化させ、難波を西都首相の座に就かせてしまった。


  • 第29話

西都政府を占拠した難波重工によって西都と東都の戦争が再開される中、現時点で確保しているパネルとボトルを使ってパンドラボックスの力の一部を発現し、スカイウォールを変形させ巨大なパンドラタワーを発生させる。更にはハードガーディアンの大軍と戦っているビルド達の前に姿を現し、「地球も火星と同じ運命を辿る」という旨を告げ、グリスを攻撃して彼が所持していたボトルを奪いその場は撤退する。

その後も、スカイロード前にやって来ていた一海と龍我の前にブロス達とハードガーディアンを引き連れて再び現れ、ボトルを回収するべく戦闘を開始。自分よりハザードレベルが上である筈のクローズチャージを手元から放出した炎で圧倒するなど、相変わらず高い戦闘力を披露しており、駆けつけたビルドをも交えた乱戦を繰り広げる中、鷲尾雷が人質に取った美空に突如異変が起こる。謎の人格に操られた美空は「我が名はベルナージュ。火星の王妃」と名乗り……。


またこの回からオープニングが一新され、惣一も初期のおやっさんポジションから正体である悪役としての演出で姿を見せている。戦兎たちと一緒に飛び跳ねてるシーンは、惣一から一海と紗羽に変わっている。


  • 第30話

ベルナージュとしての美空に火星の力で変身解除に追い込まれ、本人も火星の力を使って反撃しようとするも、結果的にその攻撃は美空を庇った龍我に当たってしまい、彼のスクラッシュゼリーを破壊(とはいえ龍我が庇いに入った直後に意味深な笑みを浮かべており、最初から狙いは龍我で、美空を撃てば確実に龍我が庇うことを計算して行った可能性が高い。実際にこの時生まれたクローズの新たな力の原型を後に自身の手で完成させている)。西都首相官邸に戻って御堂に化けた難波に報告した際、内海がベルナージュを危険視する中、惣一はベルナージュの魂がそう遠くないうちに消えることを悟っており「心配はない」と涼しい顔で言ってのけた。


しかしその後、パンドラタワーでスタークに変身しようとした際、惣一は何者かの意志を拒むよう自分自身で変身を止めようとするも、スタークの声の人格に「勝手に出てくるなよ」と一蹴され、そのままスタークに変身してしまう。そしてパンドラボックスを介してパンドラタワー内の地形を操り、パンドラタワーに乗り込んで来たビルド達をボックスを介した力で圧倒していく。


  • 第31話

ローグやブロス達を退けた戦兎達をパンドラボックスのある部屋まで招き入れ、彼等に難波重工が新たに開発したという最新兵器のクローンスマッシュをけしかける。その中でスタークは自分が持つ火星の力と、パンドラボックスで部屋の地形を操る能力を利用してビルド達を圧倒して変身解除に追い込み、動けない戦兎にトドメを刺そうとする(これも龍我の感情を煽って更なる覚醒を促すための行動である。その証拠に変身が解けて動けない戦兎など一瞬で殺せるにもかかわらず、首を掴んで吊し上げるだけで後は長々と龍我を言葉で煽っている)。


しかし戦兎を死なせまいとした龍我が謎の力を覚醒させ、それを待っていたスタークがパンドラボックスのエネルギーを龍我に浴びせた結果、ドラゴンマグマフルボトルが完成。それを使って龍我が新たに変身したクローズマグマがクローンスマッシュを撃破し、その力を前に圧倒されたスタークはパンドラボックスを奪わせまいとしたが、クローズマグマがパンドラボックスに触れた瞬間、パンドラボックスを介して変化した地形に挟まれるように攻撃された。


しかしパンドラボックスを奪われたにも拘らず、スタークは「ようやく器が完成する……」とむしろ喜んでいる様子を見せており、更には「あとは究極のドライバーさえ手に入れば、全てがそろう……」とも呟いた。

これらの言葉が意味する事とは……?


  • 第32話

御堂首相(難波)の指示を受け、パンドラボックスを奪うべくローグと共に東都政府まで襲撃し、そこへ駆けつけたクローズと再び対決。通常のクローズですら高い戦闘力を発揮するようになった龍我に感心しつつも、自分が人間じゃないという事実を知った彼に「お前の力は俺と同じ、世界を滅ぼす為にある」「戦う事でしか満たされない。お前はそういう星の下で生まれた」と言い放ち、龍我を精神的に揺さぶろうとしたが、自分が人じゃない事を受け入れ、自身の力を愛と平和の為に使う覚悟を決めていた龍我はクローズマグマに変身。再びその力を前に圧倒される事となったが、「流石だな……だが、運命には逆らえない……!」と不穏な言葉を残してから撤退した。


なお、同話では御堂首相(難波)に究極のドライバーに関して言及している他、紗羽の調査によると、龍我を育てた彼の親戚が惣一と面識があった事が判明。龍我はその頃から自身の過去についての記憶が曖昧になっている事から、その時に惣一が自身の能力で龍我の記憶を消したのではないかという疑惑が生まれている。


  • 第33話

これ以降の悪行についてはエボルト仮面ライダーエボルの項目を参照。


  • 第35話

エボルトが惣一の体から出て行ってしまったため、意識不明になり倒れていたところを紗羽たちに拾われ病院へ搬送される。


  • 第41話

葛城忍のデータから、なぜベストマッチがあのように設定されたのかが明らかになった。


10年前、惣一に憑依したエボルトはパンドラボックスを開くため地球に存在するエレメントを彼の記憶から選ぼうとしていた。エボルトはまず惣一に「好きなもの」を30個挙げるよう脳に問いかけ、彼は記憶から娘の美空が好きだった動物・職業たちを挙げる。次に「その命を奪うもの」を30個惣一自身に挙げさせ、彼も最初こそ戦車やガトリングといった”らしい”ものを挙げていたが、やがて美空の大切なものを守るために関係のないもの(おそらくそれらも美空が好きだったもの)をデタラメに挙げていった。それが現在のベストマッチとなったのである。


ベストマッチとは惣一の美空への愛そのものだったのだ。


  • 最終話

戦兎達の活躍によって誕生した「スカイウォールのない新世界」では、娘と共にnacsitaを経営している姿が確認された。店に客も来ていた事からそれなりには繁盛している様子。

しかし娘共々、戦兎に関する記憶はなく(もっとも彼の場合、戦兎と直接対面した期間が皆無だったので当然なのだが)、店にやって来た彼をツナ義ーズ佐藤太郎と勘違いし、彼のファンだと称してサインを求めた。


また、惣一本人が淹れるコーヒーはエボルトと違ってちゃんと美味い事が判明した。


Vシネマでは直接登場しなかったが、彼の存在がとある悲劇の引き金となった。


余談

中の人的には演者として「石動惣一」役としてクレジットされているものの、作品の設定上「本来の石動惣一」を演じていた期間がほとんど無いと言う非常に特殊な役柄となった。


関連タグ

仮面ライダービルド 石動美空 桐生戦兎 nascita


立花藤兵衛:後述する正体発覚前の姿のモデル。第21話の戦兎との特訓は、立花とライダー達の強化特訓をパロディにしたもの。


愛染マコト・・・・・・こちらも別の生命体に憑依されており、体を乗っ取られ、利用されていた繋がり。

七嶋葵・・・・・同じく、黒幕に体を乗っ取られており、その黒幕も周囲の人物に成りすまして暗躍していたことが共通である。

葛城忍:こちらは主人公・桐生戦兎の父親。惣一と同じく火星探査に関わっていた人物だが、終盤になって驚愕の事実が発覚した。詳しくはリンク先を参照。


おやっさん

鏡灰馬石動惣一常磐順一郎

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