概要
ネタバレも含まれるため閲覧は要注意。
Beacon Academy(ビーコン・アカデミー)
人類を脅かすモンスター・グリム(Grimm)を退治するハンター(Huntsman/Huntress)を養成する学校。王国・ヴェイル(Vale)において最上級のハンター養成学校で、他国からも選りすぐりの生徒が集まる。通常は17歳からの入学だが、特例として飛び級での入学が認められる場合もある。
Team RWBY(チーム・ルビー)
ビーコン・アカデミーに在籍する新入生のハンターチーム。
チーム結成当初は各自の考え方の違いや内に秘めた隠し事が原因でトラブルが絶えなかったが、何度かの衝突や事件を経て、現在はチームワークと結束力に優れたチームに成長した。
余談だが、アカデミーは寮制のため1つの部屋で共同生活を送っているが、荷解きの際に各自が好き勝手に私物を広げたためベッド4つが部屋に入りきらず、ベッドを部屋に無理に納めた結果、安全性が非常に怪しい2段ベッドもどきが2組出来上がった。
Vol.1の終盤でダストの強盗事件に遭遇したことがきっかけで、世界の闇で蠢く陰謀を追って独自の調査活動を始め、Vol.2にて遂に実行犯のひとりであるローマンの逮捕に成功した。しかしVol.3終盤、シンダーの策略によってビーコン・アカデミーはグリム、そしてホワイト・ファングの襲撃を受け崩壊、メンバーは離れ離れになってしまう。
メンバーはそれぞれ童話の登場人物をモチーフとしている。メンバーの詳細は各記事参照。
Ruby Rose/ルビー・ローズ
CV:Lindsay Jones/早見沙織
チームRWBYのリーダー。15歳にしてビーコンへ飛び級した天才的な才能の持ち主。
楽天家でちょっとコミュ障気味だが正義感は人一倍強く、物語に出てくるようなヒーローになることを夢見ている。
Weiss Schnee/ワイス・シュニー
CV:Kara Eberle/日笠陽子
世界最大手のダスト企業「シュニー・ダスト・カンパニー」の令嬢。
自らの家柄と積み重ねてきた努力に裏打ちされた高いプライドの持ち主。同時に周囲をよく見渡し、時には自分から譲歩し歩み寄ることのできる利発さを持った少女。
Blake Belladonna/ブレイク・ベラドンナ
CV:Arryn Zech/嶋村侑
頭のリボンが特徴的な謎多き黒髪の少女。その正体は猫耳を持つ獣人種族ファウナス(Faunus)の一員であり、ファウナスの市民団体ホワイト・ファングの元メンバー。
普段は物静かで自分を出すことはほとんどないが、本当は自分の考えを中々曲げない結構な頑固者。
Yang Xiao Long/ヤン・シャオロン
CV:Barbara Dunkelman/小清水亜美
豊かな金髪が自慢のグラマラスなルビーの異母姉。
明朗快活でノリのよい性格だが、チームの仲間が悩んでいるときには傍らで寄り添い見守る、優しさと包容力を持ったチームの姉貴分。
Team JNPR(チーム・ジュニパー)
ビーコン・アカデミーに在籍する新入生のハンターチーム。チームRWBYとは入学後の実力試験で共闘し、寮の部屋も廊下を挟んで隣同士であるなど、学校生活でもチームぐるみでの付き合いが多く非常に仲がいい。物語の核心に迫るRWBYとは対照的に、ティーンエイジャーの等身大の成長物語を担当することが多い。
Vol.3終盤のビーコン・アカデミーの襲撃と崩壊、そしてピュラの死の後、残った3人は敵の手がかりを求めてヘイヴン・アカデミーに向かうルビーに同行、「Team RNJR(チーム・レンジャー)」を結成した。
RWBYの原作を担当するMontyOum氏によると、「JNPRのメンバーは、異性に変装していた時期のある人物がモチーフ」とのこと。メンバーの詳細は各記事参照。
チーム名のジュニパー(Juniper)はヒノキ科の針葉樹であるセイヨウネズのことで、ジュニパーベリー(Juniper berry)という香りや味が強い青紫の実をつけることで知られる。
Jaune Arc/ジョーン・アーク
CV:Miles Luna/下野紘
チームJNPRのリーダー。英雄を輩出してきた一族の出身。
普段は頼りないが、実戦では優れた指揮能力を見せる。
Nora Valkyrie/ノーラ・ヴァルキリー
CV:Samantha Ireland/洲崎綾
躁鬱の激しいフリーダムなパワーファイター。レンとは幼なじみ。
ノリノリで過激な言葉を言い放つ物騒な少女。
Pyrrha Nikos/ピュラ・ニコス
CV:Jen Brown/豊口めぐみ、伊藤静(Vol.3・豊口氏の産休による代役)
新入生の中でも頭一つ抜けた実力の持ち主だが、それを驕らない優等生の少女。
入学当初からジョーンのことを何かと気にかけている、彼の文字通りの女房役。
Lie Ren/ライ・レン
CV:Monty Oum(Vol.1~2)、Neath Oum(Vol.3以降)/斉藤壮馬
中国風の容姿の寡黙な青年。幼なじみのノーラに振り回される苦労人。
気配りの利いた性格だが、言うべきことは結構ハッキリ言うタイプ。
Team CRDL(チーム・カーディナル)
ビーコン・アカデミーに在籍する新入生のハンターチーム。
メンバーは高い実力を持つが、リーダーのカーディンがヴェルヴェットをいじめる様子をメンバーが一緒になって笑うなど、「ジョックとその取り巻き」としての描写が目立つ。
メンバーの名前は鳥類の名前に由来する。
Cardin Winchester/カーディン・ウィンチェスター
CV:Adam Ellis/木村昴
チームCRDL のリーダー。オレンジがかった茶髪を刈上げ、灰色の鎧を着込んだ屈強な青年。ビーコンに入学しただけあって実力こそあるが、劇中ではジョーンを執拗にいじめたり、ヴェルヴェットのウサギ耳を引っ張る嫌がらせをしたりと、典型的なジョックとして描写されている。
武器は大ぶりのメイス。柄頭の中央部にダストと思われる結晶がはめ込まれており、地面に叩きつけると火柱が上がる。
Cardinalは「ショウジョウコウカンチョウ」という真っ赤な鳥の英名。名前の由来は百年戦争でイングランドの捕虜となったジャンヌ・ダルクに対して尋問を行ったとされる、ウィンチェスターの司教であり枢機卿(Cardinal)のヘンリー・ボーフォートと思われる。
Russel Thrush/ラッセル・スラッシュ
CV:Shane Newville/宮本淳
モヒカン頭にトゲの付いた肩パッドを装着した、まるで世紀末の住人のような風貌の青年。
武器は鍔部分がシリンダー型になっている2対の曲刀。
Thrushは英語で「ツグミ」を表す。
Dove Bronzewing/ダヴ・ブロンズウィング
CV: - /あべそういち
薄い茶髪を七三分けにして、銅色の鎧を着込んだ青年。
武器は鍔部分に銃が仕込まれた両刃の剣。
Doveは英語で「ハト」を表す。
Sky Lark/スカイ・ラーク
CV: - /森田了介
濃いブルーの髪をオールバックにし、灰色の鎧を着込んだ青年。驚いた際に咄嗟にダヴを盾にして後ろに隠れるなど、チームの中では少し臆病な性格のようだ。
武器はハルバード。
Skylarkは英語で「ヒバリ」を表す。
Team CFVY(チーム・カフィー)
ビーコン・アカデミーに在籍する、ルビーたちよりも上級生の2年生チーム。
Vol.1ではヴェルヴェットのみが登場していたが、Vol.2-Chap.8でメンバー4人が揃って登場、Chap.12でグリムの群れを蹴散らす活躍を見せた。
チームメンバーの名前は菓子類に関連するものが多い。
余談だが、チーム名の読みは原語版では「カフィー」と発音され日本語表記もそれに準じているが、日本語公式ファンブックでは「コーヒー」と表記されたこともある。
Coco Adel/ココ・アデル
CV:Ashley Jenkins/伊藤静
チームCFVYのリーダーで、サングラスにベレー帽でキメた非常にファッショナブルな少女。豪快な姐御肌の持ち主で、彼女と同じサングラスとベレー帽を身に着けたファンも多い。
武器は肩紐がガンベルトになっているハンドバッグで、手持ち式ガトリングガンへの変形機能を持つ。バッグ形態のまま殴りつけるだけでも武器として十分な威力を発揮し、さらにガトリングガン形態では大型グリムをひと薙ぎで粉砕する強烈な火力を撒き散らす。
Fox Alistair/フォックス・アリステア
CV:- / -
浅黒い肌にオレンジ色の髪の青年。両目が白く、上腕にはたくさんの傷が刻まれている。
武器として前腕を覆う形で大きなブレードを装着しており、ムエタイにも似た肘打ちや膝蹴りの巧みなコンビネーションを駆使して戦う。また劇中ではレンと同じような敵を内部から破裂させる技を披露している。
Velvet Scarlatina/ヴェルヴェット・スカーラティーナ
CV:Caiti Ward/潘めぐみ
ウサギの耳を持ったファウナスの少女。
少し臆病な性格だが、実戦では持ち前の脚力と自慢の武器を活かして他のメンバーに劣らぬ戦いを見せる。
詳細は個別記事を参照。
Yatsuhashi Daichi/ヤツハシ・ダイチ
CV:Joe MacDonald/森田了介
坊主頭の大柄な青年で、Vol.2時点では全キャラクターの中でもっとも長身。Vol.2-Chap.12の戦闘ではヴェルヴェットをかばう姿が見られた。
武器は背中に背負ったシンプルなデザインの巨大な曲刀で、敵の首元を掴みぶん投げる、刀を地面に叩きつけた衝撃で敵を一掃するといった豪快な戦闘スタイルのパワーファイターである。
Beacon Academy Teachers(ビーコン・アカデミー教師陣)
Professor Ozpin/プロフェッサー・オズピン(オズピン教授)
CV:Shannon McCormick/井上和彦
ビーコン・アカデミーの校長であり肩書きは教授(professor)。シンボルマークは歯車。
銀の髪にサングラスが特徴的。ほとんどの登場シーンでヴェイルの国章が描かれたマグカップを持っている(マグカップの中身はココアらしい)。
ルビーの才能を見出して飛び級入学を許可したり、チームリーダーとしてどう振舞えばいいか悩む彼女にアドバイスを与えたりする一方で、入学式のスピーチでは新入生に辛辣な言葉を突きつけるなど、優しさと厳しさを併せ持った人物であることが伺える。
シグナル・アカデミーの教師であるルビーの叔父・クロウや、アトラス軍の将軍アイアンウッドとは旧知の間柄で、2人からは「オズ(Oz)」の愛称で呼ばれる。
持ち手がバイクのハンドルのような形状の杖を所持しており、戦闘時にはこれを剣のように振るって戦う。杖のシャフト部は伸縮式で、ハンドガードを引くとグリップ部に収納されるようになっている。
Vol.3終盤のビーコン・アカデミー襲撃時、力のすべてを手に入れ『秋の女神』となったシンダーと対決し死亡。しかしVol.4にて、ミストラルに住む農家の少年オスカーと魂が融合していたことが判明した。
Vol.5-Chap.3にて彼自身の口から語られたことによると、『オズピン』の正体は無数の人間の魂の集合体であり、肉体が死亡すると魂は他に似たような魂を持つ者に憑依し『転生』することができ、副次的な能力として『四季の女神』のように魔法を行使することができるとされている。オズピン自身はこのことについて「セイラムを止めるために神々から与えられた呪いであり恩恵」と語っている。
また劇中の台詞によると、童話『四人の女神』に登場する魔法使いや、80年前の戦争時のヴェイル国王も過去の『オズピン』自身であったことが示唆されている。
そしてVol.6でついに正体が明かされた。なんと、かつて監禁状態のセイラムを救った戦士オズマであったのだ。セイラムを救った後二人は相思相愛となるが、オズマは病没。一度は闇の弟神により復活するも輪廻転生の理に反すると光の兄神によりなかったことにされる。後にセイラムの暴走を阻止するために復活し、彼女と4人の娘(これこそが童話『四人の女神』の四姉妹)を儲けるも、レリックを使ってセイラムを裁定しようとしていたことが発覚し両者は決裂、激しい戦いの末に敗れ死亡した。それ以来彼女を止めるために何度も転生を繰り返しているという。
モチーフは『オズの魔法使い』の魔法使いオズと思われる。映画『オズ はじまりの戦い(外部リンク)』ではオズの本名は「オスカー・ゾロアスター・ファドリグ・アイザック・ノーマン・ヘンケル・エマニュエル・アンブローズ・ディグ(Oscar Zoroaster Phadrig Isaac Norman Henkel Emmannuel Ambroise Digg)」であるとされており、頭文字を取るとOZPINHEAD(オズピンヘッド)となる。ちなみにPinheadとは「針(の先ほどに小さな脳みそしかない)頭」転じて「マヌケ」を指し、また英語でHeadmasterと言えば「校長」を指す。
Glynda Goodwitch/グリンダ・グッドウィッチ
CV:Kathleen Zuelch/浅野真澄
ビーコン・アカデミーの教師で肩書きは教授(professor)。シンボルマークはティアラ(もしくは王冠)。
胸元を強調したブラウスにタイトスカート、ハイヒールのブーツを履いたスタイルの良い眼鏡美人で、ダストやオーラを巧みに使いこなす優秀なハンター。
Vol.1-Ep.1ではローマンを追うルビーの前に現れて彼女を助け、その後ローマンの援護に現れたシンダーと激しい戦いを繰り広げた。規律に厳しい厳格な性格で、ローマンたちとの戦闘後に、市街地で周りや自分自身への被害を考慮せず戦闘を行ったルビーを叱責した。
武器として馬術用の短い鞭を所持しており、ダストの力やオーラのセンブランス(固有能力)を発揮する際にはこの鞭を振るう。鞭は普段は短く縮めて右足のブーツのホルダーに装着している。
オーラのセンブランスはテレキネシス。身の回りの物体を自由自在に操作することができ、戦闘時にはその場にある物を活用して戦う。また破壊されてしまった物体を傷ひとつなく元通りにすることもでき、Vol.2-Chap.1では食堂での乱闘騒ぎによって激しく散乱したテーブルや食器、果ては壁についたヒビや汚れまでも元通りに修復してしまう凄技を見せた。Vol.4でも能力を活かしてアカデミーの復興に向け尽力している。
モチーフは『オズの魔法使い』に登場する南の善き魔女・グリンダと思われる。
Peter Port/ピーター・ポート
CV:Ryan Haywood/あべそういち
ビーコン・アカデミーの教師の一人。肩書きは教授(professor)。恰幅のいい壮年の男性教師で、立派なヒゲがトレードマーク。
グリムについての授業を担当しているが、よく講義から脱線して若い頃の武勇伝を長々と語っている。しかし教師として、ハンターとしての実力は確かで、Vol.1-Ep.10でワイスから相談を受けた際には、彼女の欠点を指摘しつつも改善のためのアドバイスを与え彼女を激励した。
校長のオズピンとは長年の付き合いで、「彼が信頼を裏切ったことは一度もない」と豪語している。
チームSTRQがアカデミーに在籍していた頃はティーチングアシスタント(TA)を勤めており、ルビーとヤンの父タイヤンとはその頃からの知り合い。
Vol.3ではウーブレック博士と共にヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの実況解説を務めた。
武器はストック(銃床)側に斧の刃が付いたブランダーバス(銃口がラッパのように広がった形状の銃)で、普段は教室の壁にかけて飾っている。
モチーフは「ピーター」という名前や、長話で自分の祖父に言及していること、かつて人狼型グリム・ベオウルフを生け捕りにしたと語っていることから、ロシアの童謡『ピーター(ペーチャ)と狼』と思われる。
Bartholomew Oobleck/バーソロミュー・ウーブレック
CV:Joel Heyman/烏丸祐一
ビーコン・アカデミーの教師の一人。肩書きは博士(Doctor)で、他の人から「教授」と呼ばれた際に訂正するのがお約束(後述のモチーフも参照)。
丸眼鏡をかけた緑髪の男性教師で、パンツからはみ出したシャツやよれよれのネクタイなど服装には無頓着。常に早口でまくし立て、高速で滑走しているように見えるほど動作が機敏。頻繁に飲み物を口にしており、彼の教壇にはたくさんのマグカップや水筒が置かれている。
劇中では歴史の授業について担当しており、過去の出来事を省みることで「人類の生存には何が必要か」を分析し、それを他者に教えていくことが自らのハンターとしての役目であると捉えている。
Vol.2にてチームRWBYと探検に出かけた際、当初はグリムとの戦いを彼女たちに任せて自身は水筒をすすり続けていたが、後半、ルビーがさらわれて以降は水筒の柄を伸ばして火炎を放つメイス状の打撃武器に変形させて戦闘に参加していた。それが武器なんかい。教授なだけあって学者然とした見た目からは想像できない身のこなしを見せ、終盤では出オチをかましたサン・ネプチューンを尻目にポートとともにグリムを撃ち殺しまくっていた。
Vol.3ではポート教授と共にヴァイタル・フェスティバル・トーナメントの実況解説を務めた。
Vol.4ではアカデミーの復興活動の合間を縫ってポート教授と共にタイヤンの元を訪れている。
モチーフはアメリカの絵本作家ドクター・スース作の絵本『Bartholomew and the Oobleck(ふしぎなウーベタベタ)』と思われる。この絵本は主人公のバーソロミュー少年が、自らの魔法で呼び寄せてしまった謎の液体・ウーベタベタによって巻き起こる騒動を解決すべくあちこちを奔走する物語である。
Oobleckは、片栗粉やコーンスターチなどのデンプンと水とを1:1の比率で溶いたスライムのようなもの(いわゆるダイラタンシー)を意味する。
Signal Academy & Team STRQ(シグナル・アカデミー&チーム・スターク)
ヴェイル西側に広がる海に浮かぶ島・パッチ(Patch)にある戦士養成学校の1つで、ビーコン入学前にルビーとヤンが学んでいた母校。ルビーたちの父親のタイヤンや叔父のクロウが教師として在籍している。学校の方針として「武器の自作」が掲げられている。
チームSTRQはクロウたちが学生時代、ビーコン・アカデミーに在籍していた際に組んでいたチームで、クロウ自身は「ビーコンの卒業生ではもっともクールなチームだった」と語っている。
Qrow Branwen/クロウ・ブランウェン
CV:Vic Mignogna/平田広明
ルビーとヤンの叔父であり、シグナル・アカデミーの教師。シンボルマークは羽根と歯車。
ルビーに大鎌の扱い方を教えた人物である。以前より登場人物の口からその名は語られていたが、Vol.3より本格的に登場した。
ビーコン・アカデミー校長のオズピンや、アトラスのアイアンウッド将軍とは交流があり、世界の不穏な動きを探るべく危険な任務にも身を投じている。レイヴンとは双子の姉弟だが、現在はお互いがお互いをあまりよく思っていない。
真っ昼間からバーで飲んだくれ、人前で平然とスキットルで飲み始めるほどのアルコール中毒者だが、戦闘では身の丈ほどもある大剣を片手で軽々と振り回すほどの達人。戦闘では髪をかきあげ オールバックにする癖がある。
姪のルビーやヤンには気安く接しており、彼女たちからも非常に慕われている。
センブランスは不幸を呼び寄せるというもので、彼の意思に関わらず常に発動している。敵に対して発動すれば相手のミスを誘えるため有利であるが、味方に対しては要らぬトラブルに巻き込んでしまうなど厄介な能力である。またセンブランスとは別に、オズピン持つ魔法によって「より多くの物事を見通し、肉体から解放され自由に行動できるよう」カラスに変身する能力が与えられている。
Vol.4では自身のセンブランスのためチームRNJRの旅には直接同行せず、道すがらグリムを撃退しつつ影から彼女たちを見守っていたが、Chap.6でティリアンを相手に苦戦しているRNJRを助けるため姿を現す。ティリアンとは互角の戦いを繰り広げるが、ルビーを助けた一瞬の隙を突かれて毒を打ち込まれ重症を負ってしまう。しかしChap.12にてミストラル守備隊にRNJR共々保護されたことで治療を受けることができ無事に回復、Vol.5からはRNJRと行動を共にしている。
武器:ハービンジャー/Harbinger(先触れ)
柄の根元に歯車が埋め込まれた大剣。収納形態では刃を短く縮め腰に下げている。刃の部分を折りたたむことで2つの銃口を持つ大口径のショットガン形態に変形し、さらには刃を大きく反らせ柄を伸ばすことで大鎌形態に変形する。大鎌形態ではルビーのクレセント・ローズと同じように銃撃の反動を活かした戦闘を行うことができる。
Branwenはウェールズ語で「祝福されし白いカラス」を意味する。
Summer Rose/サマー・ローズ
ルビーの実母でヤンの育ての母、タイヤンにとっては後妻にあたる女性。
フード付きの白いマントに身を包み、ルビーと同じ銀色の瞳を持つ。
ヤンによると、かつてヴェイル周辺で活動していたハンターで、母親としてもハンターとしても優秀な女性であり、グリムを一瞥するだけで倒すことができると伝承に伝えられる「銀の眼の戦士」だったが、ある日任務に出てそのまま帰ることがなかったという。ルビーは現在でも時々彼女の墓碑の前にやってきては近況を報告している。
Taiyang Xiao Long/タイヤン・シャオロン(イラスト左の男性)
CV:Burnie Burns/堀内賢雄
ルビーとヤンの実父でシグナル・アカデミーの教師。クロウやレイヴンからは「タイ(Tai)」の愛称で呼ばれている。ヤンは彼から近接格闘術を教わった。
やや心配性で過保護だが、娘たちの無事と成長を一心に願う良き父親である。
Taiyangは中国語で「太陽」を表す。
Raven Branwen/レイヴン・ブランウェン
CV:Anna Hullum/林原めぐみ
ヤンの実母で、タイヤンにとっては前妻にあたる女性。クロウとは双子の姉弟だが、現在はお互いがお互いをあまりよく思っていない。
ヤンを出産した直後にタイヤンたちの前から姿を消し行方知れずになっていたが、Vol.2-Chap.11のヤンとネオの戦闘に突然割って入り、気絶し追い詰められていたヤンの窮地を救った。
普段は仮面を被っているが、その下の素顔はヤンに瓜二つ。その正体は自らの出身でもあり、ミストラルの国中に悪名轟く盗賊一族を率いるリーダーで、当代の『春の女神(Spring Maiden)』をも仲間にしているとされる。レイヴンとクロウがビーコン・アカデミーに入学したのも、当初は自分たち盗賊の脅威となりうるハンターを殺すための術を学ぶためであった。
セイラムとは敵対しているが、オズピンのことも自身やチームSTRQの高い能力に目をつけ重責を背負わせたとして信用していない。Vol.5-Chap.9にて隠れ家に乗り込んできたシンダーに『春の女神』の引き渡しを求められた際、クロウの抹殺と自分たちの安全を条件に、レリック入手への協力を承諾した。しかしシンダー、ひいてはセイラムの目的が達成された後は自分たちも抹殺の対象になると見越しており、生き延びるために土壇場でのレリック強奪を画策している。
実は本来の「春の女神」。先代はとても戦闘に向かない臆病な性格であり、宿命に耐えられずセイラムの影に怯えていただけであったため、セイラムに力を奪われるくらいならと苦渋の決断で彼女を殺害し力を継承した。、後にレリックを巡ってシンダーと闘い勝利し、レリックを手に入れるも、ヤンから自身も本当は宿命から逃げたかった事を看破され、代わりに宿命を引き継ぐと諭されヤンにレリックを託した。
武器として鞘がシリンダー状になった刀を所持しており、シリンダー内には色とりどりの沢山の刃が収納されているようにも見える。
センブランスは特定の人物に通じる「扉(portal)」を作り出す能力で、虚空に刀を振り下ろすことでワームホールを作り出し、自在にテレポートすることができる。現時点ではワームホールの通じる相手はタイヤン、ヤン、クロウの3人が判明している。またクロウと同じくオズピンによってカラスに変身する能力が与えられている。
Ravenは英語で「ワタリガラス」を表す。
Haven Academy(ヘイヴン・アカデミー)
レムナントに存在する4王国のひとつミストラル(Mistral)にあるハンター養成学校。制服は黒を基調としている。
Team SSSN(チーム・サン)
ファウナスの青年サン・ウーコンが率いる4人の青年で構成されたチーム。
イケメン揃いのため他校の生徒からの人気も高く、メンバーそれぞれに固定ファンまでついているが、カッコつけようとしても中々キマらない 残念なイケメン集団。
Vol.4ではビーコン・アカデミーの崩壊後、サンはチームRWBYから姿を消したブレイクを心配し彼女の船旅の後を追ったが、水が苦手で船に乗れないネプチューンはスカーレットやセージと共に一足先に飛行船でミストラルへ帰っていった。
Sun Wukong/サン・ウーコン
CV:Michael Jones/前野智昭
チームSSSNのリーダー。猿の尻尾を持つファウナスの青年。
お調子者だが面倒見がよくサッパリした性格。
詳細は個別記事参照。
Scarlet David/スカーレット・デイヴィッド
CV:Gavin Free/クレジット表記なし
左側頭を刈り上げ、前髪を大きく垂らした赤髪が特徴的な青年。普段は真っ赤なコートを羽織っているが、戦闘中に脱ぎ捨てることも多い。
武器はカットラスとフリントロック・ピストルに似た形状の短銃。短銃はトリガーガード部分をフック付きロープとして撃ち出すことができる。
Sage Ayana/セージ・アヤナ
CV:Josh Ornelas/木島隆一
褐色の肌をした緑髪の青年。胸に翼の、首元にローマ数字のタトゥーを掘り込んでいるのが特徴。
武器は背中に背負った大剣で、柄の部分に首元のタトゥーと同じようなローマ数字の装飾が施されている。
Neptune Vasilias/ネプチューン・ヴァシリアス
CV:Kerry Shawcross/中島ヨシキ
ゴーグルがトレードマークの青髪の青年。シンボルマークはトライデント。
サンからは「my old friend(俺の昔からのダチ)」と紹介されており、付き合いは長いらしい。
お調子者のサンと比べて比較的常識人だが、RWBYとの初対面時ワイスに挨拶と一緒に甘い言葉を投げかける、トーナメントでチームNDGOの少女4人と対戦した際に「腰から上ならおさわりOK」と言いながら微笑を浮かべるなど、少々プレイボーイな所がある。
その一方でダンスが踊れないことを思い悩み、名前に反して水を怖がるなど情けない一面も……。
武器は収納形態から銃と青龍偃月刀のような柄の長い大刀に変形し、大刀形態からはさらにトライデントに変形する。銃形態では銃身に電磁エフェクトが発生し、光の粒子状の弾丸が発射される。大刀形態でも刃の部分にエフェクトが発生している描写がある。収納形態では背中のアタッチメントに装着している。
Vasiliasはギリシャ語の「Basileus」の変形で、「王」や「皇帝」を意味する。
Team ABRN(チーム・オーバーン)
へイヴン・アカデミーに在籍するハンターチーム。
ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントにおいてチームRWBYと対戦することになった。
Vol.3終盤、ビーコンアカデミー襲撃の際に再登場し、チームJNPRらと共に敵と交戦する。
Arslan Altan/アルスラーン・アルタン
CV:- /内藤有海
チームABRNのリーダー。獅子の鬣を想わせるプラチナブロンドの少女。
体術に秀で、格闘戦でヤンと拮抗するほどの実力者。
武器は刃部分が分離可能な短剣。刃は持ち手と包帯状のロープで接続されており、周囲のモノに刃を突き刺してウインチのように使うことができるほか、ロープを相手の足に絡めて転倒を狙うなどの搦め手にも応用できる。
Arslanはトルコ語で「獅子」を表す。Altanはトルコ語で「暁」を表し、また同じ綴りでモンゴル語で「黄金」を表す。
Bolin Hori/ボリン・オーリ
CV:- /森田了介
民族衣装風の服に身を包んだ黒髪の青年。武器は両端に小さな鎌が仕込まれた長棒。
Horiはバスク語で「黄色」を意味する。
Reese Chloris/リース・クロリス
CV:- /森千早都
紫色のパーカーを着込んだストリート系ファッションの少女。チークの黒いメイクが特徴的。
武器はエッジ部分にブレードの付いたホバーボードで、スケートボードのトリック(技)のような動きで相手を攻撃し、盾として利用することもできる。また2つに分割することでリボルバー型のビームガンに変形し、ダストを付加することでその力を利用することもできる。
Nadir Shiko/ナディール・シコ
CV:- /竹内栄治
ピンク色の髪に褐色肌の青年。
トーナメントではワイスに足元を凍らされ身動きが取れなくなるなど、チームで唯一活躍する場面が無かったちょっと不憫な青年。
武器は刀に変形する機能を持ったライフル。
Haven Academy Teachers(ヘイヴン・アカデミー教師陣)
Leonardo Lionheart/レオナルド・ライオンハート
※エンドクレジットではフルネームが「Leo Lionheart」と表記されている。またワーナー公式によるVol.4の日本語吹替え版では名字が「レオンハルト」と訳されている。
CV:Daman Mills
ヘイヴン・アカデミーの校長で肩書きは教授(professor)。ライオンの尻尾を持つファウナスの男性。クロウやアイアンウッドからは「レオ(Leo)」の愛称で呼ばれている。
ヘイヴン・アカデミーの設立にはオズピンが深く関わっており、彼から贈られたティーセットを愛用している。オズピンからは信頼を寄せられているものの、ビーコン・アカデミー襲撃以前より何らかの事情で音信不通になっていた。
しかしてその実態はセイラムへの恐怖に屈して彼女に対する内通者となっており、行方不明の『春の女神』や障害となりうるミストラル国内のハンターたちを始末するための情報の提供、またシンダーたちをビーコン・アカデミーに送り込むための手引きなどを行っていた。
内通者になったことについて、セイラムや彼女の仲間からは「賢明な判断」と称されているが、自身は己の行いについて罪の意識を感じており苦悩しており、後に全てが露見した後は逃走を試みるも、セイラムに見つかり用済みと始末されてしまった。
武器は左腕に装着した小型の盾。円盤と十字架を組み合わせた形状をしており、円盤の表面にはダストの装飾が施されている。円盤を回転させてダストの装飾を十字架の穴に合わせることで、対応するダストの力を発射することができる(このとき中央の玉飾りが対応するダストの色に変化する)。複数のダストを組み合わせた攻撃も可能。普段は円盤が扇状に折り畳まれ十字架の裏に収納されている。余談だが、ファンには「これとかあれとかそれとかに似てる」と言われている。
Lionheartは「勇敢な心」を表す英語の慣用句で、特に12世紀のイングランド王リチャード1世の異名「獅子心王」として有名である。モチーフはその名前やVol.5でのセイラムからの「問いかけ」などから、『オズの魔法使い』に登場する臆病なライオンと思われる。
Shade Academy(シェイド・アカデミー)
レムナントに存在する4王国のひとつヴァキュオ(Vacuo)にあるハンター養成学校。ラフな服装を好む国民性のためか4王国のアカデミーで唯一制服が存在せず、生徒たちは普段から私服で過ごしている。
Team BRNZ(チーム・ブロンズ)
シェイド・アカデミーに在籍するハンターチーム。
スナイパーの援護の下で他3名が接近戦を行う戦法を得意とする。
ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントにおけるチームJNPRの対戦相手。
フォーメーション名で揉め始めたチームJNPRに無視された上、最終的に四人まとめてノーラにマンヒルドで場外にかっ飛ばされて敗退した。
Brawnz Ni/ブロンズ・ニー
CV:Blaine Gibson/木島隆一
チームBRNZのリーダー。左側に垂らした髪の毛が特徴的な青年。
武器はベアクローの付いたブレーサー(手甲)で、手甲の表面部分にもナイフ状のブレードが取り付けられている。
Roy Stallion/ロイ・スタリオン
CV:- /宮本淳
後ろ髪がドレッドヘアーになっている青年。
武器はバズソー(回転式の丸ノコ)が付いたガントレットで、バズソーの刃はフリスビーのように飛ばすことができる。
Nolan Porfirio/ノーラン・ポーフィリオ
CV:Aaron Marquis/クレジット表記なし
胸元のサングラスとダメージジーンズがトレードマークの青年。
武器は電撃を発するスタンロッド。劇中ではこの武器で一度レンをノックアウトするが、その後のノーラとの戦闘では彼女のセンブランスによって電撃を吸収され、強化状態の彼女に股間を強打されてしまった。
May Zedong/メイ・ツィートン
CV:- /クレジット表記なし
ニット帽で左目を隠した少女。戦闘時には狙撃による援護を担当する。
武器はスナイパーライフルで、ストック(銃床)に斧が収納されている。これを木などに引っかけることで、より高い位置の狙撃ポイントまで登ることができる。
Team NDGO(チーム・インディゴ)
シェイド・アカデミーに在籍するハンターチーム。トーナメントではチームSSSNと対戦した。
このチームはRooster Teeth製作の実写作品『LAZER TEAM』の製作資金のクラウドファンディングに出資したファンによって考案されたチームで、チーム名もクラウドファンディングサイト「Indiegogo(インディーゴーゴー)」のもじりになっている。
Nebula Violette/ネビュラ・ヴィオレッテ
CV:Kate Warner/クレジット表記なし
チームNDGOのリーダー。藍色の髪の少女。
武器は剣に変形する機能を持ったクロスボウ。
Dew Gayl/デュー・ゲイル
CV:Kim Newman/森千早都
ブロンドの少女。
武器は穂先が錨のような形状をした槍。劇中では槍で周囲の空気をかき混ぜ、竜巻を発生させる技を見せた。
Gwen Darcy/グウェン・ダーシー
CV:- /藤村鼓乃美
黒髪の少女。
武器はスカートの裏に大量に隠し持った投げナイフで、踊るような動きでナイフを投擲して相手を攻撃する。
Octavia Ember/オクタヴィア・エンバー
CV:- / -
赤髪の少女。
武器はフランベルジュで、刀身を振り下ろすと炎の衝撃波を発生させることができる。この衝撃波で敵を攻撃したり、地面に向かって衝撃波を放つことで煙霧を起こし目くらましに利用したりしている。
Atlas / Atlas Academy(アトラス / アトラス・アカデミー)
レムナントに存在する4王国のひとつであり、同国が擁するハンター養成学校。アカデミーの制服は白を基調としている。
元々アトラス・アカデミーはマントル(Mantle)という王国のハンター養成学校であったが、アカデミーの規模拡大に伴い軍の施設や研究所、住宅地などが周囲に建設され、アカデミー周辺の地域一帯が巨大な都市に発展、首都機能も移転され王国としてのアトラスが誕生したという経緯がある。そのため現在のアトラスは政府、アカデミー、そして軍が一体化した組織になっている。
Penny’s team(仮)
不思議ちゃん少女のペニーが所属するチーム。
本編にはヴァイタル・フェスティバル・トーナメントのダブルス戦に出場した2名のみが登場しており、残りのメンバーや正式なチーム名などは現時点では不明だが、ペニーとシエルの頭文字を合わせるとPCになる。
Penny Polendina/ペニー・ポレンディーナ
CV:Taylor Pelto/潘めぐみ
ヴァイタル・フェスティバル・トーナメントに参加するためヴェイルにやって来た少女。
市街で偶然チームRWBYを出会い、ルビーとはお互いに親友になった。
詳細は個別記事参照。
Ciel Soleil/シエル・ソレイユ
CV:Yssa Badiola/内藤有海
ペニーのチームメイトの褐色肌の少女。空色のベレー帽を被り、額にはビンディーのような丸い装飾を付けている。
几帳面かつ非常に時間に厳格な性格で、左腕の腕時計で厳密に時間を計りながら、ペニーに行動の催促を促す場面がたびたび見られる。ただしペニーの『秘密』については知らされていないらしい。
また初対面のルビーのパーソナリティを完璧に記憶していた。
トーナメントのダブルス戦ではペニー1人で相手を圧倒していたため、シエル自身の武器や戦闘スタイルなどは現時点では不明。
Cielはフランス語で「空」や「天国」を表し、Soleilは同じくフランス語で「太陽」を表す。
Team FNKI(チーム・ファンキー)
アトラス・アカデミーに在籍するハンターチーム。トーナメントのダブルス戦におけるチームRWBYの対戦相手。
メンバーのモチーフはインターネットカルチャーが由来になっている。
Vol.3終盤、ビーコンアカデミー襲撃の際にフリント、ネオンが駆けつけ、チームJNPRらと共に敵と交戦する。
Flynt Coal/フリント・コール
CV:Flynt Flossy/櫻井トオル
チームFNKIのリーダー。サングラスにソフト帽のジャズ奏者のような格好の青年。締めずに首にかけた水色のネクタイが特徴的。
父親の経営していた小さなダストショップをシュニー・ダスト・カンパニーによって潰されてしまった過去を持つ。そのためか対戦中にワイスに辛辣な言葉を投げる場面もあったが、対戦終了後はワイスの実力を認め素直な賞賛を送った。
武器はトランペット。バルブにダストが封入されており、後方には銃のようなグリップとトリガーが設けられている。吹き鳴らすと人一人を軽々吹き飛ばす音の衝撃波を発生し、これで敵を攻撃するほか、チームメンバーのスピードの加速にも利用できる。
センブランスは自身の動きをトレースする分身を3体作り出す能力だが、ブレイクのものとは違ってかく乱ではなく攻撃力の増強に用いられる。分身はネクタイと帽子のベルトの色がそれぞれ異なり、動きは本体に対して若干のディレイ(遅れ)が生じる。必殺技は四人同時に極彩色の音色を吹き鳴らす「キラー・カルテット(Killer Quartet)」。
モチーフはRooster Teethのゲーム攻略コミュニティ『Achievement Hunter』のMinecraft実況動画(外部リンク)内で生み出されたキャラクター『Flynt Coal(外部リンク)』と思われる。なおRooster Teethの2Dアニメ作品『X-Ray and Vav』にも同名のキャラクターが登場する。余談だが、彼を演じる声優の名前もFlyntである。
名前のFlyntは英語で「火打石」を表す単語Flintのもじりで、Coalは英語で「石炭」を表す。どちらも実況動画でプレイされていたMinecraftに登場する素材の名前である。
Neon Katt/ネオン・カット
CV:Meg Turney/藤村鼓乃美
猫のファウナスの少女で、自身の髪と同色のサーモンピンクの尻尾を持つ。パステル調のポップ系ファッションに身を包み、ローラーブレードを履いている。
ノリが軽いお調子者だが、上がり症なのかローラースケートで走っている間はずっと「外さない、外さない」と自分に言い聞かせ続けていた。劇中の様子からすると、自分のペースに乗ることで高いパフォーマンスを発揮することができる一方、ペースを逃してしまうと十分な能力を発揮できなくなってしまうようだ。
武器はヌンチャク。スティック部分を折るとサイリウムのように発光し、打撃時に発光色に対応したダストの力を利用することができる。劇中では青白く発光する氷のダストを使用した。ヌンチャクや体術にローラーブレードの滑走を組み合わせたヒット・アンド・アウェイが彼女の戦闘スタイルで、滑走中は彼女の後方に虹色の軌跡が発生する特徴がある。
ダメージや怒りを攻撃力に変換できるヤンに対して「挑発を続けながらの連打」という命知らずな戦法をとっていたことが災いし、最終的にオーラを発揮して暴れはじめたヤンの攻撃の余波で自分のペースを失い、転んだ拍子にステージ上の間欠泉に打ち上げられたところを炸裂弾で撃たれ、花火のように爆発してKO。
モチーフは名前や虹色の軌跡といった特徴から、体がポップタルトの猫がVOCALOID楽曲「Nyanyanyanyanyanyanya!」(厳密にはUTAUによるカバー)に乗せて星空を走る動画『Nyan Cat(外部リンク)』と思われる。
Kattはスウェーデン語で「猫」を意味する。
Atlesian Military(アトラス軍)
アトラスが誇る強大な軍事力を有する軍隊。
James Ironwood/ジェイムズ・アイアンウッド
CV:Jason Rose/てらそままさき
アトラス軍の将軍(General)であり、アトラス・アカデミーの校長。やや白髪混じりの黒髪にがっしりとした大柄な体格の男性。右半身の大部分が機械化されており、右手の動きが少々ぎこちなく普段は右手のみ手袋をはめている。
オズピンやグリンダ、クロウとは旧知の仲。クロウからは「ジミー(Jimmy)」の愛称で呼ばれている。Vol.4では右腕を失ったヤンのために最新の戦闘用義手をプレゼントした。
Vol.2でヴァイタル・フェスティバルの開催に伴い、アトラス・アカデミーの生徒と共にヴェイルを訪れた。オズピン曰く生徒だけでなく校長までもやってくるのは珍しいというが、これはクロウのメッセージを受けて未知の敵に備えるべく軍の兵力を動員したため。
実直で正義感の強い人物だが、有事の際は早期の解決を図ろうとするあまり、持ち前の軍事力による殲滅戦を取ろうとする傾向があり、状況の全容解明を優先し慎重策を取るオズピンとはたびたび衝突することがある。
シュニー・ダスト・カンパニー現社長のジャック・シュニーとも長年の付き合いであるが、Vol.4では4王国間の緊張が高まっていることを受けて鎖国政策とダスト輸出規制を進めるアイアンウッドと会社の利益を追求するジャックとの間で軋轢が生じている。
武器はリボルバータイプの拳銃。トリガーが2つ設けられているなど、全体の形状は映画『ブレードランナー』に登場するデッカードブラスターに類似している。また右手だけで敵の攻撃を受け止め、相手を掴んで軽々と振り回すなど、機械化された右半身を活かした近接格闘も得意とする。
モチーフはIronwoodという名前や機械の体などから、『オズの魔法使い』に登場するブリキの木こりではないかとファンから推察されている。
Ironwoodとは鉄のように硬い木材のことで、物によっては香木としても利用される。
Winter Schnee/ウィンター・シュニー
CV:Elizabeth Maxwell/川澄綾子
シュニー家の長女でワイスの姉。またアトラス軍の特殊部隊に所属するアイアンウッドの忠実な部下。シュニー家の第一子だが軍属のためか家督相続権は放棄しているらしい。
冷然な雰囲気をまとった長身の美女で、Vol.3ではヴェイル市街警備のための追加部隊の監督として、ヴァイタル・フェスティバルに湧くビーコン・アカデミーを訪れた。
妹のワイスには公私を分別して厳しく接しているものの、一方で学校生活について成績ではなく交友関係や趣味について心配するなど、彼女なりに妹のことを思いやっており、ワイスにとっても敬愛する姉である。
クロウとは以前からの知り合いのようだが、彼に対しては憮然とした態度で接しており快く思っていない。また劇中ではクロウにアトラスの軍備を愚弄された際に思わず剣を抜いてしまうなど、見かけによらず激情家。
武器は細身のサーベル。内部に一回り小型のサーベルが収納されており、スイッチひとつで二刀流にチェンジする。また垂直の柱を一気に駆けのぼるなど身体能力も非常に高い。センブランスはワイスと同じ魔法陣生成だが、ワイスが未だ使いこなせないでいる「召喚」を会得しており、ウィンターは青白く発光するグリムを作り出し使役することができる(召喚能力についてウィンター自身は「過去に自分を追い詰めた強敵を思い出し、自分の味方であるとイメージする」と語っている)。
Schnee Dust Company(シュニー・ダスト・カンパニー)
ワイスの実家である世界最大手のダスト企業。
Jacques Schnee/ジャック・シュニー
CV:Jason Douglas/志賀麻登佳
シュニー・ダスト・カンパニーの現社長であり、ワイス・ウィンター・ウィットリーの父親。元々はシュニー家の人間ではなく、前社長ニコラス・シュニーの娘と結婚した婿養子で、旧姓は「ジュレー(Gelè)」。
彼自身は会社と国のために身を捧げて社会に貢献しているという姿勢を見せているが、あらゆる手段による競争相手の蹴落としや所有するダスト鉱山の労働環境でイザコザなど、その強引な経営手腕を問題視する声も少なくない。世界観解説動画『World of Remnant』ではクロウによって「狡猾なビジネスマンであり、彼が気にするのは他人ではなく自分の成功だけ」と評されている。
ワイスとの関係はあまり良くなく、自分との会話に応じようとしないワイスと無理やり会話しようと、彼女のクレジットカードを停止してしまったこともある(同様の出来事はウィンターの軍への入隊時にもあったらしい)。一方でVol.3終盤のビーコン・アカデミー襲撃時にはワイスを連れ戻しに自らヴェイルに赴いている。
ビーコン・アカデミー崩壊後はアイアンウッドからダストの輸出を一時的に禁止され、自分たちは皆味方でありビーコン崩壊の犠牲者であると示すために慈善コンサートの開催を決定。ビーコン崩壊の現場で戦った当事者であるワイスに歌姫になるよう提案する。だがコンサート後のパーティーで来賓の失言がきっかけでワイスが激昂、彼女のセンブランスが暴走して召喚されたグリムが来賓を襲おうとした事件が発生。結果シュニーの名に泥を塗ったとしてワイスと決定的に決裂し、彼女の家督継承権を剥奪、邸宅に軟禁してしまう。
モチーフはイングランドの伝承に登場する霜の妖精『ジャックフロスト』。
名前のJacquesはヤコブに由来するフランス語の人名で「人を出し抜く者」を意味し、旧姓のGelèはフランス語で「霜」を意味する。
Whitley Schnee/ウィットリー・シュニー
CV:Howard Wang/井上麻里奈
ワイスの弟でシュニー家の末子。
姉2人とは異なり父ジャックに対して従順で、父親の書斎には彼1人だけ写った写真が飾られているなど彼からの寵愛を受けている。
2人の姉との仲はあまり良いとは言えず、特に長姉のウィンターに対しては苦手意識を抱いているが、ビーコン・アカデミー崩壊後ワイスが実家に戻ってからは、機嫌の悪い父と話さなくてはならないワイスを案じたり、ウィンターの強い意志は否定できないとある程度は認めるそぶりを見せたりするなど、ワイスから見ても以前と変わったと称されていた。
だが内心では父親に反抗的な態度を取るワイスを愚かだと感じており、彼女の家督相続権の剥奪と自身がシュニー家の後継者になることを望んでいる。慈善コンサート後のパーティーでの事件によりワイスの継承権が剥奪された結果、彼の望み通り父からの後継者の指名を受けることとなった。
Whitleyは「白い草原」を表すアングロサクソン系の人名。
Klein Sieben/クライン・ジーベン
CV:J.Mishael Tatum/魚建
シュニー家に仕える執事。非常に小柄で、決して身長が高いとは言えないワイスよりもさらに背が低い。
家族との仲が決して良いとはいえないワイスを気遣い親身になってくれる人物。
彼のセンブランスによるものか、瞳の色がコロコロと変化し、その度に口調も変わる能力を持つ。
名前のKleinはドイツ語で「小さい」を、Siebenは同じくドイツ語で「数字の7」を表すことから、モチーフは『白雪姫』の七人の小人と思われる。これを踏まえて瞳の色と口調、そして人格は全部で7種類あるのではないかとファンからは考察されている。
Nicholas Schnee/ニコラス・シュニー
シュニー・ダスト・カンパニーの創設者でワイスの祖父。本編には登場せずワイスの台詞や『World of Remnant』などで言及されている。『World of Remnant』ではクロウが「ニック(Nick)」の愛称で呼んでいる。
大戦後のマントルの生まれで元兵士のダスト鉱夫の父親を持つ。当時のマントルは大戦終了後の産業革命とそれに伴うダストの枯渇が危惧されており、危機感を持ったニコラスは、昼は戦闘訓練校で訓練し、夜は父親と共にマントルの痩せ枯れたダスト鉱山で働き、残りの時間は猛勉強することで知識と技能を身につけ、父親の死後相続した遺産を元手に雇えるだけの人員と共に新たなダスト鉱山を開拓し、シュニー・ダスト・カンパニーを創設した。
シュニー・ダスト・カンパニーのダストは高品質かつ低価格で高い評価を受け、危険を顧みず自ら率先して活動したニコラスを人々が評価したことでシュニー・ダスト・カンパニーはレムナント全体に事業を展開していった。
しかし彼が家庭を持ち、また数年間のダスト鉱山での活動の悪影響によって体に限界が来たことによってニコラスは引退し、社長の座は彼の婿養子であるジャックに引き継がれた。
Menagerie(メナジェリー)
人権が認められたファウナスが人間から送られた土地に作り上げた居留地。
住民の多くは差別・迫害から逃れてきたファウナスのため、外部の出来事と関わりを持ちたがらない気風ができていた。
しかしVol.5にてベラドンナ邸がホワイトファングの襲撃を受け、危機が間近に迫っていることを実感した住民たちはブレイクの呼びかけに応じ『真のホワイトファング』とでも言うべき義勇軍を結成する。
Ghira Belladonna/ギラ・ベラドンナ
CV:Kent Williams/木村雅史
ブレイクの父。ホワイト・ファングの創設者であり、現在のメナジェリーの指導者。
豊かな髭を蓄えた巨漢のファウナスだが、見た目とは裏腹に温厚な性格で娘のブレイクを溺愛している。彼が組織を去る際に考えの違いから喧嘩別れになってしまい、それ以来会うのを気まずく思っていたブレイクのことも優しく迎え入れた。一方でブレイクに好意を抱くサンのことは、娘にまとわりつく男として良い印象は持っていない。
現在のホワイト・ファングの暴挙についてはある程度は認識しているものの、ビーコン・アカデミー襲撃時のホワイト・ファングの犯行の詳細はブレイクに知らされるまで知らなかった。
手に鉤爪を持ち、パワーと機動力を併せ持つ屈強な体での格闘を得意とする。
名前のGhiraはヒンディー語で「囲まれている(surrounded)」を表す。
Kali Belladonna/カーリー・ベラドンナ
CV:Tara Platt/豊口めぐみ
ブレイクの母。娘によく似た猫耳を持つファウナス。
まだ平和的な市民団体だった頃のホワイト・ファングのメンバーで、現在は夫ギラと共に組織を去りメナジェリーで暮らしている。
夫と同様に娘のブレイクを非常に溺愛している。またサンについては夫とは異なり中々悪くないと評している。
名前のKaliはサンスクリット語で「(複数形の)黒」を表すほか、ヒンドゥー教の女神の名前を指す。
Antagonists(悪役)
レムナントの世界に破壊と混乱をもたらす悪役たち。
Cinder's Faction(シンダーとその協力者たち)
ある計画成就のためヴェイルの影で暗躍する謎多き美女シンダー・フォールと、彼女に協力する者たち。
Cinder Fall/シンダー・フォール
CV:Jessica Nigri/甲斐田裕子
破壊と強大な力の獲得を求める、深紅のドレスを身にまとった謎の女性。
詳細は個別記事を参照。
Roman Torchwick/ローマン・トーチウィック
CV:Gray G.Haddock/三木眞一郎
シンダーの協力者である指名手配中の犯罪者。
詳細は個別記事を参照。
Mercury Black/マーキュリー・ブラック
CV:J.J. Castillo(Vol.2)、Yuri Lowenthal(Vol.3以降)/緑川光
Vol.1-Ep.16のエピローグで初登場したシンダーの仲間の1人で、灰色の髪の青年。シンボルマークは羽根の生えた靴。愛称は「Merc(マーク)」。
軽薄な性格で、ボスであるシンダーに対しても軽い口調で話すが、目的遂行のためには殺人も厭わない残忍な一面も持っている。エメラルドとはお互いに冗談を言い合うほど親しいが、逆にローマンのことは与えられた任務も満足にこなせない奴と小馬鹿にしている。
Vol.2ではシンダーらと共にヘイヴン・アカデミーの生徒に身分を偽装してビーコン・アカデミーに潜入した。お世辞にも社交的とは言えず、エメラルドには対外的にコミュ障扱いされている。
武器は踵から弾丸を発射することができるブーツ。弾倉やアンクルガードの形状がヤンのエンバー・セリカと酷似しているが……?
発射される弾丸は風のダストを用いた空気弾で、発射の反動を利用することで高速移動やハイジャンプを行うことができる。マーキュリーは何らかの方法で発射した空気弾の軌道を制御することができ、劇中ではブレイクダンスのエアートラックスの動きで無数の空気弾の渦を作り出し、それを相手に一気にぶつけ攻撃する技を披露している。
またビーコンの授業で練習試合に参加した際には、仕込み銃を使用せずに足技だけでピュラと拮抗するほどの実力を見せた。
Emerald Sustrai/エメラルド・サストライ
CV:Katie Newville/井上麻里奈
Vol.1-Ep.16のエピローグで初登場したシンダーの仲間の1人で、緑色の髪をした褐色肌の少女。シンボルマークは宝石。愛称は「Em(エメ)」。
手癖が悪く、登場時にはたびたびスリを行っている。シンダーに心酔しており、彼女が姿を現した際には真っ先にハグしようと近づいていくほど。一方でローマンのことはマーキュリーと同様に小馬鹿にしている。Vol.2ではシンダーらと共に身分を偽装しビーコン・アカデミーに潜入している。表向きにはRWBYの面々と親しく付き合っているが、内心では彼女たちの騒々しい振る舞いに苛立ち嫌悪している。
Vol.4ではマーキュリー共々初めてセイラムの居城を訪れたようだが、椅子に座らずシンダーの背後に控えるなど、立場は低いようだ。エメラルド当人もセイラムではなくシンダーのために戦っていることを明言している。
武器は2丁のリボルバーで、銃身下部に折りたたまれた曲刃を展開することでシックル(小型の鎌)に変形するほか、銃身から先を分離して鎖鎌としても使用できる。
センブランスは相手に幻覚を見せること。1人なら余裕だが、2人以上は負担が大きく頭痛が発生する。範囲が狭い代わりに精度は高い。本編ではこれによって幾つもの悲劇を引き起こした。
Sustraiはバスク語で「盗賊(thief)」を意味する。
Neopolitan(Neo)/ニオポリタン(ネオ)
CV:- /(藤村鼓乃美)
Vol.2から登場したローマンの右腕として活躍する少女。ローマンからは「ネオ(Neo)」の愛称で呼ばれている。背が非常に低く、身長比較では主要キャラ中一番小さい。
White Fang(ホワイト・ファング)
人間からの差別に対してテロ紛いの抗議活動を行うファウナスの過激派組織。
現在はヴェイル支部リーダーのアダムが独自の思惑の元でセイラムやシンダーたちと協力関係を築いており、戦闘員の提供などを行っている。
Adam Taurus/アダム・トーラス
CV:Garrett Hunter/中村悠一
『Black』トレイラーにて初登場した剣士。黒のスーツを着込んだ赤髪の男性で、目元を覆うグリムの顔を模した仮面が特徴。シンボルマークは萎びた枯れかけの薔薇。
ブレイクの元相棒で、彼女に戦闘技術を授けた師匠とも言える人物。
トレイラーではブレイクと共にシュニー・ダスト・カンパニーの列車を襲撃、列車に爆弾を仕掛けようとするなど、目的のためには手段を選ばない面が目立つ。ホワイト・ファングのヴェイル支部リーダーの立場にあり、下級の戦闘員を指して「自分の命令ならば聞く」とも言っている。
人間に対する深い敵意、そしてブレイクに対する愛憎混じりあった苛烈な執着を持ち、ビーコン・アカデミー襲撃時ブレイクと再会した際には、差別者たちへの復讐と共に彼女の愛する存在をすべて破壊すると宣言した。
その過激で暴力的な姿勢は組織内でも危険視されているが、一方で人間への敵対心が強い構成員からはカリスマ的な支持を得ている。Vol.5-Chap.2にて最高指導者シエナ・カーンに対して「人間よりも優れた種族であるファウナスがレムナントの支配者に相応しい」という思想を掲げ、あくまで人間とファウナスの平等を目標とするシエナを糾弾した。そして自身の賛同者と共にシエナを暗殺、組織を掌握し新たな最高指導者となった。
剣術、特に居合の達人である。また敵の攻撃を刀で吸収し、自身の攻撃力を増強するセンブランスを持つ。その威力は大型ロボットを一撃で消滅させ、オーラのバリアが消滅していないはずのヤンの腕を切り落とすほどに強力(本作の登場人物はオーラで体を守りながら戦っており、オーラが尽きるまでは肉体が直接損傷を受けることはない。つまりアダムは一撃でヤンのオーラを枯渇させたということになる)。センブランスの発動時には髪や服の文様、刀身が赤く発光するという特徴がある。
武器:ウィルト・アンド・ブラッシュ/Wilt and Blush(萎びと赤らみ)
赤い刀身が特徴的な直刃の日本刀『Wilt(ウィルト)』と、ライフルへの変形機能を持つ鞘『Blush(ブラッシュ)』で構成される。抜刀状態では刀とライフルとして使えるほか、納刀状態で引き金を引くことで刀身を打ち出し高速の抜刀を可能とする。
モチーフは『美女と野獣』の野獣と思われる。余談だが、ディズニー版『美女と野獣』の野獣の本名は一部のメディアで「Adam」と表記されていたことがある。
Corsac Albain/コサック・アルベイン
CV:Derek Mears/白熊寛嗣
メナジェリーのホワイト・ファング代表を務めるファウナスの兄弟。狐の尻尾を持つ。
Fennic Albain/フェネック・アルベイン
CV:Mike Mcfarland/矢野智也
メナジェリーのホワイト・ファング代表を務めるファウナスの兄弟。狐の耳を持つ。
共に白いローブに動物の頭を象った赤いフードを被った僧侶のような格好で、グリムの顔を模した仮面は付けていない(ブレイクの母カーリー曰く、メナジェリーのホワイト・ファングは仮面を付けないらしい)。
ホワイト・ファングの前リーダーでメナジェリーの現在の指導者であるブレイクの父ギラとの会談のため彼の家を訪ねてきたが、偶然帰省していたブレイクにヴェイルでのホワイト・ファングの凶状を糾弾され、ヴェイルでの出来事はアダムの独断であり組織の総意ではないと無関係を装うものの、不信感を抱いたギラによって門前払いされてしまった。しかし実際はアダムの賛同者で、前述の出来事のアダムへの報告を帰り際に企んだ。Vol.5では新たな最高指導者となったアダムの命により、ベラドンナ夫妻を暗殺すべく暗躍する。過激派ではあるが思慮深い性格のため、アダムの方針には賛同しつつも彼のリーダーシップには若干の疑問を呈していた。
武器は短剣で、切断よりも刺突に向いた円錐螺旋型の刃など スティレットに類似した形状をしている。普段は刃を短く縮め鍔部分を折り畳んだ状態で携行している。刃に封入された炎および風のダストの力を先端から噴射することができ、兄弟2人で合わせて攻撃することで強力な炎の嵐となる。
CorsacとFennicはそれぞれ狐の仲間「コサックギツネ(Corsac Fox)」と「フェネックギツネ(Fennic Fox)」を表す。
Ilia Amitola/イリア・アミトラ
CV:Cherami Leigh Kuehn/伊瀬茉莉也
ホワイト・ファングの構成員の少女で、ブレイクとは旧知の仲。
カメレオンのファウナスで、顔や手足の所々に点在する斑点や、先端がカメレオンの尾のように丸くカールしたポニーテールが特徴。ホワイト・ファングの特徴である仮面は他の構成員とは形状が異なり2本の角がある。
カメレオンのように自身の肌や髪の毛の色を自在に変化させることができ、体の色は任意で変えられるほか、感情の変化に連動して変わることもある。一方で体の色を変えられること以外はファウナスとしての動物的な特徴に乏しく、一見すると普通の人間にしか見えない。
出身はマントル。ダスト鉱山で共働きをしていた両親の「娘には良い暮らしをさせたい」という希望により人間だと偽ってアトラスの学校に通い、級友がファウナスを差別していても怪しまれないようそれに同調していた。しかし鉱山の爆発事故に両親が巻き込まれて死亡し、それをニュースで知った際に悲しみで思わず体の色が変わってしまったことで正体がバレてしまう。周囲から恐怖の目で見られた彼女は“口封じ”を行い、その後ホワイト・ファングに合流した。
現在はメナジェリーにてアルベイン兄弟の部下として活動している。Vol.4ではベラドンナ邸の監視の任務に就いていた所をブレイクとサンに発見され、サンに一撃を与えて気絶させるものの自身のスクロールを奪われ、ブレイクにメナジェリーに戻ってくるべきではなかったと言い残し去っていった。
武器は伸縮式の鞭で、グリップ部には内蔵銃を備える。先端部は金属パイプを切断できるほど鋭く、また対象に突き刺して電撃を与えることもできる。普段は先端部を縮めグリップ部に収納して携帯している。
Amitolaはネイティブアメリカンの言葉で「虹」を表す。
Yuma/ユーマ
CV:Nick Landis
イリアの仲間の1人。背中に翼を持つコウモリのファウナスの男性。
武器やダストなどに頼らず身一つで飛行することができ、急降下からの不意打ちを得意とする。
名前の由来はヒナコウモリの一種「Yuma myotis」と思われる。
Trifa/トリファ
CV:Emily Fajardo
手のひらからクモの糸が発射でき、これを用いて敵を拘束することができる。
武器は両刃のナイフ。
名前の由来はクモの一種「シマニワオニグモ(Argiope trifasciata)」と思われる。
Sienna Khan/シエナ・カーン
CV:Monica Jean Rial
ホワイト・ファングの現在の最高指導者(high leader)である虎のファウナスの女性。Vol.4時点では登場人物たちの会話で言及されるのみで本人は登場せず、Vol.5より本格的に登場した。
裏側に虎耳状斑のある虎の耳と全身に入れた虎の縞模様を模したタトゥーが特徴。
本編時点より5年前にブレイクの父ギラに代わって組織のリーダーに就任し、平和的な市民団体だったホワイト・ファングを過激派組織にした張本人だが、当人の最終目標はあくまで人間とファウナスの平等であり、武力行使は畏怖の感情による尊重を得るための手段であると認識している。
モチーフはその名前や身体的特徴から『ジャングル・ブック』に登場する虎シア・カーンではないかとファンから推察されている。
名前のSiennaは天然の土を原料とした顔料「シェンナ」を表す。生の黄褐色のものはローシェンナ(raw sienna)と呼ばれ、焼きを入れた赤褐色のものはバーントシェンナ(burnt sienna)と呼ばれる。Khanは主にアジア圏における権力者の称号と、それに由来する人名を表す。
Junior's Club(ジュニアのクラブ)
裏社会の情報に詳しい男性ジュニアが経営するクラブ。積極的に悪事を働くわけではないが、金と引き換えに他の悪党に手下を貸し出すこともある。
Hei Xiong(Junior)/ヘイ・ション(ジュニア)(イラスト中央のおっさん)
CV:Jack Pattillo/宮本克哉
『Yellow』トレイラーで初登場したクラブの経営者で、「ジュニア(Junior)」の通り名を持つ。
人探しで訪れたヤンに股間を掴まれ、その仲直りのキス……の寸前で顔面をぶん殴られて吹っ飛ばされ、その後はバットとバズーカを合わせたような武器で反撃するも、攻防の最中にヤンの髪を引き抜いてしまったことで彼女の逆鱗に触れ、クラブの外まで殴り飛ばされてしまったかわいそうなおっさん。
黒いスーツに赤いサングラス姿の部下(Henchmen)を多数引き連れており、そのうちの何人かを金と引き換えにローマンに貸し出したこともある。
本編でも登場し、今度はローマンの情報を求めて悠々と入店してきたヤンを自ら出迎えており、無用のトラブルは避けるタイプであることが窺える。
日本の漫画版では姉の非礼を謝ろうとするルビーに対し、「先につっかかったのはこっちだから気にすんな」と伝えるなど、本編よりも心の広い人物として描かれている。もっとも「せめて一杯くらい何か注文しろ」とは要求した。
モチーフは『三匹のくま』に登場する、寝床やカボチャのスープをゴルディロックスに取られてしまった熊の子供と思われる(通り名のJuniorとファミリーネームのXiongを合わせて訳すと「熊の子供」になる)。
名前のHeiは中国語で「黒」を、Xiongは中国語で「熊」を表す。
Melanie Malachite/メラニー・マラカイト
CV:Maggie Tominey/洲崎綾(ミリシャと1人2役)
ジュニアの護衛の1人でドレスは白。羽根のアクセサリーはミリシャとお揃い。
ヒールに刃のついた白いブーツを履き、フェイントを織り交ぜた巧みな脚技とステップでミリシャと連携を取って戦う。
名前のMelanieはギリシャ語で「闇黒色」を意味し、またファミリーネームのMalachiteは孔雀石とも呼ばれる緑色の宝石を指す。
Miltiades Malachite/ミルティアデス・マラカイト
CV:Maggie Tominey/洲崎綾(メラニーと1人2役)
ジュニアの護衛の1人でドレスは赤い新聞柄。愛称は「ミリシャ(Miltia)」。
両手甲に赤い爪を装備し、さながら熟練のダンスペアのような見事なコンビネーションでメラニーと共に戦う。
名前のMiltiadesはギリシャ語で「赤土色」を意味する。
メラニーとミリシャのモチーフは現時点では不明(一部のファンはグリム童話の一遍『雪白と薔薇紅(Schneeweißchen und Rosenrot)』ではないかと推察している)。
余談だが、Monty氏によるとマラカイト姉妹のキャラクターデザインはそれぞれワイスとルビーの初期稿の流用である。
Salem's Clan(セイラムとその配下)
シンダーに力を授け、指示を与えていたすべての黒幕セイラム。そして彼女に仕えし配下たち
Salem/セイラム
CV:Jen Taylor/井上喜久子
Vol.3最終話で初登場した異形の女性。
黒い血管のような文様が走った真っ白な肌に同じく真っ白の髪、黒い強膜に赤く輝く虹彩、そして額には黒い宝石のような装飾を持ち、一見して常人とは一線を画した存在であることを窺わせる。また身につけている黒いコートの背中には、赤い目のような文様が描かれている。
レイヴンが彼女こそが「グリムの主人」であると語る通り、グリムを意のままに使役することができる。また人心掌握術にも優れ、時には母親のように優しく接し、時には冷たく突き放し、相手によって態度を変えて接することで、相手を効率的に動かすことに長けている。
オズピンに対する深い憎しみを持ち、彼と敵対していることを仄めかしてる。Vol.4ではオズピンがシンダーの手により死亡したという報を聞くも完全には信じておらず、オズピンが所有していたと思しき『レリック(Relics)』の行方を探している。
Vol.6でその過去が明かされた。かつては父親に軟禁されていたが、オズマという名の戦士に救い出され、二人は相思相愛の中となるも、オズマは病気で亡くなってしまい、闇の弟神を騙して一度は彼を復活させたものの、光の兄神に発覚し、輪廻転生の理に逆らった罪として生と死の重要性を学ぶため不老不死にされてしまった。だがそれを神の傲慢だと逆恨みしした彼女は権力者たちを唆し、兄弟神に戦いを挑むが帰り討ちに合い、味方は全滅させられてしまう。そして全てに絶望した彼女はグリムを生み出す沼に身を投げ、今の姿に変貌し、自ら神となって人類を導く事を決意する。
その後、転生したオズマと再開し、彼と二人で神になろうと人類を導き大国を築き、4人の娘をもうけたが、オズマが実は光の神からの依頼でレリックを用いて裁決しようとしている事を知り決裂、激しい戦いの末にオズマを討ち倒し、以後は神を召喚し討ち果たすためにレリックの捜索を開始した。
黒い結晶と赤紫の瘴気のような煙が漂う不毛の大地に居を構えている。彼方に月が見えることからレムナントのどこかであると思われるが、彼女がどこに居るのかは闇に包まれている。
彼女の声優のJen Taylor氏(日本語吹替え版は井上喜久子氏)はVol.1冒頭やVol.3最終回のナレーションも務めており、これらのナレーションがセイラムの口から語られたものであったことを示唆している。
Salemはヘブライ語で「完全」や「平和」を意味する「シャローム(shalom)」が由来である。またアメリカ・マサチューセッツ州には魔女裁判で有名な同名の都市セイラム(Salem)が存在する。余談だが、都市のセイラムはクトゥルフ神話作品群に登場する都市アーカム(Arkham)のモデルとなった都市である。
Arthur Watts/アーサー・ワッツ
CV:Christopher Sabat/大川透
セイラムの配下の1人。現在はシンダーに代わり、ミストラルの協力者であるヘイヴン・アカデミー校長ライオンハートとの交渉に当たっている。
口髭を蓄えた紳士然とした男性。元はアトラスの博士で、現在でもセイラムからは「ドクター(Doctor)」の肩書きで呼ばれている。
一見すると物腰の柔らかな人物に見えるが、その実「失敗」を何よりも嫌い、想定外の事象により重傷を負って帰還したシンダーに対して辛辣な言葉を投げつけるなど、かなり慇懃無礼な人物。
Hazel Rainart/ヘイゼル・レイナート
CV:William Orendorff/大塚明夫
セイラムの配下の1人。ホワイト・ファングとの交渉の任に就いている。
鍛え上げられた頑強な体と低く響く声が特徴的な大男で、口数は少なく、ワッツやティリアンに比べて落ち着いた印象を見せる。
オスカーを少々強引な方法で助けたり、アダムがシエナ・カーンを殺害した際には「誰もこの場で死ぬ必要はなかった」と苦言を呈したりするなど、根っからの悪人ではない。
一方でハンターを目指していた妹・グレッチェンが訓練中に事故死したことが原因で、校長のオズピンに対して激しい憎悪を向けており、オズピンの協力者や自分の邪魔をする者は、相手が女子供であろうと容赦しない。またVol.5-Chap.11のシンダーの台詞で、セイラムの障害となりうるハンターをティリアンと共に殺害していたことを伺わせている。
素手でノーラのハンマーを受け止めるほどの怪力の持ち主だが、過去に『World of Remnant』で言及されていた「ダストを身体に直接融合させる使用法」によって更に自身の身体能力を大幅に強化し、融合させたダストの属性に応じた攻撃を行うことができる。
センブランスは痛覚の遮断で、これにより驚異的なタフネスを発揮するほか、限界を超えたダストの融合を可能としている。
モチーフは自身と妹の名前から童話『ヘンゼルとグレーテル』と思われる。
Hazelは英語で落葉樹の一種の「榛(ハシバミ)」を意味する。ハシバミはヨーロッパ種のセイヨウハシバミの実がヘーゼルナッツとしてよく知られており、また実の色から転じて緑みがかった茶色をHazel(榛色)と表現する。
Tyrian Callows/ティリアン・キャロウズ
CV:Josh Grelle/塩屋翼
セイラムの配下の1人。『春の女神(Spring Maiden)』を狩る任務に就いていたが、セイラムの命によりルビーの捜索及び捕獲の任へと変更した。
胸部に大きな傷跡を持ち、赤みがかった茶髪を弁髪に結い上げた目付きの悪い男。実はサソリのファウナスで、長く強靭な尻尾を腰のベルトに隠し持っている。
口元には常に笑みを浮かべ、時折狂ったように笑い叫び、そして殺しに喜びを見出す狂気的な人物。セイラムに対しては強い崇敬の念を見せ、「女神」や「女王」と呼び慕っている。
武器は両腕に装備したガントレットで、折りたたみ式のハサミ型ブレード(刃自体は外周側にある)を備えるほか、2連装の小型銃を内蔵している。尻尾を含めた全身を駆使した変幻自在でアクロバティックな体術を得意とし、チームRNJRの4人同時に戦いながらも圧倒、熟練のハンターであるクロウとも互角の戦いを繰り広げるほどの強者である。また尻尾の先には強力な毒針を持ち、毒の使用時には瞳の色が金から紫に変わる。
Tyrianは現在のレバノンに存在した古代フェニキアの都市「ティルス(Tyrus)」を表し、転じてティルスで多く生産されていた、貝から抽出される赤みがかった紫「貝紫色」を英語で「Tyrian purple(ティリアン・パープル)」と呼ぶ。
The Four Maidens(『四人の女神』)
童話『四人の女神』に登場する偉大なる力を授かった4姉妹と、その力を現代に受け継ぐ女神たち。
Winter/ウィンター
Spring/スプリング
Summer/サマー
Fall/フォール
童話『四人の女神』に登場する4姉妹。
旅の途中に孤独で冷淡な老魔法使いに出会い、献身的な優しさでもって彼に生きる活力を取り戻させたことから、そのお礼として老魔法使いから彼の魔法と自然界の力を授かった。
その正体はオズピンとセイラムの娘。
Amber/アンバー
CV:Laura Bailey/川澄綾子
4姉妹が授かった偉大なる力のひとつを現代に受け継ぐ、当代の『秋の女神(Fall Maiden)』。馬に乗って世界各地を旅する途中、シンダーたちの策に嵌まり『秋の女神』の力の半分を奪われてしまう。
クロウの救出によって力をすべて奪われなかったものの、昏睡状態に陥りビーコン・アカデミー地下の生命維持装置の中で生きながらえていた。後のビーコン・アカデミー襲撃時にオズピンの判断で残りの力をピュラに移植しようとしたが、作業中にシンダーの奇襲により胸に矢を受け、残りの力を奪われ殺されてしまった。
Vernal/ヴァーナル
CV:Amber Lee Connors
レイヴン率いる盗賊一族の一員で、当代の『春の女神(Spring Maiden)』と目される女性。劇中で彼女が姿を現すと下っ端のメンバーが姿勢を正していることから、集団内で高い地位を得ていることを伺わせる。
ヘイヴン・アカデミー校長のライオンハートによると、『春の女神』は10年以上前に力を継承し、当初はその責務に対して覚悟を決めていたが、次第に重責に耐えきれなくなり何もかもを投げ捨てて失踪、行方不明になっていた。
落雷や強風など自然界の力を操る女神の力を自在に行使できると思しき描写があり、ライオンハートの推測では失踪してから今現在までの間に腕を磨き、女神としてより強力になっているだろうとされる。
しかし実は春の女神ではなく、本物の春の女神に年齢とセンブランスが似ていると理由で選ばれた影武者ということが判明。最後はシンダーに襲われ致命傷を負うも、最後の力でシンダーに一瞬の隙を与えてレイヴンの勝利に貢献し亡くなった。
Vernalは「春の(ような)~」や「若々しい」を意味する英語の形容詞。
Other Characters(その他)
Tukson/タクソン
CV:Adam Ellis/三宅健太
ヴェイル市街で書店『Tukson's Book Trade』を営むファウナスの男性。
ホワイト・ファングの元構成員で、組織から離反しヴァキュオへ逃亡しようとしていたが、居場所を嗅ぎつけたマーキュリーとエメラルドによって始末されてしまった。
戦闘時には手の爪を伸ばして攻撃しており、マーキュリーとエメラルドには「プーマ(ピューマ)の獣人だったのでは?」と冗談交じりに推察されている。
余談だが、キャラクターデザインが某アメコミヒーローに似ている。
Zwei/ツヴァイ
ルビーとヤンのペットの黒いコーギー。普段は2人の父タイヤンが世話をしているが、Vol.2で彼が1週間家を留守にすることになった際に、ルビーたちの下へ大量の餌缶と共にメール便で送られてきた。
登場するやいなやワイスを瞬く間に虜にし、ブレイクに避けられても近寄っていくなど非常に人懐っこい。戦闘要員としても優秀で、オーラをまとった強烈な体当たりを繰り出す。
Vol.3でもビーコン・アカデミーの寮で過ごしていたが、ビーコン陥落後のVol.4では再び実家でタイヤンと共に暮らしている。
名前の由来はアニメ『カウボーイビバップ』に登場するコーギー「アイン」と思われる(ドイツ語でアイン(ein)は「1」を、ツヴァイ(zwei)は「2」を表す)。
Li Ren/リー・レン
CV:Kaiji Tang/上田燿司
レンの父親。
ミストラルにあるクロユリ(Kuroyuri)という村で家族と共に暮らしていたが、ある夜にクロユリは1匹の強力なグリムの襲撃を受け、彼はレンが逃げるための時間稼ぎとしてグリムに単身立ち向かい、帰らぬ人となった。
武器は弓矢と短剣で、その内短剣はレンに託され彼の形見となった。
An Ren/アン・レン
CV:Dawn M. Bennett/田中杏沙
レンの母親。
クロユリをグリムが襲撃した晩、寝ていた所を急に起こされ事態を飲み込めていなかったレンを宥めていた際にグリムの犠牲となった。
Gretchen Rainart/グレッチェン・レイナート
ヘイゼルの妹。
ハンターになるために兄の反対を押し切ってビーコン・アカデミーに入学したが、訓練中の不慮の事故で死亡してしまった。
これがきっかけでヘイゼルはオズピンを憎むようになった。
Gretchenはドイツ語の人名で、ギリシャ語で「真珠」を表す単語Margariteが由来。
Oscar Pine/オスカー・パイン
CV:Aaron Dismuke/釘宮理恵
Vol.4から登場した、ミストラルのどこかの農場で叔母と共に暮していた農家の少年。
Vol.4-Chap.4で髪の毛に違和感を持ち、鏡を覗き込んだ際に突然オズピンの挨拶を受けることになる。
オスカーとオズピンは魂とオーラが一体化しており、記憶もお互いで共有されている状態になっている。体の主導権はオスカーのままだが、オスカーが「譲渡」する、またはオズピンの意志によって、一時的にオズピンが体を動かすことも可能。
オズピンの言葉に導かれて農場から旅立ちヘイヴン・アカデミーを目指すことになり、そしてそこでチームRNJRと出会い、一人前の戦士になるために特訓することになる。
ただの農民で終わりたくないという願望と、突如世界を揺るがす戦いに巻き込まれたことへの恐怖に板挟みになりながらも、ルビーらとの交流を通じて戦う覚悟を決め、勇気を振り絞る。
Oscarという名は映画『オズ はじまりの戦い』の魔法使いオズの本名を連想させる。
Maria Calavera/マリーア・カラベラ
CV:Melissa Sternenberg
Vol.6から登場した、廃村で隠遁生活をしている老婆。義眼をつけており、そこから見えるものは全てモノクロに見える。ルビーに対し銀の眼の力を制御する方法を教える。
かつて「グリム・リーパー」と呼ばれた伝説の戦士。武器は2本1組の鎌「ライフ・アンド・デス(Life and Death)」で、クレセント・ローズやハービンジャーの元
なった物であるが、現在は片方しか持っていない。オーラのセンブランスとして全てのことを他の人々より感じ取ることができる「予見反射」を持つ。また、銀の眼の戦士でもあり、その力で巨大なグリムを石化させたこともある。しかしセイラムの一味との戦いの中で失明し、力を失ってしまった。
関連タグ
キャラクターのカップリングタグ
カップリングの名称は、日本では他の作品と同じように「キャラクターA×キャラクターB」の組み合わせで表記されることが多い。一方で海外ではキャラクター2人のイメージカラーや特徴から連想される単語を用いたship name(カップリング名)(外部リンク)が利用されており、この内のいくつかは本編中に連携技の名称としてファンサービス的に逆輸入されている。
ladybug ルビー×ブレイク
checkmate ワイス×ブレイク
freezeburn ヤン×ワイス
flowerpower(レンノラ)レン×ノ-ラ
tauradonna(アダブレ)アダム×ブレイク
nutsanddolts(ペニルビ)ルビー×ペニー
chocolatebunny ココ×ヴェルヴェット
snowbird クロウ×ウィンター
rosegarden ルビー×オスカー
richfarmers ウィットリー×オスカー