2016年に幕を下ろしたTVアニメ、“おそ松さん”が戻ってくる!!
波乱を呼んだ第一期終了から時は経ち、イヤミとチビ太が目にしたものは・・・
はたして前回を反省し、6つ子たちはちゃんとできているのだろうか・・・・・・?
※本作の公式サイトから引用
概要
『おそ松さん』(第2期)に登場するるエピソードで、第1話のサブタイトル。初回放送は2017年10月3日(2日深夜)で、6つ子のメイン回である。
なお、実際のテロップでは『ふっかつ おそ松さん』だが、ここではpixivに登録された元のサブタイトルに合わせた形でこのような表記とする。
ストーリー (ネタバレ注意)
第1期の最終回から約1年半。再び本作のアニメが始まった事を知った『おそ松くん』の6つ子達は大喜びすると同時に、ブラウン管のテレビを通して未来の世界を覗いてみる事を決意する。
そこでは、丁度ある日現代での6人の様子が気になり再会しようとしたイヤミとチビ太がオートロック機能にソーラーパネル、フリーWi-fiが導入済みの巨大ビルに変貌した松野家を目撃する。門番の聖澤庄之助が入口を管理しており、その周辺には6つ子達に会う為にやって来た大勢のファン達が長蛇の列を作る異様な光景も繰り広げられていた。
一体何があったのかと気になった2人が聖沢の案内を経て実際に訪問すると、その先に居たのはすっかりと堕落した上に最早原型すら無いデブ(ただし、1人だけは何故か浮遊出来る程スレンダー)へ変わり果ててしまった6つ子達の姿だった。彼らの訪問に気付いたおそ松は5人の弟達と一緒に出迎え、一発当てて以来莫大な人気と富を得たネオニート生活を満喫している事の自慢や新作の8cmCDとグルメ本のプレゼント、更に特上の松ランクである寿司の出前と大盤振る舞いしようとする。
しかし、あまりにも酷すぎる彼らの雰囲気に耐えられなかったイヤミとチビ太は思わずその場から逃げ出してしまった。その後、様々な部屋で行われていた商談やプレゼンテーションでは6つ子達と同様に金の亡者となった両親やお馴染みの仲間達も無茶苦茶な提案やグッズの紹介に加担するという最早手の打ちようがない現状で、2人は思わず血涙を流してしまった。
世間の天下を取り誰にも文句を言われず、安泰な未来が約束された6つ子達は皆で「これでいいのだ!』と大歓喜する。ところが、その直後に押し寄せてきたアンチな大人達のクーデターに巻き込まれた6人は彼らから過激な報復や暴力に遭い、松野家も大炎上と共に崩壊していく様子をイヤミとチビ太はこれが当然だと呆れながら見届けたのであった。
この末路を知ってしまった子供の6つ子達は今日で放送中止にした方が良いのではないかと嘆き始める。しかし、おそ松から「今からちゃんと努力すれば、きっと皆に愛してもらえる立派なアニメになれるから!」という鼓舞に弟達も前向きになり、6人は更に良い未来への歴史改変の行動に取り組む事を誓った。
その結果、10数年後に文字通りちゃんとした大人になった彼らはとある場所で再会を果たした。とある会社のチーフとして活躍し2児のパパになった縦長顔のおそ松、影に潜む忍者をとあるサイボーグへの変身で返り討ちにする能力を得たカラ松、とある90年代アニメ風の外見でお互いの中身の入れ替わりも果たしたチョロ松とトト子、とあるアメコミ風で屈強になった一松、リアルな3Dで更に柔軟になった十四松、そして顔マスクだけ原型を留め身体だけ実写化したトド松。
多彩なマルチ展開に成功し皆が喜んでいた中、突如とあるサイボーグのイヤミととある怪獣に変貌したチビ太が街を襲撃している事を知る。そして、6つ子達は力を合わせて"ちゃんとしたメカ"の合体と操縦を行い、紆余曲折を経て彼らを倒す事も出来た。
その後、街の人々からの感謝やイヤミ達との和解も経て上手くまとまった形で迎えた大団円をテレビ越しで見た子供の彼らは、この方針で次回も続けていく決意と同時に再び「これでいいのだ!」と宣言する。しかし、それぞれの努力の方向音痴に納得する筈も無かった大人達の2度目のクーデターに巻き込まれ、松野家も燃やされてしまった。
調子に乗ってもちゃんとしてもクソになるオチは避けられない6つ子達は再び出口の無い迷宮へと迷い込み、結局ニートと童貞を相変わらず捨て切れないまま大人になってしまう。こんな状況で次回どうするんだというチョロ松のツッコミに対しておそ松は「俺達に未来は無いよね」という答えを呟き、その事実に直面した彼らは絶望のあまり思わず全員で倒れ込み溜息を吐いてしまった。
こうして、今回もいつも通り変わらない『おそ松さん』の物語が再び幕を開けたのであった。
余談
- 今回のエピソードのパロディは1期1話『ふっかつ おそ松くん』より控えめだが、業界の裏側の別の意味ではアウトな描写が多い。
- 太ったチョロ松の姿はバナナマン日村、太った十四松の顔は安田大サーカスのHIROによく似ている。
- ハタ坊が着ていた服装は、スティーブ・ジョブズが元になっている。
- ただし、作中での言動はあまり似ていない。
- ちゃんとしたおそ松が乗った車は、ホンダ・オデッセイ(5代目)が元になっている。
- ちゃんとしたおそ松とカラ松の素顔は、後の2期14話Aパート『実松さん 第九話』の次回予告に登場した医者の6つ子も彼らに似たような顔だった。
- ちゃんとした十四松の制作は株式会社デジタル・フロンティア、ちゃんとしたトド松のモデルはたじましんぺいが担当しており、EDのクレジットでも記載された。
- ちゃんとした合体ロボは後に絶対英雄チャントシターという名称が与えられ、第2期のOPやその後の本編にも登場した。
- 太った6つ子の公式グッズなどでの名称は、聖澤の台詞から"6つ子様"と称されている。
- また、『たび松』では"一年半後の姿"というシリーズ名で登場した。
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関連エピソード
話数 | サブタイトル |
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1期1話 | 『ふっかつ おそ松くん』 |
3期1話 | 『降板』 |