基礎データ
進化
概要
『ポケットモンスター 金・銀』(第2世代)に初登場したヒマナッツの進化系。非常ににこやかな顔と軽快に動き回れる足を持った、ヒマワリのような姿のポケモン。
名前の由来も『喜+ヒマワリ』から。
くさタイプの殆どは光合成をしてエネルギーを得る生態を持っているのだが、キマワリはそれが特に顕著で、顔面に受けた暖かい日光を栄養に変え体に取り込んでいる。
それ故、昼間の活動中は常に太陽を追いかけて移動する習性を持ち、日当たりのよい場所でお日様の方角を向き続けている。
特に日差しが強くなる暑い季節が近づくと、顔の花びらはいっそう鮮やかになり、より活発に動けるようになるという。この為、公式でも夏を象徴するポケモンとして描かれたりしている。
日中はそうして得た溢れるエネルギーにより、むやみやたらと活発に動き回るが、日が沈むと花びらを閉じてぱったりと動かなくなる。
アニポケ第7期の描写を見るに雨天でも問題なく活動出来ていた為、デカグースよろしく昼行性の本能が強く、夜だと動けない体質のようである。
現実のヒマワリはよく群生する姿が夏の風物詩になっており、キマワリも図鑑での記載こそないが、殆どの媒体では多数が集まって行動する描写が多いため、群れで生活するポケモンと考えられる。
主な生息地であるジョウトやパルデアでも、出現場所が限定されているのはこの為と思われるが、ポケモンGOでは全員が満面の笑みのまま同じ方角を見ている公式画像があり、冷静に考えると結構怖い絵面でもある。
基本的には常にニコニコ笑顔で、性格も印象に違わぬ陽気で能天気な者ばかり。
ただ常に笑顔というわけではなく、元気を失うと表情が崩れる事もあり、困り顔や怒り顔もしっかり存在する。
パルデア地方の芸術家・コルサ氏の著作「投げやりのキマワリ」は、殆ど見せないこの一面を強調した表現が物議を醸した代表作。
このように有名な画家ゴッホの如くインスピレーションを受ける芸術家も多いらしく、特に彼らを育成するブリーダーやソムリエならば、笑顔の中に隠れた人相の違いを見分けられるのだとか。
ちなみにポケモン世界では普通のヒマワリも存在しており、動物はともかく、実在の植物は現存しているようだ。
ゲーム上での特徴
意外と野生で出現する作品は少なく、初登場の『金銀』でもしぜんこうえんで捕まえたヒマナッツを進化させるのが主な入手方法。そこでは虫取り大会でたいようのいしを貰える事があるので、使ってあげるのがオススメ。
上記設定からか、BW2ではモブトレーナーであるげいじゅつかのヴィンセントが戦闘でキマワリを繰り出してくる。
『ポケモンSV』では、パルデア地方のジムリーダー・コルサのジムテストが「町中に散ったキマワリを10匹見つける」というものとなっている。
ジムテストクリア後にもキマワリ探しに再挑戦でき、ジムテストと合わせて合計20匹見つけるとリーフのいし・合計30匹見つけるとたいようのいしが貰える。但し30匹すべて見つけた後は再挑戦できなくなるので注意。
キマワリ自体も歴代屈指で野に居る光景を見られるが、進化前共々出現場所は限定されている上、設定通り日中の晴天時にしか姿を現さないので、捕獲したい場合は注意が必要。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
75 | 75 | 55 | 105 | 85 | 30 |
「とくこう」が高く、次いで「とくぼう」もやや高め。
他は平均的で、「すばやさ」は物凄く低い、というか進化前から一切変わっていない。
特性「サンパワー」をもつキマワリは特に太陽神と呼ばれることがある。
進化前のヒマナッツとともに種族値は低い上に鈍足、さらにくさタイプのため弱点は多いのだが、特性「サンパワー」によって攻撃するたびにHPの1/8を消耗する代わりに「とくこう」が1.5倍になる。
その為、他のポケモンにサポートで「にほんばれ」「トリックルーム」を敷いてもらった後、高くなった「とくこう」で「ソーラービーム」を連射できるという無双ゲームが可能。
浪漫に満ちたポケモンの代表と言えるだろう。
実際『プラチナ』時代に開催された公式大会でこの太陽神戦法が地区大会準優勝まで果たしている。太陽神恐るべし。
「サンパワー」持ちはBW以降何匹か追加されているが、この中でも最も「すばやさ」が低いこと、じめんタイプの特殊技「だいちのちから」を唯一覚えられることから差別化は可能。
「だいちのちから」について
キマワリはこの技を自力では覚えられず、教え技を必要とする。
だがこの技の技教えが初めて実装された『プラチナ』当時はこの技を覚えられず、『HGSS』になって突然追加された。
その為、BW2で同教え技が復活するまで「キマワリは『だいちのちから』を覚えない」という誤植が広まっており、攻略本にもいくつか見られていた。
何故突然追加されたかについては、上記『プラチナ』時代での準優勝を称えてのことではないかと噂されているが、真相は不明。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
- チサト(無印135話)
- タマキ(無印135話)
- ソーラータウンのジョーイ(無印135話)
- ミノルの両親(無印178話)
- ナビ(無印249話)
- ナオシ(DP)
- ルルの両親(DP137)
- ヒワダタウンの宿泊先の小屋の管理人(新無印32話)
漫画版
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
『探検隊』シリーズでプクリンのギルドの一員として登場。陽気な性格で、いつもニコニコ笑っているお姉さんキャラ。「きゃー!」が口癖。
『空の探検隊』ではスペシャルエピソード『ほんじつのきゃー!』で主役を務めた。同エピソードでのとあるポケモンの活躍は一見の価値あり。
『ポケモンGO』
原作同様ヒマナッツに「たいようのいし」を使って進化させることでのみ入手が可能。
現状野生の個体は一切確認されていない(いたとしても超低確率でしか出現しないと思われる)。
同作では進化アイテムが非常に入手しづらいこともあり、入手難易度は高い。
「たいようのいし」自体も、他にクサイハナ → キレイハナの進化に必要となるため、どちらに使うか悩みどころである。
『ポケモンカードゲーム』
現行の殿堂レギュレーション以降で使えるカードは3種類。
ポケモンカードDP「ひかる闇」に収録後、金銀のポケモンということでポケモンカードLEGEND「ハートゴールドコレクション」(2007年10月7日発売)に収録。
その後なんとポケモンカードゲーム サン&ムーン「オルタージェネシス」まで、実にほぼ12年の間ポケカに収録されなかった。
収録されない期間が12年というのは、ポケカのシステム上収録が難しいベイビィポケモン以外では最長である。なぜ公式からこんなにも放置されてしまったのだろうか…
アニメ版
- 無印135話
ジョウト地方にあるアニメオリジナルの町ソーラータウンでは「キマワリコンテスト」なる大会が開催されており、サトシ達はキマワリを育てるチサトと出会う。しかしコンテストに出場する予定のキマワリは元気を無くしており、ムサコジに置き去りにされたニャースの通訳などにより、仲が良かった友人のキマワリが、そのトレーナーであるタマキがジョーイさんのキマワリと交換により会えなくなった事が原因と判明。ポケモンセンターで再会を果たし、元気を取り戻す。
コンテスト当日にロケット団が太陽光を無理やり照射してキマワリ達を捕らえようとした所をサトシ達が阻止し、チサトのキマワリが強力なソーラービームで撃退。その威力を見たコンテストの審査員によりチサトは今年のキマワリスターとなった。
- 無印187話
凍っていたヒマナッツを解凍する為にサトシ達とトオルが駆け込んだペンション・キマワリにて、ペンションのマルチェロ・ソフィア夫妻は今年金婚式を迎え毎年同様キマワリに囲まれて記念写真を取りたがっていたが、今年は気候の変化によりキマワリたちが現れないという。サトシ達が行ってみると、ロケット団が雪降らしマシーンで辺り一面を雪で覆っていた事が原因と判明。ヒマナッツのにほんばれで雪を溶かし、ロケット団を撃退した後もキマワリたちは依然として現れず、そこでサトシは以前むしとりたいかいで手に入れたたいようのいしを使ってヒマナッツをキマワリへと進化。進化したキマワリは他のキマワリたちを呼び寄せた事で、夫妻は今年も無事記念撮影を撮ることが出来た。
- ナオシのキマワリ
DP36話で初登場。ロケット団が「こんごうだま」を奪った際に防犯カメラに写ったニャースがキマワリの変装をしていた為にナオシが犯人だと疑われてしまった事がある。
DP49話ではヨスガ大会でコロトックと共に1次審査を突破。
シンオウグランドフェスティバルにも参戦、2次審査でコロトックとペアを組んでナオシをセミファイナルまで導いた。
- XY57話
放牧場にいるキマワリ達で、フクジの指示によりソーラービームで暴走していたバニリッチ・バイバニラの猛吹雪により積もった雪を溶かし、2匹を正気に戻した。
- 新無印32話
ヒワダタウンの宿泊先の小屋の管理人のポケモンで登場。幼い頃のゴウとトキオと共に行動していたが、日が暮れてきた為に元気を無くし、ゴウにおぶられていた。
その他
- 無印178話ではミノルの両親、無印249話ではチアリーダーのナビ、DP137話ではルルの両親のポケモンで登場。
無印 | 169話 |
---|---|
AG | 15話・73話 |
DP | 10話・14話・135話 |
BW | 111話 |
短編 | ピチューとピカチュウ・ピカチュウのドキドキかくれんぼ |
劇場版 | ディアルガVSパルキアVSダークライ・超克の時空へ・幻影の覇者・みんなの物語 |
漫画版
ゴールドのキマたろう
・性別:♀ ・特性:ようりょくそ
・性格:まじめ ・個性:とてもきちょうめん
キキョウシティ周辺で、野生のエアームドから逃げ回っていたヒマナッツの群れの中の1匹。飛行能力を持つエアームドを倒すため、飛行中の鳥ポケモンに届くほどの高いジャンプ力を見初められて捕獲され、他人を放っておけない生真面目な性格から「キマたろう」と名付けられる(ただし♀である。作者いわくゴールドは気付かなかった模様)。
「仮面の男」との戦いで「たいようのいし」の成分が含まれた陽光線を浴びて進化する。バトルではにほんばれでバクたろう(バクフーン)をサポートする役を担う。
ピチュ(ピチュー)の加入により第6章では控えになったが、第9章で再び手持ちに入る。
関連イラスト
関連タグ
たいようのいし繋がり
同くさ単タイプ
ゴミムシダマシ上科…属するジャンボミールワームが成長した姿を「キマワリ」と呼ぶ事もある。