曖昧さ回避
間違われやすいが、名前は「ウィンダム」ではなく「ウインダム」である。
ウィンダムについては「ウィンダム」を参照。
また英語の姓でも実在する。
- ケンドール・ウインダム - アメリカ合衆国テキサス州スウィートウォーター出身のプロレスラー。2の弟にあたる。
- バリー・ウインダム - アメリカ合衆国テキサス州スウィートウォーター出身のプロレスラー。1の兄にあたる。
データ
身長:ミクロ~40m
体重:0~2万3000トン
出身地:M78星雲メタル星
登場サブタイトル
第1話「姿なき挑戦者」
第24話「北へ還れ!」
第39話「セブン暗殺計画(前編)」
特徴
金属質の表皮と電子頭脳を有しているカプセル怪獣(ロボット怪獣ではなく機械生命体)。
実はセブン本編においては怪獣と戦った事がなく、もっぱら宇宙人の円盤相手に戦っていた。
額の発光部からレーザーショットと呼ばれるビームを撃てるが、そこが弱点でもある。
また第24話ではカナン星人が乗り込む灯台型ロケットから放たれた光線を浴びてしまい、電子頭脳を操られてしまった。このあたりから体は丈夫だが、弱点が頭部に集中していることが分かる。
ロボットのような見た目に反して、両手を振り回しながら相手を追いかけたり、追いかけ回しすぎて同じ所をぐるぐる回って目を回し倒れるなど、生物的な仕草がかわいいと専らの評判。
活躍
最初に登場しただけあってか、カプセル怪獣の中では小さいながらも戦果を挙げている。
第1話ではクール星人の小型円盤群に応戦するべく赤色のカプセルから呼び出され、2機を撃墜(1機は素手で叩き落し、もう1機はレーザーショットを浴びて動きが鈍った所を追いかけ回して崖に衝突させた)するが、円盤の合体光線を額に受けてダウンし、ダンにより何故か黄色のカプセルに回収される。
第24話では赤色のカプセルから呼び出されカナン星人が乗り込む灯台型ロケットに差し向けられるが、逆に電子頭脳を操られダンに向けて攻撃してしまう。やむなく変身したセブンと対峙した直後はどこか見覚えがあるかのように首を傾げていたが、すぐに(どこか微笑ましい)戦闘を繰り広げた末エメリウム覚醒光線を受けて元に戻り、セブンの指示で改めてロケットに向かおうとするがロケットからの光線を受けて倒れ、セブンに回収された。
第39話ではガッツ星人の襲撃を受けたダンが呼び出すが、相手が等身大にも関わらずテレポートに翻弄され、誤ってビルを叩き壊してしまった事に慌てた隙を突かれて額を円盤に攻撃され爆死してしまった。なお、カプセルは映っていないため、何色のカプセルから呼び出されたかは不明。
このように死亡したはずなのだが、以降の作品にも度々登場している。
いずれの作品でも、ウインダムがなぜ生きているのか、そもそも同一個体なのかどうかについては一切説明されていない(平成セブンではカプセルに治療機能がある事が描かれているので、治療して復活したとも解釈できる)。前記のとおり『セブン』第39話で爆発炎上しているが、後の第46話の準備稿においても登場している(脚本家は異なる)。
平成ウルトラセブン
『1999最終章6部作』に登場し、第3話ではレモジョ星系人に崖際へ追い詰められていたカザモリを救助し、そのままレモジョ星系人を追い払った。
最終話ではミクラスと共にザバンギに挑むも全く歯が立たず口から泡を吹いて倒されてしまった(通常版ではこれが最後のシーンとなるが、ディレクターズカット版では、オーパーツ保管施設に迫るザバンギを前に再び立ち上がり、ザバンギの熱線から身を挺して施設を守り、今度こそ活動を停止した)。
ちなみにこの作品ではデザインがアレンジされており、全体的に筋肉質な見た目をしている。
ウルトラ銀河伝説
ミクラスやアギラと共に登場し、シャプレー星人が呼び出したサラマンドラを見事撃破するという戦果を挙げた。この作品で初めてインペライザーのように上半身が回転するという新事実が発覚している。
ウルトラマンメビウス
ミクラスに続き、マケット怪獣として登場。
ミクラスと違って誰にでも扱え、主にテッペイに運用された。
本作ではインセクタスを撃破する戦果を挙げている他、後に新開発されたGUYSタフブックによってゼットン、パンドン、ブラックエンドといった火炎を操る怪獣のデータを付加されてファイヤーウインダムにパワーアップした。
ウルトラマンメビウス外伝超銀河大戦
てれびくんに掲載された漫画版「戦え!ウルトラ兄弟」にて登場。
メタル星で多数の個体が生息している様子が確認でき、平和に暮らしていたが、カナン星人のロケットが内蔵された偽物に操られてしまう。メビウスによって偽物が倒されると我に返った。
正気に戻るとテレパシーでメビウスと会話していた。会話内容から、どうやらメビウスとは知己らしい。
大怪獣バトルウルトラコロシアム
何らかの理由で惑星モーン・スターに連れてこられた野生怪獣として登場。
何らかの力で暴走しており、主人公達に倒された事で大人しくなり、バトルナイザーの中に入っていった。
バトルナイザーが友好怪獣反応を示していた事から、このウインダムも元から人間に友好的であった事が窺える。
ウルトラゾーン
ミニコーナー「怪獣漫才」ではダダとともに漫才コンビ「おかっぱシルバー」を組んでいる。
機械的な外見のカプセル怪獣であることから「愛想がない」、「ひきこもり」だの「根暗」だの言われていた。
ウルトラマンフェスティバル2012
ライブステージにて児童誌で募集されたアイデアを元に両腕を強化したウインダムが登場。
左腕に星型の槍「トゥインクルスター」、アイスラッガーが付属している盾「光のパワーシールド」を装備している。
詳細はファイヤーウインダムの記事へ。
ウルトラマンX
ウルトラセブンや他のカプセル怪獣と共に、イメージ映像で登場。
礼堂ヒカルが大空大地に、「怪獣とウルトラマンや人類が共存している」ということを説明する際に、一つの例として取り上げていた。
ウルトラマンSTORY0
バルタン星人に捕獲され、下働きさせられていた怪獣の一体として登場。同族が多数出現しており体のどこかしらに洗脳装置らしきものが仕掛けられていた。ウルトラマンにたいして集団で襲い掛かるがそのうち一体の洗脳装置が反撃で破壊される。その個体がバルタン星人に捕獲されたウルトラマンを救出し、ウルトラセブンと心を通わせカプセル怪獣となった。のちにアギラ(テレビ版の個体の親)、ミクラスと共闘して多数の怪獣(品種改良された強力なもの)に応戦したり、レッドキングとタイマンして策を交えつつ撃破するなどテレビ版とは別人のように大活躍した。
ウルトラ忍法帖
第9話にミクラスやアギラと共に登場。カプセル怪獣トリプル攻撃で朧党に寝返ったマンを袋叩きにした。
ULTRAMAN
諸星弾が使用するサポートロボットとして登場。
オートバイ形態に変形が可能で、備え付けられている様々なセンサーで有機体では感知できない微小な反応もキャッチする。
腕にはきわめて強力なスペシウムの兵器が付いている。
ウルトラマンZ
今作における防衛チームである対怪獣ロボット組織ストレイジの戦力として登場する。
詳しくは特空機2号ウインダムを参照。
ちなみにオリジナルについてもボイスドラマ第4回にて他のカプセル怪獣やセブンガー共々ウルトラマンゼロが紹介している。このため、ゼットは地球に赴く前にオリジナルのセブンガーやウインダムの事を外見含め知っていた事になる。
ウルトラマンデッカー
『Mons Dimension!』
「行け、ウインダム!」
『Windom!』
第9話「誰がための勇姿」からディメンションカード怪獣の1体として登場。
スーツは恐らく、『Z』で使用されていたのと同一のものと思われる。
意外にも作中では一度もレーザーショットを使用していない。
作中では初めて変身前に召喚されたディメンションカード怪獣。火花が出るほどのタックルでレッドキングを転倒させるという、今までのイメージを覆すパワフルな一面を見せた。
ただし、その直後に消滅してしまい、結果的にその後現れたグレゴール人グレースの前座となってしまったが、その後のスフィアレッドキングとの戦いでは、ウルトラデュアルソードのトリプルモンスクラムとしてアギラとミクラスと共に召喚され、グレースを助け出している。
第14話では暴走したテラフェイザー相手に召喚され、20式対怪獣誘導弾を発射するもクローアームで全て切り払われ、アームで貫かれ消滅した(『Z』に登場した特空機2号ウインダムの攻撃手段をなぜ使えるのかは不明である)。
その後先代デッカーによってミクラス、アギラと共に再度召喚。3体がかりでスフィアザウルスと戦うもエレキングの能力を持ったTRビーム砲で一掃された。
本話でスーツアクターを務めた瀬名日出樹は、ある人物の別名義らしい。
デッカーをしっかり援護したミクラスや初戦で白星を挙げたアギラと比べると活躍が地味で、印象が薄くなってしまったのは否めない。
ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突
episode6にて他の2体と共にセブンに呼び出されて登場。セブンらと共にアブソリューティアン兵士と戦った。
ウルトラ怪獣モンスターファーム
何とこの3匹中唯一『条件を満たさないと育成出来ない』という事になっている(セブンガーが初期解放という時点でもしかして擬人化計画への皮肉という可能性も…。アギラが追加の初期解放枠として出たら本当にそうなってしまうのだが)。
コラボ作品とはいえどもそこはモンスターファームシリーズの一角、怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜でウインダム役を担当していた遠藤ゆりか氏の楽曲からはガッツ回復が早かったり技を最初から覚えていたりする、特殊なウインダムがいくつか再生されるというネタが仕込まれている。
なお、擬人化計画と違って寿命は平均レベルな上に暴走(脱走)しやすいなんて事も無いのでそこは安心しよう。
更に言えば楽曲関連で再生されたウインダムが異常に短命という事も無いのでそちらも安心である。
その他
ウルトラマンとガンダムと仮面ライダーが共演するコンパチヒーローシリーズのRPG「ヒーロー戦記」において、ウルトラマン枠の主役であるモロボシ・ダンがイベントで美女に化けたザラブ星人にウルトラアイを盗まれてしまった際、取り戻すまでの間はウインダムを代打として戦わせることになるのだが……
まぁ基本性能が全面的にセブンよりもかなり低いのは、いわゆる一時的な穴埋め役に過ぎないからまだ良いとして。
特殊技(無消費で使える各キャラ固有の補助技)がしんだふり(1ターンの間、敵の攻撃対象にならなくなる)なのも百歩譲って置いておくとして。
ガンダムRX-78が最下位必殺技であるバルカン(低威力全体攻撃)を撃つのにもテクニカルポイント(要するにMPを60消費するようなゲームバランス(初期レベルですらプレイヤーキャラの最大TPは普通に3桁ある)になっているのに対して、ウインダムの持ち技は
・ウインダムチョップ 消費:1
・ウインダムビーム 消費:2
・ウインダムギロチン 消費:4
・ウインダムアタック 消費:5
・ウインダムショット 消費:6
・ウインダムQ 消費:7
何だこの消費量、必殺技撃ち放題じゃねーかよっしゃー!!
……とか言いながらいざ発動させてみるとどれもこれもさっぱり命中しないので、結局通常攻撃しか使わなくなるというオチが待ち受けていたのだった。
そのくせ、セブンの最重要技でもある「リライブ光線」(全体回復技)は一応ウインダムも使えるのだが、これに関してはしれっと燃費が悪化している(セブンが60で使えるのに対し、ウインダムは80)。
あとウインダムバリアー(自分に対する攻撃を数回無効化)もまともに機能する代わりに60消費する。
そして極めつけは、最後に覚えるウインダムダイナマイト。消費400で、使うと敵単体にダメージを与えて自分も死ぬ(一応ゲームシステム上、戦闘終了後にHP1の状態で復活する……が、実はこのゲーム、戦闘中の蘇生手段は一切無い)。
…………ウルトラセブン未視聴の当時のちびっ子達にウインダム=ネタキャラの印象を焼き付けていったことは言うまでもない。
まぁウインダムに限らず、他にも色々とブッ飛んでたんだけどねヒーロー戦記。主にV3とか(興味が湧いた人は調べてみよう)。
余談
デザインをおこなった成田亨氏のコメントによると、顔はミミズクをモチーフとしている。初代の造形担当であった高山良策氏は、着ぐるみに本物の機械のパーツを使用しメカニック感を高めた。
名前の由来は、当時軽く見られていたSF小説を、文学として評価される作品として仕上げたといわれる『トリフィドの日』の作者である「ジョン・ウィンダム」から付けられている。
関連イラスト
関連タグ
白銀レイカ:擬人化キャラ