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グソクムシャの編集履歴

2024-04-09 19:35:13 バージョン

グソクムシャ

ぐそくむしゃ

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクターの一種。

基礎データ

全国図鑑No.0768
アローラ図鑑No.222
ガラル図鑑No.233
ローマ字表記Gusokumusha
ぶんるいそうこうポケモン
タイプむし / みず
たかさ2.0m
おもさ108.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
とくせいききかいひ
タマゴグループむし/すいちゅう3

他言語版の名称

英語Golisopod
ドイツ語Tectass
フランス語Sarmuraï
韓国語갑주무사
中国語具甲武者

進化

大将なグソクムシャ

コソクムシ → グソクムシャ(Lv.30)


概要

ポケットモンスター サン・ムーン』(第7世代)に初登場したコソクムシの進化系。

設定・ステータス共に弱々しかったコソクムシから、ダイオウグソクムシのような強力な姿へと変貌を遂げた、いわゆるギャラドスポジションにあたるポケモン。


上半身がグソクムシ、下半身が武者鎧といった風貌で、鋭い眼は刀傷のような十字状となっている。

名前の由来も恐らく「グソクムシ+武者」だと思われる。

鎧武者のことを具足武者ということもあるうえ、モデルになった生き物のグソクムシもこの具足が名前の由来なので、ほとんどそのまんまな名前。


全身を覆う外殻はダイヤモンド並みの硬さを持ち、6本の腕のうち2本は大きい籠手のような形状で、それぞれに鋭く巨大な伸縮自在の2本の爪を備えている。

グソクムシャ

メインウェポンとなるこの爪で、大岩はおろか大気や海さえも一刀両断に切り裂いてしまうほどの腕前で、それ以外の小さな爪は敵へのトドメに使われる。

しかしながら勝つためには手段を選ばない性格であり、劣勢や身の危険を感じると本能的なレベルで撤退を選ぶ等、進化前の臆病さは消えきっていない。


野生の個体は沈没船や深海の穴蔵に生息しており、普段は瞑想をして過ごす他、武者らしくコソクムシを家来として従えることもあるらしい。


Newポケモンスナップでも海中ステージに登場し、海底に複数の個体が座禅を組んで図鑑説明よろしく瞑想している。ふわりんごを当ててもあまり動じる様子がないが、近くに居るブロスターから攻撃を受けると目を覚まし、近くの別の個体同士で鍛錬の斬り合いを始める。


タコ絵詰め

オトスパスとは縄張りをめぐる天敵同士で、なんと争いに負けた方は捕食されるという文字通りの死闘を繰り広げている模様。

かくとうタイプに耐性があるため勝ってもおかしくない相手なのだが、自然界ではその力関係は拮抗しているようだ。


特性は初登場の「ききかいひ」。

とはいえ、実は進化前のコソクムシの特性「にげごし」と全く同じ効果であり、名前が変わっただけである。名前を変えて誤魔化すとは姑息な手を…


性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
75125140609040530

外見通りタンクタイプの鈍足物理アタッカー。防御がずば抜けて高く、攻撃が2番目に高い。

特防もそんなに低いわけではなく、メジャーなかくとうじめんドラゴンに有利なこおりを半減する優れた複合タイプを持つ。

生半可な不一致技ならそう簡単には沈まないだろう。


武士だけに斬撃技のレパートリーは豊富で、「みねうち」を筆頭に、外殻の腕を活かした「シェルブレード」や強力な爪での「シザークロス」などを習得可能。

第8世代からは設定通りダイビングを覚える他、アニポケでは「アクアブレイク」を水の刀として振るい、殻から「ミサイルばり」を放つ姿を見せた。


特徴である固有特性の「ききかいひ」はHPが半分を切ると場から離脱するというもの。

自身の行動前に発動してしまうと何もできずに退場するハメになり、恵まれた耐久を活かして場に居座る事も出来ないという、一見すると完全なデメリット特性である。またむしタイプなので特性の効果が発動する前に「ステルスロック」を使われると次に繰り出すときに大ダメージを受けやすくなる。


しかし、場に出たターンしか出せない強力な専用先制技であいがしらを複数回使用する機会に恵まれるという利点もあり、行動後に発動することで味方を無傷降臨させられるというトリッキーな使い方も可能。


HPが半分以下になった瞬間が発動条件なので、「いのちのたま」や相手の「ゴツゴツメット」で攻撃後にHPが減って半減以下になった時にも逃げることが出来る。場合によっては擬似的な先制とんぼ返りと言えなくもない。ちなみにオボンの実等でHPが半分以上に戻った場合は引っ込まない。


加えてレベル技で「ふいうち」を、遺伝技で「アクアジェット」を習得できる先制技のエキスパートであり、正々堂々と戦う重厚な武士のような容姿とステータスをしていながら、その実態は不意打ちを主体とするヒット&アウェイな遊撃手


サブウェポンも「ドリルライナー」「アイアンヘッド」「どくづき」「じごくづき」と(採用されるかはさておき)苦手なタイプ相手でも対応できるものが揃う。


問題はその戦法が読まれやすい事と、カプ・テテフのように先制技そのものを封じてくる相手や、ファイアローのように自身より早く先制攻撃できる相手にはめっぽう弱いという事。

また、先制技が豊富な反面高威力技に乏しく、特性の関係もあって「つるぎのまい」等の積み技が腐りやすいため、何かとステータス以上の威力を出すのが難しい。

積み技は基本的につるぎのまい以外は腐るため、いっそフルアタ構成にしてしまうか

ききかいひを利用して攻撃を一発受けてから退避してアタッカーに繋ぐ戦法もあるだろう。


だが油断して対面で積んできた相手に「アクアブレイク」を叩き込んだり、逆に「であいがしら」を警戒して「まもる」を行った相手を「つるぎのまい」→「アクアジェット」のコンボで仕留めたりと、技構成次第では十分な対抗が可能。

また、「ムシZ」で「であいがしら」をZワザにすれば、その高い威力を2ターン目以降も振るう事ができる(先制や連発は出来ないが)。


総じてトレーナーの力量が問われる玄人向けのポケモンと言えるが、その判断を読み誤ったり、よほど運が悪かったりしなければ、その見た目通り心強い従者として侍ってくれる存在となるだろう。


剣盾にも続投し、本作ではZワザは失ったがわざレコードでインファイトを習得した。

また、深海の生き物だからか「マッドショット」や「だくりゅう」といった泥を扱う技を貰っているが、とくこうはそこまで高くないので滅多に採用される事はないだろう。

むしのさざめき」も覚えるが、甲殻類である彼がどうやってさざめくというのだろう…。


SVは開幕内定ならず。この世代では新たな一致であいがしら使いとしてワナイダーエクスレッグチヲハウハネが登場。グソクムシャを上回るA135を誇るチヲハウハネも気になるが、それ以上にいろめがねによりむしタイプの通りの悪さを補完しつつ一致ふいうちを使いこなすエクスレッグとは先制技使いとして競合しそうである。


反面、(伝説を含む)野生ポケモンとの闘いでは、HPが半分を切るとその場でバトルを終了させてしまうという致命的な欠点が存在する。

SM(第七世代)の野生戦闘は2匹がかりで体力を削ってくる事が非常に多いため、高耐久で高い攻撃からの「みねうち」を使えるからと、捕獲の場に出すことはしないように注意するべし。


使用トレーナー

ゲーム版

gzm無題


番外作品

ポケモンGO

2022年6月16日に行われたポケモンカードコラボイベントに併せて、進化前のコソクムシ共々実際された。

しかし進化に必要なアメはなんと400個。同イベントを含む出現率アップ期間を逃したプレイヤーが、進化させ入手する事は非常に難しい。


当の性能だが、本作では特性の概念が無く、ケッキングレジギガスのように明確な技面のハンデが課せられる事もなかった為、純粋に高いパワーと耐久を活かしたタンクアタッカーを担う事が可能。

初めは技威力が悲惨だったが、その後「アクアブレイク」「シェルブレード」などの使い勝手のよい技が次々と追加され、現在では一致でもサブでも選択肢には困らなくなっている。


とはいえ、水虫という苦手も有利も少ないタイプ複合を、極端な相性の方が好都合な本作でどう活かすかの課題は付き纏い、CPを低から高に上げる場合のコストも中々に高いのが難点。

豊富な各技をどう組み合わせるかも肝心と、総じて本編では違った形でクセが強く、相変わらずトレーナーの手腕が問われると言えよう。


アニメ版

こちらでもグズマのポケモンで登場。実力は高く、相性の悪い技をガードする両腕の盾や、Zワザにも打ち勝つ爪など、強力な武装を取り揃える。


アローラリーグでもスイレンアシレーヌを易々と下す等活躍を続けるが、サトシとの準決勝ではニャヒートの奮闘に臆し、勝手に「ききかいひ」でハッサムを盾にした事により、グズマの怒りを買ってしまう。

しかし続くピカチュウとの闘いでは、自責の念からZワザを死に物狂いで耐えるなど奮闘し、その様に再燃したグズマと共に一騎討ちを仕掛けた末敗北。試合後は無事仲直りした。


漫画版

14章でもグズマのポケモンで登場。進化前からの自然界の掃除屋としての習性で、腐ったエサでも食べるため臭いらしい。食事に使うツメも汚れていた事が仇となり、額の小判を汚されて怒ったサンのダラー(アローラニャース)に倒された。

15章ではシーソーコンビのポケモンとして登場。自分達とローズの関係を知ったソニアが残した証拠映像を探しにマグノリア号を襲撃するが、その後ムゲンダイナと対峙した際は圧倒的力量差に敗れる。


余談

武者という名前の割には勝つ為に手段を選ばない、武士道もへったくれもないダーティな面があるポケモンだが、主君に忠誠を誓い、名誉を重んじるという武士道のよくあるイメージは江戸中期以降をベースに明治以降に階級社会を美化する為に創作された側面が強い。


江戸時代初期より前の武士については、上下関係や戦法についての捉え方にばらつきがあったとされ、特に戦国時代の武者たちは乱れた世を生き抜くため手段を選ばない者が多かったという。

グソクムシャのイメージはむしろこうした戦国の武者たちに近いと言えよう。


また同世代には進化する事で性格も凶暴化するアマージョがおり、それとの対比として

『身体だけが大きくなっても中身は臆病なまま』となったとも言える。


関連イラスト

グソクムシャ勝手に図解グソクムシャ

グソクムシャグソクムシャさん剣盾内定だそうで

こどもの日遺跡の護り手


関連タグ

ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM

ポケモン一覧 むしタイプ みずタイプ


0767.コソクムシ0768.グソクムシャ→0769.スナバァ


同複合タイプ

アメタマ

シズクモ/オニシズクモ


ポケモン関連


その他

ダイオウグソクムシ 武者

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