曖昧さ回避
- 創作物におけるキャラクター類型の一つ。本記事で解説。以下の用法も基本的にこれの一種にあたる。
- 漫画『スパイダーマン』に登場するヴィラン。→リザード(MARVEL)
- 『仮面ライダーウィザード』に登場するファントム。→リザードマン(ファントム)
- 『ソウルキャリバー』シリーズの登場キャラクター。→アイオーン・カルコス
- 『ドラゴンクエストシリーズ』のモンスター。色違いにりゅうせんし、シュプリンガーなど。→リザードマン(DQ)
- 『ドルアーガの塔』シリーズの敵キャラクター。
- 健康クロス氏の同人作品『魔物娘図鑑』のキャラクター。→リザードマン(魔物娘図鑑) クロビネガ
- pixivユーザーの一人。1.のイラストをよく投稿している。→本人プロフィール
概要
「lizard(トカゲ)+man(人間)」の合成語で、獣人の爬虫類版と言うべき存在である。
manを「男性」と解釈し、「蜥蜴男」などと表記される場合もある。例えば『勇者のくせになまいきだ。』シリーズは「トカゲおとこ」の名称を採用している。
その場合、女性型は「リザードウーマン」「トカゲ娘」などと呼び分けられることになる。
各言語での呼び名
言語 | カナ表記 | 綴り |
---|---|---|
英語 | リザードマン / リザードフォーク / ウェアリザード / ワーリザード | Lizardman, Lizardfolk, Werelizard |
ドイツ語 | エクセンメンチ | Echsenmensch |
スペイン語 | オンブレ・ラガルト(男性) / ムヘール・ラガルト(女性) | Hombre Lagarto, Mujer Lagarto |
フランス語 | オム・レザール(男性) / ファム・レザール(女性) | Homme Lezard, Femme Lezard |
タイ語 | マヌッギンガー / マヌットギンガー | Manut Kingka |
ベトナム語 | グォイ・タン・ラン | Nguoi Than Lan |
インドネシア語 | マヌシア・カダル | Manusia Kadal |
タガログ語 | タオン・ブティキ | Taong Butiki |
スワヒリ語 | ムトゥ・ムジュシ | Mtu Mjusi |
中国語 | 爬蟲人(パーチョンレン) / 蜥蜴人(シーイーレン) | Pachongren, Xiyiren |
描かれ方の傾向
似た特徴を持つ「龍人」との境界は曖昧になりがち(そもそも龍自体が爬虫類から派生した創作上の存在なので)。
ただ、神話の時代からその姿が見られた龍人とは異なり、明確にリザードマンと言える存在が確認できるのはごく最近のことであり、現代的なサブカルチャーの中から生まれてきたものと考えられている。
比較的古い例で、1983年発売のゲームブック『ロストワールド』(日本ではそれを元ネタに作られた『クイーンズブレイド』が有名)に登場した「Lizard Man with Scimitar and Buckler(邦訳:とかげ男)」あたりになる。
なお、理由は不明だがこの当時から「リザードマンは左利きである」というイメージがあり、『ロストワールド』のイラストも右手に楯、左手に剣を持つ形で描かれている。
他の獣人と比べても敵キャラ・クリーチャーとしての登場が多く、それに合わせて見た目も爬虫類比率が高くなりがちである。全身を覆う鱗に物を言わせて服なども碌に着ずに出てくる場合もあり、まんま「二足歩行するトカゲ」でしかないことも少なくない。
武器が無くとも、爪や尾を活かした攻撃手段を持っていることが多いのは他の獣人と同様。ただし爬虫類ならではのイメージで、再生力が高かったり、毒や炎(サラマンダー)に強いといった設定が付く傾向がある。
知能面は意外にもまちまち。見た目に比例する作品も多い一方で、知略や魔法を武器にするリザードマンもそこそこいる。
味方として出た場合でも、「誇りある戦士」といった気質をしていることが多い。
近年では人間比率を高めたデザインも増えてきており、逆に肌の質感以外はほぼ人間に準じるような作品も出てきている。例として『剥かせて!竜ケ崎さん』など。
稀にトカゲ以外の爬虫類の要素を持っている場合もあるが、どれもかなりの少数派で「独立した種族名が付かないので便宜上リザードマンに含められている」という趣が強い。
強いて言えば蛇が比較的多く、本来は女神の固有名詞であった「ラミア」などの種族名で区別されていることもある。
魔法を使うリザードマン
- リザードウィザード
- リザードメイジ
- 『シャイニングフォース』シリーズや『ラストストーリー』などに登場。
- ククイ・スチャ
- 蜥蜴僧侶
- 『ゴブリンスレイヤー』に登場する蜥蜴人の神官。位階をあげ竜へ転身するため異端(モンスター)を倒す冒険者となった。強力な奇跡を起こせるだけではなく戦闘能力も非常に高い。
- ウィッチドクター
その他の登場例
- ファイティングファンタジーシリーズ
- ゲート・デーモンの仮面
- オーバーロード
- 異世界食堂
- エルフ17
- 山本貴嗣による漫画。表情が読めず会話も途中で断ち切るのを躊躇しないので、太刀筋が読めない種族として描写された。
- おざなりダンジョン
- こやま基夫による漫画。人類圏や他の獣人国家と対立する、竜を信奉するリザードマン系獣人で構成された帝国「ジオ・サウルス」が登場した。魔法は使えないが、自らの種族に品種改良を重ねて暗躍した。
- The_Elder_Scrollsシリーズ
- ベセスダ・ソフトワークスのゲーム。プレイヤーキャラクターにも選べる「アルゴニアン」というトカゲのような獣人種が登場する。病気や毒に強く水中呼吸可で、開錠の技術にも長け隠密行動を得意とする。また女性は魔法職に高い適性を持ち、ぶっきらぼうで無表情に見えるが信頼を得られば情に篤い。
- ファイナルファンタジーシリーズ
- CARAVANSTORIES