概要
艦隊これくしょんで用いられる表現。またはそれを取り扱ったネタの絵に付けられるタグ。
元々は『ファミ通』連載の公式4コマこと『吹雪、がんばります!』第12話で用いられた表現である。
第4話の時点で、艦娘、特に駆逐艦娘には、潜水艦相手に抱く恐怖感をトラウマとして持つ子が非常に多いことが明らかとなっていた。
史実の日本海軍が連合国軍の潜水艦に大いに苦しめられたことにも由来するのだろう。
敵対していた連合国軍の艦艇も例外ではなく、大西洋戦線においてはUボートに苦しめられ、太平洋においても決して無敵だったわけではなかった。
この言葉には解釈が2通りある。
- 公式メディア・ゲーム中図鑑等で潜水艦が「嫌い」「苦手」などと明確にされている艦娘
- 史実でモデルとなった艦が潜水艦に撃沈・撃破されている艦娘
1には潜水艦に撃沈されていないはずの古鷹や曙などのケースがあるため、必ずしも2とは一致していない。
共通点は潜水艦が絡む重大な何かがあったという点である。
一方、史実で潜水艦2隻に襲われて撃沈されている五十鈴は対潜能力そのものが高い(ゲーム中でも対潜の初期値はかなり高い)おかげか何の躊躇もなく対潜掃討に向かっている。追加実装で先制爆雷を放つ能力を彼女(改二)一人だけがかなり長い間無条件能力として得たほどである(現在は龍田改二が同じ能力を得たので唯一ではなくなった。ちなみに龍田も潜水艦トラウマ組である)。
ただし米潜水艦と言えども必ずしも無敵だったわけではなく、アルバコア、グロウラー、ハーダー、ボーンフィッシュと名高き潜水艦も戦争中に撃沈されている。
もっともサービス実装当初から艦娘のモデルとなっていた軽巡や駆逐艦によるものではなく、戦時中に急造された松型駆逐艦や海防艦(例として占守型の「石垣」(後に実装)が米潜「S-44」を、鵜来型海防艦「沖縄」(艦これ未実装)が米潜「ボーンフィッシュ」を、そして第二十二号海防艦が米潜「ハーダー」を撃沈している)、駆潜艇、設置した機雷(「アルバコア」が沈没したのはこれ)によるものが大半であった。
艦娘のモデルとなった艦では朝霜がトラウト、山雲がサーゴ級スカルピン、潮がポーパス級パーチ、春風がバラオ級シャークを撃沈したとされる記録が残っている。
また、神風がバラオ級ホークビルと一騎打ちを行いこれを撃退しているが、撃沈には至っていない。
戦没というより事故に近いが、日本の潜水艦と誤認され米軍機から攻撃されたシーウルフのように、同士討ちで撃沈された潜水艦もある。さらに言えば、タリビーとタングは、二隻とも自らが放った魚雷が半円を描いて命中し、轟沈したという最期を遂げている。
関連するエピソード
公式4コマ第4話
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(彼女らは史実で米潜水艦に撃沈されている)
↓
何人もの駆逐艦達が部屋の隅でガクガクブルブル
↓
伊勢「潜水艦にトラウマある娘多いなー」
公式4コマ第12話
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何人か駆逐艦が減っている
↓
伊勢「潜水艦トラウマ組か・・・」
こういう対応は、他に挨拶に行った先で愛宕、摩耶、龍田らにされて時に脅されてきたので慣れている、と泣きながら話す伊168だった。
ここで初めて「潜水艦トラウマ組」の用語が使用された。
公式4コマ第25話
↓
やっぱり何人か駆逐艦が減っている
↓
伊勢「えー 何人か逃げ出しているのはもうしょうがないとしてー」
公式4コマ第27話
まるゆが「三式潜航輸送艦『まるゆ』と申します」と鎮守府入口で挨拶
↓
公式4コマ第33話
伊401とあきつ丸の紹介回で、まるゆも登場。
吹雪の相方として話の進行を務める役に選出された人物は、よりにもよって龍田となった。
龍田「(新人の伊401に)最初にあったときはちょっとスイッチ入っちゃったけど、今はもう大丈夫だから。ね?」(威圧的な背景を背負いながら)
公式4コマ第54話
AL作戦への参加メンバーを決める段階で子日が辞退、霰・霞・不知火が千代田に縋り付いて拒否している。第十八駆逐隊も参照。
「霰ちゃん霞ちゃん不知火ちゃん……たちはお留守番がいいかしらね 子日ちゃんも」
この話以降は、龍田手製の「潜水艦」と書かれたてるてる坊主が毎年恒例になっている以外に目立つ描写が無い。
これは開始当初は戦闘も進水も初めてだった駆逐艦たちが、皆戦闘に慣れて一部駆逐艦は対潜も進んでしに行ったのと、単純に潜水艦関連ネタ以外の史実・ゲーム由来ネタが描かれる機会が増えたためだと思われる。
公式で潜水艦トラウマ組だと明言されている艦娘
公式4コマ、図鑑、ゲーム内台詞などで潜水艦にトラウマがある事が明記されている艦娘。
子日 | なに?潜水艦・・・?嫌いキライ!(図鑑より) |
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1942年7月5日、米潜トライトンの雷撃で戦没。 | |
曙 | けど、何気に潜水艦は苦手かな・・・(図鑑より)※ |
1943年12月4日、護衛中だった護衛空母冲鷹を米潜セイルフィッシュの雷撃で喪う。1944年1月14日、同行していた姉妹艦漣が米潜アルバコアの雷撃で戦没。同日、護衛するはずだった船団を米潜ガードフィッシュ及びスキャンプに壊滅させられる。同年7月7日、同行していた姉妹艦薄雲が米潜スケートの雷撃で戦没。 | |
愛宕 | ・・・・・(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)(公式4コマより) |
1944年10月23日、米潜ダーターの雷撃で戦没(ダーターものち座礁)。 | |
摩耶 | んだよ、潜水艦って奴は苦手だよ。(図鑑より) |
ああん?潜水艦?(公式4コマより) | |
1944年10月23日、米潜デイスの雷撃で戦没。 | |
龍田 | え?私?私は潜水艦が、ちょっと鬼門だわ~。(図鑑より) |
うふふふふ、よろしくおねがいしますねぇ~(「潜水艦」と書かれたてるてる坊主を引き千切りながら)(公式4コマより) | |
1924年3月19日、第43潜水艦と衝突。第43潜水艦は沈没し、その乗員全員が殉職。1944年3月13日、米潜サンドランスの雷撃で戦没。 | |
雷 | !!(公式4コマより) |
1944年4月13日、米潜ハーダーの雷撃で戦没。 | |
電 | !!(公式4コマより) |
1944年5月14日、米潜ボーンフィッシュの雷撃で戦没。 | |
磯波 | !!(公式4コマより) |
1943年4月9日、米潜トートグの雷撃で戦没。 | |
敷波 | (磯波と一緒に悲鳴を上げながら逃亡)(公式4コマより) |
1944年9月12日、米潜グロウラーの雷撃で戦没。 | |
翔鶴 | さて...何が出て来るの?潜水艦には気を付けてね?(ゲーム内台詞より) |
1944年6月19日(マリアナ沖海戦)、米潜カヴァラの雷撃で戦没。 | |
古鷹(未改造・改のみ) | やだ、何、潜水艦?(ゲーム内台詞より) |
1942年8月10日、同行していた姉妹艦加古が米潜S-44の雷撃で戦没。 | |
加古(加古改二のみ) | ええええっ、潜水艦かあぁ…やばいよやばいよぉー(ゲーム内台詞より) |
1942年8月10日、米潜S-44の雷撃で戦没。 | |
雲龍 | 潜水艦への警戒は怠らないで!(ゲーム内台詞より) |
1944年12月19日、米潜レッドフィッシュの雷撃で戦没。 | |
海風 | ああぁ~っ!な、なに!?魚雷?敵潜!?(ゲーム内台詞より) |
1944年2月1日、米潜ガードフィッシュの雷撃で戦没。 | |
白露(2015年秋イベント時のみ?) | 潜水艦とかは一番に―ちょっと苦手だけどさ…(ゲーム内台詞より) |
1944年6月15日、米潜水艦の雷撃を回避中護衛していたタンカーと衝突し戦没。 | |
神風 | 怖いものは何って?うーん…船団護衛で怖いのはやっぱり潜水艦…かな。えっ、嘘だろって?(ゲーム内台詞より)※ |
数多くの潜水艦相手に無双しているが、護衛対象をその潜水艦によって多く失っている。なお、史実的に神風は米潜ホークビルが強敵と書いて友と呼ぶ関係になるので、あくまで船団護衛に対する敵潜水艦の危険性を語っているだけの可能性もある。 | |
水無月 | ん?潜水艦?あれはやっかいな相手だよね。うん、わかるよ。(ゲーム内図鑑より) |
1944年6月6日、米潜ハーダーの雷撃で戦没。他、護衛中の輸送船を多数潜水艦の襲撃で喪失している。 | |
山風 | 夜は潜水艦が見えないから…怖い。(ゲーム内台詞より) |
1942年6月23日、米潜ノーチラスの雷撃で戦没(東京湾沖という近海だった。 この時潜望鏡越しに撮影した写真があり、アメリカ本土では雑誌に大々的に載せられた)。 | |
大鷹 | 夜の潜水艦は…怖いですね。(ゲーム内図鑑より) |
1944年8月18日、米潜ラッシャーの雷撃で戦没。 | |
玉波 | 潜水艦の脅威、忘れてはいけません。(ゲーム内図鑑より) |
1944年7月7日、米潜ミンゴの雷撃で戦没。なお、彼女についても「怖い」と明言していない事からあくまで船団護衛に対する敵潜水艦の危険性を語っているだけの可能性がある。 | |
白雲 | 潜水艦は苦手です。水上艦がお相手なら!(ゲーム内台詞より) |
1944年3月16日、米潜トートグの雷撃で戦没。 |
※:曙や神風はモチーフ元が終戦を迎えている艦娘である。
史実でモデルとなった艦艇が潜水艦に撃破されている艦娘
公式トラウマ組に認定されている艦娘は除いた。
実際に潜水艦の餌食になった日本軍の艦艇はこれよりもさらに多いから困る。
勿論日本の潜水艦の餌食になった連合国軍艦艇もいたのだが…結果は比べるべくもない。
球磨 | 1944年1月11日、英潜タリー・ホーの雷撃で戦没。 |
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足柄 | 1945年6月4日、英潜トレンチャントの雷撃で横転。総員退艦ののち同月8日戦没。 |
金剛 | 1944年11月21日、米潜シーライオンの雷撃で戦没。※公式4コマではしらばっくれていたが、彼女も潜水艦に撃沈されている |
浦風 | 1944年11月21日、米潜シーライオンの雷撃で戦没(金剛と同日)。 |
大井 | 1944年7月19日、米潜フラッシャーの雷撃で戦没。 |
多摩 | 1944年10月25日(レイテ沖海戦)、米潜ジャラオの雷撃で戦没。 |
長良 | 1944年8月7日、米潜クローカーの雷撃で戦没。 |
五十鈴 | 1945年4月7日、米潜ガビラン及びチャーの雷撃で戦没。 |
名取 | 1944年8月18日、米潜ハードヘッドの雷撃で戦没。 |
涼風 | 1944年1月25日、米潜スキップジャックの雷撃で戦没。 |
阿賀野 | 1944年2月17日、米潜スケートの雷撃で戦没。 |
時雨 | 1945年1月24日、米潜ブラックフィンの雷撃で戦没。 |
秋雲 | 1944年4月11日、米潜レッドフィンの雷撃で戦没。 |
夕張 | 1944年4月27日、米潜ブルーギルの雷撃で戦没。 |
五月雨 | 1944年8月26日、座礁状態のところへ米潜バットフィッシュが雷撃。船体断裂によりその場に放棄された。その後時期は不明だが自然風化により水没している。 |
伊168 | 1943年7月27日、米潜スキャンプの雷撃で戦没。 |
霰 | 1942年7月4日、米潜グロウラーの雷撃で戦没。 |
谷風 | 1944年6月9日、米潜ハーダーの雷撃で戦没(谷風他2隻の駆逐艦がタウイタウイで対潜哨戒に行って皆このハーダーに返り討ちにあった事件は有名。その後沖波らがハーダーを撃退している)。 |
松輪 | 1944年8月22日、米潜ハーダーの雷撃で戦没。 |
天龍 | 1942年12月18日、米潜アルバコアの雷撃で戦没。 |
大潮 | 1943年2月20日、米潜アルバコアの雷撃で大破航行不能、翌21日沈没。 |
漣 | 1944年1月14日、米潜アルバコアの雷撃で戦没。※特徴的に公式4コマ第4話で震えていたのは彼女ではないかと思われるが、あくまで推測である |
大鳳 | 1944年6月19日(マリアナ沖海戦)、米潜アルバコアの雷撃が原因で燃料漏れ発生。その後燃料に引火し爆沈、戦没。 |
間宮 | 1944年12月20日、米潜シーライオンの雷撃で戦没。 |
あきつ丸 | 1944年11月15日、米潜クイーンフィッシュの雷撃で戦没(但し公式4コマではまるゆ、伊401と普通に接しているのでトラウマ持ちでは無いと思われる)。 |
瑞穂 | 1942年5月2日、米潜ドラムの雷撃で戦没。太平洋戦争における日本海軍初めて戦没した『軍艦』(※艦これ的には如月が先に戦没しているのだが、これは駆逐艦は狭義の軍艦ではなかった為である)。 |
風雲 | 1944年6月8日、米潜ヘイクの雷撃で戦没。 |
速吸 | 1944年8月19日、米潜ブルーフィッシュの雷撃で戦没(この時ブルーフィッシュが撮影した写真が、現存する唯一の速吸の写真だと言われている)。 |
狭霧 | 1941年12月24日、蘭潜K XVIの雷撃で戦没。 |
アーク・ロイヤル | 1941年11月13日、独潜U-81の雷撃で損傷、翌14日沈没。現在、唯一枢軸国軍の潜水艦に撃沈された艦がモデルになった艦娘。 |
桃 | 1944年12月15日、米潜ホークビルの雷撃で戦没。 |
昭南 | 1945年2月25日、米潜ホーの雷撃で戦没。 |
能美 | 1945年4月14日、米潜ティランテの雷撃で戦没。 |
朝日 | 1942年5月25日、米潜サーモンの雷撃で戦没。 |
ヘネラル・ベルグラノ(元フェニックス) | 1982年5月2日(フォークランド紛争)、英原潜コンカラーの雷撃で戦没。現在、唯一第二次世界大戦後に戦没した艦がモデルになった艦娘。 |
この他にも、敵潜水艦からの伝令で艦載機の空襲を受けて沈没した三隈、ゲーム内では言及されていないケースでは、米潜の雷撃で沈没こそ免れるも艦首を喪失した天津風(中破絵はこの時のものを表している)の例もある。
また、イタリア艦であるリベッチオも1941年11月10日、沈没した僚艦の船員を救助中、英潜アップホルダーの雷撃により大破。艦尾を失い、味方に曳航されるものの浸水を止められず曳航を断念。同日11時18分に力尽きている。
一方、2016年春イベントから米軍艦のアイオワの実装が開始されたが、米艦娘がこれから続けて実装されると、ヨークタウン、ワスプ、ハンマン、オブライエンなどがトラウマ組になる可能性が考えられている。
ハワイからの出港直後に伊6の雷撃を受け、沈没こそしなかったもののその修理中に姉レキシントンを失い、その後ソロモンで伊26の雷撃によって損傷させられてしまったサラトガなども候補と言える。
ただ、後に実装されたサラトガが潜水艦を嫌がっている描写は見られない。
なお、連合国艦で潜水艦によって撃沈された艦がモデルになった艦娘は(戦後戦没したヘネラル・ベルグラノを除けば)英軍艦のアーク・ロイヤルのみである。
多くの「トラウマ」の元凶たち
下手人には「同一人物」も多数存在する。
- トートグ(USS Tautog,SS-199)
- グロウラー(USS Growler,SS-215)
- アルバコア(USS Albacore,SS-218)
- フラッシャー(USS Flasher,SS-249)
- ハーダー(USS Harder,SS-257)
駆逐艦雷・水無月・谷風・早波、海防艦松輪・佐渡・日振撃沈(海防艦3隻は姉妹艦ハッドとの共同戦果)
- スケート(USS Skate,SS-305)
- シーライオンⅡ(USS Sealion,SS-315)
長らくの間連合国籍の潜水艦は愚か、枢軸国艦を含めても最後まで海外籍だった潜水艦自体未だに『艦これ』には実装されていなかったが、2021年秋イベにおいてついにその時は訪れた。
しかしここに挙げた「彼女ら」が鎮守府に現れる日は来るのかは未だに不透明。
神(C2機関)のみぞ知る…。
逆パターン
前述したように、中には日本艦によって米潜水艦が撃沈されるという例もいくらか存在している。
初の連合国所属潜水艦娘であるスキャンプは既述の通り伊168を撃沈した記録を持つが、逆に自らも第四号海防艦によって撃沈されたという史実の持ち主である。
そのため彼女は海防艦を(それも第四号海防艦のみならず海防艦全般を)恐れている節があり、時報ボイスなどで海防艦を見かけては怯え焦る姿を何度か目にすることができる。言わば「潜水艦トラウマ組」ならぬ「海防艦トラウマ組」といったところであろう。
来世で潜水艦になった者たち
旧日本海軍の後継組織にあたる海上自衛隊は、旧海軍の伝統を受け継いだと同時に旧海軍のトラウマと戦訓も受け継いだ結果、世界でも類を見ない潜水艦キラー集団へと変貌を遂げ現在にいたっているが、一方でこの海自の潜水艦には、命名法則の関係上、旧海軍の朝潮型・陽炎型の両駆逐艦、最近では空母の艦名を受け継いだ艦も存在する。
2016年8月1日現在、旧海軍の駆逐艦もしくは空母の艦名を継いだ潜水艦は以下の通り;
艦番号と艦名 | 艦名承継対象の旧海軍艦 |
---|---|
TSS-3601 あさしお(Ⅳ) | 朝潮 |
TSS-3608 おやしお(Ⅲ) | 親潮 |
SS-591 みちしお(Ⅲ) | 満潮 |
SS-596 くろしお(Ⅳ) | 黒潮 |
SS-501 そうりゅう(Ⅱ) | 蒼龍 |
SS-502 うんりゅう(Ⅱ) | 雲龍 |
上記は就役順。
前述したとおり初代雲龍は潜水艦の雷撃で戦没したが、その艦名を潜水艦が2代目「うんりゅう」として襲名している点が興味深い。過去に2代が存在した「おおしお」も前述のアルバコアに沈められた大潮の名を受け継いだ潜水艦である。
このほか、やはり過去に2代存在した「あらしお」も駆逐艦荒潮の名を受け継いだ。
実は海自の潜水艦は、旧大戦中に旧日本海軍の艦艇を沈めた1隻の米潜からスタートしている。レイテ沖海戦よりも前に駆逐艦玉波を撃沈にいたらしめたミンゴがそれで、戦後に日本に貸与され2代目「くろしお」と改名。ゼロからのスタートになった日本の潜水艦建艦技術の基礎を築きあげることに貢献した。
その後就役した2代目「おやしお」からは、現在にいたるまで海自の潜水艦はすべて国産になっている。
尚、海外においても潜水艦に艦名が継承された例は存在し、艦これ実装済み艦娘としてはイギリス海軍のウォースパイト(ヴァリアント級原子力潜水艦2番艦。1991年に退役し、現在は残留放射性物質の無害化のためデヴォンポート海軍基地内で長期係留中)とスウェーデン海軍のゴトランド(ゴトランド級通常動力型潜水艦1番艦)の例がある。尚、アメリカ海軍で建造が計画されているバージニア級原子力潜水艦24番艦も予定艦名としてアイオワの名が与えられている。
関連タグ
伊168・伊58 - 公式4コマ内で潜水艦であることを理由に八つ当たりされたり避けられたりしている。とばっちり……でもない(伊168は空母ヨークタウンと事のついでで護衛の駆逐艦ハンマンを吹き飛ばしている。伊58は重巡インディアナポリスを撃沈、さらに大戦末期の絶望的な状況で8月15日まで生き延びている)。
伊19 - 和製アルバコア。空母ワスプを撃沈そしてまた2隻ほど巻き添え(駆逐艦オブライエン大破後沈没、戦艦ノースカロライナは大破で修理に半年)を出している。
伊26 - 巡洋艦ジュノー撃沈、空母サラトガ損傷の戦果を持つ。が、アメリカからすればジュノーに乗り組んでいたサリヴァン5兄弟を皆殺しにした憎き潜水艦である。
まるゆ - こちらは完全にとばっちりだが、駆逐艦クーパーが駆逐艦竹に魚雷攻撃で撃沈された際、その航跡が見えなかった事と近隣でまるゆの目撃情報があった事から僚艦であるアレン・M・サムナーとモールは「クーパーは潜水艦に撃沈させられた可能性がある」との判断のもと退却を余儀なくされている。後に張本人も後に『艦これ』に実装された。
ガトー級 - 大半の潜水艦トラウマ組の元凶。半分以上はガトー級もしくはその改良型バラオ級によるものである
またアルバコアか - もはや説明不要。
神風(艦隊これくしょん) - 逆に米潜水艦ホークビル(桃を沈めた艦)を沈没寸前にまで追いやって乗組員を震え上がらせた。一方で終戦後、神風の艦長とホークビルの艦長は文通しながら互いの健闘を讃え合っている。