概要
同枠で20年の長きに渡り続いた『もしもツアーズ』の後継番組として2022年10月に土曜18時半の枠でスタート。それ以前にも2021年11月、2022年6月に特番が放送されていた。
「旅に笑い(イタズラ)を!」をテーマにチョコレートプラネット、かまいたち、ガイドとして渋谷凪咲が日本全国津々浦々を旅する。しかし、その道中には出演者を恐怖に陥れる様々なイタズラが仕掛けられている。想像を絶するイタズラの数々にぼやき続ける出演者にも注目の、「ハード系イタズラ旅番組」。
レギュラー化以降は売れっ子である2組のスケジュールが合わないため特番スタイル(半日かそれ以上)の撮影を4〜5本に分けて放送する「シーズン制」がとられている。
2024年9月を以てレギュラー放送は終了。後番組は金曜深夜から移動する『ネタパレ』。
最終回では「一旦終了」「また会う日まで」など、特番としての復活放送を示唆する文脈が繰り返され、改編説明会でも可能性があるとされている。現時点ではまだ未定。
旅のルール
旅のガイダンスに従う。ただそれだけ。
出演者
レギュラージャーニー
被弾率(イタズラ打率)は実際に喰らったイタズラ÷出席回に仕掛けられたイタズラと数えられていると思われる。書いてあるのはいずれもレギュラー終了時点。
イタズラ被弾率は23.5%(113/481)で4位。欠席ロケなし。
メンバーの中では最年長(芸歴的にはかまいたちが上)。嚙み砕くと口内が非常に臭くなる「鹿のキャンタマ」を食べさせられることがお約束。また、旅中で車移動する際は長田の運転である場合が多い。
イタズラ被弾率は27.9%(134/481)でダントツ1位。欠席ロケ1回。
逆バンジーやチケットによる身代わりの被害に遭いやすい。恐怖系などあまりに嫌なイタズラを全力拒否したり渋谷に頼み込んで代わってもらう、収録予定のイタズラをスタッフや中野から聞き出そうとするなどのルール違反をして他のジャーニーからガチで怒られたことがある。また、日本モンキーパークで喰らった水攻めイタズラを天丼されたことがある。
イタズラ被弾率は25.2%(121/481)で2位。欠席ロケなし。
大玉のイタズラを高い頻度で受けている。選択式のイタズラを何度も仕掛けられたことで心理戦に強くなっており、こちらでのイタズラ被害は少ない。
イタズラ被弾率は23.7%(114/481)で3位。欠席ロケ1回。
暴露系のイタズラの被害に遭いやすい他、高所恐怖症なのにパラグライダーで移動させられる、薄毛をネタにされるなどの被害を受けている。痛風を理由に一部のイタズラは免除される。
ガイド
ジャーニー達を引率する進行係。旅の行程を唯一知っているためイタズラを受けることは基本ないが、悪臭やビリビリなど衣装が汚れない程度のイタズラを場の流れで受けている。シーズン7(熱海編)ではOAの時期が松尾共々誕生月(8月)だったため、誕生日祝いの名目でオープニングのイタズラを喰らいクリームまみれになった。
NMB48卒業後は受けるイタズラのレベルがやや上がっており、レギュラー最終回も彼女へのイタズラで締めくくられた。
凪咲が舞台稽古のため不在だった特番第2回で代わりにガイドを担当。2択検温機(どちらかはスタンガン)のイタズラに3回もハズレを引いてしまう。
ゲストジャーニー
2023年新春SP(茨城編)にて初のゲストジャーニーとして登場。途中参加・離脱という短いスケジュールだったが濃いイタズラを喰らい、最後にはスプラトゥーン(インクまみれ)を受け「もう(出演は)大丈夫です!」と語った。
シーズン4(群馬編)にてコロナ濃厚接触者判定を受けた松尾に代わり出演。
タピオカネタでしつこくイジられた上、ドッグフードの天ぷらを食わされた(しかし、味は意外に美味しかったらしい)。
2023年春SP(秩父編)にて劇団員として出演するはずだったが、当日早朝に高熱で欠席した濱家に代わり急遽ゲストジャーニーとして出演。
濱家と同じく高身長だったことから、濱家用のイタズラを理不尽に喰らっている。
2023年秋SPにてゲストとして登場。渡辺はドリアンを塗り込んだきゅうりを食わされ、長谷川はプロのボクサーから本格的なパンチを喰らった。後藤と同じく途中参加・離脱だったが、途中でレギュラー・スタッフ全員に忘れられ、勝手に番組を進行された。
漂流イタズラ劇団員
イタズラ担当の芸人。
みちおは主に貧乏神「みちおボンビー」などのゲームや漫画を題材としたキャラに扮することが多く、持ち前の怪力を活かしたイタズラを仕掛ける。基本的に元ネタの許諾はとっているが、シーズン6(埼玉編)ではあるキャラがNGだったため、オリジナルキャラ「トムーさん」に扮した。着ぐるみはその後改造され「トプーさん」に流用されている。
相方の布川は解説担当。
初回特番では恒例のケンカネタ(着ぐるみ状態)で活躍したが、レギュラー化後はイタズラゲームの進行役として参加する事が多い。また坂井は松尾以外で唯一逆バンジーを飛ばされる、イタズラの激辛カレーを試食させられるなどイタズラのとばっちりに遭いやすい。
猿谷猿丸(プロゴルファー猿)、中島弘(サザエさん)などアニメキャラに扮して登場するが、芝居が大根であり毎回短い台詞しか覚えられない(山内曰く「ドラクエに出てくる村人くらい同じ台詞しか言わない」)。
旅先の動物園の職員の他、朝倉未来をパロった「朝倉みるく」に扮し、ジャーニーに「試合」と称したイタズラを吹っ掛ける。
クズ芸人で有名な同じ所属事務所の先輩後輩で、主にセットで登場する。酒井は天然ボケのせいでイタズラと関係ないミスをすることがある。
その他
ガイダンスの声を担当。
主なイタズラ・用語
- ジャーニー
本来は「(長期間の)旅」を意味する英単語だが、ここでは「旅人」の意味で出演者、「旅番組」の意味でイタズラとは無関係のグルメやアクティビティ体験要素を指す。
- 大玉
坂道を転がってくる大きな玉を体を張って止める。主に旅の最初のほうにほぼ毎回登場する。被弾率トップは山内で現時点で21球中10球も喰らっている。
- 顔はめパネル
旅先によくあるパネルかと思いきや、写真を撮った直後に穴が狭まり首が固定され、動けない状態でイタズラが発動する。
- 4択グルメチョイス
4択の選択肢の中にイタズラが含まれており、ハズレは主に激辛やゲテモノ(動物の睾丸(キャンタマと呼ばれる)や陰茎など)。
悪臭系のイタズラで何かの動物の糞が混ぜてある形でイタズラを受ける。テロップ上では専用イラストで表示される。
- 脳汁オークション
店の料理に対してどれだけ自腹を切れるかのチキンレース。提示した金額が1・3番目に高い人は普通の料理、2・4番目に高い人にはイタズラ料理が出される。なお、提示した金額は順位に関わらず自腹で支払い、寄付しなければならない。
- 以心伝心グルメ
寿司やおでんなど複数の選択肢がある料理で「最初に食べるなら…」「シメに食べるなら…」というお題に沿って食べて行き、少数派の人にはその都度イタズラグルメ(幼稚園児考案の無茶苦茶創作料理)が…。また、ガイド役も強制参加となる(もちろん少数派だった場合、必ずいたずらグルメを食べなければいけない)。
- ルーレット
黒と赤、どちらにボールが入るか予想し、外れたらキャン石料理。また、ここで透視チケットを使えば結果が出た後に予想を確定できるという無敵状態に。ただし、一つだけある緑に入ると問答無用で全員キャン。
- ドラフトグルメ
4つの選択肢(高級品、通常品グルメ、ほぼ無味グルメ(例:かき氷の氷のみ、カレーのライスのみ)、イタズラグルメ(例:激辛カレー、激苦茶入りかき氷)をドラフト形式で選ぶ。選択がダブった場合は抽選。
イカやタコがキーワードとなる選択肢を選ぶと発動。ゲームキャラに扮したスタッフが現れバズーカやバケツで塗料まみれにされる。
- ギリ安全花火
密閉された箱のような部屋に入れられ、上から手持ち花火が降り注ぐ。一見本気で殺そうとしているようにも見えるが、スタッフが試行錯誤を重ねたおかげで、現在これといった火傷などはなし。
- 店舗系ジャーニー
ロケ地ではなく大型家電量販店やホームセンターなど様々な店で行われるジャーニー。毎回店舗にちなんだ様々なゲームに挑み運のいい人にはご褒美(金券やポイントカード用のポイント※ゲーム後、ポイントを使い買い物する)をもらえるが成績最悪(ゲーム最下位や全員参加ゲームで最初にアウトになった人)はその店に応じたイタズラ(状況によっては全ポイント没収のこともある)を受ける。
- 脳汁ネバーランド
様々なロケを行う本企画では珍しいスタジオ企画。この企画ではガイダンスの中野もこの企画の進行役の覆面男ナカノ(おそらくBGMと合わせてフジ系列ドラマライアーゲームをイメージ)、ディーラーは酒井が担当。
毎回脳汁を湧き出す様々な問題(例:ザ・たっちの障害物競走をして勝ったのはどっち?など)を出され4人は予想しそれぞれボールに置いていく。当たれば進展なしだが、外せばボールを没収され抽選マシンに送られる。全レース終了後、抽選マシンを回し運悪くボールから選ばれた人は罰として『電気ナマズと混浴』という番組史上最大のイタズラを受けることになる。
その後、2回目(ここではロケ中、簡易的ものが置かれた状態で開催)行われ惹かれた人は「う○こ※実際はう○こではなくくさや付きCPAP(アロマボンベ)を寝るまで吸わされ続ける
たびたびおこなわれる本番組内でのカードゲーム。ジャーニー4人の頭に様々なNGワードのカードを頭につける。そしてフリートークを行い頭に書かれたNGワードを言った人にはイタズラ(大概みちおの強力な一撃)を受ける(過去に内村プロデュースでやっていた『芸人不信ツアー』や『芸人不信バトルロワイアル』のトーク限定と思っていただけたらいい)。
チケット
旅の途中でたまに貰えるアイテム。貰った回に限らず、任意のタイミングで使用可能。ただし、水に濡れたり、破られたりすると無効になる。
- イタズラ身代わりチケット:自分がイタズラを受けることが決まったときに使用可能。他のジャーニーを指名して代わりにイタズラを受けてもらうことができる。指定されたジャーニーは同じ身代わりチケットを使わない限り回避できない。
- イタズラ透視チケット:食事系イタズラ等、詳細が伏せられているイタズラのときに使用可能。内容や回避方法をスタッフから耳打ちで教えてもらえる。ただし、実際に回避できる確証はない。
- イタズラ回避チャンスチケット:使用すると、チャレンジに成功すればイタズラを回避できるが、一度だけ登場した時、鈴木Q太郎が山内のイタズラ回避チャレンジに失敗したため山内から「クソチケット」の烙印を押されてしまった。
- チケット横取りチケット:いつでも使用可能。他のジャーニーが所有するチケットを1枚選択し奪うことができる。
見どころ・エピソード
番組関連
- 初回特番では誰もどういった番組か理解せずに臨んだため、山内の大玉+クリーム砲のイタズラを見て「これはやばい番組」と震え上がった。またこの時山内はまさかクリーム砲が飛んでくるとは夢にも思わず、眼球ガン開きだったという。
- 過酷な内容の番組なので、メンバーのテンションも低い。例えば凪咲がタイトルコールをしても「イェーイ!」と盛り上げたりしない、レギュラー化や特番が決まると、「1クールで終わって欲しい」「すぐにでも終わって欲しい番組」「やり過ぎだって!」とボヤいたりする。これをゲストジャーニーが不思議に思ったりして、その後イタズラを喰らってその真意が分かるのもお約束。
- また、松尾と濱家は前述通り1回ずつ欠席したことがあるが、その際他のメンバーに「ズルい」「(濱家が急な発熱で休んだことに対し)体温計炙ってます」とコメントするのも定番。
- スペシャルロケの前に(イタズラ付き)健康診断編を入れるなど意外とちゃんとしてるところもある。
- 天候に恵まれない事が多い。初回特番にはじまり、シーズン1、シーズン2と1クールずっと雨が続いたり、「サマージャーニー」なのにロケ日だけ曇天になるなど。
- レギュラー後期の2023年終盤以降は凪咲曰く「上層部から夕方の番組らしくしろと言われた」とのことで、1つの施設内の情報を紹介する要素も含めた特別編が増えたほか、イタズラを受ける人をゲームで決める事が多くなり、番組のテイストが多少変わってしまっていた。
- レギュラー最終回ではオープニングで山内・長田が「ッシャアアア!」「ありがとうございます!」と恐らくテレビ史上初の"最終回を喜ぶ"というリアクションからスタート。しかも最終回なのにフジテレビ社屋があるお台場をぶらりするだけという節約ぶり。しかしながら、これまでのイタズラがてんこ盛りであり、番組の集大成と呼ぶにふさわしい内容だった。最後は最終回大玉を長田が喰らって大団円。そして、準レギュラーも合わせて記念撮影…と思いきや、凪咲にクリーム砲が発射される(それも今まで見たことのない威力で)。大玉からのクリーム砲の流れは、特番初回でも、レギュラー初回でもオープニングで行われていた。にしても強かすぎる最後に、凪咲が「こんな番組、終わってよかった」と恨み節を吐いてオチがつく。そして、本来であればその章の終わりに「continue?→Yes」となる画面が「No」を選んで番組は一旦幕を閉じた。
イタズラ関連
- 逆バンジーのイタズラは(松尾以外の)誰かが喰らう流れになる→ターゲットが身代わりチケットを使って松尾を指名→松尾がゴネて一旦身代わりが変わる→その人物も身代わりチケットを使い松尾を指名もしくは最終的に松尾に戻る→逆バンジーというのが定番。この攻防戦がメインでむしろ飛んでるシーンはおまけ扱い。
- また松尾といえばのイタズラはもう1つあり、それはプールのある施設で巨大バケツから水が落ちてくるというアトラクションの落水地点に縛られて水責めにされるという拷問のようなイタズラ。他のメンバーは松尾救出のため施設内の鍵を探すのだがグズグズしたり意味のない報告ばかりして余計に落水回数を増やすのがお約束。
- 長田のキャン玉の引きは凄まじく、ある時はルーレットを外したらキャン玉というイタズラを透視チケットの力で完璧に回避できるはずが、ルーレットの球が20個中1つだけある緑に入ってしまい、長田もキャン玉を食べることに。
- 旅には単独行動を求められる場面が多い。この時、山内と松尾が単独行動、濱家と長田がその場に残って料理というパターンが多い。
- 単独行動時は必ずと言っていいほどキョンシーが現れ、基本的に山内を襲う。この時、キョンシーを知らない若い世代の視聴者のために随時説明が入ることや、1人では無理と判断した山内が協力と言う建前で松尾か長田を呼び出し、裏切って逃げるのもお約束。なお、キョンシーの手の先には激クサ香水が塗られている。
- キョンシーイタズラについては登場する映画関連の人物もみちおなどが演じて登場する時もあるが、山内がキョンシーを知ってるかは確認がなかったようで、山内は「俺がキョンシー知らなかったらどうしてたん?」と言った。
出演者関連
- かまいたちとチョコプラは移動中のロケバスや楽屋内で喋る事がこの番組をきっかけに無くなったと言う。濱家は27時間テレビスペシャルで「同世代の芸人が集まったら楽しいはずなのにこの番組だけは別」と話した。
- 松尾は「凪咲は番組開始前は普通に可愛いと思っていたが、今ではあの笑顔が怖い」と凪咲本人がいない場で話した事がある。
主題歌
オープニング-「漂流劇団」ズーカラデル
どちらも当番組の放送以前に製作された楽曲であるが、共に親和性が高い。
ネット状況
フジテレビの土曜18時台後半は完全なローカルセールス枠であるため、放送局によっては放送日時差し替えならともかく、たまにしか放送しないところもあれば、酷い所では放送自体ない(または始めたのはいいけど結局やめてしまった)。
また、特番についても、テレビ大分が一度も放送したことがなく(ただしレギュラー版は放送日時差し替えではあるが放送)、テレビ宮崎は第1弾は放送を見送った(さらにレギュラー版の放送なし)。
その一方で、レギュラー版については、TBS系列局のテレビ山口(ただし開局から1987年9月まではフジテレビ系列にも参加してはいた)やテレビ朝日系列局の青森朝日放送でも放送されている。
関連タグ
ドラゴンクエスト:BGMやスタッフの仮装(武器屋っぽいヤツ)、ジャーニー達のステータス表示などオマージュ要素が多い。そして2023年11月4日放送分の秋SPに於いて本当にドラクエネタを使ったロケが行われた。しかも途中で映像だけとはいえ堀井雄二氏がゲスト出演した。(その上、少しだけ当時の最新作の宣伝もしていた)