とある国の拳法の師範代が、母国の
危機を救うためある男に目をつけた。
はたしてそれは??
※本作の公式サイトから引用
概要
『おそ松さん』(第1期)に登場するエピソードで、第22話Bパートのサブタイトル。初回放送は2016年3月8日(7日深夜)で、イヤミのメイン回である。
なお、同日に放送されたAパート『希望の星、トド松』については該当記事を参照。
ストーリー(ネタバレ注意)
ある日の夜、とある師範代の老人が居酒屋で晩酌を交わしていた。そんな中、とある店員が居眠り中のイヤミの机にあった皿を片付けようとした際に誤って放り投げてしまうが、老人のおかげで事無きを得る。
また、同じ店内で些細な口論をしていた6つ子達を諌めた際には喧嘩を売られるものの、彼は故郷に伝わる必殺技の『フェー拳』で返り討ちにする。弱い者虐めになった事を自覚しつつ店を去ろうとした丁度その時、目を覚ましたイヤミが驚きのあまり披露したシェーを見た事で彼こそが伝説の究極奥義『シェー拳』の使い手であると確信し、母国のアカーツカへ強引に連れて帰って来た。
その後、イヤミは師範代の話から『シェー拳』が『フェー拳』の上位互換及び黄河発祥でアカーツカに伝わる最強の拳法である事、9000年という長い歴史を持ち時代によって"死矢拳"や"死油拳"、"死影拳"などと呼ばれている事を知ると同時に、10年に1度開催される武術大会へ出場し犯罪組織と繋がりで滅亡寸前に陥ったこの国を救って欲しいと頼まれる。当初は突然異国に拉致された怒りから「滅びれば良いザンス!ミーはおフランス以外興味無いザンス!」と拒否するが、その直後に現れた老人の娘・シャオリンの美しさによる魅力と父が心臓病を患っている事実を知った事がきっかけであっさりとその要求を引き受けた。
何ヶ月にも及ぶ師範代からの厳しい修行やシャオリンからのサポートを経たイヤミは最終的に『シェー拳』を極め、2人を感激させる。そして、念願の武術大会への出場を知った6つ子達も彼を応援する為に現地へ駆け付け、遂に1回戦の対戦相手である陳々との勝負を迎えた。
早速イヤミは自信満々でシェーをするが、当初は何故か『シェー拳』が発動せず対戦相手にボコボコにされてしまう。しかし、その様子を見たおそ松が「もっと腹からシェーって思えよ!皆、お前の心からのシェーを待ってんだから!」と叱責した後、チョロ松が放り投げたイヤミの通帳を猫化した一松が切り刻んだ事による動揺で遂に本来の威力が発動し、形勢逆転する。
その後、トド松からは自身の保険証を一松に切り刻まれる光景、カラ松からはヌード写真集の宣伝、十四松からは突然の分裂、そしておそ松からはシャオリンが実は子持ちの人妻であるという事実を突き付けられ、その度に『シェー拳』の威力も更に増していった。ところが、肝心のタイミングでイヤミを動揺させる為のネタが尽きてしまい、更に陳々の本領発揮による反撃でフルボッコにされ再び窮地に追い詰められてしまう。
一松が取り出したトド松のへそフェチコレクションやおそ松とカラ松の2人が試みた全裸も全く効果は表れず、最早万事休す状態と勝利や賭け金の320円を諦めかけた丁度その時に巨大な鳥に乗って来たダヨーンが会場に到着する。その直後、かつてとある朝の練習で使ったクロッシュから出した巨大な物を見て覚醒したイヤミは最後の切り札として『ファイナルシェー』を発動した。
しかし、その強力な必殺技の代償として発生した巨大な竜巻は会場だけでなく全ての地方や大陸を覆い、最終的に地球自体を消滅させてしまったのであった。
余談
- 師範代の人物像は、『酔拳』や『スネーキーモンキー 蛇拳』に出演している俳優のユエン・シャオティエンがモデルとなっている。
- 作中での『シェー拳』の解説は、民明書房のパロディとなっている。
- ラストの『ファイナルシェー』による竜巻で観客が巻き込まれたシーンでは、一瞬だけデカパンも映っている。
- 2018年12月6日〜同年12月31日に行われた『おそ松さん総選挙』では、サブキャラ&非日常キャラ編でシャオリンが第45位に選ばれた。
関連動画
- 予告映像