概要
蟷螂(カマキリ)の姿をした娘。
身体の大半が蟷螂の者もいるがケンタウロス型であったり、人間型で全身が外骨格に覆われている者も多い。
鎌状の腕を持つ以外は人間と変わらない姿の者、逆に頭部が蟷螂そのものである場合も。
蟷螂は草にまぎれ、鎌状の腕で獲物を捕らえる為、擬人化の際にアサシンやくノ一として描かれる事もある。
鎌は捕獲用だが創作では鋭い刃物とされ、死神の様に大鎌を持つともされる。
周囲を見渡す為に張り出した複眼が眼鏡と解釈され、人間態が眼鏡女子とされる事もある。
蟷螂の雌は交尾の際に雄を食べてしまい、産卵の為の栄養にするといわれ、その雌優位の生態から女性怪人・怪物のモチーフとしても相性が良く、男を喰らう恐ろしいモンスター娘とされる事も多い。
その他、鎌をそろえた姿勢から拝み虫という呼び名があり、英語でも「祈るカマキリ」を意味する「praying mantis」と呼ばれるため尼僧をモチーフにした絵も描かれている。
なお英語マンティスの語源も「占い師のような虫」というギリシャ語の語彙であることから、予言者とされることもある。
一般的に緑色のカマキリがモチーフにされるが、蘭の花に擬態するハナカマキリ娘の投稿も多い。
日本のモンスター解説書でギリシャ神話に登場する、美女に化け男を騙して食べる女妖怪・エンプーサの名の意味が「雌カマキリ」であるとされるが、これはアフリカに棲むカマキリの一種の学名が上記の習性から「Empusidae:エンプーサ科」(和名:ヨウカイカマキリ)と名付けられたことに由来する。
昭和の妖怪図鑑でオーストラリアの三位一体のカマキリ男と紹介された「ナマラカイン」や、フィリピンの食人鬼アスワングの一種「マンダランカル」の正体は蟷螂娘であるという。
各言語での呼び名
言語 | カナ表記 | 綴り |
---|---|---|
英語 | マンティスガール | Mantisgirl |
ドイツ語 | ファンシュレッケ・メートヒェン | Fangschrecke Mädchen |
スペイン語 | ムヘール・マンティス / ムヘール・サンタテレサ / ムヘール・レサドーラ / ムヘール・カンパモチャ | Mujer Mantis, Mujer Santateresa, Mujer Rezadora, Mujer Campamocha |
イタリア語 | ドンナ・マンティデ | Donna Mantide |
フランス語 | ファム・モントプテフ | Femme Mantoptère |
タイ語 | サーオタッガテーンタムカーオ | Sao Takkataen Tam Khao |
インドネシア語 | ワニタ・ブララン・スンタドゥ / ワニタ・ブララン・スンバ | Wanita Belalang Sentadu, Wanita Belalang Sembah |
アイヌ語 | マキリコロパッタキメノコ | Makirikorpattaki Menoko |
中国語 | 螳螂女(タンランニュイ) | Tanglangnu |
類似した虫娘
個別タグは無いが、外見が似ているカマキリモドキやミズカマキリ娘も投稿されている。
カマキリモドキ娘
ミズカマキリ娘
カメムシ女参照
主な蟷螂娘
- ぷよぷよ!!クエスト…エムプーサ※正確にはギリシャ神話の夢魔
- ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー…マンティス※名は「強い女」という意味で付けられた