概要
1964年、東京都出身。早稲田大学理学部卒業後、ゲームデザイナーやイラストレーターを経て漫画家となる。妻は漫画家のちばこなみ。
『空想科学読本』及びその派生作である『空想生活読本』や『空想法律読本』のイラストで知られており、一発書きで全く縮尺の直しが無い程正確な図画を得意とする。硬軟織り交ぜた独特の画風が特徴で、大体誰を描かせても似ない(似てしまう場合はわざとデフォルメする)のをいいことに、空想科学シリーズでは著者・柳田理科雄の無茶振りに悪ノリした挿絵で人気を博している。
例
- 自分が発射したウルトラ水流の反動でぶっ飛ばされて転がっていくウルトラマン。
- 軍における階級が階段状になっているのに対し、「実際の階級」と評し一人だけドン底で泣いている軍曹と上で嘲笑う曹長と陰口を叩く二等兵、当然の結果だと見下ろす同期2人。
- ジャイアンの歌を審査する全国から選ばれた窓ガラス。
- コナン君に水木しげる風の奴と赤塚不二夫風の奴を引き連れて「仕事が楽だぜ」と憑りつくリュークと、それを後ろで見つつ「俺は違うんだけどなあ」と呆れる死神代行。
- マヨネーズの取り過ぎで風船玉のようになる土方十四郎と、糖分過剰摂取で精神崩壊を来す坂田銀時の手を掴んで「両者優勝」とイヤそうに判定を下す志村新八
時代劇や映画に詳しく、雑誌コラムの挿絵やゲーム攻略本などにも多く寄稿している。空想科学シリーズの挿絵でも
- NASAの船長が大航海時代の帆船を宇宙船に改造すると言い出し、船員たちが「ディズニーの『トレジャー・プラネット』って映画でこういうのあったよな!」「ライディーンってアニメでも見たぞ」とワクワクする。
- コインを飛ばす御坂美琴を『銭形平次』のハチ風にヨイショする白井黒子。
- ウルトラマンに「待て!光線は最後の武器だ!」と止めに入るゾフィー。
- 隕石を落とそうとするうちはマダラが「隕石を落とす忍術は既に『真田幸村の野望』でやってるのは内緒だ」と呟く。
- 「カゲッ、カゲッ」と言いながらザ・カゲスターのマスクを被ってスキップするヒトカゲと、「ピカ~(そんな古いの最近の読者に伝わらないよ~)」と呆れるピカチュウ。
- 炎上する志々雄真実に緋村剣心が「もう『怪奇大作戦』や『SPEC』に任せるでござるよ」と呆れる。
などと言った小ネタを挟むことも多い。
観察眼は(少なくとも原作を流し読みすることが多い柳田氏よりは)高く、柳田氏の誤記を指摘したり、彼の導いた結論に挿絵でツッコミを入れたりした回数はかなり多い。
例
- 「ウルトラ水流は掌をピッタリ合わせて放つ」という柳田氏の誤記を無視し、挿絵ではペスター戦では指先から、ジャミラ戦では掌を直角に合わせて水を放つなどTVの描写通りに描く。(その後、版を重ねて文章も修正された)
- 「ゴーガはヤドカリの怪獣」という柳田氏の明らかなミスを無視し、本放送同様にカタツムリ型に描く。
- 「フュージョンにフュージョンを重ねればもっと強烈になる」と提唱する柳田氏の挿絵にゴテンクスとピッコロが「体格はともかく戦闘力が追いつくやつがいるか?」と至極まっとうなツッコミを入れる
- 「足に刀を巻きつけりゃ四刀流になるじゃん」という柳田氏の意見に対し「これじゃずっと中腰で辛いぞ」と挿絵でゾロが発言。
普段は大雑把な柳田氏も近藤の指摘に関しては必ず耳を傾けている。また、『空想科学読本4』においては柳田氏が書いた「理想の機動戦士」のペン入れを頼まれあまりのヒドさに筆を置いて逃走したという伝説も残っている。
関連イラスト
描いていたら本当に柳田&近藤氏がネタにしたという例もあるのでジャンジャン質問してみよう。