概要
キャラクターデザインが従来のものから変更されているが、これは今回のスタイルが新たなソニックブランドの切り口かつ新鮮なアプローチであり、アニメやゲームなどを通して新しい世代やファミリー層にアピールしたいためである旨を米国セガ社長のJohn Chengが明かしている。
アニメ版は世界100カ国で放映され、シーズン2まで制作されている。
ファンの間でも勘違いされるが、ソニックトゥーンはアニメが主軸のシリーズであり、本家ソニックシリーズとは別系統にあたる(ただしスティックスが本家に逆輸入されたり、『ソニックフォース』でトゥーンのソニックの衣装が登場するなど、切り離された全くの別物というわけでもない)。
また『ソニックトゥーン』は日本と韓国だけの名称で、北米やフランスをはじめとした他の国での名称は『ソニックブーム』の為、一部ファンからは「ソニブム」と呼ばれることも。
日本ではアニメよりも先にゲーム版が先行して上陸したので、そちらの方が知名度が上。
しかしその肝心のゲームの評価(太古の秘宝・アイランドアドベンチャー)は国内外共にお世辞にも芳しくないので、その影響で今でも辛辣に見るファンは少なくない。
なおアニメはゲーム版とは違っていざ放映が始まると高い評価を受け、一時期は年齢別視聴者ランキングで上位を取った他、
賞の一覧 | 部門 | 結果 |
---|---|---|
Universal Film Festival | 2016年度ベストアニメーション部門 | ノミネート |
TV France International Export Awards | 2017年度ベストアニメーション部門 | ノミネート |
Teen Choice Award | 2017年度チョイスアニメイテッドテレビショー部門 | ノミネート |
Chico Independent Film Festival | 2017年度アニメーション部門 | 受賞 |
と、いくつかのアニメーション関連の賞にノミネートや受賞されるという快挙を遂げている。
シーズン1放映後から3年後の2017年には、待望の日本語吹替版がNetflix独占でシーズン1が配信され、実際に観た国内ファンからも「面白い」という声が各所で続出し、ゲーム版の影響で誤解されていた国内のブランドイメージが3年越しで挽回されることになった。
なお日本語字幕はキューボットの一人称が「俺」になっているなど、一人称の整合性などがあまり考慮されていない。吹き替えの台詞もほぼ翻訳しただけなのでゲーム版では言わなそうなことを言ったり、オーボットとキューボットのエッグマンの呼称がたまに「ドクターエッグマン様」になったり、エッグマンの自称が「悪の天才科学者」ではなく、「邪悪な科学者」になっているなど相違点はあるため、注意が必要。
アニメ版
全体的にコミカルな雰囲気でソニックの仲間達やエッグマン組の他、アニメオリジナルキャラクターが多数登場し、話も戦いより日常シーンが多め。
パロディも多く、バットマンや特攻野郎Aチーム、バックス・バニーなど、大人や海外番組に詳しい人が見るとニヤっとするものから、ATARIやコナミコマンドなどの他社ネタも出てきたりする。
また、話数を重ねるにつれてメタ発言や風刺じみた発言、ミームネタのオンパレードになっており、原語版ではそれが特に顕著。
例)
- テイルス「トマトポタマス(※)は3Dになってから上手くいってないね」
- ソニック「あぁ、あのゲームのキャラの手脚の色は変えるべきじゃなかったな」
※本作に出てくる架空のレトロゲー。
- エッグマン「ソニックってまだ人気なのか?」
- ナックルズ「今週はソニック&ナックルズ回だと思ったのに!」
- エッグマン(英語版原文ママ)「SNOOPING AS USUAL I SEE?」
※かつて海外で放送されていたアニメ『アドベンチャーズ・オブ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の1エピソードにてロボトニック(エッグマン)が放った台詞で、その1部分が切り取られたものがミームとして有名になっている。
コミックス版
アーチー・コミックス(Archie Comics)から出版。こちらもアニメと同じくコミカルな雰囲気だが、少し戦いのシーンが多めな構成になっている。
またクロスオーバーではロックマンXとのコラボを実現した(ソニックとロックマンのクロスオーバー自体は2013年から行っているが)。
ゲーム版
1作目:WiiU版『太古の秘宝』
開発はノーティードッグの元ゲームデザイナーBarak Rafaiが設立し、元米国ソニックチームメンバーが集まるBig Red Button Entertainmentが担当。
謎解きがメインのアクションアドベンチャーとなっており、仲間4人のパーティでダンジョンを攻略するソニックシリーズでは珍しいタイプのアクションゲーム。
プレイヤーキャラクターはソニック、テイルス、エミー、マッス……ナックルズの4人であり、プレイヤーが1人を選んで操作する。選ばなかった3人はオートで戦ってくれる。
各キャラそれぞれに固有のアクションや特徴を持ち、ソニックならスピンダッシュ、テイルスなら飛行、ナックルズなら壁登り、エミーは二段ジャンプを駆使してダンジョンに仕掛けられた謎を解いていく。
序盤以降は遺跡で見つけた機械からテイルスが作成した腕輪を用い、新アクション「エナービーム」を使い、ムチのように高い場所に引っ掛けて移動したり、敵やスイッチを引き寄せたりしながらゲームを進めていく。
物語は、ソニックが遺跡探索中にひょんな不注意から目覚めさせてしまった旧時代の破壊の使者「リリック」を追いかけ、仲間と力を合わせて再び封印するという話。
リリックは機械を何でも自分の制御下にする能力を持っており、Dr.エッグマンの使役するロボットやメタルソニックまでも配下にしてしまう。
世界を滅亡させるために暗躍するリリックと、彼に取り入ろうと接近したエッグマン、(いつの間にか洗脳されて制御下にいるシャドウ)、そしてロボットの軍勢を相手に4人が立ち向かうお話。
ちなみに、アニメではメインキャラだったスティックスは町中でクエストを出してくれるモブキャラの1人として登場。
2作目:3DS版『アイランドアドベンチャー』
開発はラチェット&クランクシリーズなどを手がけたSanzaru Gamesが担当し、往年のソニックシリーズでもおなじみのハイスピード2Dアクションとなっており、すれちがい通信に対応している。
使用可能キャラクターはソニック、テイルス、ナックルズ、スティックスの4名で、ステージ中に彼らを切り替えながら固有アクションを駆使して進めていく。
GBAのソニックアドバンス、DSのソニックラッシュに引き続き、3DS版の横スクロールソニックであるが、
スピンダッシュ、二段ジャンプ、その他操作キャラクター固有技に加え、ステージ中のキャラクター変更や、エナービームと行動幅が増えており、操作は過去作よりも複雑になっている。
従来の2Dソニックとの相違点として、ハイスピードでステージを駆け抜けるよりも、ステージ各地に一定個数配置された地図やクリスタルを集める事が重視されており、集めたアイテムの数で実績が解除されていくため、
4人のキャラクターを使い分けてステージを隅々まで探索する遊び方が求められる。
一方でステージを淡々とクリアしていくだけなら難易度は低め。お子様にも安心の難易度である。(つまり、ずっと似たようなステージ構成とギミック、同じようなボスとクリア条件なので単調ではある……なお単調さは作中ですら言及された)
ストーリー時系列的には「太古の秘宝」の続きに当たり、物語開始時からリリックと対立しており、エナービームも開幕から既に取得している。
物語はエミーがリリックに攫われ、ソニックたちが助けに行くというだけのお話。物語中はステージをクリアするごとにアニメ版ソニックトゥーンにまつわる小話が挟まれるのみで、ストーリー展開と呼べるものはかなり薄め。ボイス付きのムービーはゲーム開始時とクリア時のみ。
良くも悪くもアニメシリーズ現行中にセットで登場するタイプのゲームといえる。……というかアニメ版ソニックトゥーン節が強いので現行視聴者向け。
クリアするまでは短めだが、上記の探索要素が多数あるため、やり込もうと思えば探索要素はそこそこ多い。……訳だが、ご褒美要素もそれなりに薄味なので期待し過ぎるのもいかがなものかという程度。
3作目:3DS版『ファイアー&アイス』
アイランドアドベンチャーと同じくSanzaru Gamesが担当。
アニメ版ソニックトゥーンの世界観に合わせてコミカルな雰囲気になり、発売を1年近く延期してまでソニックチームが徹底的に監修してブラッシュアップを行なった為、かなりスピーディなアクションの仕上がりになっている。
探索要素が強くスピード感が削がれがちだった前作までの反省を生かし、ハイスピードなテンポとアクションが追求されており、連続でスピンダッシュをうまく決められるとかなり爽快に遊べるなど、実際にプレイしたユーザーからも評価が高い。
特にやり込み要素であるタイムアタックはかなり改善されており、難しすぎず簡単すぎないやり応えのある制限時間となっている。
前作で全キャラ共通の攻撃技だったエナービーム攻撃が削除された代わりに、各キャラ固有の攻撃が強化されている。
ソニックやナックルズは移動しながらの攻撃、テイルスとスティックスは遠くのスイッチが狙える遠距離攻撃、エミーはブロックも動かせるハンマー攻撃と、ステージ攻略用の行動と敵への攻撃技が1つにまとめられている。
また、使い回しが多く単調だったステージ構成は新たに追加された炎と氷を操るギミックにより一新され、道中の硬いモンスターや理不尽な敵配置などが減っているため、従来の2Dソニックらしい操作感に戻った。
単調なボス戦もかつての2Dソニックさながらのバリエーションになった。
操作キャラクターにエミーが追加されて5人になったが、前作のように使用キャラクターをいちいち切り替えさせられる場面は減っており、そのエリアに適したキャラ1人で最後まで進めるようになった。
もちろんルートによってはキャラクターを切り替えながら進む必要があるが、イベント戦のようなボスを除けば、大筋のルートは好きなキャラクターで遊べるようになっている。
ストーリー中のやりとりも一新されて、ソニックトゥーンの世界観を守りつつも、従来のソニックしか知らない人が見ても違和感のない造りとなっている。
また、前作ではボイスSE(うん、オッケー等)のみだった会話が、今作では晴れてフルボイスとなった。
上記2作から続く3作目だが、リブートを含めたのか独立した物語となっているため、ストーリー時系列は気にしなくてもよい。
むしろ従来の2Dソニックシリーズに近い感覚でプレイできるため、いきなりこの作品から始めるのもおすすめ。
不名誉なことに、ソニックシリーズにおいて過去最低の国内売り上げとして記録されている本作であるが、上記2作がコレジャナイ感に苛まれた事よる発売前の懸念が大きかったといえる(続き物の3作目の売り上げなんてだいたいそんなものだが)。
とはいえ、改善を重ねただけあってアクションゲームとしての要素は前作の不満点が大きく改善されており、単発として見てもゲームの出来としてはなかなか仕上がりとなっている。
他にも海外限定だが、『SONIC DASH2:SONIC BOOM』というソーシャルゲームが配信されており、キャラクターグッズもタカラトミーが製造して海外を中心に販売している。
キャラクター
※CVは日本語吹き替え版のキャストのみ記載
ソニックと仲間たち
「イェーイ! バカなことしようぜぇ!」
CV:金丸淳一
走る事なら誰にも負けない音速のハリネズミ。
首に巻いたスカーフや包帯など風来坊を思わせる格好をしていることに加えて、腕が青いのは従来のソニックとは違う事を示すデザインの差別化のため。
アニメでは困った人を放っておけない、退屈が嫌い、水が苦手、好物はチリドックなどの部分が共通しているが、ナックルズと一緒に悪ふざけをしたり、エミーとはお互い好感を抱いているのに意地でも認めないなど、年相応に子供っぽいところを見せることも。
悪ふざけが好きで、モノマネや口遊びをしたり一人お茶会ごっこなど、ある時はキャラ崩壊が凄まじいが、ここぞと言う時に決める時はクールに決めるのはソニックらしい。
一方で調子に乗りすぎて仲間や住民、仕舞いには宿敵のエッグマン達にすら苦言を呈され、不快感や怒りを買ってしまうこともしばしばある。
口では宿敵であるエッグマンを嫌い、本編ゲームで言えば『ソニックアドベンチャー』シリーズよりも『ソニックカラーズ』や『ソニックロストワールド』の頃に近い。
だが定期的に戦わないと退屈すぎて情緒が色々おかしくなったり、利害一致であっさり手を組むなど、一部の話では仲良くなっていたりする。
メタルソニックが原因で、村で起きた事件の犯人扱いをされてしまった際は「ボブ」という偽名で変装(?)し、身を隠していたことがある。
その時の格好は、上記画像のように黒縁メガネをかけつつ緑のバンダナを頭に巻いていた。……ぶっちゃけバレバレだが、一応全く意味が無かったわけでもない。
「コッコー! コッコー! コッコー!」
CV:広橋涼
2本の尻尾がトレードマークの子ギツネ。
おなじみのヘリテイルや、バディボットやシーフォックスといった発明品で仲間たちをサポートする。
アニメでのエナービームは当初、彼が発明品(ベルトのバックルを回すと発動する)の力によって扱える能力とされていたが、後にゲーム版同様ソニック達も使うようになった。
アニメ版ではソニックに相棒ポジションを解雇されたり、メカフェチらしく発明品を作るのが得意だが事件の遠因になったりトラブルを起こしてしまったりと、トラブルメーカーと化す…もしくは事件に巻き込まれるなど中々の苦労人であり不幸体質の持ち主。
ソニックと同様に、たまに年相応に子供らしい一面を見せる。メイバーガーのオマケのペンをもらって大喜びしたり、ココナッツ当てゲームの実況役でワイワイ盛り上がったりする姿はただの8歳児。
なお発明品や工具に深い愛情を注いでいるので、時折ソニックからドン引きされることも少なくない。工具に話しかけたり飛行機とキャッチボールをしているんだから仕方ないね。
因みにこっちのテイルスも雷が大の苦手で、あまりにビックリしてソニックにお姫様抱っこをしてもらった事も。
「やぁ〜アヒルちゃん♡」
CV:神奈延年
アニメの都合で見た目が大幅に変わり、さらに元々の脳筋ぶりがさらに進み、そのことがファンの間でネタにされたりと、本作では特に不遇な扱いなエンジェルアイランド出身(アニメのテイルスの発言より)のマッチョモグラ。
しかしその剛腕から繰り出されるパンチや、穴掘りからの強烈なアッパーカットの前では、エッグマンのロボもたちまちスクラップとなる。しかし体格のせいで滑空はできなくなった模様。
ゲーム版は本家に近いがアニメではヒーローに憧れる脳筋の愛すべきバカとしてのポジションを確立し、声もワイルドな本家に比べ、アホっぽくなっている。
ソニックとは悪友のような関係でいつも変な遊びをしたり悪ふざけし合っており、本作で随一の癒し要因である。かわいい。
どのぐらいおバカかというと、手紙の内容が読めなかったり単語の意味を知らないのは可愛い方で、頭脳がエッグマン並になるお手製の(エッグマン曰く邪悪な)クッキーを食べてようやく知能指数が一般人と同じになり、一日村長(日本語音声では市長)の権利を得たら職権乱用しすぎて村中が大パニックになったほど。
性格が仲間の中で一番変わっているキャラであると同時に、おバカキャラ故に力を発揮出来ずテイルスに負けず劣らず毎回酷い目に遭っているハリモグラでもある。
「おっきな夢とぉ〜♪ 希望がある〜♪」
CV:川田妙子
元気いっぱいなチームのムードメーカー。
ピコピコハンマーを武器に戦い、『太古の秘宝』では軽い身のこなしで三段ジャンプや細い足場の移動をなんなくこなすが、『アイランドアドベンチャー』では個人で古代文明の調査を行っていたところを、リリックにさらわれてしまう。
アニメ版での特技は歌とジャグリングの他、絵描きや戯曲執筆など多彩で、子供や女の子に大人気のボードゲーム「ファジーパピー」が趣味。
本家より見た目も性格も落ち着きがあって大人びており、基本的に敵味方問わず誰にでも優しいお姉さんキャラだが、たまにお節介が過ぎたり嫉妬心から暴走し、騒動に繋がることもある。
こちらのエミーもソニックへの好意は健在で、ソニックとは夫婦喧嘩のようなやりとりを繰り広げるが、本家に比べ、アプローチそのものは控えめであり、外出用バッグにはソニックの写真を入れているのにもかかわらず、うっかり出した時は慌てて隠すほど。
また最終的には吹っ切るが他の男子に好意を寄せるなど一途な彼女らしからぬ回も存在している。
なおトゥーンシリーズのソニック達は悪ふざけが大好きなので、仲間達がエミーの家に遊びに来ると大方ロクな事がない(エミーもなんだかんだで開き直っている部分もあるが)。
また、本家では仲間達同様エッグマンを嫌っているがこちらは同じ趣味に意気投合したり、利害が一致して協力するなど比較的仲良くしていることが多い。
「ありがと〜! ありがとありがとありがとッチャ〜!」
CV:悠木碧
人里離れた森に暮らすアナグマの女の子。エミーの親友でもある。
自由奔放な野生児であり、語尾に「〜チャ」と付けるラムちゃん口調でしゃべる。
人気(特に海外)があった為か公式サイトにプロフィールが掲載され、公式マンガにも登場したり、『マリオ&ソニック』にも逆輸入された。
『アイランドアドベンチャー』ではリリックにさらわれたエミーに代わるプレイアブルキャラクターで、自慢のブーメランさばきで遠くのアイテムを取ったり仕掛けを難なくクリアしたり出来て、『太古の秘宝』でもサブキャラクターとして登場し、エンディングにもちょこっと出てくる。
『ファイアー&アイス』では仲間達の任務そっちのけでD-フェクトを追いかけ回すマイペースぶり。
アニメ版ではちょっとしたトラブルメーカーで、科学やテクノロジーを嫌い(意思を持つロボットは例外らしい)、呪いやオカルト、陰謀論といったものに強い関心があるので、ソニック達に取り合ってもらえない事も。
しかし実は仲間を大切に思う気持ちはソニック達以上に強く、野生児でマナーが苦手という面を逆手に取り、大活躍を果たした事がある。
野生児なだけあってサバイバル知識は仲間の中でトップ。
サバイバル対抗戦の話では普段の振る舞いから一転してある意味常識人と化し、ソニックとナックルズのサバイバル力の無さには「残念を通り越して哀れだッチャ……」と真顔で言ってしまったほど。
本家基準のWebコミックやリオオリンピックにも本家のソニック達と共演を果たし、ここでの設定もソニックトゥーンとほぼ同じである。
アニメのシーズン2で登場。探偵ではなくディレクターをやっているらしい。
敵キャラクター
「おかあさ〜ん!」
3DCGアニメになっても相変わらず懲りずに悪事を働くヒゲオヤジ。
このシリーズではメタボ体型というよりハトムネ体型なので恰幅が良く、本家よりも運動能力が高い。作中でも「その歳でそんなに動けるなんて」とオーボットに感心されている場面がある。
しかし当然ソニックほどではないので、エッグマンと心と体が入れ替わってた時のソニックは全く思うように動けず四苦八苦していた。
アニメではおなじみの側近ロボ・オーボット&キューボットと一緒に孤島にある悪の要塞で暮らしている。
悪事の内容は回によって異なり、従来のようにエッグマンランドの建設を目論んだり、『ソニックフォース』のように世界を滅ぼして我が物にしようとしたり、そうかと思えば、万引きしよう(結局お金を払い、不幸にも読む前に燃やされる)としたり、ソニックが村から追放されるよう仕向けたり、かと思えばソニックに構って欲しくて悪事を働いたこともある。
意外にもコレステロール値が気になっているらしいが、ある回ではソニックとの戦いでスランプに陥った挙げ句、優柔不断になり、ニート同然の生活を送るという不健康な姿を見せる。ソファで寝そべりながらテレビドラマを鑑賞し、ドリトスのようなお菓子をケチャップやマスタードまみれにして食べ続けていた。
また、時として己の親族や初めて作ったロボットの思い出、子供の頃の将来の夢(なんと警察官)などについて言及する場面があるものの語る内容が事実なのかどうか甚だ怪しい。
他にも自分が主役の自作映画を一生懸命作ったり、科学に頼るのを止めてアナログなやり方に変えるなど悪役らしからぬ所もある。
なおこのアニメでは、ソニックからは「エッグヘッド」だの「エッグフェイス」だのと散々なあだ名(日本語版でいう「ヒゲ卵」などの蔑称に近い)で呼ばれている。
ソニック達とはお互い嫌い合っているが、エミーとは「ファジーパピー」仲間で密かに一緒になって楽しみ、テイルスの恋路を憎まれ口を叩きながらも応援したり、ソニックにスケジュールを聞いて悪事を働く日を決め、ソニックと入れ替わった際悪事を後回しにしてエミー達と仲良くしたり、ソニック達の家に何度も悪事予告の留守電を残していたりする。他にもソニックと二人で交流を深める回があったりと、何だかんだ言って仲が良い。
特に牛型ロボット「カウボット」が暴走してしまい、籠城と化した自分の基地でソニック達と遊び一緒にテレビを観ながらくつろぐ回や、大晦日にソニックとエッグマンが今年最後の戦い(?)を繰り広げる回はそれが顕著。
なお『ソニックアドベンチャー』以降から起用されていた大塚周夫氏は2015年1月15日に逝去したため、ファイアー&アイスやアニメ版は中村浩太郎氏に変わった。
オーボット「最後に言い残すことはある?」
キューボット「うん。上上下下左右左右BAスタート」
CV:岩田光央(オーボット)
CV:高木渉(キューボット)
アニメでもこき使われるロボット達。本作では初めてボイスありで一人称を使っている。
細目ばかりの本編のゲーム作品と比べると目を見開くシーンが非常に多くかなり表情豊かで、
不満を漏らしてストライキしたり、エッグマン救助のためソニックに助けを求めたり、エッグマンが行方不明になった回では死んだと勘違いしてロボットなのに号泣し、オレンジジュースを口から作ってどや顔したり、うっかりマシュマロを拾い食いしてショートするなど、ゲームとはまた違った魅力を見せている。
一度ソニックとエッグマンが神殿に閉じ込められた際、最初こそエッグマンがいなくなったから自由の身だと大喜びしたが、自由だと選択肢が多すぎて何をしたらいいのか分からなくて困るという理由で二人の救出に協力した。
基地がノミナタスと名乗るコンピューターウイルスに乗っ取られた回でエッグマンの下を離れたが、結局心配になって戻ってきており、騒動を無事に解決してみせた。
ちなみに他の回でのエッグマン曰く、間抜け過ぎるキューボットシリーズに愛想を尽かした為、キューボットの完成形を作り上げた結果がオーボットなのだとか。
意図的かどうかは不明だが、何故か話が進むにつれてキューボットの声が低く無気力な感じになる。
なお上述のエッグマンの基地から離れる回で、テイルスが彼らに走って転んで素早くリングを集めるゲームを紹介しており、キューボットが「すごくつまんなそう」と返すシーンがある。公式が病気。
「目障りだな。滅びるがいい」
CV:遊佐浩二
ソニックと瓜二つの黒いハリネズミだが、ゲームではなぜかリリックの側に付いており、敵としてソニック達の前に立ちはだかる。
なお『アイランドアドベンチャー』での彼はただのツンデレ。
アニメ版ではハリネズミとしてのプライドが高くソニックをかなり敵視し、「ハリネズミの面汚しだな」と罵っている。
『ソニックアドベンチャー2』の頃のシャドウをさらに過激化、もしくは『シャドゲ』におけるダークルートのような性格なので、逆に周りから浮いた存在になっていて、その扱いからアニメ版での出番はかなり少ない。
公式作品の中で、二番人気のキャラクターじゃ!
打倒ソニックのためにエッグマンが開発したソニック型ロボットで、『太古の秘宝』ではソニックに対するライバル意識が強く、ソニックに開けられた扉に入れずに悔しがる描写がある。
アニメ版ではソニックの偽物として暗躍することで彼に濡れ衣を着せた他、胸からレーザーを放出する新技を披露した。
アニメオリジナルのキャラクター
デイブ
「ママは僕のことをわかってない! 僕はこんなにも邪悪なのに!」
CV:鈴木琢磨
通称見習いデイブと呼ばれ、海外では「デイブ・ザ・インターン」と呼ばれている。
根暗な性格に矯正された出っ歯と、一昔前のオタクのような雰囲気の少年。ソニック達やエッグマンの行きつけの店「メイバーガー」の店員として働いているので、登場機会は多い。
邪悪な道へ進む事に憧れており、村で悪事を働くライトニングボルトクラブの一員(母親曰く、負け犬集団)であったり、一時期はエッグマンの元で弟子になっていた。
T.W.バーカー
ソニックに出会った当初はサーカス団団長だった。
見た目からしてオオカミっぽいが、れっきとしたイヌの男性であり、職業はサーカス団や詐欺師、弁護士と、かなり器用な人物なのかもしれない。
エッグマンの自称友人なのでソニック達とは大抵敵対している。ある回ではブサイク呼ばわりされていた。
コメディー・チンプ
お笑い芸人のチンパンジーで、番組の司会や俳優業もこなせる。
ソニック達も彼のファンであるが、何故かソニック達の家に上がり込んでいることがあり、若い頃は痩せてイケメンだったらしい。
ソア・ザ・イーグル
筋肉ムキムキで大柄なワシのテレビリポーター。
一度、スランプになったエッグマンに悪事の心掛けを熱血指導したことがある。
マイク・ザ・オックス
ソニック達の友人の一人で、普段は雑貨屋を営む。
悪質なクレームや言いがかりを付けるエッグマンに毅然な態度を示すなど、見た目に反して肝が座っている。
一時期ソニックに「一般人」と言われたことで関係が険悪になってしまったが、紆余曲折を経て仲直りした。
ウォーレス夫人
CV:青山桐子
セイウチの主婦で、幼い子供が二人いる。アゲイン。
ゾーイ・ザ・フォックス
「テイルス、あなた素敵!」
CV:大井麻利衣
お姉さん系なキツネの女の子。
かわいい。ソニック達が散らかした屋台のスイカを並べ直す優しさも見せる。
後にテイルスのガールフレンドに。
ジャスティン・ザ・ビーバー
ティーンの女の子に大人気のシンガー。
チャーリー
元々は(いまいちパッとしないとは言え)善良な村人の一人だったが、ナックルズによる空回りな善意によって数々の仕事をクビにされてしまい、その恨みから悪役になってしまった。
しかし、その結果不仲だった妻には見直され、夫婦ともに邪悪な道を歩むことになる。
ゴゴバ族
チンチラの原住民族であり、全員が気弱な性格をしている。
しかし自虐ネタや心が痛む行動を行って相手に罪悪感を植え付けるような事をよくしており、そこに悪意がない分、悪役よりもよっぽどタチが悪い。
しかし移住をしたのかは不明だが、以後の話では頻繁に村に出没しており、村の住民やソニック達と楽しく遊んでいたりする。
フロッグロダイト族
「あの、オグは病欠です……」
カエルの戦闘民族でスティックスの家の地下に住んでいる。
エミーがうっかり地下への入り口を開けた事でスティックスがさらわれてしまい、彼女を生贄にしようとしていたが、ソニック達に阻止されて再び地下に押し込められた。
シーズン2では地上に出てきてスティックス達と交流している。
キューボットの試作品達
CV:高木渉
エッグマンに破棄されそうになったところを逃げ延び、荒地の集落でひっそりと暮らしていた。
しかし、そんな場所ではメンテナンスができなかったため、エッグマンやテイルスの工具を密かにくすねるようになる。
完成品のキューボットを王様と崇めている。
ゲームのキャラクター
リリック
CV:小杉十郎太
高度なテクノロジーを持った古代文明のヘビの科学者。
表向きはカリスマ性を持ち誰からも好かれた優秀な科学者だったが、実は裏ではエネルギーの源であるクリスタルを悪用しようとしたことがばれて封印された。
1000年の時を経てソニックの不注意によって封印が解かれた事で現代に復活。自分を認めなかった者達への復讐のため全てを破壊しようと企む。
D-フェクト(ラグナッツ)
『ファイアー&アイス』に登場した、エッグマン制作のラグニウム鉱石探索ロボット。
しかし、周りのものを寄せ集めるだけの失敗作だったので、不良品(Defect)という意味のD-フェクトと名付け直されてしまった。本人はオーボットやキューボット以上にエッグマンを敬愛し忠実なロボットなのに不憫である。
シーズン2ではゲストキャラクターとして登場し、テイルスに改造されて喋ることが可能になった。
サブキャラクター
Q-N-C(クインシー)
CV:山口勝平
リリックによって造られた古代のサポートロボット。
クリフ
CV:立木文彦
古代文明の遺跡の発掘調査を行うチームのリーダーである考古学者であり、エミーの友人。
しかし、スティックスといいクリフといい、ゲーム版におけるエミーの人脈は古代文明よりも謎である。
フィンク村長(メイヤー)
CV:鈴木琢磨(アニメ版)
自らを市長と名乗り、選挙の時期にしか登場せず、村に訪れたソニック達を罵るなど少し口が悪い。
アニメ版では頻繁に登場し、ソニック達から「メイヤー」と呼ばれている。劇中の描写からかなり慕われているようだが、エッグマンに騙されたり何故かナックルズに仕事を任せて休暇に出かけるなどの問題行動も少なくない。
パーシー
「器用な人って好きよ……♡」
半目が特徴の美女で、一族の役目を重んじている。
アニメ版でもその美女っぷりが発揮されており、ソニック達男性陣をメロメロにし、エミーからは嫉妬のような態度を見せられ、なぜかスティックスには意味不明な言葉を投げかけられた後に逃げられている。
実は双子で、シーズン2ではステーシー(スターシー)という姉(妹)が登場するが、実はシーズン1にも一瞬だけ登場している。
気難しいビーバー
ソニック「全員、"一斉(いっさい)"にスタート!」
ビーバー「えっと……『全員、"一斉(いっせい)"に』でしょ?」
本名不明の蝶ネクタイをつけたビーバーの男性。
おとなしい見た目だが、その名の通りあまのじゃくな性格。
アニメ版ではソニックのスペルミス(日本語吹き替え版ではら抜き言葉や言い間違い)を口出しするツッコミ役として時折登場。普段は図書館職員の仕事をしているらしい。
マイペースで優柔不断な一面もあり、メイバーガーのセット注文を何にするか受付前でずっと決めかね、ソニックに急かされていた。
関連イラスト
関連項目
ソニック・ザ・ヘッジホッグ 海外アニメ ソニック(ゲーム) ブムソニ
ソニックブーム - 海外での名称
ソニックX - 日本主体で制作されたテレビアニメシリーズ
ソニックプライム - 本作と同じく海外主体で制作されたアニメであり、日本語吹き替え版が配信されている
ソニックマニアアドベンチャー - こちらも同じく海外主体で制作されたWEBアニメ