概要
『スプラトゥーン3』で新たに登場した新カテゴリ「ストリンガー」のブキ。
ストリンガーの先陣を走る武器であり、溜め撃ちをすることで、インクを急速冷却して着弾点で爆発させる機能が付いている。
ちなみに、全弾ヒット音はH3リールガンと同じ。
製造メーカーは本作で初登場のつり社(仮称)。元はバンカラ地方発祥の釣り具メーカーで、今回ナワバリバトル用ブキ業界に参入した。
そのこともあってか、ブキの外観はずばり釣り竿のようになっている。他にも、サイト部分に釣り用リールのようなパーツがあり、3つの射出部は浮き輪用の空気入れをイメージしている。
前作におけるスプラマニューバーのような、本作の目玉ブキの立ち位置である。
ヒーローモードでの出番もそこそこあるが、「他のブキのプレイスキルの流用が効かない完全新機軸のブキ」とあって、まだプレイヤーの練度も伴わなかった発売当初は「かえって難易度を上げてしまっている」との声が殺到ししていた。
ただ、現在では発売から時間が経っているため、ブキの研究が促進したことやプレイヤーのウデマエの上昇、アップデートによる強化によって評価が見直されている。
また、すりみ連合のフウカの愛用ブキでもあり、それ故かオーダーストリンガーの素体になっている。
種類
これまで登場しているのは
- オリジナル版の「トライストリンガー」
- アウトドアブランド「シグレニ」とのコラボレーション品「トライストリンガーコラボ」
- イカしたタコの真っ白な弓を模したレプリカモデル「オーダーストリンガーレプリカ」
の3種。ちなみにコラボはベッチューコレクションのような前例を除けばスプラトゥーン史上初となる「スプライカ製でないにもかかわらず亜種に『コラボ』と命名されているブキ」になる。
スプラトゥーン3
名前 | サブ | スペシャル | ランク |
---|---|---|---|
トライストリンガー | ポイズンミスト | メガホンレーザー5.1ch | 4 |
トライストリンガーコラボ | スプリンクラー | デコイチラシ | 11 |
オーダーストリンガーレプリカ | ポイズンミスト | メガホンレーザー5.1ch | * |
* サイド・オーダーで条件をクリアすると入手できる。
無印が初期実装。その後2023年秋シーズンのPVでコラボの実装が予告された。
コラボの外観は竿部分が薄い色になってシグレニのロゴが彫られており、空気入れ部分の先端が緑色になっている。
無印は狙撃補助や相手の妨害、緊急の煙幕と幅広い活用ができるサブに地形無視のレーザーと使えば使うほどサブスペのシナジーを感じる防衛向け・サポート向け構成。
コラボは一転してサブスペ共に塗りができる構成となった。また、デコイチラシを持つ中では初の長射程ブキとなる。足場を整え、疑似デコイにもなるスプリングラーに、相手の気を引かせるデコイチラシ。サブスペを通じて無印よりも前に出る立ち回りをし、ラインを上げることを意識しよう。
基本的な立ち回り
このブキは非常に大雑把に言えば「スプラチャージャーとエクスプロッシャーのハイブリッド」とでも言うべきものである。
長所・短所、およびその両方になりうる点はイカが挙げられるだろう。
- 長所
- ストリンガー属最長かつ、大半のブキに有利を取れる長射程。フルチャージすればスプラチャージャーと同等の射程になる。
- チャージ度で射程を自由に調節できる。
- 曲射をイカして地形を無視することが可能。遮蔽物やスプラッシュシールドの裏をかくことができ、動作が軽快なこともあってどこでも狙撃ポイントにできる。
- フルチャージが直撃すれば確1、半チャージから矢の起爆が起こるため、爆風ダメージで塗りつつ追い込める。
- ノンチャ連射の塗りはラクトほどではないが優秀。後ろに下がりながら撃つことによって塗りに無駄が少なくなるし、壁塗りも得意。
- ヒト状態を晒しやすい重量級ブキには滅法強い。
- 短所
- 弾速が遅めのため偏差撃ちが必要。このため、射程端における1確の再現性が高くない。
- 矢の仕様上ヨコ撃ち・タテ撃ちの使い分けが必要。
- フルチャージした場合塗り性能が下がる。このため、前線に塗りの負担をかけやすい(そこを補強したのがコラボであるが)。
- サブ・スペシャルとも直接キルを取る性能には劣る。
- ブキの強さを引き出すにはプレイスキルの他、知識も必要。事前のイメージトレーニングも大事だ。
- 長所短所どちらでもある
- チャージャーのような予測線が出ない。狙いをつける・攻撃を当てるという面ではチャージャーに劣るが、相手に攻撃を感知されにくく「どこから弾が飛んで来るか分からないから怖い」というプレッシャーを相手に与えることができる。
- 矢の起爆は着弾からやや時間をおく。敵の退路に撃っておくことでトラップや「置きボム」のような運用ができるが、爆風範囲が狭く、即効性や直接のキル性能に欠ける。
ここから言えるのは、「無理にチャージャーやエクスプロッシャーの真似をする必要はない」ということ。
混戦の中で相手の動きを予測し、
- フルチャージで直接射抜く、または爆発に巻き込む
- 半チャージの広範囲塗り+爆発をイカして中距離での牽制を行う
- ノンチャージで塗りに徹する
- 「足を止めたら確1の攻撃が来る」と相手にゆさぶりを掛けつつ前線を張る
- 曲射で矢を「落とす」ようにして崖上から一方的に爆撃を仕掛ける
などなど、様々な役割を一手に担えるのがトライストリンガーの強みである。
総じて、溜め段階における塗り範囲の推移や爆発の有無、曲射の読み、サブスペとのシナジーがこのブキに於いて最も重要と言えよう。使い込めば使い込むほど味が出るスルメのようなブキである。
メインだけでもオールラウンダーに戦えるからといい、調子に乗って相手の陣地や近接ブキの間合いに入り込みすぎないように気をつけよう。近距離戦を仕掛けるのはサブスペを駆使してしっかり前準備を済ませてからである(コラボのデコイが分かりやすい)。
なお、後衛ブキという印象が抜けずにイモりがちなプレイヤーが多いが、遠くからフルチャ1確だけを狙ったり、適当に曲射だけするならそれこそチャージャーやエクスプロッシャーを持つべきだ。
上記の通り、このブキの強さはフルチャージだけではない。ノンチャ、半チャ、フルチャ、曲射、遮蔽物、高低差、間合い、前進、逃げ、味方の動きetc……バトルの全ての要素をイカして立体的な戦い方をしていくのがこのブキである。
他ストリンガーよりも理論値を求めることになるので扱いは難しいが、射程をイカしながらも出るべき時には出ていき、オブジェクトに関与して味方のカバーや撃ち漏らしも逃さず、ナイスを送られるようなイカした使い手になろう!
アップデート履歴
- 2022年11月30日
発射時のインクの飛沫の数が大きく、かつ広くなった。
よりスペシャルを溜めやすくなり、塗りにも貢献しやすくなった。
- 2023年2月28日
無印のスペシャル必要ポイントが10少なくなり、190となった。
- 2023年7月27日
着弾爆風が30ダメージに強化、チャージ中&フルチャージの移動速度が13%アップ。
前者は、これまで3本の矢のうち1本を外したらミリ耐え(35+35+28=98)されて逃げられていた今までとは違い、容赦なく爆風で追撃してそのままキルすることが可能になったという大幅な強化。
牽制射撃でも爆風のおかげでいつの間にかキルをとっていたということも増えている。また後者もヒッセンより速く、バレルスピナーよりやや遅い程度とかなり速くなっており、これまでよりずっと扱いやすくなっている。
- 2024年5月31日
落下する飛沫による塗りの大きさが大きくなり、飛沫の並び方が一直線につながりやすくなった。これによって足元塗りが発生しやすくなった。
トライストリンガーのこれからの活躍に期待がかかる。
おすすめギアパワー
※トライストリンガーは後衛と一言では言えない程に出来ることが多いブキであり、ギアパワーの自由度も高い。
- ヒト移動速度アップ、相手インク影響軽減
チャージしてから狙撃というブキの特性上、チャージ状態で素早く動けることは強力な武器となりうる。
- イカ速度アップ
万能ギアパワー。詰めや逃げが行いやすくなる。
- インク効率アップ(メイン)、インク回復力アップ
メインの燃費は悪くないが、矢を撃ち続けることにはなるのでそのカバーに。
- インク効率アップ(サブ)
無印向き。インク消費が重いポイズンミストのカバーに。
- サブ性能アップ
無印向き。ポイズンミストを遠くに飛ばせるようになるため、遠距離狙撃がしやすくなる。
- サーマルインク
フク専用ギア。インクを当てた相手がしばらく壁越しに見えるようになるが、矢の爆発では発動しないため注意されたし。
狙撃大好きなイカは搭載してみても良いだろう。
- リベンジ
フク専用ギア。こちらはやられた際に相手が壁越しに見えるようになる。どちらがいいかはプレイスタイルで決めよう。
デコイと共にライン上げをしていくコラボには特に向く。
- スペシャル増加量アップ
上記の「サーマルインク」や「リベンジ」と合わせたいギア。壁越しに見えている相手を確実に追い詰めたい時に。
- サブ影響軽減
少量でも効果のある、いわゆるお守りギアパワー。
後衛ゆえに投げ込まれやすいボム対策に。
- ステルスジャンプ、スーパージャンプ時間短縮
このブキはあまり近距離戦をしかけるブキではない(デコイ中のコラボを除く)が、上記の通りイモる戦い方はオススメできない。
曲射を使う都合上、前に出ることもあるし、味方と共に前線の押し上げに参加することもある。結果として、より立体的な戦い方をサポートしてくれる。
サーモンラン NEXT WAVEでの立ち回り
マトが全体的に大きいので対イカタコ戦より全弾を当てやすい万能ブキ。
チャージャー系ブキの例によって威力補正がかかっており、最大溜めで全弾当てると450ダメージを叩き出す。バクダンやドスコイを一撃で撃ち抜くので積極的に狙っていきたい。
近接戦闘やコジャケ相手は少し苦手だが、チャージャーとは異なりワンチャージ(一周)で弾が爆発する上にノンチャージでもコジャケを倒せる。しかも3方向拡散のため多少囲まれてもあまり問題ない。
弾は敵に直撃すると爆発しないので、地面に当てるか敵に当てるか考えて撃つ必要がある。
基本的にはワンチャージが主力だが、高体力シャケにはフルチャージを撃ちまくろう。
ヘビ・テッパンなどの体力500族はフルチャージ全弾当てからのノンチャージ、タワーにはチャージしてからの縦撃ち、コウモリはフルチャージ全弾当て2発、テッキュウは同3発、ハシラは下からのパシュパシュ数回、ダイバーのエリアもそこそこ塗れ、ナベブタも曲射で墜落させられると、スペックはかなり高いブキ。
ワンチャージの壁塗り能力は爆発もあいまって特筆すべき力がある。積極的に塗ってあげよう。ハシラを縦撃ちで塗って味方に登ってもらうのも手だ。
2023年5月31日のアップデートにて1段階目のチャージショットのダメージが33%増加し、ザコシャケ処理性能が高くなった。ワンチャージを床に撃って爆発を狙う戦法もより有効となったため、ザコシャケの群れを更地にしてやろう。
フルチャージはオカシラシャケのタツの弱点(ボム)を狙うのにも向いている。できるだけタツに張り付き、味方のイクラキャノンと絡めて狙撃していこう。ヨコヅナの場合はワンチャージの全弾当てを連射するのが有効だが、オオモノ処理も忘れないように。
また、このブキを限界まで改造したクマサン印のストリンガーというブキが存在している。
余談
- 実は『スプラトゥーン3』開発段階でのトライストリンガーにはチャージキープ機能があった他、フルチャージの矢が爆発しなかった。この機能は全てLACT-450に継承された。サイド・オーダーではチャージキープ機能をつけることも可能だが、サーモンラン同様NPCが常に追跡しながら塗り返してくるため、1~2枚なら使いやすいがガン積みはあまり意味がない。
関連イラスト
関連タグ
クマサン印のストリンガー:魔改造版。クマサンブキお馴染みの高スペックだがインク消費の重いストリンガー。ちなみにクマサンとこの武器には意外な関係が…。