概要
国民的漫画・アニメである『サザエさん』ではコンセプト上から何時まで経っても年を取らない。何回正月が来ようがお構いなしである。
そのことから見かけ上は月日や年月がたっても、キャラクターの年齢が変化しない現象を指すようになった。サザエさん時空とも呼ばれる。
ただし年齢が変わらないといっても小さな子供だけはいつまでも小さいままだとさすがにリアリティがないためかある程度の年齢までは成長するなど例外になっている作品もあり、サザエさんの原作漫画でも当初独身だったサザエがマスオと結婚してタラちゃんが生まれ、アニメ版と同じ年齢まで成長している。
具体的になぜこのようなコンセプトになっているのかについてはサザエさん時空の記事を参照。
主なサザエさん方式作品
代表的なもの
追記募集中
- サザエさん(1946~1974、アニメは1969~)
- ピーナッツ(1950~2000)
- 007シリーズ(1954~)
- 鉄腕アトム(1952~1968)
- ブラック・ジャック(1973~1983)※作中では5年しか経過していない
- オバケのQ太郎(不定期連載)
- パーマン(二期存在するがいずれもサザエさん化)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(1976~)
- ドラえもん(1970~1998、アニメ版:1980~)
- ちびまる子ちゃん(1986~)
- 落第忍者乱太郎(1986~)/忍たま乱太郎(1993~)
- うる星やつら(後述)
- それいけ!アンパンマン(1988~)
- シンプソンズ(1989~)
- GS美神(1991~1999)
- ののちゃん(1991~)
- クレヨンしんちゃん(1990~)
- 金田一少年の事件簿(1992~)
- 浦安鉄筋家族(1993~)
- 行け!稲中卓球部(1993~1996)
- あたしンち(1994~2015)
- アニメ版ポケットモンスター(1997~)
- サウスパーク(1997~)
- おじゃる丸(1998~)
- あずきちゃん(アニメ版)
- 東方project(1996~、新版:2002~)
- みなみけ(2004~)
- 銀魂(2004~)
- アイドルマスターシリーズ(2005~)※1st Vision→2nd Visionでは1年年をとっている。
- みつどもえ(2006~)
- 聖☆おにいさん(2006~)
- プリキュア5(後述)
- 生徒会役員共(2007~)
- ゆるゆり(2008~)
- ハヤテのごとく!(アニメ版のみ)
- 境界のRINNE(2009~)
- 斉木楠雄のΨ難(2012~)
- 妖怪ウォッチ(2013~)
類例
- ケロロ軍曹
- 途中までは時系列が進んでいたが途中より逆戻りし、そこからサザエさん方式に。劇中では「地球とケロン星で時間の流れが違う」と発言されたことも。
- さよなら絶望先生
- 設定上は留年を繰り返しているため、生徒たちは連載が何年経とうが時事イベントが何度起ころうが高校2年生のままである。
- サザエさん方式のギャグ漫画的な合理化であり、同様の方法はすごいよ!!マサルさんなどでも見られる。
- また終盤には進級・卒業が起こるとともに、衝撃的などんでん返しでこれらの現象に理由付けがなされた。
- 少年探偵団シリーズ(江戸川乱歩)
- ToLOVEる・ToLOVEるダークネス
- ひだまりスケッチ
- 原作では当初サザエさん方式のようになっていたが、アニメ版ではサザエさん方式ではなく「各話の放送順と作中の時系列が異なるようにシャッフルされている」という形式が取られており、後に原作・アニメ共に登場人物が進級している。
- 名探偵コナン
- 作者がガイドブックにて「サザエさんといっしょです。」と説明している。
- 設定上は第1話から1年以上経過していないことになっており、季節を繰り返しているように見えるのはひだまりスケッチと同じく時系列シャッフルだということ。…しかし、長期連載のこともあり作中の事件の解決にかかっている日数をすべて足し合わせると計算が合わなくなっており、やはり時空の歪みが発生しつつある(実は複数の事件を同時に解決していたなんてのもコナンなら許されそうな空気もあるが)。
- また、1年以上経過していないという設定にも関わらず携帯電話などの描写は時代に合わせて変化しており、当初は阿笠博士に弁当型携帯FAXやイヤリング型携帯電話を発明してもらったりしていた江戸川コナンが、小学生でも携帯電話を持つ事が珍しくなくなってからは普通に携帯電話やスマートフォンを所有したりしている。最近のエピソードでは、新一がコナンになる前の時代に既にスマホが出ているという演出ミス?もあった。
- なお、一部の設定ミスを除くとクリスマスなどの1年に1度しかないイベントは作中でも極力1度しか描かないような配慮もされており、時事イベントを何度も繰り返しているような作品とは異なる(それでも海水浴やキャンプ、ウィンタースポーツに出かけるエピソードが複数回あったりするが)。
- ゴルゴ13
- サイボーグ009
ゴルゴ13とほぼ同様。
映画「RE:CYBORG」では「ゼロゼロナンバー達はサイボーグであるためその外見は自然には成長・老化せず、人工的に肉体を作り替える必要がある」との解釈がなされている。
また、この映画の冒頭で島村ジョーは「高校生としての3年間の学校生活を疑似体験させ、3年ごとに記憶をリセットする」という形で27年に渡って高校生として生活を送らせる処置がなされていた(漫画版によると肉体の方を作り替える予算が不足して肉体が高校生のままであることにより精神への負担を減らすための苦肉の策とのこと)。
西暦何年になろうが、主要人物の外見は全く変化が無い例。
- グラップラー刃牙
- うる星やつら
- 原作では当初は登場人物たちの進級があったが、途中からなくなる。アニメ版は完全にサザエさん方式。
- コボちゃん
- 侵略!イカ娘
- 私立樋渡高校COMICS
- 作中で登場人物が進級・卒業について言及しようとしたところ、別の人物にサザエさんやドラえもんを(作品名はぼかしつつ)引き合いに出す形で「そのことに触れてはならない」と止められる。
…が、それから程なくして連載が終了したためサザエさん方式に本格突入はしなかった。
関連タグ
サザエさん時空(表記ゆれ)