「俺の名はロスト。ディスピアによって生み出された、欲望と絶望を司る、ディスダークのグリードだ。」
イメージCV:松風雅也(怪人態・路須戸)、渡部秀(映司の姿)
イメージスーツアクター:藤井祐伍
概要
身長:215cm
体重:133kg
特色/力:エネルギー吸収能力、2体のヤミーを1つに融合させる、様々な毒を操る
Syogo著作『オーズ×Go!プリンセスプリキュア』に登場する猛毒系グリード。
初登場は第二十一話だが、本格的に動き出したのは第二十二話である。
ディスピアがオーズの完全打倒の為、サソリ・スズメバチ・毒トカゲの猛毒系コアメダルを使って生み出した。人間態は背の高い黒髪の青年・路須戸(ろすと)。
黒を基調とし、赤・黄色・緑のカラーがある。頭部に1匹のサソリが張り付いている他、首にはトカゲの巨大な襟巻き、左肩にはサソリのハサミ、右肩にはサソリの尾、胸部にはトカゲの頭部、背中には蜂の翅、左足には無数のトカゲの小さな足、右足にはスズメバチの巣の意匠などがある。
性格
強い者と戦う事に喜びを感じる程に戦いを好み、「最強」への執着心から強さを求め、ニヒルな性格の持ち主である故、クローズなどの幹部には勿論、自分を駒としか見ていない事に気付いているのか、生みの親である筈のディスピアに対しても忠誠心を見せずに対等する態度を取る。クローズ達からは煙たがれているが、ディスピアはその実力と性格を気に入っている。
フローラを「花のプリンセス」、マーメイドを「海のプリンセス」、トゥインクルを「星のプリンセス」、スカーレットを「炎のプリンセス」、カナタを「希望のプリンス」と呼ぶ(オーズとの決戦後、はるかとカナタを名前で呼ぶようになった)。
映司とゆいを含む仮面ライダーをライダーの名前、プリンセス組以外のプリキュアを変身後の名前で呼ぶ。
レイジと仮面ライダーイビル/小林涼輔を「勇気も根性もなく、心が弱くて小さい人間」や「心の弱い哀れな奴」と罵倒(本人曰く「正直な感想」)したり、めぐみ・誠司・アコ・奏太の愛情を「セコい」と見下したり、とても口が悪い上に一言多い。
その反面、映司Loversのメンバーの映司への片想いをからかったり、興奮するとキャラが崩れるような所を見せるなど、意外とコミカルな一面もある。
能力
対象に触れただけでもエネルギーを吸収し、その対象のデータ(コアメダル、必殺技、攻撃パターン、記憶など)を読み取る事も可能となる。
オーズから得たコアメダルのデータから異なる属性とカラーのセルメダル(鳥系(赤)、昆虫系(緑)、猫系(黄色)など)を器物に投入し、そのセルメダルの属性に該当する生物とメダルを投入された器物が融合したヤミーを生み出す。
セルメダルに自分自身の細胞のエネルギーを注ぎ込む事で黄金のセルメダルに変化させ、対象に投入すると同時に巨大化させたり、2枚に割ってから別々に誕生したヤミーにそれぞれ投入する事で合成系のヤミーに融合させる。
遅効性の猛毒や麻痺性の毒などの様々な毒を操り、左腕を巨大なサソリのハサミやハチの毒針に変化でき、サソリのハサミであらゆる物を切断し、ハチの毒針からミサイル針を発射する。
第二十五話では専用の長剣「ロストブレード」で武装し、オーズの所持するコアメダルのデータをセルメダルに注ぎ込んで作った擬似的なコアメダルを持つようになる。
武器・技
武器
ロストブレード
専用の長剣。鍔の部分に3枚のメダルを填め込む部分があり、3枚の擬似コアメダルを装填する事で様々な効果を発揮でき、異なる必殺技を繰り出せる。刀身は音叉のような形状にも変形可能となる。
第三十七話でオーズ ソリバゲコンボに叩き折られるが、第三十八話で修復され、プリンセス組の夢の力を4枚のセルメダルに注ぎ込んで融合した特殊なメダルをセットした事で強化され、更に強化版の必殺技を繰り出せるようになった(それ以前の必殺技も使用できない訳ではない)。
擬似コアメダル
オーズの所持するコアメダルのデータをそれぞれセルメダルに注ぎ込んで作った擬似的なコアメダル。ロストブレードの鍔にある3枚のメダルをはめ込む部分に装填すれば、様々な効果を発揮でき、異なる必殺技を発動する。
必殺技
デスロスト
左右どちらかの掌から敵に衝撃波を放つ。人体に密着した状態で送り込むパターン、触れるギリギリ寸前で繰り出すパターンの2種類ある。
モデルは『ONE PIECE』の「衝撃貝(インパクトダイアル)」、シャンディアの戦士・ワイパーの「排撃(リジェクト)」。
ファイナル・デスロスト
デスロストの強化版。握り拳の両腕を上下に構えた状態で衝撃波を放つ。
モデルは『ONE PIECE』のCP9ロブ・ルッチの「六王銃(ロクオウガン)」。
ガタキリバ分身剣
昆虫系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、メダルの力によって作り出した無数の分身で敵を惑わせ、メダルのエネルギーを刀身に集中させたロストブレードを分身達と共に振るって敵を斬り裂く。
元ネタは『高速戦隊ターボレンジャー』の流れ暴魔ヤミマルの必殺技「ヤミマル分身剣」。
ラトラーター・ヒートファング
猫系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、灼熱の炎を纏わせた刀身を振るい、ライオン・トラ・チーターの頭部をそれぞれ模した炎を飛ばす。順番に飛ばすパターンと横に並んで飛ばすパターンがある。
サゴーゾ・グラビティウェーブ
重量系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、重力波を纏わせた刀身から更に強力な重力波を放つ。敵の身体の重量を数千倍にまで増加させる事で身動きを封じたり、紙のように著しく軽くさせたりする。他にも重力波の盾を作り出し、敵の様々な攻撃を反転させる事も可能となる。
タジャドル・スピーディーブレード
鳥系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、赤色のエネルギーを集中させた刀身を振るう事で目には見えないスピードで無数の斬撃を飛ばす。
シャウタ・ディープパルーデ
水棲系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、刀身に纏わせた水流を敵のいる場所に放ち、そこに巨大な底なし沼を作り出し、敵を沼の底に沈める。
プトティラ・ブリザードタイフーン
恐竜系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、強力な冷気を纏わせた刀身の先で円を描き続け、巨大な冷気の竜巻を放つ。冷気の威力はマーメイドの「フローズン・リップル」を打ち破る程である。
ブラカワニ・リライブアゲイン
爬虫類系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、刀身に集中させたメダルのエネルギーを対象に放ち、一度倒された屑ヤミーやゼツボーグなどを復活させ、傷やダメージなどを瞬時に癒す。
ユニフォニル・フェザーシュート
幻獣系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、竜巻を纏わせた刀身から無数の翼のエネルギーを飛ばす。翼は鋭利な刃となっている他、着弾と同時に大爆発を起こす。
ウクロール・ソニックビート
妖精系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、細かく振動させた音叉状の刀身から耳には聞こえない超音波を放つ。破壊力が凄まじく、敵の聴覚にダメージを与えられる。
元ネタは『太陽の勇者ファイバード』のドライアスの必殺技「デビルホーン」。
レウラウス・スペースバスター
星座系の擬似コアメダルをロストブレードの鍔に装填する事で発動し、刀身に纏わせた漆黒の闇を上空に向けて放ち、漆黒の炎を纏った巨大な隕石を無数に降らせる。隕石自体が巨大な事もあり、その威力は凄まじい。
元ネタは『電撃戦隊チェンジマン』のスーパーギルークの必殺技「スペースバスター」。
ロード・ロスト
詳細はリンク先を参照。
驚愕の正体
第四十一話で生みの親のディスピアにとっても予想外であり、気付きもしなかった驚愕の正体が明かされた。
その正体は映司の絶望によって生み出されたもう1人の映司であり、第十三話で映司がレプリカの猛毒系コアメダルに操られた際、コアメダルが密かに映司の絶望を吸収し、本物のコアメダルに送り込まれていた。
ディスピアがロストを作り出した時、映司の絶望が加えられた事でもう1人の映司として誕生した。
元ネタは『重甲ビーファイター』のブルービート/甲斐拓也とブラックビート/シャドー。
まさかの生存
ソード・オブ・ロストの姿でロードコンボのオーズに敗北するも生き延び、ロード・ロストの姿でロードコンボのオーズに最後の戦いを挑むが、激戦の中でお互いに一撃必殺を放った直後、フローラの横槍で中断される。
フローラは自分をグリードに変えたロストに対する怨みや怒りどころか、自分の心の中に本当の夢の素晴らしさを教えてくれたロストを憎めない気持ちがあり、彼女のその優しさから戦意喪失となり、絶望の檻に閉じ込めた一同(檻の捕らわれなかった映司、自力で檻を破った映司Lovers、ソード・オブ・ロストの敗北で解放されたフローラとカナタを除く)を開放し、「ホープキングダムの未来を紡ぐのはお前達だけだ。幸せになれよ。」とはるかとカナタを激励し、オーズの持つレプリカの猛毒系コアを盗って立ち去った。
映司への純粋な想いから絶望の檻を打ち破った映司Loversのその想いと愛が大きい事を認めたが、めぐみ・アコ・誠司・奏太の愛が「セコイ」という考えは変えなかった(ロストが立ち去った後、4人はその事を非常に気にしていた)。
最終話で次の戦いの為にノーブル学園を立ち去る映司を木の陰から見送っていた。
その後に関して
オーズ×プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!
はるかからの誘いで花見に参加するが、会場に行くと映司達とはるか達が捕まった光景を見て、後を追って来た(はるかは皆に内緒で誘った為、みなみ達とパフ達は聞いていなかった)。
この一件には深い裏がある事を一早く察し、プリキュア達の閉じ込められている牢に顔を出したが、もう少しそこで我慢するように告げ、その場から立ち去った事にキュアプリンセスから「薄情者」と言われる(本人曰く「今助けると逆に都合が悪くなる」)。
バダンとの決戦では超進化したバダン怪人やコンバットロイドにプリキュアとライダーが苦戦している中、自分はカメレオロイドを相手に全く苦戦を強いられず、持ち前の実力と新技「タジャドル・フェニックスバーニング」でカメレオロイドを倒した。
更にギガ・リバース計画発動直前に魔法陣を破壊した事で計画を阻止し、骸骨恐竜ロボをたった1人で足止めするなど、大いに活躍する描写が見られた(戦いの後、魔法陣の破壊で骸骨恐竜ロボが手放してしまった秘薬はガルバーに回収された)。
オーズ×魔法つかいプリキュア!
第二十七話
会話の中にだけ登場し、アクマイザー3はその存在を初めて知る事になる。
第二十八話
広島県にある宮島の厳島神社での戦いに加わり、ファントムと戦う。ワイバーンを新技「魔導妖拳 サソリの舞」で倒し、ファーニブル・グレンデル・ギーブルの3人を相手に大ダメージを与え、劣らぬ実力で苦戦を強いられずに終始圧倒した。
アクマイザー3はこの時に初対面し、ロストがもう1人の映司だった事に仮面ライダーレント/福山孝宏と三邪神は驚くしかなかった。
戦闘中に魔妖怪クラギからデータを獲得し、戦闘後はフローラ達に「また気まぐれに面でも見に来てやる」と言って去った。
第三十六話
北極にある黒魔導団の根城「黒魔導城」に忍び込むも重傷を負い、カオスレントとの決戦直後にオーズ達の前に姿を現す。
第三十八話
アクマイザー3と共に冥界に向かい、そこで恐竜グリード達に襲われる映司を助け出し、大魔王に倒された映司を復活させる事に成功する。その後、因縁の相手でもあるディスピア・ウォープ・恐竜グリードに引導を渡した(因縁の相手でもある恐竜グリードに対しては最後の一太刀で完全に消滅させた)。
冥界からの脱出後、みらい達を救い出し、「魔妖怪きっての凄い奴」と称される上級魔妖怪ジゴクモドキと交戦し、ミラクル達7人を相手に有利に戦ったジゴクモドキを倒した。
大魔王の撃破後、映司Loversのオーズへの「愛が欲しい」という一言に最初に勘付き、オーズに覚悟しておくように忠告する。テンダー・マーメイド・スカーレットを除く映司Loversからの愛と想いにやっと気づいたオーズに呆れた際、些細な一言を発言しようとしたところを映司Loversに一斉に口を塞がれ、ハートから「余計な事を言わないで」と告げられて頷く。
その後は超上級魔妖怪のヌエを1人で撃破し、ガルバーとの決戦時にガルバーの正体を見抜いた。
オーズ×プリキュアドリームスターズ!
劇中には登場せず、第二話では会話の中にだけ登場し、キラプリメンバーは初めて知る事になる。
エルピスは「純粋的な強さでオーズとロストの方が自分達を上回り、他にもザビタンとイビルとガブラもいる」と発言している。
オーズ×キラキラ☆プリキュアアラモード
第二十二話
キラパティに待ち構え、いちか達と初めて顔を合わせる。映司達と共に100年前のいちご坂にタイムスリップし、キラキラルの消滅を企む謎の怪物と戦った。
第二十三話
ディアブルの闇の力を感じ取り、人々が荒れていた原因を突き止める。ディアブルとの戦闘ではホイップ達と共に戦い、「闇の者の居場所は闇だけ」と告げるディアブルに「全てを闇に染めるのがつまらない」と一蹴し、ディアブルの撃退後に出現したメタトピアの邪機四天王を1人で追い詰め、後から現れた邪機護衛グバンドと戦った。
戦闘後はアクガルの事をアクマイザー3に伝える事とアクガルの遺したコアメダルを探す事を映司達に言い、ゴールデンキラキラルカップと4つのキラキラルソードの探索を彼らに託し、その場から去った。
その後、いちかは前回ロストに馬鹿にされた事もあり、映司と似ても似つかない性格に腹を立てていた。しかし、あおいは「本当は素直になれなず、性格が違ってても映司は映司」、あきらは「あれはあれで結構良い人」、シエルは「最初はビブリーを消そうとしたが、最終的には助ける為に協力してくれた」と述べている。
第二十六話
ボール型の輝く球を山中で入手するが、突如出現したグバンドとの決闘の最中、再生途中のグバンドの肉体に球を取り込まれてしまう。その代わりに取り込まれなかったグバンドの肉体の一部を手に入れ、とんでもない事実を知る事になる。
第三十二話
会話の中にだけ登場し、オーズを倒す事で映司Loversを自分に惚れさせようと目論むマグナスタッグにマカロンとフェリーチェ「(同じ映司で性格が真逆でも)ロストの方がまだいい」と一蹴している(ジェラートとカスタードからも「惚れるのは同類(カブトムシ、クワガタムシ)だけ」と罵倒され、マグナスタッグは「酷い侮辱」と落胆していた上、マグナギガから完全に信頼を失って見捨てられてしまった)。
余談
名前の由来はディスピアの「消える(英:disappear)」に準え、「失う(英:lost)」である。
関連人物
火野映司 / 仮面ライダーオーズ:『仮面ライダーOOO』、及び『オーズ×プリキュアシリーズ』の主人公。ロストの宿主的存在。
春野はるか / キュアフローラ:『Go!プリンセスプリキュア』の主人公。ロストに夢を弄ばされた挙句にグリードにされたが、ロストに対する怨みや怒りどころか、自分の心の中に本当の夢の素晴らしさを教えてくれたロストを憎めない気持ちが生まれ、その優しさからロストを戦意喪失にした。
カナタ王子 / 仮面ライダーエルピス:ホープキングダムの王子。キュアスカーレット/トワの兄。
映司Lovers:映司に好意を抱くプリキュア達。上述の通りに映司への純粋な想いと愛が何よりも強い事を認めている。彼女達も映司の絶望から生まれた存在、もう一人の映司であっても受け入れている。
関連タグ
パラド:『仮面ライダーエグゼイド』に登場するバグスターのリーダー格であり、宝生永夢がバグスターウィルスの感染によって生み出されたバグスター(正確に言えば、永夢の「ゲームの遊び相手が欲しい」という願望から生まれた存在)。その為にロストも映司の絶望によって生み出されたグリードである為、似た者同士と言える。