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カプ・テテフの編集履歴

2020-11-07 20:15:48 バージョン

カプ・テテフ

かぷててふ

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。

「カプゥーフフ!」


データ

全国図鑑No.786
分類とちがみポケモン
タイプエスパー/フェアリー
たかさ1.2m
おもさ18.6kg
特性サイコメイカー

他言語版の名称

英語Tapu Lele
ドイツ語Kapu-Fala
フランス語Tokopiyon
イタリア語Tapu Lele
スペイン語Tapu Lele
韓国語카푸나비나
中国語卡璞・蝶蝶

概要

ポケモンサン・ムーン』(第7世代)から登場する伝説のポケモン

先行して発表されていたカプ・コケコと同じく、名前に中点(・)が付けられている。

「テテフ」の由来はの古い日本語表記「てふてふ」と、ハワイ語で蝶を意味する「プレレフア」を合わせたものと思われる。


アローラ地方にあるアーカラじまの守り神で、その気質は無邪気にして残酷。

面白半分に自らの特殊な鱗粉を人間やポケモンに振りまくという。この鱗粉は体を活性化させ、怪我や病気を治す効果を持つが、浴びすぎると体がその変化に耐えきれなくなり、逆に危険という二面性を持つ。

カプ・テテフ

大昔に起こった島同士の争いを鎮めるために、鱗粉で治癒を行い和解させたという伝承が残されているが、その真相は鱗粉の力で暴走した人々が全員死んでしまったために争「え」なくなったとも言われている。

原始的な宗教信仰にありがちな邪気のない残酷さ、あるいは薬物を用いた神との交信あたりがモチーフとされているという事だろうか。



外見は蓋付きの(外殻に相当する)の中に小人が入ったような姿をしている。

外殻の後方に2列の突起があり、これが蝶のに相当するようである。ただし、かなり小ぶりで言われないと取っ手か何かにしか見えない。本体も黒く、節の目立つ姿でどちらかと言うとのような雰囲気である。


本体の頭部からはピンク色をした長めの髪らしきものが生えており、それによって顔立ちは人間の少女のように見える。標準のグラフィックでは無表情で、初見の印象ではむしろおとなしそうにすら感じられる。

外殻もピンク色がベースで、茶色い簡単な幾何学模様と濃さを変えたピンク色で塗り分けているため華やかである。明らかに蝶ではなく、伝統工芸品的な方向性であるが。


普段はアーカラじまにある「命の遺跡」を根城としており、以上の設定からモチーフはハワイ四大神にして蝶と生命の神「カネ」であると思われる。



戦闘面では、蝶どころかむしタイプ要素自体が無い。タイプはバリヤードサーナイト系統と同じエスパータイプとフェアリータイプの複合であり、特性も「りんぷん」ではなく第7世代からの新特性である「サイコメイカー」となっている。


カプ・テテフがフィールドに登場したとき、地面にいるポケモンはエスパー技の威力が上がり、先制技を受けなくなるのだという。やはりと言うか、羽で飛ぶ気はこれっぽっちも無いようだ。

また、手動で「サイコメイカー」の効果を発生させる「サイコフィールド」を習得するともアナウンスされている。


「殻にためられるエネルギーが少なく、真っ向勝負をすると力負けしてしまう」

「戦いになると勝つことよりも負けないことを重視して、相手を状態異常にする戦法を得意とする」

という紹介文もあり、サポート型のポケモンである可能性が高い。


…と、多くのトレーナーに考えてられていたのだが…。


対戦におけるカプ・テテフ

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
70857513011595570

「サイコフィールド」によるエスパー技の強化は1.5倍とかなり大きい。本人のタイプ一致補正と合わせると実に2.25倍にもなる。

低いと思われていた攻撃力も蓋を開けてみればぜんぜんそんな事はなく、あのラティオスに匹敵する「とくこう」130とかなりのものをお持ちであった。エネルギーが少ないとは何だったのか…。


この状態で打ち出されるエスパー技はとてつもない火力となり、生半可な耐久のポケモンであれば一瞬で吹き飛ばされてしまう。「特殊受け」もなんのその、半減程度なら平気でゴリ押しでの突破を図ってくるほどである。(ちなみにワイドフォースは覚えない。特性とも噛み合っているのだがもし覚えたら流石に火力が高すぎると判断されてのだろうか)


しかもフェアリー複合であるため、あくタイプでエスパー技を無効化しても止まらない

習得者の少ない「ムーンフォース」も当たり前のように覚え、全く抑止力として機能させない。


「すばやさ」も95とそれなりに速く、「サイコフィールド」の効果で自らの致命傷となる「かげうち」や「バレットパンチ」、動きを制限する「ねこだまし」もシャットアウトできてしまう。鈍足ポケモンにはもはやマトモに動く事すら許さないのである。

ただし、後述もするがテテフ自身はあらゆる相手を一撃で倒しきれるほどではなく、何も考えず攻めても耐えられて返し倒されるだけなので注意。


サブウェポンが貧弱かと言うとそうでもなく、「シャドーボール」、「10まんボルト」、「きあいだま」等、このタイプとして一般的な技を一通り取り揃えている。

カプ神共通の専用技「しぜんのいかり(ガーディアン・デ・アローラ)」という奥の手も忘れてはいけない。相性と耐久でどれほど優位に立たれようとも、固定ダメージで体力をゴッソリ持って行けるのである。

文句無しの破壊神がそこにいたのだった。



ただし、弱点も無いわけではない。

物理耐久は中の下程度しかないため、先手で強力な物理攻撃を叩き込めれば勝機も十分ある。他の多くのエスパーポケモンと同じように、このポケモンもまたはがねタイプへの対抗手段が乏しく、フェアリー複合のために一致抜群となってもいる。


すなわち、高い「すばやさ」から強力な物理はがね技を放て、自身もエスパー複合であるため「サイコフィールド」の効果にも便乗できるメガメタグロスなどは天敵と言えるだろう。

自身がエスパー・フェアリー両方を半減する一方ではがね・ゴースト両方のタイプ一致で弱点を突けるギルガルド、特性がどれも対テテフに機能するドリュウズといったポケモンも注目されている。


また、攻撃力・特殊耐久が高く、エスパー無効でめざパ以外で弱点をつけないアローラベトベトンや、特性を逆利用され、積みの起点にされるパルシェン、特性がんじょうで確実に一発は耐えてくるボスゴドラも無視できない存在となっている。


また、「高い素早さ」というのも高々95。超激戦区と言われる100に僅かに及ばず、そのため「こだわりスカーフ」で補っているのが現状であり、読みを誤ると不利対面に直面することも多い。


サイコフィールドに関しては本作における素早さインフレの原因の一つともされており、先制技を使わずに素早いポケモンを落とそうと元から早いポケモンにこだわりスカーフを持たせるケースが増加し対戦環境はさらに高速化していくこととなった。あのゲッコウガフェローチェですらこだわりスカーフを持たせることがあるほどであり如何にこのポケモンの影響力が凄まじいかが伺える。


また、「相手を状態異常にする戦法」は実際に取れるものは「どくどく」くらいしかなく、「おにび」はおろか「でんじは」さえ覚えられない。

辛うじて治癒設定由来の「アロマミスト」「アロマセラピー」があるくらいで「トリックルーム」さえ不可能と、脳筋と言えるほどに変化技のレパートリーは乏しい。

故に、エスパータイプでは珍しくトリックを覚えない。


強いて言えば、「サイコメイカー」の習得者が限られており、「サイコフィールド」需要の大半を一手に担っているぐらいか。負けないことを重視とは何だったのか…。


もっとも、カプ・テテフの火力からすれば、その程度のハンデは些細と言える。

小手先の牽制をしている暇があるなら、メガネでもスカーフでも持ってきてより激しく、より豪快にぶん殴った方がよっぽど早く片が付くのだから。


役割がほぼ特殊アタッカー1本に絞られるポケモンであるにもかかわらず、あのガブリアスを抑えて使用率首位にまで登り詰めたという事実(※)が、何よりもその強力さを物語っている。外見的にも人気は高く、当面需要が衰える事は無いだろう。まぁフェアリー全盛の環境で尚トップメタに居座るガブリアスも相当なものだが。

本当に、力負けとは何だったのか…。


しかし、研究が進んだ現在、S95はスカーフでなければ縛られやすく、さらに低物理耐久の問題等でプレイヤーもある程度対策に慣れが生じてきた。その為現在はある程度落ち着きを見せている。


第8世代では冠の雪原で復活。

本作ではサイコフィールドの補正が1.3倍に弱体化しており、そして上述通りワイドフォースは覚えられなかったため、第7世代と比べて最大火力は大幅に低下している。


アニメのカプ・テテフ

CV:清水理沙


サン&ムーン第20話で初登場。

無人島でコソクムシを助けるためにボロボロになったサトシの前に現れ燐粉を振り撒きサトシの傷を治した。その後ククイ博士ロトム図鑑からカプ・テテフのことを聞いたサトシは、必ずカプ・テテフにまた会いに行くと決意した。



37話で再登場。主な鳴き声は「テテテテ~」でベートーベンの「運命」の出だしの4音と同じ音。

サトシから離れ一人で特訓するイワンコの前に姿を現すや否やめっちゃニコニコ顔でイワンコを一方的にボコボコにし、ダメージで倒れてなお容赦なく煽りながら殴り倒した。そしてイワンコを探すサトシの声を聞くとそのまま放置し立ち去った。


次の日、命の遺跡で鱗粉を振りまきながらはしゃいでいた(その鱗粉でヤングースの怪我を直している)所、瀕死状態になったイワンコを連れてきたライチのルガルガン(真昼)グラジオのルガルガン(真夜中)に鱗粉による治癒をお願いされる。

しかし、頼み方が気に食わなかったのか真夜中を問答無用で吹っ飛ばし、真昼の丁寧なお願いによって鱗粉をかけても完全に治りきらなかった事に突如逆ギレしトドメを刺そうとした(直前に真昼がイワンコを庇った為、大事には至らず)。


ライチによると、燐粉で回復してくれることもあるが、同時に無邪気で残酷な一面も持ち合わせており、手当たり次第にバトルをしかけ時には瀕死に追いやることもあるらしい。この解説はゲームの設定と一致しており、視聴者にはサイコパスまたは理解の及ばぬとしての印象を与え、対戦環境における暴君のイメージを掘り起こさせるものとなった。



その後サトシが立ちはだかるとドレインキッスでルガルガン達とサトシからエネルギーを吸い取り、それをイワンコに分け与えた。するとその行為がきっかけで回復したイワンコは前例のない未知の姿のルガルガンへと進化を果たし、その結果を分かっていたかのように満足して去って行った。


この回はサトシのイワンコが進化する重要な回だったのだが、放送前に進化することは公表されていたため、テテフの良くも悪くも強烈な性格が印象に残った。

こんな時、その「理解不能」の理由を解説してくれるアイツがいれば、話は済んだ……かもしれない。

このような奔放ぶりだが、太陽の使者に島を任された者としての自負と責任感はあるようで、後に新たなコスモッグがアローラに生み落とされた時は、託す人間の選定や進化への助力などの協力を真面目に行っていた。


ポケモンカードにおけるカプ・テテフ

ポケモンカードゲームサンムーンの「アローラの月光」からGXとして参戦している。

汎用性の高い特性に強力な技を持つ強力なアタッカーとして、ここでも猛威を振るう事となった。


特性 ワンダータッチ

自分の番に、このカードを手札からベンチに出したときに1回使える。自分の山札にあるサポートを1枚、相手に見せてから、手札に加える。


技 無無 エナジードライブ 20×

おたがいのバトルポケモンについているエネルギーの数×20ダメージ。このワザのダメージは弱点・抵抗力を計算しない。


GX技 超 カプキュア―GX

自分のベンチポケモン2匹のHPを、すべて回復する。


このポケモンどこが強いかというと一つ目にワンダータッチの特性でグズマリーリエといったサポートを確定でサーチ出来る。二つ目に無色エネルギーで簡単に高威力をたたき出せるエナジードライブで大ダメージを与えられる、三つ目ではよほどのことがない限り倒しづらいGXポケモン。と三つの強みが凄まじい。そして汎用性が高いためどのタイプのデッキでも必須パーツになっている。

その強力さと汎用性の高さから、発売初日よりRRで3000円を超えたほどの人気を博している。

もうやだこの荒神


その後、XYシリーズのスタン落ちから価格が爆発的に伸びていき、気が付けばシェイミEX並の値段に跳ね上がっている。

さらにSR、HRなどもパック1ボックス分以上、HRに至っては2ボックス以上の値段もしているころはまだよかった……


2018年7月に販売された通称540円デッキ販売後ポケモンカードの人気が爆発し一部のカードショップではHRが12000円もすることもあるほどの人気カードとなった(対戦動画ではハイパーボールでテテフを手札に加え、ベンチに置き特性発動からのサポート発動が毎回見るレベルで行われる)


再録されるとは言えその勢いは止められない。もう訳が分からないよ。


ただし、ベンチのアドバンテージを消費してしまい効果発動後は置物になってしまう、そうなるとポケモンキャッチャーやグズマ等のベンチ入れ替えカードのいい的になりかねない。初手で出せるたねポケモンがテテフだけだったら効果を生かせず終わってしまう。そういうことに陥らないように採用枚数は自分のデッキとプレイングに合わせて採用すべきである。これはテテフだけではなく他のポケモンカードでも配慮しなければいけないことである。


余談

カプ・テテフが守り神として祀られているアーカラじまの「アーカラ」とは、ハワイ語でピンクという意味。カプ・テテフの体色と一致している。


関連イラスト

テテフパフェフェアリ~ラブリ~

卡璞・蝶蝶VS艾姆利多 粉色神獸的對決


発表直後には「頭の蓋部分がイカみたい」と言われた事からこんなネタも。

どう見てもイカじゃん??侵略!?イカ・テテフ


関連タグ

ポケモン ポケモンSM エスパータイプ フェアリータイプ  土地神

カプ神 カプ・コケコ カプ・ブルル カプ・レヒレ


イエッサン…サイコメイカーの後継者


桃色の悪魔

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