概要
ポケモンシリーズでは主人公の名前をプレイヤーが自由に付けられるため、これといって統一された正式名称はない。
だがイラストを投稿する場合「女主人公」では味気ない上に分かりにくいため、この作品のこのキャラクターであるとハッキリ分かる通称が作られる。
これらの通称を用いてタグを登録しイラストを投稿する行為が古くから行われてきた。
新作が発売されてしばらくすると、NPCとして登場した時の名前や、PVで主人公に使用された名前が定着していく。
それまではその女主人公の登場するシリーズ名と、この「ポケモン女主人公」かそれに相当するタグが併用されているようだ。
以上のような経緯から、このタグは「投稿時に最も新しい作品での女主人公(通称不明)のタグ」として使われていることが多い。
(ただし「通称を用いることでプレイヤーの分身としての役割が失われてしまう」という指摘も存在する。第6世代以降主人公の見た目の自由度が上がったためよりこの指摘が説得力を持つようになっていることに留意されたい)
また、集合絵等の「女主人公をまとめたタグ」として使用されることもある。
当記事は「ポケモン女主人公をまとめた総合記事」として建てることとする。
男主人公に関してはポケモン男主人公を参照。
ちなみに『GO』以降ではいわゆるジェンダーも意識しているのか「容姿を選ぶ」と表現されており、主人公の性別に明言が無い(主人公(ポケモンGO)も参照)。
『GO』では「プレイヤーごとのスタイル」、『サン・ムーン』以降では「用意された8枚の写真の中から選ぶ」という形になっている。
なお、地上波放送のアニメシリーズや『ポケットモンスター☆SPECIAL』などの各種メディアミックス作品では、それぞれ主人公をモデルとした一人のキャラクターとして独立している。
以下記事とリンク先を参照し、混同を避けることをおすすめする。
一覧
※:日本のみ、『USUM』の彼女を「コウミ」という名前で区別することが多い。
第1世代
この頃はまだ女主人公の概念がなかったため特にない。
一方で、当時の攻略本の表紙用に作られたキャラクターは存在する。
彼女は表紙に後姿で登場しており、「ポケモンクラフト」の組み立て説明書の挿絵に前面から見た図もある。長らく女主人公の没案と信じられていたが、デザイナーの杉森建氏はTwitterで「三つ巴の構図にするために表紙用にデザインした」とコメントしているため、製作段階で女主人公を没にしたのではなく、攻略本のためにデザインしたと見る方が正しいと思われる。
ポケスペの「ブルー」とは、前髪がストレートのぱっつんで耳は出ておらず、襟元にはV字の切れ込み、腰には白いベルト、靴が黒のペタンコ靴であるなど細かな相違点がある。
2018年11月16日に発売された『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では、このキャラクターを元にしたブルーが登場する。
第2世代
『金・銀』の時点では男主人公のみだったが、2000年12月発売のマイナーチェンジ版である『クリスタルバージョン』で初の女主人公が登場。以降の作品では男女両方いるのがデフォルトとなる。
クリス(クリスタルバージョン)
『クリスタルバージョン』で追加されたキャラクターであることから、同作のデフォルトネームから取ってクリスという名前で呼ばれる事が多い。
2019年に配信された『ポケモンマスターズ』でもこの名前で登場。
海外での表記はKris。ちなみに海外版『クリスタル』では男女でスペルが異なる。
アニメ『ライコウ雷の伝説』では、彼女をモデルにしたマリナが登場。こちらでは男主人公と同じだった服装の配色が変更されている。
また、ゲームフリークの公式サイトでもゲームの女主人公がこちらの配色で描かれた事がある。
ポケスペで彼女に相当するキャラはクリスタル。
第3世代
この世代から第6世代まで選ばなかった主人公がNPCとして登場するようになる(『FRLG』を除く)。
ハルカ(ルビー・サファイア・エメラルド)
ゲームで男主人公を選んだ場合に主人公をアシストする先輩キャラ兼ライバルとしてハルカという名前で登場。
マイナーチェンジ版の『エメラルド』では服装が緑とオレンジを基調としたものに変更されている。
ゲーム中のポケモン図鑑のたかさ比べから分かる身長は145cm。
海外名はMay(メイ)。意味は「5月」。
日本名の「ハルカ」から取った「春」に関する単語が由来となっている。
アニメの第2シリーズ『アドバンスジェネレーション』では彼女をモデルにした同名のハルカがヒロインとして登場。
ポケスペで彼女に相当するキャラはサファイア。
リーフ(ファイアレッド・リーフグリーン)
赤・緑のリメイクにより追加された女主人公。
前述のポケモン赤緑の攻略本に描かれたキャラクターの要素がデザインに取り入れられている。
名前を決める際の選択肢がないため、ゲーム名である「リーフグリーン」から取ってリーフという通称がついている。
後にフィギュア化の際にこの名前が使用され、公式名称となった。
また、スマブラSPに登場する女の子のポケモントレーナーは、リーフがモデルになっている。
ちなみに「フグリ」というあだ名も存在したが、あそこを示す隠語でもあるため現在こう呼ばれることはほとんどない。
ポケスペではブルーが第5章から彼女の服にコスチュームチェンジしている。
第4世代
ヒカリ(ダイヤモンド・パール・プラチナ、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール)
CV:高橋李依(マスターズ)
ゲームでは男主人公を選んだ場合に主人公をアシストする先輩キャラとしてヒカリという名前で登場。
ハルカと同じくマイナーチェンジ版の『プラチナ』では服装が異なり、赤いコートと白いマフラー姿となっている。
『BDSP』ではこれまでのリメイクとは違い、『ダイヤモンド・パール』と同じデザインが採用されている。
ただし、第7世代以降の仕様に沿ってゲーム開始時に従来の容姿を含めた肌・髪色のパターンを選べるようになった。また、セットアップでの衣装変更機能もある。
ゲーム中のポケモン図鑑のたかさ、おもさ比べから分かる身長・体重は、身長140cm、体重34kg。
身長・体重が分かる主人公の中では最も小柄である。
名前の由来は「光」に関する単語。
海外名はDawn(ドーン)。意味は「夜明け」。
アニメの第3シリーズ『ダイヤモンド&パール』では彼女をモデルにした同名のヒカリが女主人公兼ヒロインとして登場。こちらは髪の色やバッグの種類、マフラーの色や長さなどが異なる。
ポケスペで彼女に相当するキャラはプラチナ。
コトネ(ハートゴールド・ソウルシルバー)
CV:千本木彩花(マスターズ)
男主人公がリメイク元をアレンジしたものなのに対し、こちらは髪型にリメイク元の面影を残しつつデザインが一新され、事実上の新規キャラクターとなった。
男主人公を選ぶと幼馴染としてコトネという名前で登場。
ゲーム中のポケモン図鑑のたかさ、おもさ比べから分かる身長・体重は、身長152cm、体重41kg。
身長・体重が分かる主人公の中ではORASの2人と並んで一番大きく、同作の男主人公よりも大きい(男主人公は150cm、40kg)。
名前の由来は「音」に関する単語。
海外名はLyra(ライラ)。古代ギリシャの竪琴が由来。
『ポケモンマスターズ』ではジョウト地方の女主人公はリメイク前後でそれぞれ別人として登場している。
アニメでは第3シリーズにゲストとして同名で登場。
ポケスペではクリスタルが第9章から彼女の服にコスチュームチェンジしている。
第5世代
第3・4・6世代とは異なり、主人公に選ばなかった場合はシナリオに一切絡まない。
また、この世代から名前を決める際に提示される選択肢がなくなった。
トウコ(ブラック・ホワイト)
CV:永井真里子(マスターズ)、夏目妃菜(エボリューションズ)
男主人公を選んだ場合、バトルサブウェイのマルチトレインに挑む際に、トウコという名称でパートナーとして登場する。
名前の由来は「闘」。
海外名はHilda(ヒルダ)。「戦い」を意味するゲルマン語派の単語「hild」が由来。
ポケスペで彼女に相当するキャラはホワイト。
メイ(ブラック2・ホワイト2)
CV:豊崎愛生(PVアニメ、マスターズ)
男主人公を選んだ場合、バトルサブウェイでメイという名前のパートナーとして登場。
名前の由来は「共鳴」。
海外名はRosa(ローザ)。こちらも「共鳴」を意味する「resonate」が由来。
ポケスペで彼女に相当するキャラはファイツ。
第6世代
この世代から主人公の肌・髪色の選択および着せ替えや髪型変更が行えるようになる。(『ORAS』を除く)
セレナ(X・Y)
CV:鬼頭明里(マスターズ)
男主人公を選んだ場合、帽子を脱いだ女主人公がセレナの名前でライバルとして登場する。
髪・肌・目の色が異なる3種類から容姿を選べるようになった。
更にシリーズ初となる着せ替えシステムによって自分好みの服を着せたり髪形や髪色を変える事ができる。
そのためプレイヤーによって姿が異なっており、投稿作品は自分の好みの格好をさせていることが多い。
名前の由来はスペイン語の「穏やかな」。
海外名も同じくSerena(セレナ)。
アニメ『XY』では彼女をモデルにした同名のセレナがヒロインとして登場。
こちらは初期衣装の細部がゲーム版と異なり、さらに途中から髪形・衣装のデザインが変更され、ゲーム版にないオリジナルのものとなっている。
ポケスペで彼女に相当するキャラはワイ。
ハルカ(オメガルビー・アルファサファイア)
服装などの変化から、こちらはORASハルカのタグが使用されている。
ゲーム中のテレビナビによれば年齢は12歳。身長は152cmとリメイク前より背がかなり伸びている。
ポケスペではサファイアが第13章から『ORAS』の服にコスチュームチェンジしている。
第7世代
この世代からNPCキャラクターとしての登場が一切無くなる。
ただし、インターネットに接続し、他所のプレイヤーキャラクターを自分のフェスサークルやワイルドエリアに招くことで、自分の選ばなかった方の主人公と出会うこと自体は可能である。
ミヅキ(サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン)
CV:三森すずこ(マスターズ)
公式PVなどでは「ムーン」が使われていたが、『RSE』以降バージョン名そのままではない名前が付くのが慣例となっていたこともあり、PV内のバトルロイヤルの紹介で登場したトレーナーの1人に付いていたミヅキという名前が通称として広まる。後にフィギュア化の際にこの名前が使用され、公式名称となった。
ハルカ・ヒカリと同じくマイナーチェンジ版の『USUM』では服装が異なり、さらに初期髪形も新しくなっている。
また、日本では『USUM』の彼女を「コウミ」という名前の別人として区別するファンも多い(詳細はこちら)。
海外名はSelene(セレネ)。由来はギリシア神話の月の女神「セレーネー」。
選べる肌の色が1つ増えて4つになったほか、『XY』同様着せ替えシステムが存在する。
そのため、セレナ同様プレイヤー好みの格好をさせているイラストも見られる。
ポケスペで彼女に相当するキャラはムーン。
アユミ(Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ)
公式PVなどでアユミという名前が付けられていたことから、ファンからもその名前で呼ばれている。
パートナーはピカチュウまたはイーブイだが、公式PVにてイーブイを使用していたことから、イーブイとのイラストが多い。
名前の由来は「歩み」。
海外名はElaine(エレイン、エレーヌなど)。由来は「小道」などの意味を持つ「lane」。
第8世代
ユウリ(ソード・シールド)
PVでは「シールド」という名前も登場しているが、ユウリという名前が多く使用され、そちらが公式グッズ等でも使われている。
名前の由来は「有利」。
海外名はGloria(グロリア)。意味は「栄光」。
ポケスペで彼女に相当するキャラは盾・シルドミリア。
ポケモン関連作品の主人公
ポケモン+ノブナガの野望の女主人公
デフォルトネームは特になし。
ベストリンクポケモンはイーブイ(ブイズ)、???(ネタバレ注意!)。
ポケモンGOの女トレーナー
デフォルトネームは特になし。
服装や肌の色、髪の色は第6世代以降作品同様に複数あるが、こちらは後から変えられる。
初めての成人主人公と思われる。
ユイ(ポケモンマスターズ)
公式のスクリーンショット等において、ユイという名前が設定されている。
相棒ポケモンはピカチュウ。
名前の由来は「結」。
海外名はBettie(べティ)。
ルイ(Newポケモンスナップ)
公式PVなどにおいて、ルイという名前が設定されている。
名前の由来は「レンティル」。
海外名はRiver(リバー)。
ショウ(LEGENDSアルセウス)
男主人公を選んだ場合、主人公をアシストする先輩キャラとしてショウという名前で登場。
名前の由来は「照」または「show(見せる)」。
関連イラスト
それぞれの主人公のものは、各個別記事を参照。