アメリカ海軍(アメリカかいぐん、英語:United States Navy、略称:USN)は、アメリカ合衆国が保有する海軍。アメリカ軍を構成する6軍の1つであり、飛び抜けた勢力を誇る世界最大の戦力を有する。ちなみに海兵隊とは別の組織だが、両軍共に国防総省を構成する海軍省に属する。
歴史
1775年10月に発足した大陸海軍を起源としている。同軍はイギリス陸軍への軍需物資を搭載した輸送船を妨害する為、2隻の武装船を準備した事から始まった。独立戦争に勝利した後は一旦解散したが、ヨーロッパでの政情不安に伴って連邦議会は6隻のフリゲート艦の建造を命じ、1797年10月までに最初の3隻が就役した。
以後はアメリカの国防を担いつつ世界進出の尖兵として活動し、1853年7月のマシュー・ペリー提督の来訪もその1つであった。1861年4月に始まった南北戦争では反乱を起こした南部連合を封鎖し、勝利に貢献した。この頃まで世界有数の海軍だったが、第一次世界大戦までに急成長した。1923年8月にワシントン海軍軍縮条約が発効され、以前は世界最強の戦力を有するイギリス海軍と同率の地位を獲得した。
1939年9月に始まった第二次世界大戦では、大西洋でドイツ海軍の跳梁を押さえる・ヨーロッパへの補給を繋いで大陸反攻を成功させる・太平洋で日本海軍の奇襲を受けるという状況にありながらも徐々に勢力を逆流させ、最後には日本本土を封鎖して沖縄・硫黄島などの周辺諸島を落とすところまでこぎつけた。
1945年9月の終戦以降はイギリスが没落した事で世界最強の戦力を有する軍となり、新たにライバルとして立ちふさがるソビエト連邦軍海軍を押さえ込んで全世界の海を支配し、朝鮮戦争・ベトナム戦争・湾岸戦争・イラク戦争など全世界にアメリカの戦力を投射する背骨となっている。
戦力
現在は以下の戦力を保有し、約43万人の兵員を擁する世界最大規模の軍となっている。
アメリカ海軍の兵器・部隊・人物・関連事項
近代
3年艦隊計画(軍備拡充計画)
第二次世界大戦期
太平洋戦争 真珠湾攻撃(ハワイ海戦) ミッドウェー海戦 ガダルカナル マリアナ沖海戦 レイテ沖海戦 硫黄島 沖縄
空母:ラングレー レキシントン級 レンジャー ヨークタウン級 ワスプ エセックス級
戦艦:フロリダ級 ワイオミング級 ニューヨーク級 ネバダ級 ペンシルべニア級 ニューメキシコ級 テネシー級 コロラド級 ノースカロライナ級 サウスダコタ級 アイオワ級 モンタナ級(計画のみ)
重巡洋艦:ペンサコラ級 ノーザンプトン級 ポートランド級 ニューオリンズ級 ウィチタ ボルチモア級 アラスカ級 デモイン級
軽巡洋艦:オマハ級 ブルックリン級 アトランタ級 クリーブランド級 ウスター級
艦載機:F4F SBD TBD F6F F4U SB2C TBF F8F
人物:チェスター・ニミッツ フランク・J・フレッチャー レイモンド・スプルーアンス サミュエル・B・ロバーツ
大戦以降から現代
空母:エンタープライズ ニミッツ級 ジェラルド・R・フォード級
駆逐艦:スプルーアンス級 キッド級 アーレイ・バーク級 ズムウォルト級
潜水艦:ロサンゼルス級 オハイオ級 シーウルフ級 バージニア級 コロンビア級
艦載機:A-1 A-4 A-7 F-4 F-14 F/A-18
人物:クリス・カイル
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