ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

テッカグヤの編集履歴

2022/09/14 23:01:40 版

編集者:PencilMan

編集内容:内容追記。

「かがよふ」

基礎データ

全国図鑑No.797
アローラ図鑑No.297
UBコードネームUB04 BLASTER
ぶんるいうちあげポケモン
タイプはがね/ひこう
高さ9.2m
重さ999.9kg
特性ビーストブースト

他言語版の名称

テッカグヤ

英語 Celesteela
イタリア語Celesteela
スペイン語Celesteela
フランス語Bamboiselle
ドイツ語 Kaguron
韓国語  철화구야
中国語 鐵火輝夜(繁体字)/铁火辉夜(簡体字)

UB-04 Blaster

イタリア語UC 04 Propulsus
スペイン語UE-04 Cohete
フランス語UC-04 Réacteur
ドイツ語 UB-04 Zündung
韓国語  UB04 블래스터
中国語 UB04:噴射器(繁体字)/UB04:喷射器(簡体字)

概要

初登場は『ポケモンSM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。UB04 BLASTER(ブラスター)というコードネームで呼ばれている。

見た目は門松そのものだが、十二単を纏った女性のようにも見える。

その本体と独立した、竹の形をしたロケットのような2本の腕を持ち、体内に保有している大量の可燃性ガスをこの腕から勢いよく放出する。この時噴射されるガスは森を焼き払うほどの高熱である。

戦闘時にも使用するほか、飛行の際にも有効であり、高速での大気圏内飛行はおろか、(うちあげポケモンとある通り)宇宙までぶっ飛んでしまう程のパワーを持つとされている。

竹のような外見の通り生態は植物に近いようで、土壌に体を埋めて養分を摂取する。期間次第では普通の土地が痩せ果ててしまう程のエネルギーを吸収するようで、噴射用のガスもその過程で体内に作られていく物らしい。

名前の由来は、「鉄火」+「かぐや姫」だと考えられる。

「かぐや姫」「門松」「竹」「ロケット」とモチーフになった物がかなり雑多にもかかわらず、全体として調和のとれたデザインに仕上がっているのは非常に秀逸。

注目するべき点はそのデカさと重さ。身長は9.2mとウルトラビースト最大で、他のUBとは頭二つか三つぐらい身長が突き抜けており、2番目にデカいアクジキングですら小振りに見える。人型関連では、ときはなたれしフーパレジギガスジガルデを抜き、歴代2位の高さについた。

体重もなんと、脅威の999.9kg。今まで最重量だったゲンシグラードンを抜き、このポケモンが歴代最重量の重さを持つこととなった(他に匹敵するポケモンはコスモウムぐらいである)。

通常ポケモンの中で最大の重さを持つバンバドロと比べても、その重さは計り知れない。

竹の意匠からくさタイプに見えるのだが、実際のタイプははがねとひこう。意外にも、エアームド以来約16年ぶりのはがね・ひこう複合ポケモンだったりする。

USUMにて実装された色違いの個体は、全体的に白色を基調としたカラーリングに変化する。

ウルトラバレー

ウルトラワープライドを利用して向かう事ができるテッカグヤの世界。ウルトラムーンでのみ行く事が可能。

テッカグヤの見た目から大竹林かと思いきや、たくさんの温泉が存在する大峡谷のような世界になっており、あちこちに月面のクレーターを思わせる間欠泉が存在する。

テッカグヤが必要としている大量のエネルギーが、大地へ豊潤に満ち溢れている環境なのだろう。

主人公が初めて訪れた際、遠くの背景に見えていたテッカグヤが発進して空へ飛び立っていく姿が確認できる。更に進んだ先には地面に埋まっているテッカグヤの姿があり、話しかけると地面から出て来て戦闘になる。

ここで戦うテッカグヤのレベルは60。

ゲーム上での特徴

エンディング後のイベントにて遭遇・捕獲することになる、4番目のウルトラビースト。

ただしテッカグヤはムーンバージョンのみ登場し、サンでは代わりにカミツルギが出現する。

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早
9710110310710161

素早さが少し低い以外は平坦な種族値配分で、偏りが激しい他のUBと比べるとバランスがよい配分と言える。

突出した性能が好まれがちなポケモン勝負においては「バランスがよい」ことは利点となりづらいので、このポケモンも例に盛れず器用貧乏タイプかと思いきや…優秀なタイプ、後述する有用かつ豊富な技の数々や、相方となれるポケモンの多さなどから、全ポケモンでも屈指の器用万能なポケモンとなっている。

また、平坦な種族値配分と言うのは「ビーストブースト」によって上昇させる能力の選択肢が多い、ということでもあり、調整次第でどの能力にもブーストをかけることが可能である。

相手から見れば、対峙するまで型も読めず、どの能力が上がるのかも分からないという、非常に高い圧力をかけられた状態となるだろう。

見た目とタイプに反してB値が突出していないのは、飛行機やグライダー、鳥や翼竜などのように、飛行のために徹底的な軽量化がなされたボディなのではないか?、つまり、本体はガリガリで、それを覆う装甲もブラスター部のように空洞化されている可能性がある、という意見もある。

それでも約1t…まあロケットにしてはむしろ軽いくらいなのだが。

くさタイプでないのにもかかわらず、「やどりぎのタネ」や「タネばくだん」、「ソーラービーム」などの多数のくさ技を覚える。また、(先述のデータからか)BLASTERの名に恥じずかえんほうしゃ」、「だいもんじ」などの炎技も覚えることもできる。

またはがねタイプなのでいわ技やじしんも扱え、攻撃技のレパートリー自体は少ないものの攻撃範囲は幅広い。

ただし、タイプ一致となるひこう技は「アクロバット」や「エアスラッシュ」ぐらいしか覚えられない。

そして極めつけは、相手ポケモンとの体重の差が大きいほど威力が増すはがね技「ヘビーボンバー」。先述の通りのおよそ1tに近い重量からこの技を繰り出せば、多くのポケモンに対してタイプ一致かつ高威力(100~120)を叩き出すことになる。フェアリータイプがこれを喰らえば、ひとたまりもないだろう。

あまりにも安定して高威力を出せるからか、こうげきに下降補正のかかる性格の特殊型でさえ普通に採用される有様である(フェアリーは全体的に軽量のポケモンが多いので、下降補正・努力値無振りであっても十分に対抗策たり得るという理由が大きい)。

その万能さや、第7世代で強力なフェアリーが増えたこと、大人気のガブリアスを止められることから、発売してすぐにシングルダブル問わず環境に蔓延ることとなった。

ムーンではゲーム中で2匹捕獲できるのだが、あまりにも型が多すぎるためこれでも足りないプレイヤー多数。需要に対して供給がまったく足りない状態が続いていた。

この点に関してはUSUMで改善されており、手間さえ惜しまなければ際限なく入手できるようになった。

剣盾では『冠の雪原』にて解禁。

耐久型の要の1つだった「どくどく」が没収され、主力技だった「ヘビーボンバー」はダイマックス相手に無効となり弱体化したが、代わって「メテオビーム」を獲得。不一致技だが使用前にとくこうが上がるため威力は十分確保でき、いざとなればダイマックスで溜めを踏み倒すこともでき、優秀なサブウェポンとして重宝されている。

2022年9月13日に、対となるカミツルギと共に★5のレイドボスとして実装された。

現時点で赤道以南の南半球限定のレイドボスとなっており、日本を含む北半球地域では、該当地域に居住しているプレイヤーからレイドに招待してもらわない限り入手ができない。まさかの三湖以来となる地域限定の伝説ポケモンとなってしまったのである。

性能

良すぎず、悪すぎず安定性を求めたものとなっている。

まず覚える技だが、タイプ一致であるひこう技を通常技で、はがね技をゲージ技でしか覚えられず、やや低い攻撃種族値(ガラルギャロップと同じ)を以てしてもジム・レイドで使うのは絶望的だろう。

一方、PvP要員として見た場合、通常技の「エアスラッシュ」4発から確定で放てる「のしかかり」がかなり強力。これだけでラグラージファイアロートドゼルガといった対戦環境上位に君臨するポケモンたちの3分の1以上のHPを削っていくので相手にシールドを余らせていると手が付けられなくなる。誰が言ったかはがねタイプ&ハイパー版ヤルキモノ

次に種族値は原作同様平坦で、どれも200に近い。マスターリーグではディアルガメルメタルなど押される相手が多いが、CP制限のかかっているハイパーリーグとは相性が良い。ハイパーリーグで戦う場合、フラージェスとほぼ同じ耐久力と思えばよい。

弱点としては、のしかかりが効かないいわ、はがね、ゴーストタイプとの対面では急激にキツくなること。いわ・ゴーストタイプに対してはもう1つのゲージ技で攻めないといけなくなるが、レパートリーが「アイアンヘッド」、「ヘビーボンバー※」、「じならし」とチャージと威力が噛み合っていないものばかりで、殆どの対面で負けてしまうことは想像に難くない。はがねタイプに対してははがね技すらいまひとつにされるのでおきみやげ程度に「のしかかり」の連打か、まだ抜群が突ける「じならし」に賭けるのが手。

※同作では体重に関係なく一律で威力70

故に、タイプ一致を揃えられる対のカミツルギとは対照的に、テッカグヤは高い耐久性と強いクセを武器にトレーナーバトルで活躍するポケモンと言えるだろう。

入手手段

上記のように、本作では南半球でしか入手ができないわけだが、これが入手する上でかなりのネックとなっている。

というのも、南半球は

  • 北半球と比べて陸地面積が狭く、これに伴い北半球と比べて人口が少ない
  • これに加えて、南半球の国々は、北半球と比べて経済的に貧しい国が多い(所謂南北問題)。
    • それだけならまだしも、政情が不安定で極端に治安が悪かったり、部族間同士の対立による内戦が勃発していたりといった理由で、そもそも国民がゲームをする余裕などないという国も多い。特にアフリカ地域は大半の国がこれに該当すると言っても過言ではない。

といった事情があるからである。

このため、招待してもらうにしてもどこの国の人から招待してもらうかをよく考える必要がある。

以下にその例を挙げる。

  • オーストラリアニュージーランド一番のねらい目。南半球の中でも比較的豊かな国で、政情も安定しており、プレイヤー数も多い。日本と時差があまりないため、プレイ時間を合わせやすいのも利点。
  • インドネシア上記のオセアニア2ヶ国に次いでおススメ。赤道以北の地域もあるが、プレイヤーが特に集中しているであろう首都ジャカルタ近辺は赤道以南なので、実際にはあまり問題にならないかも。こちらも日本とあまり時差がない(ジャカルタ基準で2時間程度)というメリットがある。
  • 南アフリカ:アフリカの中では比較的プレイヤーの数が多いが、オセアニアや後述するブラジル程多くはない。日本との時差は首都プレトリアを基準とすると約7時間。
  • ブラジル:南米最大のプレイヤー数を誇ると思われる。こちらも赤道を跨いで国土が分布しているが、プレイヤーが集中している大都市(首都ブラジリアリオデジャネイロサンパウロ等)は赤道以南に集中しているため、あまり問題にはならないだろう。ただ、日本とは12~14時間もの時差があるため、プレイ時間を合わせにくいのがネック。

余談

英語表記の「celesteela」の由来は、celestial(天空の)とsteel(鋼)、stella(ラテン語で星)を組み合わせていると思われる。

ちなみに現実には「かぐや」という名の月周回衛星があり、英名「SELENE」はギリシャ神話の月の女神セレーネーからとられている。これもモチーフになっていると思われる。

森を焼き払う姿が確認されていると言われている一方で、野生で出現する個体は炎タイプの技を使えない上、焼き払われた森というのもどこにあるのかは不明だったりする。またテッカグヤ自身が意図的に自然破壊をしていたのかも不明で、後述のアニメでも「目的はあくまで飛行することであり、その余波で焼き払ってしまう」という説明が為されている。

人気の高いテッカグヤではあるが、シナリオを進行させていれば確実に仲間になる為に対戦やテッカグヤ自身に興味の無いプレイヤーに捕獲される事も多く、そういったプレイヤーがテッカグヤをGTS等に出してしまう事も多くなる。

その為テッカグヤを求めるプレイヤーと手放すプレイヤーは共に多く、中には後者から巻き上げた大量のテッカグヤを使って珍しいポケモンを要求したりするプレイヤーもいる。

珍しいガンテツボールに入ったポケモン等を種にテッカグヤを要求する者や、そういった要求に応える為にテッカグヤを集める者も多く存在し、テッカグヤさえ払えば色々なものに取り替えられる事からGTSの通貨と呼ばれる事もある。

トレーダーなら蒐集しておいて損は無い存在である。

テッカグヤのモチーフである竹(孟宗竹)は人間の生活や他の生態系に害を与える竹害がある。管理が行き届かなくなると無秩序に増殖してしまい他の植物の場所を奪ってしまうことがある。それで生態系が変わったり、土壌保持力が低いため崖崩れが起きやすくなったりする。民家にもお構いなく生えてくるので、家を破壊してしまう問題がある。

アニポケのテッカグヤ

サン&ムーン』編69話で登場。メレメレ島の観光スポット「バンブーヒル」の地中に埋まっているところを偶然マーマネが発見し、サトシたちやアゴジムシの大群と協力してこれを発掘。

その翌日UBであると判明し、お伽噺の『星舟カグヤ』にちなみ、ビッケによって「テッカグヤ」と命名された。

そのお伽噺の中ではタケノコのような可愛らしい姿や、成長途中と思われる姿が描かれており、ベベノムコスモッグのような進化前が存在する可能性を匂わせている。

このテッカグヤは昔自然発生したウルトラホールから出現し、地中深くに埋没したまま200年も休眠状態に入っていたことが調査でわかった。

その上、長い年月で体内に貯め続けたガスによる噴射で甚大な火災をもたらしてしまうことも推測され、ロケット団も盗み聞きで存在を知って奪取せんとするも失敗。

ウルトラガーディアンズによって被害は抑えられ、テッカグヤは月へと向かい飛び立っていった。

なお、カプ・コケコは竹藪からこの一部始終を見続けていた。これを見た彼は何を思ったのか…。

テッカグヤの編集履歴

2022/09/14 23:01:40 版

編集者:PencilMan

編集内容:内容追記。