男装の麗人
だんそうのれいじん
男装をした美しい女性の事。
概要
男子の出で立ちをした、 容姿が端整な女性を指す語。精神的な問題から服装により性別を変える、トランスベスタイトとは意味が異なる。
フィクション方面でよく扱われるが、男装する理由は多様でその事自体が物語やキャラクター造詣の上で重要な意味を持つ事も多い。
実在の著名な「男装の麗人」
川島芳子《かわしま よしこ》:本名『愛新覺羅顯㺭(あいしんかくらけんし)』。清朝末期の王女。
西欧列強によって滅亡寸前であった清朝を再興するため日本人に育てられたが17歳の時に自殺未遂を起こし、この時から男装を始めている。成人すると日本陸軍の工作員となり、上海事変や満州国建国の裏で暗躍していたが日本が敗戦したのち、中国国民党によって漢奸(日本軍の協力者、即ち『売国奴』)裁判にかけられ、処刑された。
戦前に、作家の村松梢風が彼女をモデルに執筆したスパイ小説「男装の麗人」によって日本中から脚光を浴び(しかし、この小説は漢奸裁判の証拠材料となってしまう)、特に日中両国の歌姫となった李香蘭(本名:山口淑子《やまぐち よしこ》)とは共に同じ名前に加え、二つの国を故郷としていたことからなのか、親交があったといわれる。
その伝奇的な生涯は今日に至るまで人気を博し、最近では生存説まで浮かびあがってる。
架空のキャラクター
並びはキャラクター名の50音順。
※厳密には該当しないキャラクターも含まれているので注意。