基礎データ
全国図鑑 | No.0049 |
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ジョウト図鑑 | GSC:No.109 HGSS:No.110 |
パルデア図鑑 | No.257 |
英語名 | Venomoth |
ぶんるい | どくがポケモン |
タイプ | むし/どく |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 12.5kg |
とくせい | りんぷん/いろめがね(第4世代から)/ミラクルスキン(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし |
※りんぷん:技による追加効果を一切受け付けない。
※いろめがね:効果がいまひとつのわざを使ったときに、ダメージが2倍になる。
※ミラクルスキン:相手の変化技に対する回避率が2段階上がる(~第5世代)、相手の使う変化技の命中率が50以上のとき、50になる(第6世代~)
進化
コンパン→モルフォン(Lv.31)
概要
コンパンの進化形。
全身が薄みがかった紫色で、蛾と同様に羽を持ち飛行が可能。羽には鱗粉がついており、羽ばたく度に猛毒の粉をばら撒くという危険極まりない生態を持つ。
鱗粉は色によってその毒性が異なる。外見や覚えるわざなどバタフリーと通ずる点が多い。
羽の鱗粉は体に付くとなかなか取れない上染み込んでくるという。鱗粉が触れるとまっすぐ立っていられなくなる。
BWのモーションはまさにテンション上がってきたと言わんばかりに(リアルな昆虫に近い)激しい動きをするため、一部のプレイヤーから激しく敬遠されている。
ちなみに、むし・どくタイプなのに何故かエスパータイプのエキスパートであるナツメが使用する(初代・第3世代のみ)。
またレベル技も何故か「サイケこうせん」「サイコキネシス」を覚えられ、どく技は第9世代現在でも「どくのこな」と「どくどくのキバ」の2つ(初代~第3においては1つ)しかない。
これらのことから当初はむし・どくではなくむし・エスパータイプだったのではないかとする説がある。
後述のように進化先取り違え説もあり、その誕生には謎が多い。
なお、むし・エスパータイプのポケモンは第8世代になって初めて登場した。
また、何故かメガトンキックを覚えられるというトンデモ記述もあった(当然覚えられない)。
ポケモンSVでは進化時に新たに「エアスラッシュ」を習得するようになった。どくとは…?
なお、第3世代のホウエン地方から第8世代のガラル地方までにおいて、初代のポケモンでは幻を除き、地方図鑑に載っていない唯一の系列となってしまっていたが、第9世代のポケモンSVにてようやくパルデア地方の地方図鑑に登場することが出来た。
色違いはブルーモルフォを連想させる青色となる。
対戦での性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 65 | 60 | 90 | 75 | 90 | 450 |
性能としては「いろめがね」を生かした広い等倍範囲に加え、優秀な積み技「ちょうのまい」と「バトンタッチ」や各種粉技を覚え、「おいかぜ」要員にもなるというなかなかの優秀さである。
ダブルでは「いろめがね」を「スキルスワップ」で移し替えられる「おいかぜ」要員という点を生かした戦術が有名。
相方としてはカプ・テテフやGSルールの「しおふき」カイオーガが有名。普段でも厄介な連中がおいかぜ適用下で、ダメージ半減を無視して超高火力を叩きつけてくるのである。受ける方はたまったもんじゃない。
だが、カプ・テテフもカイオーガもモルフォンのすばやさ種族値が90でなのでサポートの都合上最速にできないのが玉に瑕。
ちなみに同じ事をできるポケモンの中でライバルとしてシンボラーが存在するが、覚える技とタイプが大きく異なるのでどちらを採用するかは各々のパーティによる。
このように多くの点で世代ごとに強化されているため、虫毒最強候補と言ってもいいだろう。
ちなみに他の候補はペンドラーだが物理タイプのペンドラーと特殊タイプのモルフォンを比べるのは野暮と言える。
ポケモンSVでは新たに上記の「エアスラッシュ」のほか、わざマシンで「アシッドボム」、「あやしいひかり」、新技の「とびつく」といった技を習得。テクニカルさに磨きがかかった。
使用トレーナー
ゲーム版
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- キョウ:ジムリーダー(カントー) 四天王(ジョウト)
- アンズ:ジムリーダー(カントー)
- ナガアキ:モルフォンマスター
アニメ版
漫画版
- ナツメ(ポケスペ)
- フレア団したっぱ(ポケスペ)
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- キョウのモルフォン
無印32話でサトシとのバトルに出してすぐにモルフォンに進化。タケシ『変わり身の術か!?』カスミ『進化したんでしょ(呆れ)』。「ねむりごな」でサトシのピジョンを眠らせているが、ヒトカゲとのバトルではロケット団が乱入して中断。後の再戦では使用しなかった。
- 無印80話:サトシを破りヒロシと激戦を繰り広げた女性サユリのポケモンとして登場。
- 劇場版『ミュウツーの逆襲』:OPでサトシとポケモンバトルしたレイモンドのポケモンとして登場したが、カイロス・ゴローニャ(EVOLUTIONではスリープ)と共にまとめてピカチュウにやられた。
- エイジのモルフォン
AG13話でハルカがポケモンコーディネータになるきっかけと目標を持たせたメグミと決勝で戦った男性のポケモン。当初はメグミのアゲハントに対して優勢だったが、あさのひざしで回復されて形成逆転した。
- カエデのモルフォン
AG128・129話でサイユウリーグ決勝トーナメント1回戦でサトシと戦ったトレーナー・カエデのポケモン。『かなしばり』でサトシのコータスのてっぺきを封じるが、サトシのオオスバメに敗北した。
- AG176話:ロケット団したっぱが使用していた。
ゴウのモルフォン
第6話で飛んでいたところをゲットされたゴウ初のどくタイプ。ポケモンフーズが無くなった事件では、バタフリーと共に「しびれごな」を繰り出した。
第29話ではメッソンの涙で泣いていたが、バタフリーと共に「しびれごな」でメッソンの居場所を発見した。
ケンジのモルフォン
新無印147話で元々手持ちにいたコンパンが進化したと思われる個体が登場。
その他
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 第2章の四天王カンナ戦でナツメの手持ちとして登場。攻撃を仕掛けるふりをして「メガドレイン」でパルシェンの体力を吸収し続けていた。しかし、ルージュラの「あくまのキッス」でフーディンとともにダウンしてしまった。
- その他にも12章でフレア団したっぱが使用している。
余談
モチーフ
- 名前のモデルとなった生物は青い体色が美しいモルフォチョウだが、ご存じの通りなぜか紫の毒蛾になった。
- これらの特徴は、むしろ『ウルトラQ』のモルフォ蝶と合致するものである。色違いは、関連イラストにもあるように美しい青色をしており、まさにモルフォチョウである。
進化後(前)取り違え説
- 本来はコンパンがバタフリー、トランセルがモルフォンに進化するはずだったが、手違いで逆になってしまった、という都市伝説がある。あくまで公式からの明確なソースはないため確証はない。しかし、非常に状況証拠が多く、この都市伝説をただのデマであると切って捨てることは難しい。例を挙げると
- コンパンとバタフリーの手足と触覚の形や目の形体が同じ
- キャタピーやトランセルが蝶の中でもアゲハチョウ科の特徴を持ってるのに対し、バタフリーの翅はシロチョウ科に近い。
- 逆にモルフォンの翅にはアゲハチョウ科の最大の特徴である尾状突起がある。そして赤緑青版のドット絵ではモルフォンの翅の模様はアオスジアゲハの模様にそっくりである、このことで見た目が逆の方がしっくりくる
- 進化による「たかさ」と「おもさ」の変化が大きすぎ、逆であれば順当に見える
- ただし、モンシロチョウ?モチーフのバタフリーの進化前が紫色の毛虫のコンパン、という不自然な点もある。調べてみればわかるが、モンシロチョウの幼虫は緑色のイモムシである。
- バタフリーは元々モンシロチョウモチーフではなく、その時の進化前がコンパンで、モンシロチョウモチーフに変わったことでコンパンとの関係が切れたとも仮説でき、都市伝説に近いが微妙に違う状況が真実かもしれない。いずれにせよ、説得力があるからといってこの都市伝説を鵜呑みにするのも考えものである。
- 前述のメガトンキック等、色々な噂がついて回るポケモンである。
関連イラスト
関連タグ
0048.コンパン→0049.モルフォン→0050.ディグダ/アローラのすがた