曖昧さ回避
1993年クラシック世代
1990年に生まれ、1993年に4歳(現3歳)を迎えた世代。
ナリタブライアンの兄で、歴代2位のデビューから15戦連続連対記録を持つGⅠ3勝のビワハヤヒデが代表格でハヤヒデ世代と言える。
クラシックを分け合ったビワハヤヒデ・ナリタタイシン・ウイニングチケットの3頭の頭文字から、BNW世代とも呼ばれる。
砂上の織姫ホクトベガと、アドマイヤベガ・アドマイヤドン兄弟の母ベガ、ハーツクライの母アイリッシュダンスもこの世代。
91世代同様に長寿の馬が多く、ウイニングチケット・ビワハヤヒデ・ナリタタイシン・ノースフライト・ネーハイシーザー・ステージチャンプ・ダンツシアトル・マイヨジョンヌは30歳近くもしくは30歳以上まで生きた。
当時3強種牡馬の1頭トニービンの初年度産駒世代、ベガ・ウイニングチケット・ノースフライト・サクラチトセオーなどが活躍した。
アラブ競馬で言えば、中央ではマタボーイ産駒のマリンワンが主に短距離路線で活躍し最優駿アラブ(1992)に選出された他、マルゼンスキーの孫シゲルホームランがセイユウ記念三連覇を達成するなどの活躍を見せた。また、地方・福山では世代最速の重賞馬イエローホーマー・福山クラシック二冠馬オールセンプー・93年西日本アラブダービー馬ナタリージョージ・クラシック戦線の名脇役イムラッドホマレの4頭を総称して「四強」と呼ばれたりするなど、先細りするアラブ市場の華を彩った世代と言える。
海外では、アメリカで古馬になってからダートに路線を変えて、18戦15勝・GⅠ11勝・当時の世界歴代賞金王にまでなったシガーや、ヨーロッパのマイル戦線で活躍し、種牡馬としても大成功したキングマンボ等がいる。
2023年2月にウイニングチケットが、最後まで生き残っていたケイウーマンも3月に死に93世代は92世代と同じくナイスネイチャがいる91世代より先に全滅した。
代表的な競走馬
国内馬
※外国産馬は出身国を併記
馬名 | 性別 | 勝利レース |
---|---|---|
ビワハヤヒデ | 牡 | 菊花賞/宝塚記念 |
ウイニングチケット | 牡 | 東京優駿 |
ナリタタイシン | 牡 | 皐月賞 |
ノースフライト | 牝 | 安田記念/マイルチャンピオンシップ |
サクラチトセオー | 牡 | 天皇賞(秋) |
ステージチャンプ | 牡 | 日経賞 |
ダンツシアトル | 牡 | 宝塚記念 |
ネーハイシーザー | 牡 | 天皇賞(秋) |
ホクトベガ | 牝 | エリザベス女王杯/帝王賞 |
ベガ | 牝 | 桜花賞/優駿牝馬 |
マーベラスクラウン | セン | ジャパンカップ |
ロイスアンドロイス | 牡 | サロベツステークス/通算3勝 |
サマニベッピン | 牝 | 府中牝馬ステークス/金鯱賞 |
エルウェーウィン | 牡 | 朝日杯3歳ステークス |
スエヒロジョウオー | 牝 | 阪神3歳牝馬ステークス |
ワコーチカコ | 牝 | 京都記念 |
アイリッシュダンス | 牝 | 新潟大賞典/新潟記念 |
マイヨジョンヌ | 牡 | 新潟大賞典/福島記念 |
ユキノビジン | 牝 | クイーンステークス |
マックスジョリー | 牝 | サフラン賞/桜花賞・優駿牝馬3着 |
スターバレリーナ | 牝 | ローズステークス |
マイシンザン | 牡 | 朝日チャレンジカップ |
ドージマムテキ | 牡 | 京王杯オータムハンデキャップ |
アドマイヤボサツ | 牡 | 平安ステークス/東京大賞典 |
インターマイウェイ | 牡 | 産経大阪杯/函館記念 |
ホッカイセレス | 牝 | 府中牝馬ステークス/中山牝馬ステークス |
ブルーファミリー | 牡 | 羽田盃 |
ササノコバン | 牡 | 北海優駿/道営記念 |
ミスタールドルフ | 牡 | ダービーグランプリ |
トチノミネフジ | 牡 | 全日本アラブ大賞典 |
シゲルホームラン | 牡 | セイユウ記念/引退後に映画「のぼうの城」に出演 |
マルシンヴィラーゴ | 牝 | 全日本アラブ走覇/かなりの癖馬でその類の伝説が多く残っている。 |
テンジンショウグン | 牡 | 日経賞 |
外国馬
英国馬
米国馬
仏国馬
キングマンボ | 牡 | ムーランドロンシャン賞 |
---|---|---|
ザフォニック | 牡 | 仏2000ギニー |
エルナンド | 牡 | リュパン賞 |
スキーパラダイス | 牝 | ムーランドロンシャン賞/京王杯スプリングカップ |
独国馬
ランド | 牡 | ジャパンカップ |
---|
種牡馬・繁殖牝馬成績
種牡馬はあまり目立っていないがウイニングチケットがひ孫の代でレイパパレを出した。
繁殖はベガが初仔でダービー馬アドマイヤベガや3番仔でJBCクラシック3連覇のダート王アドマイヤドンを出し、孫の代ではハープスターが出た。
またアイリッシュダンスもハーツクライを生み、その血は現代においても主力血統となっている。
ノースフライトは直仔の受賞勝ち馬こそゼロだが産駒種牡馬のミスキャストが春の天皇賞勝ち馬のビートブラックを生み、スエヒロジョウオーもスターバレリーナも重賞勝ち馬を生んでいるなど、全体的に牝馬優勢の世代と言えよう。
ウマ娘プリティーダービーにて
以下の競走馬がウマ娘として登場している。
ウマ娘でもやはりというかBNW。トウカイテイオー奇跡の復活と関連してアニメ2期から登場している。