衝撃の平成最終章
概要
『仮面ライダービルド』と『仮面ライダーエグゼイド』のコラボ作品にして、「MOVIE大戦」シリーズの第9弾、平成ジェネレーションズの第2弾。
監督は上堀内佳寿也、脚本はエグゼイドのメインライターである高橋悠也とビルドのメインライターである武藤将吾が担当。
2017年10月の映像解禁で正式タイトルが『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』に決まった。
さらに前作「平成ジェネレーションズ」に引き続きレジェンドライダーの再登場もあり、前作に引き続きゴースト・鎧武(前作ではライブラリ音声での出演だったが)、「アルティメイタム」以来となるフォーゼ、そして「MEGAMAX」以来となるオーズ&アンクのコンビが参戦した。
時系列は『ビルド』が14話と15話の間の14.5話、『エグゼイド』が劇場版「トゥルー・エンディング」のエピローグから一週間後、『ゴースト』がVシネマ『仮面ライダースペクター』の後日談、『鎧武』が前作の後日談、『オーズ』が「MOVIE大戦アルティメイタム」の後日談、『フォーゼ』が「MOVIE大戦アルティメイタム」の前日談となっている。(ただし大森Pのツイートでは『トゥルー・エンディング』の直後が2018年と捉えられる内容となっているため、『フォーゼ』本編から5年後の出来事とされている「アルティメイタム」と矛盾してしまう。エグゼイド側の時系列に合わせたマイティノベルXの年表では今作を2018年9月としているが、それでも1年遅いことになる。これに関しては、"約"5年後と考えるのが一番良いのかもしれない。)
あらすじ
ある日、「エグゼイド」という名の仮面ライダーから成分を採取する夢を見た戦兎。戦兎が寝ながら抱えていたいう謎のフルボトルから生成された「ドクターフルボトル」と「ゲームフルボトル」を手に入れる。
いつものようにスマッシュの出現報告を受けて現地へ向かう戦兎と万丈。だがそこにいたのはスマッシュではなく、戦兎の夢に出てきた怪人に似た「ネビュラバグスター」だった。
夢つながりでドクターとゲームのボトルで変身し応戦するビルドだったが、そこに青い歯車の怪人・カイザーが現れボトルを奪い去ってしまう。
どうにかボトルを奪い返したビルドだったが、既に謎の装置「エニグマ」によって万丈がスカイウォールの無い別の仮面ライダー達が存在する世界へと飛ばされてしまっていた。
一方、エグゼイド達の方でもネビュラバグスターが大量発生していた。だがビルドと名乗るライダーの襲撃を受けた永夢は変身能力を失っており、パラドも行方不明になっていた。
さらに現れた、赤い歯車の怪人・ カイザーリバースと「エニグマ」によってゲーマドライバーとライダーガシャットが機能停止させられ、永夢以外のライダーたちも変身能力を失ってしまう。
そんな中、永夢達の前にはビルドと同じドライバーを装備した龍我が現れ、時を同じくしてエグゼイドの力を取り戻すべくパラドが戦兎に詰め寄っていた。
困惑する戦兎たちの前に石動惣一が現れ、「自分にも好ましくない状況」として異変の情報が語られる。
そこには2つの世界を危機に陥れる恐ろしき計画が始動していた。
ビルドとエグゼイド、そして世界の危機に駆けつけたレジェンドライダー達は果たして2つの世界を救うことができるのか…!!
登場人物
『仮面ライダービルド』より
『仮面ライダーエグゼイド』より
- 仮面ライダーエグゼイド / 宝生永夢
- 仮面ライダーブレイブ / 鏡飛彩
- 仮面ライダースナイプ / 花家大我
- 仮野明日那 / ポッピーピポパポ
- 仮面ライダーレーザーターボ / 九条貴利矢
- 仮面ライダーゲンム / 檀黎斗(檀黎斗神)
- 仮面ライダーパラドクス(回想のみ) / パラド
- 西馬ニコ
『仮面ライダーゴースト』より
- 仮面ライダーゴースト / 天空寺タケル(演:西銘駿)
寺社大天空寺の跡取り。かつて一度死にながらも、幽霊(ゴースト)となって英雄達と共に眼魔と戦い抜いて、その末に生き返った仮面ライダー。今回は黒髪に染め直した様子。
世界の異変に気付き、御成と共に駆けつける。
- 山ノ内御成(演:柳喬之)
かつて大天空寺の住職代理としてタケルを幾度となくサポートしていた。
今は独立し自ら「不可思議研究所」を立ち上げて所長に。そのため本編とは全く異なる格好をしている。
『仮面ライダー鎧武』より
かつて多くのライダー達と共にヘルヘイムの森の脅威と戦い、自ら黄金の果実を手にして世界を救った仮面ライダー。
平行世界の異変を察知して地球に駆け付けた。本作では冒頭以外は例の外見ではなく、人間であった頃の黒髪黒目の姿で登場する。
『仮面ライダーフォーゼ』より
- 仮面ライダーフォーゼ / 如月弦太朗(演:福士蒼汰)
かつては高校生ながらもゾディアーツと戦い、友達(ダチ)と天ノ川学園高校、地球と宇宙を守った友情に熱い仮面ライダー。
高校卒業から5年が経ち、現在は母校の教師を務める。今作は『アルティメイタム』の前日譚となっており、そのため、フォーゼドライバーはまだ所持している。
JK(ジェイク)(演:土屋シオン)
弦太朗の高校時代からの友人の1人。かつて学園一の情報屋として事件に関わる証拠を弦太朗に提供してサポートしており、卒業後はフリーのジャーナリストとして活躍している。
大杉忠太(演:田中卓志)
初代仮面ライダー部の顧問。かつては頼りないながらも教師として最大限出来ることで陰から応援していた。
教師となった弦太朗を見守っているが、弦太朗の教師としての人気に嫉妬している一面も。
『仮面ライダーOOO』より
かつてグリード・ヤミーと戦い、数多くの歪んだ欲望から人々と世界を守った仮面ライダー。
戦いの後は世界を跨いだ旅を兼ねて、砕かれた赤いコアメダルの復活の手がかりを探していたが、世界の異変に気付き日本へと戻ってくる。
アンク(演:三浦涼介)
かつてグリードでありながらもオーズと共闘関係を結び、利用し合うという形で映司と共に闘った「鳥の王」。
その戦いの果てにその意思を宿すメダルが砕け消滅したが、今回は意外な形で復活を果たす。
今作の敵・怪人
次元融合による不老不死の力を求める科学者。
ビルドの世界とエグゼイド達の世界のそれぞれに存在しており、前者は「カイザー」、後者は「カイザーリバース」と呼ばれる戦士への変身する。
- Xガーディアン
『ビルド』に登場するガーディアンと酷似しているが、顔面部と胸部には「X」の文字が入っている。
『ビルド』の世界のネビュラガスとバグスターウイルスを合わせた新種のバグスター。
『仮面ライダーエグゼイド』に登場したバグスターウイルスとは色違い。
かつて仮面ライダーオーズと敵対したメダルの怪人。
以前栄光の七人ライダーと戦った複製怪人と原理的には同一。
かつて仮面ライダーフォーゼと敵対した星座の力を宿す怪人「ゾディアーツ」の中でも最大の力を有する、黄道十二星座の化身。
かつてインガ・ブリンクが使ったのと同じダミースイッチから具現化。
限定フォーム
- 仮面ライダービルド エグゼイドフォーム
- 仮面ライダーブレイブ クエストゲーマー(ビルドガシャット使用)
- 仮面ライダースナイプ シューティングゲーマー(ビルドガシャット使用)
- 仮面ライダーレーザーターボ バイクゲーマー(ビルドガシャット使用)
先行登場
- 仮面ライダービルド ラビットタンクスパークリングフォーム
- 仮面ライダービルド フェニックスロボフォーム
- 仮面ライダーグリス
映像ソフト化
DVD&Blu-rayが2018年5月9日に発売された。
余談
今作の情報の初出は『エグゼイド』の夏の劇場版作品『トゥルー・エンディング』のエンドロール後。後に2017年8月10日(金)に『ビルド』の公式twitterで情報が解禁された。
なお、こういった経緯からか、今作を視聴する際には『トゥルー・エンディング』を事前に試聴しておくことを公式が推奨している。
更に前作と同様にTVシリーズとの密接な繋がりも示唆されている。本作内での会話内容や、ラビットタンクスパークリングの存在などから、TV第14話直後の出来事とパンフレットで触れられていた。
公開初週の週末興行・動員数・初日満足度で1位を記録した。
https://www.youtube.com/watch?v=csqJ3FVusyU
予告編初公開時には、レジェンドの中でも俳優の人気もあり再登場が厳しいと思われていた『フォーゼ』、および人気作『オーズ』のコンビ復活に特に大きな歓声が上がった。
平成ジェネレーションズ2作目にしてファイナルとなっているが、2019年4月30日に天皇の退位が予定されており、平成という元号が変更されるため、本映画はそれを考慮したと思われる。
また本作には、『スーパーヒーロー大戦シリーズ』に割かれる分のリソースもまとめて投入されたため、2018年春には、同シリーズの新作が公開されないことになった(一応別口の映画として、劇場版『仮面ライダーアマゾンズ』の公開が発表された)。
実際には次作に当たる「平成ジェネレーションズフォーエバー」が平成最終作となる。
関連タグ
スーパーヒーロー戦記:仮面ライダーとスーパー戦隊のクロスオーバーだが、お互いの別世界に迷い込んだ作品。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ→仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL→仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER
トゥルー・エンディング→仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL→Be The One